「プロ野球のサービスの満足度調査」でファイターズが1位!
この調査は慶応義塾大学理工学部の鈴木准教授が今年の1月の下旬、応援する球団の本拠地球場で昨季1回以上観戦したファン、各球団約120人を対象にインターネットで選手、戦いぶり、球場施設、ファンサービスなど約30項目にわたりアンケートをとったものだ。
夕刊フジの記事の主旨としてはジャイアンツが開幕二連敗のあとに5連勝し、7戦無敗(4月13日付)の状態でありながらスポーツ紙で一面を飾れないなど、WBCほどの盛り上がりがないのは、ジャイアンツがファンを満足させていないから、即ちもはや「勝ちさえすればファンはついてくる」というのは幻想だということで、ジャイアンツに対して苦言を呈する内容で、特段ファイターズに触れているのではない。
また、アンケートはファンが自分の応援するチームに対してのみ評価するものであるから、ファンの申告が正直であれば、悪意なアンチの妨害評が入り込む余地は少ないと思われる。ちなみに総合順位の上位6球団は下記の通り。
順位 球団名 満足度
1位 ファイターズ 75.49
2位 タイガース 70.92
3位 ドラゴンズ 64.31
4位 ライオンズ 63.87
5位 マリーンズ 63.56
6位 ホークス 61.39
満点は100点。発表は6位まで。
上位6球団の中にパの球団が4球団入っているのは長年、人気面でジャイアンツやセ・リーグに遅れを取っている危機感からの「何とかしなくては」という努力がファンに伝わったということか。
ところで敗戦処理。のもう一つの贔屓チーム、ジャイアンツは【チームに魅力がある】、【チームの選手に魅力がある】、【常に、選手は全力で戦い迫力あるおもしろい野球を見せている】、【独自のスタイル(戦術、チーム方針など)を感じる】の各項目でいずれも7位以下だそうだ。
断っておくがこれはアンチジャイアンツ派の見方ではない。ジャイアンツファンの見方である。二年連続リーグ優勝で、一昨年には敗れたクライマックスシリーズにも昨年は勝ち、名実共に昨年はセ・リーグの頂点に立ったチームである。観客動員数でもタイガースにこそトップを譲っているが3位以下を圧倒する堂々たる2位であるジャイアンツがである。
確かにB☆Bとジャビットを比較すれば……<以下自粛>。
それにしても、ファイターズが1位とは感慨深い。
もしこれが北海道移転前の調査だったら1位どころか下から数えた方が明らかに早い順位だったろう。あらためて北海道移転という決断が正解だったことを再認識するとともに、不退転の決意で臨んだチーム関係者各位の努力、そしてそれを受け入れたファンの皆さんにも敬意を表したい。項目の中に【選手とファンの交流】というのがあるが、北海道に移転したファイターズにおいてその精神が鎌ヶ谷において在京ファンも享受できるのはありがたい。これまたファイターズスタジアムとジャイアンツ球場を比較すると……
比較にならない…。
何のインタビューだったか失念したがジャイアンツの清武英利球団代表が「ファンサービスに関して、他球団の成功事例から学んで取り入れたい」と言っていた。これを「またパクリか!」と言う無かれ、一応、球団代表は現状に危機感を感じているのだ。余談だが昨年敗戦処理。がパクリと糾弾した東京ドーム主催試合での五回終了時の「Y.M.C.A.」を止めたようだ。これも改善の一歩か<苦笑>。
ファイターズにはこのアンケート結果に満足せず、さらにファンサービスを追求して欲しい。二年連続優勝して昨年は3位。今年成績が下がるようだと、チーム(現場)に対してだけでなくサービスに対する印象まで変わりかねない。
ファイターズを応援していて、良かった。
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コメント
にしたく様、再びのコメント、ありがとうございました。
> 「ファンがチームについて色々と知ったほうがいいでしょうね。」というのは、ジャイアンツというチームの歴史を見ていくと、“ファンサービス”で人気を集めたというより、“勝つ”ことにより、人気を集めてアンチもたくさん作ったという事実を、知るということです。こういう過去を意外と知らないファンも多いようです。
ジャイアンツの歴史上、「勝つことこそ最大のファンサービス」でやって来て、今更その方針を変えようとしても、時すでに遅しであるということを、我々ファンが理解しなくてはいけないのではないだろうかと、ふと思ったのです。
なるほど、それは深いですね。
ただ、昔と違ってちまたに情報があふれかえる時点ですから、ジャイアンツファンである人達が他球団とファンの関係を観て、いわば隣の芝生は…的に他球団を羨ましく思うことはあるかもしれませんね。
しかし、ジャイアンツのファンになった以上、他球団並みのサービスを求めてはならないということにファンが気付き始めたら、今より人気低下に拍車がかかるでしょうね。たとえ連覇を続けようと。
やっぱりジャイアンツは今からでも遅くないから、ファンサービスとは何かというところから勉強すべきなのではないでしょうか?
敗戦処理。はジャイアンツを追って名古屋に行ってきました。次は にしたく さんが待つ福岡ですね。応援よろしくお願いします。そしてジャイアンツに本拠地を明け渡すホークスが東京ドームに来てファイターズと対戦します。
敗戦処理。もその三連戦を追いたいつもりです。ジャイアンツ同様、ファイターズも敵地で三連勝で勢いづいています。楽しみです。
投稿: 敗戦処理。 | 2009年4月20日 (月) 01時21分
先日のコメントについてです。
「ファンがチームについて色々と知ったほうがいいでしょうね。」というのは、ジャイアンツというチームの歴史を見ていくと、“ファンサービス”で人気を集めたというより、“勝つ”ことにより、人気を集めてアンチもたくさん作ったという事実を、知るということです。こういう過去を意外と知らないファンも多いようです。
ジャイアンツの歴史上、「勝つことこそ最大のファンサービス」でやって来て、今更その方針を変えようとしても、時すでに遅しであるということを、我々ファンが理解しなくてはいけないのではないだろうかと、ふと思ったのです。
せっかくジャイアンツファンになったんだから、ということを、言いたかったんです。
・・・もちろん、“新規のお客さん”を産み出す戦術としては、あり得ない方策ですが。
投稿: にしたく | 2009年4月19日 (日) 01時21分
長緯様、コメントをありがとうございました。
いつになく厳しい言葉の連続ですね。
当blogをお読みいただいている皆様の中にはご存じない方もいらしゃるかもしれませんが以前に長緯さんは@nifty時代のベースボールフォーラムで、ジャイアンツがビジターユニフォームの胸文字を「TOKYO」から「YOMIURI」に変更したときに極めて論理的に、かつ厳しく批判され、多くの参加者の賛同を得ていましたね。
引用したアンケートの結果に関してはおおむねさもありなんというものばかりですが、例えば【選手とファンの交流】などはジャイアンツくらいの規模になると現実的に難しいでしょう。ファイターズ鎌ヶ谷のファンと選手の交流は活発ですが、鎌ヶ谷というおよそ都会とは言えない場所だから成り立っているのかもしれないし。
またジャイアンツに関して上位6位に入らなかった項目のひとつに【独自のスタイル(戦術、チーム方針など)を感じる】というのがあったようですが、ジャイアンツほど独自のチーム方針を感じさせる球団は他にないようにも思えます<苦笑>。
18日付エントリーでジャイアンツ球場でのサービスに関して皮肉っていますが良くも悪くも他球団に遅れを取っているだけに今から何をやっても「パクリ」と思われてしまうのかもしれませんね。
投稿: 敗戦処理。 | 2009年4月19日 (日) 00時33分
にしたく様、コメントをありがとうございました。
> ホークスが6位というのは、意外です。在福民放AMラジオ2局は、こぞってホークス戦応援実況。権利の都合もありますが、RKBが142試合・KBCが全試合を完全生中継。
更に最近は巨人戦がない日にも、独自編成でテレビ中継する機会が増えてきました。
これは推測ですが、ホークス自身のサービスは素晴らしいものなのでしょうが、ファンが慣れてしまって、もはや満足度が低くなったのではないですかね?
だとしたらファイターズにとっても「明日は我が身」ですね。
> この間も、ソフトバンクの“お父さん”が球場に駆けつけていたように、ファンサービスは十分と思うのですがね。
あまり親会社の宣伝が前面に出ると…、
諸刃の剣かもしれませんね。
> ジャイアンツは・・・まずはファンが、チームについて色々と知ったほうがいいでしょうね。
意味深ですね。
にしたく さんのご意見を詳しくお聞きしたいです。
投稿: 敗戦処理。 | 2009年4月19日 (日) 00時22分
今や、チーム名が企業名丸出しだけなのはジャイアンツとバファローズだけ。しかしバファローズには旧大阪近鉄の血も受け継がれているし、「がんばろう神戸」の合言葉でファンに勇気を与えたのは周知のとおり。
それに引き替えジャイアンツはいつまでたってもまず「読売」。球団のホームページ、ガイドブック、入場券、あらゆる面でファンはまず「読売新聞」に触れなければジャイアンツやジャイアンツの選手との接点が得られないと言わんばかりだ。そこのところでふるいをかけているのだから、ファンサービスをしています、といった代表の発言はいつも空回りするだけ。
だいたいジャイアンツは「巨人」という名称で、また地方に住んでいる国民が憧れる「TOKYO」のユニフォームでプレーすることにより親会社の企業とは一種違った独特の球団という錯覚を植え付けることで(ニュアンスとしては異なるが一種の地域密着、いや「ファン密着」である)人気を博してきたにもかかわらず、経営陣がそういった過去の利点を全く理解せず、読売を強調すればするほどファン激減につながっている。
それでもあくまで(断固黒字のうちは)「読売」の広告塔としてジャイアンツを利用するなら、それはそれで仕方ない。とことんファンを減らして堕ちるしかない。
その結果、身売り、そして東京にある健全な企業が買い取って「東京ジャイアンツ」が再建されれば、そのほうがよいのかもしれない。
投稿: 長緯 | 2009年4月17日 (金) 00時55分
ホークスが6位というのは、意外です。在福民放AMラジオ2局は、こぞってホークス戦応援実況。権利の都合もありますが、RKBが142試合・KBCが全試合を完全生中継。
更に最近は巨人戦がない日にも、独自編成でテレビ中継する機会が増えてきました。
この間も、ソフトバンクの“お父さん”が球場に駆けつけていたように、ファンサービスは十分と思うのですがね。
あとは結果でしょうね。ホークスは。
ジャイアンツは・・・まずはファンが、チームについて色々と知ったほうがいいでしょうね。
投稿: にしたく | 2009年4月16日 (木) 11時39分