次期監督は西村徳文か与田剛か?-マリーンズはこういう事態を想定出来なかったのか?
マリーンズがバレンタイン監督と来季以降の契約を更新しないと決めた理由は慢性的な赤字体質の刷新のためで、同監督及び同監督が連れてきたスタッフに付随する費用を削減することが狙いだと報じられている。それは理解出来るにしても、シーズン前にそのことを公にする必要があったのかどうしても理解出来ないのだが、そうすれば当然「次の監督は誰なのか?」という話題に移ってしまう。
球団創立以来の通算成績で勝率が5割を超えている名門チームであるマリーンズだが、過去二十年に限定すれば、この球団をAクラスに導いた監督はバレンタインしかいない。それほどの大功労者の後釜は当然やりにくいはずだ。もちろんヒルマン前監督の後を受けたファイターズの梨田昌孝監督の比では無かろう。
せめてシーズンも深まり、他球団でも「○○監督は今季限りかな?そうすると後任は誰かな?」等という話題が出る時期ならともかく、シーズンが開幕したばかりでこの話題が出るのは既に監督が今季限りとはっきりしているマリーンズだけだ。セ・リーグで最下位を独走している球団や、負け試合後のボヤキが名物になっている最高齢監督だってまだその話題には至っていない。日刊スポーツが報じたような、無難な内部昇格の人事であっても、選手ばかりでなく、ファンに与える影響の大きさを球団は考えて欲しい。
日刊スポーツが西村ヘッドコーチの内部昇格を一面で報じたのは13日。新聞休刊日だ。最近ではスポーツ新聞も宅配の比率がかなり高くなっているので、宅配のみ休みとなる新聞休刊日には各紙ともとっておきのネタを一面に持ってくる傾向があるが、日刊スポーツはまさにそうだったのであろう。しかも、突拍子もない候補者ではなく、極めて現実的な内部昇格という説なのだから、読者には信憑性の高い記事と思われるだろう。
断っておくが、敗戦処理。は報道する側を責めるつもりはない。実際にこの時期にマリーンズ球団が来季の監督を水面下で具体的に選んでいる動きがあるのならば、それをつかんでファンに知らしめるのが報道機関の役割である。武士の情けという考え方もあるかもしれないが、読者の関心をそそるニュースを追求していくという点では否定しない。問題なのはそのように、敢えて言えば足を引っ張られる要因を球団自らが作っていることが問題なのだ。その点でバレンタイン監督の件は、かつてのSHINJOの引退表明や前出のヒルマン前ファイターズ監督、昨シーズンの清原和博の決意表明とは根本的に異なるのである。
だがしかし、現実に公表してしまった事実はもう遡って戻すことは出来ない。
ファイターズのヒルマン監督の退任宣言の時を思い起こせば、マリーンズもバレンタイン監督で成功を収めているのだから、基本的にはバレンタイン路線の踏襲が望ましかろう。ファイターズではポスト・ヒルマンに敗戦処理。は当時の白井一幸ヘッドコーチしかいないと思っていたが、白井ヘッドは監督の退任を節目として自らもユニフォームを脱ぐ道を決断してしまった。マリーンズにおいてはバレンタイン路線の踏襲という前提で西村ヘッドを監督にし、高橋慶彦コーチを二軍監督にするというのは頷ける。与田剛の評価が高いのであれば、投手コーチとして招聘するのも良いだろう。小宮山悟と同年齢というのが若干引っかかるが。
などということをマリーンズファンでないファイターズファンの敗戦処理。にまで妄想させてしまうのだから、やはり監督の退任を事前に発表してしまったマリーンズ球団のフロントの罪は重いだろう。それで内部崩壊するようなレベルのチームではないと思うが、逆に一致団結して大躍進されてもファイターズファンとしては迷惑だし…<苦笑>。
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コメント
にしたく様、コメントをありがとうございました。
> ロッテOBというところでは、与田さんが有力なんでしょうね。
マリーンズファン以外で「マリーンズの与田」って意識を持っている人は少ないのでは?
ファイターズで「ヒルマンの次は白井ヘッドに」と考えていた敗戦処理。にとっては西村ヘッドの名が出ること自体は自然な流れだなと思いました。
* 高橋慶彦コーチはもうカープには戻らないのでしょうか?
> 現実味はゼロですが、若さのジョニー黒木監督を見てみたい気がします。
今回はゼロかもしれませんが、いずれそういう時期が来るのでは。まずはコーチとして入閣かもしれませんね。
投稿: 敗戦処理。 | 2009年4月26日 (日) 21時30分
ロッテOBというところでは、与田さんが有力なんでしょうね。
ハリさんはやらないんですかね。
現実味はゼロですが、若さのジョニー黒木監督を見てみたい気がします。
投稿: にしたく | 2009年4月21日 (火) 19時37分