« 存続の危機に瀕しているのは関西独立リーグばかりでなく… | トップページ | 初めて西武ドームで一塁側に入りました。 »

2009年5月30日 (土)

こんなことでよいのでしょうか?

28日の試合結果などを伝える29日の日刊スポーツに下の様なコメントが載っていた。28日のドラゴンズ対ゴールデンイーグルス戦で落合博満監督が退場処分を受けた後に監督代行を務めた森繁和バッテリーチーフコーチの試合後の談話だ。

 

「(監督代行としては)何もしてねえよ。(好投の吉見の交代に)指にマメができかけていたから代えたんだ。じゃなかったら、あの球数では代えない。次の試合のことを考えたら、無理に引っ張る必要はないだろ」

カッコ内は同紙による注釈としてそれ以外一字一句この通りに発言したのだとしたら、この言葉遣いははっきり言って社会人として失格。「代行」とはいえ、監督として報道陣に対して試合に関するコメントを発したのであるなら、いや、一コーチとしての立場としてのコメントだとしても、目の前にいるのは報道関係者であっても、そのコメントはメディアを通じてファンに発せられるということを考えると、球場にお金を払って見に来る「お客様」や野球ファンに対し「何もしてねえよ」、「必要はないだろ」というバカにした様な言葉遣いを発したことになる。

監督が抗議で退場処分を受けるという想定外の出来事があって急遽監督代行を務めることになり、結果的にチームはサヨナラ勝ちしたとはいえ、後味の悪さもあって不機嫌な状態のまま報道陣に囲まれた…等の背景はあったかもしれない。しかしそれでも、この言葉遣いはあまりにもいただけない。常に行動をともにしている気心の知れた担当記者相手だから言葉遣いがラフになるというのもあるかもしれないが、野球人たるもの、報道陣(もっと広く言えば球団広報担当に発する場合でも)常にファン、お客様に対して発しているコメントだと言うことを意識し、堅苦しい敬語、丁寧語を駆使せよとは言わないが「…ねえよ」、「…だろ」はやめて欲しい。しかも若手選手ならまだしも、人を指導、管理する立場のコーチで、監督の非常事態にその代行を務める立場の人物がこの程度というのははっきり言って情けない。

と、森コーチのマナーの悪さにあきれ果てて腹が立ったところで別の球団の全く別の話題を思い出した。

マリーンズのお家騒動である。

既に4月の日本経済新聞を始め、複数のメディアが報じているがマリーンズ球団で重光昭夫オーナー代行の紹介で球団フロント入りした女性が球団運営実務の経験に乏しいままに短期間で幹部に登用され、混乱を生じさせているという例の話題だ。

おおかた報道されているとおりであれば、この女性の言動はかなり球団やファンにマイナスになることばかりの様だが、そのひとつに報道陣に対し、取材時にあまりラフな服装で来るなとか、取材相手である選手、監督らにもっと敬語を使え等との注文があったようだ。この女性幹部を擁護するつもりは毛頭無いが、野球界と全く関係のない世界から突然入ってきた人物が観て、取材をする報道陣と取材を受ける選手、球団の関係が不自然に思えたのだろう。敗戦処理。も個人的には(もちろん、実際の取材の場など全く知らないが)報道関係者も、取材対象に対しては一定の敬意を持つべきであると思う。ただその一定の敬意というのが必ずしも服装とか敬語の使用という形で投影されるべきかどうかは別としても。

つまり、全く異なる別の球団の事例を無理矢理結びつける点に無理はあるが、取材する側と取材される側の関係が悪く言えば、なあなあになっているから、先の森コーチの様な言葉遣いがまかり通るのであろう。(せめてもの救いは、このような失礼な言葉遣いを、わざわざ普通のビジネストークに翻訳するという、実態を隠蔽する様なことを日刊スポーツがしなかったこと<苦笑>。)

今さら言うまでもないが、ドラゴンズ球団の親会社は他ならぬマスコミ企業である中日新聞社。マスメディアを通じて世間に伝わっていく言動の影響力の大きさは身にしみて知っているはずだ。おそらくはこの試合で5分以上の抗議をして退場処分を受けた落合監督に機構からの追加処分が近々下されるだろうがドラゴンズ球団、あるいは中日新聞社グループとして森コーチにも何らかの注意処分を下してもらうとともに、全選手、コーチらに社会人としてのマナーの再徹底をして欲しいものだ。

 

 

【お断り】 

このエントリーはすべて、29日の日刊スポーツの森バッテリーチーフコーチのコメントが一字一句正確だったという前提に基づいて書かれています。

|

« 存続の危機に瀕しているのは関西独立リーグばかりでなく… | トップページ | 初めて西武ドームで一塁側に入りました。 »

コメント

にしたく様、コメントをありがとうございました。

たしかに落合監督のコメントも…。

> 3年前、優勝が決まった試合でウッズがダメ押しホームランを打った際に涙を流した落合監督。あれ以来、人間らしい面を見せません。

その試合、東京ドームで観ていましたよ。優勝監督インタビューで涙声になったのを聞いて別に自分の応援しているチームの優勝でもないのにじーんときたものでした。

まあ芸がないのはキャラとかもあるので、マナーとモラルだけは守って欲しいですね。

投稿: 敗戦処理。 | 2009年6月 4日 (木) 23時25分

中日といえば、落合監督もコメントに芸がありません。
例えば交流戦が始まる際、楽天野村監督は「ここまでは善戦。ひっくり返されないようにしなきゃ」日ハム梨田監督は「交流戦を制するチームが優勝に近づく」などとコメント。
落合監督は「・・・(コメントなし)」
 
WBC連覇の際も、ソフトバンク秋山監督「今日の視聴率どれだけだろうね」西武渡辺監督「ウチの選手もいい場面でいい仕事してくれたのでよかったなどとコメント。
WBCに選手を一人も出さなかった中日落合監督は、「よかったね。おめでとう。」と、まさかのコメント。
 
 
3年前、優勝が決まった試合でウッズがダメ押しホームランを打った際に涙を流した落合監督。あれ以来、人間らしい面を見せません。
・・・まさかその雰囲気が、チームの首脳陣に浸透しているとでもいうのでしょうかね。
同じ中日の監督にしても星野監督なんかは、2000年にジャイアンツの優勝を目の前で許し、「さぁ、明日の一面をどうぞ」と粋なコメントを残していました。
こういうご時世、メディア戦略も重要になってくるかと思いますよ、ドラゴンズさん。
 
 
ところで、フクシ君が「週刊プレイボーイ」で連載をやってるんですね。こないだは、“フクシ氏初のキャバクラ遊び”という記事を書いていました。
親父と対称的な性格、僕は嫌いじゃありません(笑)

投稿: にしたく | 2009年5月31日 (日) 09時13分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/38724/29865995

この記事へのトラックバック一覧です: こんなことでよいのでしょうか?:

« 存続の危機に瀕しているのは関西独立リーグばかりでなく… | トップページ | 初めて西武ドームで一塁側に入りました。 »