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2009年7月30日 (木)

ミッチ・ジョーンズになれなかったルイス・ヒメネス

Photo 公式戦再開の28日の各スポーツ紙に、ファイターズがルイス・ヒメネスに戦力外通告をし、ウェーバー公示の手続きを取った旨が報じられていた。春季キャンプ中にテストを受け、推定年俸1,800万円と格安で入団した新外国人だったが一年保たなかった。二軍暮らしの外国人選手がシーズン半ばで解雇されるのはファイターズではこれで三年連続だ。

「責任者、出てこ~い!」

 

(写真:今月5日の対マリーンズ戦でハーフスイングの三振で最後の打者となったヒメネス)

2007年アンディ・グリーン

2008年ミッチ・ジョーンズ

2009年ルイス・ヒメネス

ファイターズは三年連続で二軍暮らしの外国人選手をシーズン半ばに解雇している。三年も続くとなると、働かない選手本人よりも、採用する側の問題だと敗戦処理。には思えてくる。

ただ、同じダメ外国人でも日本のプロ野球界におけるマイナーリーグに当たるイースタンでの立ち振る舞いには個人差を感じざるを得ない。

2007年のシーズン途中に入団したミッチ・ジョーンズはその大半をファームで暮らしたが、真摯なプレーで鎌ヶ谷のファンを引きつけていた。特に鎌ヶ谷の応援団長はジョーンズを寵愛していた。また、退団決定後に球団フロント職員から退団を惜しむ声が挙がったことも特筆されよう。

2006年のホセ・マシーアスも大リーグ通算700試合以上出場という実績を誇りながら日本野球に巧く順応出来ず、開幕当初こそ好打を放っていたがその後低迷し、ファームに落ちてきた。しかし鎌ヶ谷では懸命なプレーを見せ、再び一軍に上がったマシーアスは主砲フェルナンド・セギノールの愚痴の聞き役という大役をこなし、自身も日本シリーズに出場した。リーグ優勝や日本シリーズ制覇の際の記者会見で当時のトレイ・ヒルマン監督やSHINJOの脇にSPのごとく仁王立ちしていた姿も印象深かった。

彼らと違い、ヒメネスはそうはいかなかった。ヒメネス解雇を報じるスポーツ報知では「怠慢な練習態度、プレーが改善されず、解雇に至った」と明言していたが、さもありなんという感じだ。実際敗戦処理。が観たファームでの数試合でも、何かやる気の無さを感じさせる行動が多かったように思える。例えば終始雨が降り続いた中の横須賀での試合でヒメネスのやる気のなさは際立っていた。あの試合は確かに試合をしている方がおかしい感じの最悪のコンディションだったが、他の選手はそれを言い訳にしている感じがなかったのにヒメネスは露骨に態度に表していた。

ヒメネスがジョーンズのように鎌ヶ谷のファンの支持を得られなかったのは当然の様な気がする。二年目を迎えても今ひとつのジェイソン・ボッツが二軍暮らしながら首がつながっているのにヒメネスがこの時点で切られるのにはそれなりの理由があるということだ。

ヒメネスは開幕当初こそ一軍でスタメンを飾っていた。当blogに頻繁にコメントやトラックバックを下さるjiRoさんが評していたように上半身に比べて脚はカモシカで、ボテボテの打球を内野安打に代えてしまう全力疾走はあの体型からは想像出来ない隠れた武器であった。開幕前に鎌ヶ谷で行われた一軍オープン戦では二塁走者だったヒメネスがさほど深くないライトフライであっという間に三塁にタッチアップをしたのを観て敗戦処理。も「こいつは拾いものかもしれない」と思ったものだった。なぜ拾いものかというと、推定年俸が1,800万円に過ぎなかったからだ。しかし今にして思えば、外国人選手の年俸レベルから考えれば、1,800万円の選手に多くを期待するのが間違いで、球団としても開幕から一ヶ月くらいの一軍生活で元を取ったくらいの感覚なのかもしれない。

「安物買いの銭失い」-ファイターズ球団はぜひこの言葉をかみしめてもらいたい。 冒頭にも書いたように、三年続くと、外国人獲得のパイプとか、眼力、あるいは獲得基準そのものが狂っていると疑うのが普通だろう。当エントリーではヒメネスが俎上に上がったが、「先発も抑えも出来る」という前評判のライアン・ウィングなどは影も形もない。オープン戦での実戦登板を前に故障し、先月になって「治療のため帰国」などという記事が出る始末。仮に今季このままの状態を維持して良いゴールを切れたとしても、テコ入れすべき部門はテコ入れすべきだと言うことを今のうちに言っておきたい。

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コメント

jiRo様、コメントをありがとうございました。

> 3年前のディアスの時も思ったんですが、ある意味育成扱いで採ったかと思ってました。練習態度云々は自分は後から読んだんですが…

ディアス、いましたねぇ。

完璧に記憶の外に飛んでました<苦笑>。

* コリー・リーは憶えていますが。

> 打線が想像以上に良いのは確かですが、来年はおろか、後半だって続く保障はないですから、当面の課題は全力でスレッジ・ボッツの慰留ですよ。スウィーニーは減俸でも残ってくれますから(爆

スウィーニーついに二軍落ちですね。

今まで調子が上がらなくても、登板間隔が空く時以外に二軍落ちすることがなかったので何か契約上の特典があるのかと思っていましたが、これでそうでも無さそうですね。

野手の外国人は中田の一軍昇格の妨げになるようなら要らんと思いますがね。

* ライアン、一度くらい観たいです。

投稿: 敗戦処理。 | 2009年8月 1日 (土) 02時44分

3年前のディアスの時も思ったんですが、ある意味育成扱いで採ったかと思ってました。練習態度云々は自分は後から読んだんですが…

最もそのディアスにしても、長い目で見ることは無かった訳ですから、本気で即戦力を安く取ってこようとしか思えんのです。

打線が想像以上に良いのは確かですが、来年はおろか、後半だって続く保障はないですから、当面の課題は全力でスレッジ・ボッツの慰留ですよ。スウィーニーは減俸でも残ってくれますから(爆

投稿: jiRo | 2009年7月30日 (木) 22時51分

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