よ~く考えよう。チャンスは大事だよ~。
6月28日付の当blog 誰か、止めて下さい にも書いたが、実は敗戦処理。が鎌ヶ谷で生観戦をするのはゴールデンウイーク最終日の5月6日以来。この間、東京ドームを始め、いくつかの球場で生観戦しているが、鎌ヶ谷に行かないと、どうもしっくり来ないということがわかった<苦笑>。
ファイターズの先発は藤井秀悟。
一軍は次節が六連戦。現在一軍で投げているダルビッシュ有、八木智哉、ブライアン・スウィーニー、糸数敬作、武田勝だけでは足りない。先週大雨の横須賀で粘り強い投球をした多田野数人や今日投げる藤井あたりが候補なのだろう。注目したい。
だが、藤井には期待を裏切られた。
一回表、先頭の根元俊一にを破られ無死二塁。ここから2本のタイムリーを浴び、あっさりと2点を失う。
その裏に女房役の今成亮太がマリーンズ先発の阿部和成から3ランを放ち3対2と逆転するのだが、直後の二回表、藤井が青松敬鎔と根元にソロ本塁打を浴び、3対4と再逆転されてしまう。
結局藤井は4イニングを投げるが立ち直りの兆しがないままマウンドを降りることになった。
先月28日に大雨の横須賀で五回を完封した多田野は昨日のこのカードでと打たれている。水上善雄二軍監督、梨田昌孝監督ともに頭の痛いところだろう。
藤井、阿部ともしっかりしない感じでこの先お互いに何点捕るのだろうかという感じだったが、両軍のリリーフ投手が好投して中盤から引き締まった。
マリーンズは三回裏から二番手のサウスポー古谷拓哉を、ファイターズは五回表から榊原諒を起用。特に古谷は左打者が多いファイターズ打線を巧みに打ち取っていく。六回まで3対4のまま試合が動かない。
イースタン・リーグの場合、先発投手はともかくリリーフ投手は調子が良くてもイニングなどで区切ってすぐに代えることが多い。そうすると次の投手も必ずしも好調とは限らない。投手が替わると試合が急に動くということはまま観られる。この試合でもマリーンズが七回裏から中郷大樹を起用し、試合が動き始める。
中郷は先頭の、途中出場の高口隆行に四球を与えてしまう。しかも続く中島卓也の送りバントを自ら一塁に悪送球し、いきなり無死一、二塁で打順はトップに帰り打席に陽仲壽というピンチを迎える。陽が送って一死二、三塁。ファイターズ打線が今浪隆博、ルイス・ヒメネスと左打者が続くところでマリーンズは再び左の松本幸大を投入。今浪はこの試合で、ファイターズの左打線をほぼ完璧に抑えた古谷から唯一安打を放った左打者だ。それだけに敗戦処理。も期待したが、敢えなく三振に倒れた。そしてヒメネスも力ない二塁ゴロでファイターズはもらったチャンスをモノに出来なかった。
勝負のあやというか、中島の送りバントを中郷が普通に処理して一死二塁で打席に陽だったらどうだったろうか?なまじ無死一、二塁になったばかりに陽にバントをさせたが、後続の左打者に左投手をぶつけられて得点を阻まれた。一死二塁で右の中郷対陽の方がファイターズ的には得点が入る確率が高かった様に敗戦処理。には思えたが。
一方、ファイターズリリーフ陣は五、六回を榊原諒が三人ずつで片付けた後、七、八回は坂元弥太郎が無失点に抑え、ビハインドを1点に保つ。
そして1点を追う八回裏。ファイターズ先頭の中田翔が松本から放った打球は左中間のフェンスを直撃し、当たりが良すぎてシングルヒット。
無死一塁。打席にはここまでファイターズ唯一の得点となる3ランを放っている今成が入るが、左対左ということもあって送りバントの構え。まずは同点の走者を得点圏にと思ったら初球の前に牽制で刺され、呆然としていた。
一死走者なしとチャンスがついえるところ、水上監督が動いた。左対左となる今成に代え、尾崎匡哉を打席に送る。尾崎は見事に右中間を破り、一死二塁に。ここで一気に右の代打攻勢かと思いきや、佐藤吉宏をそのまま打たせ三振。続く大平成一のところで代打・金子洋平を送ると、マリーンズも右の橋本健太郎を投入。
結局、橋本健が金子洋を遊ゴロに打ち取ってピンチを切り抜けるのだが、ファイターズとしては代打の使い方に問題があったように思った。
中田の牽制死も痛かったが、結果的には尾崎がチャラにした。中田が一塁に残っていたら今成がバントして一死二塁になっていただろうから。問題はその後だ。サウスポーの松本が続投していて、ファイターズ打線は佐藤、大平と左打者が二人続き、右打者の高口をはさんで再び左打者の中島という打順。
水上監督は佐藤をそのまま打たせ、大平のところで右の代打、金子洋を起用した。マリーンズは金子洋が出てきたところで右打者が二人続くから右投げの橋本健に代えた。これが佐藤のところでいきなり金子洋を使っていたらどうなっていただろうか。マリーンズが橋本健を起用したとしても、次の大平が活きるから金子洋を出すなら大平の場面でなく、その前の佐藤の場面で使えなかったものだろうか。
三回から六回までの古谷に対してはほぼ完璧に抑えられた感じだったが、古谷降板後の七回、八回とファイターズは連続でチャンスを作ったがいずれも得点には至らなかった。七回の一死二、三塁、今浪の打席では三塁側スタンドのファイターズ応援団から、当エントリーのタイトルにちょうだいした鎌ヶ谷ではおなじみのチャンステーマが流れた。
九回表、ファイターズは四番手に金森敬之を送った。
一死から青松の代打、宮本のやや一、二塁間寄りのゴロを中田が
送球を焦ってお手玉し失策。二死後、根元に安打が出て二死一、二塁から新里賢が浅めに守っている右中間を破る2点タイムリーで3対6ととどめをさされた感じだった。
中田の失策が無ければこの回の2点はなかった。前の攻撃での牽制死が尾を引いたのか知らないが、終盤で二度のミスはいただけない。前出の先日6月28日付 誰か、止めて下さい で中田はおとなの階段をのぼったのではないかと書いた。今日の試合を観てそれを撤回するつもりはないが幸せは誰かが運んでくるものではなく、自分でつかむものだと自覚して欲しい。打つだけではファイターズの一軍には定着できない。
普通なら試合はこれで決まるのだが、八回裏に好リリーフを見せた橋本健が九回には不安を見せる。二死まで取られたものの今浪がタイムリー二塁打を放って4対6。ヒメネスに本塁打が出れば同点。出塁すれば次打者は中田という期待を抱かせるシーンだったが、ヒメネスはハーフスイングをスイングと取られて三振。ファイターズは4対6で敗れた。
【5日・ファイターズスタジアム】
M 220 000 002 =6
F 300 000 001 =4
M)阿部、○古谷、中郷、松本、S橋本健-新里
F)●藤井、榊原、坂元、金森-今成、尾崎
本塁打)今成2号3ラン(阿部・1回)、青松1号(藤井・2回)、根元1号(藤井・2回)
ファイターズはこれで五連敗。特に地元鎌ヶ谷でこの三日間、マリーンズに三タテを食らったのは情けない。また、敗戦処理。も観戦した28日の横須賀でのシーレックス戦がもしも成立していなかったら、その前の三連敗と合わせて八連敗となっていたところだ。あの猛雨の中、無理矢理にでも五回裏までこぎ着けたのは今となってはファイターズにとって大きかったのだ<苦笑>。
それにしても、中田以上に残念だったのが藤井だ。
一回表は三安打を集められ、2失点。
二回表はソロ本塁打を2本で、2失点。
三回表は二死から三連打され、走者がホームでアウトで辛うじて無失点。
四回表は味方失策と四球で無死一、二塁のピンチを招くが相手走塁ミスなどで無失点。
ほとんど観るべきところがなかった。
昨日の多田野も横須賀に比べると内容が良くなかったようだ。前述したように一軍では次節、六人目の先発投手が必要だ。藤井なのか、多田野なのか、それとも伏兵で榊原なのか…。消去法の様な選び方をするなら、このところ下降気味なようだが土屋健二の大抜擢も観てみたい気がする。
チャンスを大事にしなければならないのは先発候補の投手達にも当てはまるのだ。
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コメント
jiRo様、コメントをありがとうございました。
> タイトルに全てが集約されてますね。
どこか消化不良でした。
ありがとうございます。
チャンスを活かせぬ打線、一軍ローテーション入り(復帰?)のチャンスを活かせぬ先発候補たち。
本当に消化不良でした。
エントリーの中で、八回裏の代打起用に触れ、左対左というシチュエーションで佐藤には代打を送らず、次の大平に代打を送ったことを疑問視しましたが、佐藤が一軍に昇格したことを考えると、水上監督が一軍に送り出す選手に対して、敢えて左対左という難易度の高い仕事を要求したのかもしれないなと今は考えています。
* 岸からの一発、今後に活かして欲しいですね。
> 六人目の先発投手>
江尻、宮本がロングいけそうなので、ヤタローに再チャンス…?
も少し早ければそれこそ土屋にも須永にも。。
糸数が登録抹消になるそうなので10日のマリーンズ戦あたりに誰かあげるのでしょうが、多田野も藤井もファームで今ひとつということならば、いっそのこと土屋を観てみたいと思いますが、最近調子が下降気味なようなので、どうでしょうか。
投稿: 敗戦処理。 | 2009年7月 8日 (水) 14時00分
タイトルに全てが集約されてますね。
どこか消化不良でした。
ヒメネスの足がカモシカだった位でしょうか(笑
六人目の先発投手>
江尻、宮本がロングいけそうなので、ヤタローに再チャンス…?
も少し早ければそれこそ土屋にも須永にも。。
投稿: jiRo | 2009年7月 6日 (月) 19時18分