« 勝利の方程式が崩れる時 | トップページ | 1対25とはいったいどういうことなのだろうか? »

2009年8月 2日 (日)

「生」観戦した野球場(51)-上尾市民球場

01 いろいろな野球場で日本のプロ野球を観てきました。だからどうしたと言われればそれまでですが。

毎月2日、この「生」観戦した野球場「敗戦処理。生観戦録- my only one game of each yearのいずれか一方を掲載していますが、今月は昨日(1)新たに上尾市民球場にて初の生観戦をしましたのでこちらのコーナーでいきます。「敗戦処理。生観戦録- my only one game of each year」は来月に回します。

1974年3月に初めて後楽園球場でプロ野球を生観戦して以来、いろいろな野球場でプロ野球を観てきました。チケット代よりもはるかにかかる交通費をかけて北へ南へ…。社会人になって多少経済的に余裕が出てからは「十二球団の本拠地をすべて回ろう」と考え、それを2000年に達成してからは地方球場、ファームの試合を行う球場を積極的に回りました。そうしてついに50を超えました。

なおバックナンバーは左欄のカテゴリー別から敗戦処理。が「生」観戦した野球場を選び、ダブルクリックして下さい。

51回 上尾市民球場 観戦球場ファイル-51

ライオンズのファームは一軍が「埼玉西武」と改称する前から埼玉県内各地でのイースタン主催試合を積極的に展開していった。この上尾市民球場もそのなかの一つとしてイースタンで使用されている。

JR上尾駅からバスで行くか、その先の北上尾駅から徒歩で行くかというのがアクセス方法のようだが、敗戦処理。は上尾駅からバスという選択肢を選んだ。お目当てのライオンズ対ファイターズ戦は通常のイースタン・リーグのデーゲームの試合開始時刻より30分早い1230分試合開始なので、それを踏まえて時刻表と睨めっこした。JR新宿駅を経由する敗戦処理。にとって湘南新宿ラインの特別快速がタイミング良く出ているのが救いであった。夏休みの土曜の午前中であったが幸い混んでなく、じっくり座って上尾駅へ。

上尾駅を降りて東口のバスターミナルへ。ここから先はイースタン・リーグ情報満載の「プロ野球 イースタン・リーグ観戦ガイド 2009が頼り。同誌の地図によると「上尾駅東口3番乗り場より羽貫行・伊奈学園行又は県民健康センター行にて約8分。西門前にて下車、徒歩にて3分」とある。3番乗り場を探していると、鎌ヶ谷での観戦でお世話になっているHさんに遭遇。初めて行く地方球場に向かう途中で知った顔に出会うのは心強い。

 

二人してバスに乗り込み、最寄りの西門前で降りたのだが、「徒歩3分」と書いてある割にはバス停の周りに野球場や運動施設があるようには思えない。

3 しかもその時初めて気付いたのだが、「プロ野球 イースタン・リーグ観戦ガイド 2009」の地図には上尾駅や北上尾駅は記載されているものの、最寄りのバス停である西門前の表示がないのだ。たまたまバス停近くに周辺の地図があったから、何となく想像がついて球場の方向がわかった。

田畑の先に球場が見える!

01_2 (筆者注.この二枚の画像は試合後の帰りに撮影)

両翼が95mで、センターは121m。外野が天然芝で内野は土という、失礼ながらどこにでもある、高校野球の予選大会などに重宝される地方球場だ。

ん、しかしライトのフェンスをよく見ると、謎のマークが!?

01_3

食料の買い出しをするには球場の外に出なければならないのでいったん出ると、球場外周にある売店にも同じマークが。

01_4 しかも売店の名前が「アッピーショップ」。どうやらこのマークはアッピーと言うらしい。「アッピー」の「ア」は上尾市の「ア」だろうが、「ア」ッピーとは如何にと調べたら、上尾市のイメージマークで「あげおの『ア』、上昇や向上を意味する『アップ』、さらに幸せの『ハッピー』を合わせた『アッピー』にという意味」だそうだ。このアッピーショップにはサイン用色紙や、数種類の弁当、ドリンク、菓子類がある程度で、グッズ類は別途出店で売っている。

アッピーマークに話を戻そう。マークまでデザインしているのであれば、当然マスコットもいるだろうと思ったら、

「いた!」

Photo

しかし何か芸をするでもなく、試合前のセレモニーで存在感を示すでもなく、グラウンドから消えていった。期待外れ<苦笑>

そして地方球場開催にありがちな試合開始前のセレモニーでの贈呈役はマスコットではなくこの女性達が務めた。

01_5

女性達は「『フレッシュあげお』の活動をしている…」と紹介されていた。「ミス上尾じゃないのか!?」という客席からのツッコミが当然あったが、調べると実質的にはミスご当地であることがわかった。

* そういえばミス鎌ヶ谷は最近選出しているのだろうか?

また、この試合が開催された81日の3日後に当たる4日に一軍の同じカードが県営大宮球場で行われるので、その試合の前売り券も入口前で発売していた。そういえば8月4日に県営大宮球場で行われるライオンズ対ファイターズ戦のチケットは鎌ヶ谷でも売っていた。

試合開始が近づいたので再びスタンドへ。

01_6 ファイターズのファームの応援団はレフトスタンドに陣取って大声を張り上げていた。一回表が始まる前のかけ声は敗戦処理。が陣取ったバックネット裏のライオンズファンをも驚かせていた。

一方、ライオンズの応援団はライトスタンドへ。

Photo_2「連覇へ 俺達も闘う」との横幕を掲出しているが、昨年イースタン・リーグを制したのはスワローズ<苦笑>。そしてマツダスタジアム同様、ライト側のスタンドには「寝ソベリア」があるようだ<>

ちなみにこの日の試合のファイターズの先発は須永英輝。捕手の今成亮太とともに県下の名門、浦和学院高校出身ということで、ライオンズファンが8:2以上に多いスタンドからけっこう大きな拍手が贈られていた。同校の先輩に当たる三浦貴との対決では三ゴロに打ち取り、大きな拍手を浴びていた。ファイターズでは二番手の吉川光夫を挟んで三番手の坂元弥太郎も浦和学院高校の出身。2000年の夏の甲子園では2試合で35の三振を奪い一躍名前が全国区になった逸材だったが、地元のファンは温かい。登板した三回裏にやはり三浦と対戦してセンターフライに打ち取った。しかし二巡目には埼玉栄高校出身の大島裕行と三浦に連打を浴びて勝ち越し点の足がかりとされてしまった。ライオンズにはさすがに埼玉県出身の選手が多く、この試合には他に土肥義弘、斉藤彰吾が出場した。ただ上尾市出身者は両軍ともにいない。

試合は両軍投手陣の乱調もあり、3時間49分かかってライオンズが7対6で競り勝った。試合が長引いたため、試合終了後に予定されていた、グラウンドを使用しての野球教室の時間が短縮されてしまったのは残念だった。ただし野球教室といっても両球団が協力する類のものではないようで、プロの試合を行った直後のグラウンドを開放するという趣旨だった模様だ。そして試合開始前にもグラウンドでキャッチボールが出来るイベントがあった(冒頭の画像参照)

試合が終わって、上尾駅に出ようと、来た道を戻ってバス停まで戻ると、逆方向のバスが1時間に1本~2本と少ないことに気付いた。

Photo_3 特に16時から17時の間に1本しかない。試合開始が13時ではなく、1230分なのは試合終了がこの時間帯になるのを避けるために設定したのだろうか?上尾駅東口からは1時間に23本は出ていたように記憶しているが…。

埼玉県には一軍も本拠地を構えるライオンズ以外にもスワローズとマリーンズがファームの本拠地を置いており、ファームの本拠地球場以外で試合を行うことがある(マリーンズは千葉県内での試合を増やしているようだが)。またジャイアンツも埼玉県内で主催試合を行うことがある。50を超える球場での生観戦実績がある敗戦処理。も埼玉県内はまだまだ未開拓だ。今後、生観戦球場が増えるとしたら、埼玉県内はもとより関東各地の市営球場というケースになる気がする。今後は初めての球場で観戦する度の不定期掲載(当コーナーまたは「敗戦処理。生観戦録- my only one game of each year」を毎月2日に掲載)となるが、興味のある方はぜひまたお読み下さい。

|

« 勝利の方程式が崩れる時 | トップページ | 1対25とはいったいどういうことなのだろうか? »

コメント

長緯様、コメントをありがとうございました。

> 自分もイースタンの試合を上尾で観戦したことがありますが、バスの便が悪く、北上尾駅から歩きました。

それはそれは。

北上尾から歩いて来ていた人も結構いたみたいでした。

> しかしファームの試合で4時間近くは長いですね。NPBとして試合時間短縮を掲げるのであれば、まず将来を担う選手がいるファームから指導してほしいと思います。

選手の交代が頻繁だとか、ボールボーイを子供が務めているとか、試合時間が長くなる要因がいろいろありますね。一概に選手のせいには出来ないかもしれません。

でも、やっぱり長かったです<苦笑>。

鎌スタ☆祭の日と言い、この試合と言い、やっぱり長過ぎますね。

スタンドを埋め尽くすちびっ子ファンが飽きてきますよね。それでなくても知っている選手が少ないのに、試合に集中しろと言うのが無理ですね。

攻守交代の時にスタンドにボールを投げ入れるとかで、辛うじてちびっ子達の気を引いていますが、トータルで試合時間を短くしないとという意識をもっともって欲しいですね。

投稿: 敗戦処理。 | 2009年8月 5日 (水) 00時17分

観戦お疲れさまでした。自分もイースタンの試合を上尾で観戦したことがありますが、バスの便が悪く、北上尾駅から歩きました。なんとか歩ける距離ではありましたが、首都圏でも都心から離れたこのあたりになると、「観客は自家用車でくるもの」として、主催者側もアクセスにはあまり気を配ってない気がします。

しかしファームの試合で4時間近くは長いですね。NPBとして試合時間短縮を掲げるのであれば、まず将来を担う選手がいるファームから指導してほしいと思います。

投稿: 長緯 | 2009年8月 2日 (日) 19時45分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「生」観戦した野球場(51)-上尾市民球場:

« 勝利の方程式が崩れる時 | トップページ | 1対25とはいったいどういうことなのだろうか? »