今季のファイターズの東京ドーム主催試合での観客動員数は移転後最多に!!
何度か当blogでも触れているようにファイターズ恒例の東京ドーム主催試合は11日から13日まで行われた対バファローズ三連戦で今季は終了した。移転元年の2004年には12試合(4カード×3試合)も組まれた東京ドーム主催試合も二年目の2005年には10試合、2006年には9試合、2007年には8試合と徐々に縮小されてきたが同年からは8試合というパターンが定着している。だが2007年を最後に土日の開催が無くなるなど、在京ファンとしては寂しい実態になっている。
ところが敗戦処理。が調べたところによると、観客動員数が実数発表になった2005年以降、一試合あたりの平均観客動員数が初めて今季2万人を超え、20,891人となった。特に13日の最終戦では33,823人を動員したがこれはSHINJOの東京ドームラストゲームとなった2006年7月30日の対ホークス戦に次ぐ、東京ドーム主催試合では五年間で第2位の動員数だ。
ファイターズのフロントよ、来季、東京ドーム主催試合を減らそうなどとは考えないことだ。ナインは東京ドームの在京ファンの期待に応える試合を見せてくれている。あとはフロントが在京ファンの期待をどう受け止めるかだ!
(写真:11日の対バファローズ戦の試合後、23時を過ぎても東京ドーム22番ゲート前でB☆Bとの交流を楽しむファン達)
土日の開催が無く、すべて平日に行われた今季のファイターズの東京ドーム主催試合。8試合合計の観客動員数は167,129人。これはファイターズが北海道移転後では概数発表だった2004年を除いた2005年以降、最多の人数である。特筆すべきことに土日を含んで10試合だった2005年の合計164,745人や、同じく土日を含んで9試合の2006年の161,953人すら上回るのだ。今季は8月11日から13日という全国的にいわゆるお盆休みに当たる期間が入っているのが利いているのだろうが、逆に考えれば他にいくらでもレジャーがある時期であり、一長一短だ。ファイターズのフロントはぜひこの事実を受け止めて欲しい。
本拠地を札幌ドームに移した2004年からの東京ドーム主催試合の平均観客動員数の推移を見てみよう。
2004年 12試合(内土日6試合)28,083人
岩本勉、黒木知宏と投げ合って二年ぶり白星(4/17)。
ホークス王貞治監督、通算1,000勝達成(6/7)。
2005年 10試合(内土日2試合)16,475人
ゴールデンイーグルスとの5戦に5勝
2006年 9試合(内土日1試合)17,995人
SHINJOがヒーローインタビューで引退宣言(4/18)
2007年 8試合(内土日2試合)19,479人
田中幸雄通算2000本安打達成(5/17)&引退セレモニー(9/19)
2008年 8試合(内土日開催無し)19,221人
稲葉篤紀、恩師野村克也監督の前で1,500試合&1,500安打同時達成。同日恩師野村監督、監督として3,000試合出場(7/15)。
2009年 8試合(内土日開催無し)20,891人
稲葉篤紀自身初の1試合3打席連続本塁打(4/8)。
2004年はまだ概数発表がまかり通っていた時期なので比較の対象から外して差し支えないだろう。そうすると2005年からの推移では2008年に前年に比べ微減しているとはいえ、年々観客動員が増え続けていると言っても過言ではないだろう。特に今年はエース的扱いになった2007年以降の東京ドームでの予告先発四試合での平均で22,314人を動員しているダルビッシュ有の先発試合がなかったにもかかわらず、一試合平均の観客動員が2万人を超えているのだ。この現象は何を意味するのだろうか?チームの好成績も起因しているだろうが、今年の東京ドーム主催試合は4月に2カード5試合が組まれたのと今週の3試合だから、チームの好調の恩恵を受けているとしても今週のカードだけである。
続いて勝敗を見てみよう。
2004年 6勝6敗
2005年 6勝4敗
2006年 6勝3敗
2007年 3勝5敗
2008年 4勝3敗1分け
2009年 5勝3敗
負け越したのは2007年だけだ。前出データのように各年度に何らかのドラマがある。ただ負け越した2007年には4月の対ホークス三連戦で三連敗を喫し、当時のトレイ・ヒルマン監督が「応援も相手の方が多いし、東京ドームでやる意味がない」ととんだ八つ当たりをして物議をかもした。ただそのヒルマン監督も2000本安打達成が迫っていた田中幸雄にオーバーワークにならないよう出番を調整し、見事かつての本拠地で慣れ親しんだファンの目の前で金字塔を達成させるという演出を施した。
かくいう敗戦処理。も2007年からは毎年8試合中6~7試合を生で観戦している。スタンドや通路では鎌ヶ谷などでよく見かける顔が並ぶ。試合が限られているから、ファンは皆、ターゲットを絞って東京ドーム開催試合に合わせて予定を組むのだろう。
北海道に移転して六年目。ファンの熱心さと、スタッフ、選手達の陰日向無い努力で道民球団として根付いたファイターズにはこれからも地域密着球団としての道を究めて欲しいし、札幌ドーム以外の道内での試合も増やして欲しい。ただ、東京ドームにもこれだけ多くのファンが足を運ぶというデータが出ているのだから、商売として考えてもこれを逃すことはないはずだ。実現性は薄いのを承知で叫ぶが、来季は土日開催を復活してもらえないだろうか?
それが無理なら、ジャイアンツとの調整も必要だろうが今年のようにお盆休みに三連戦を組んで欲しい。
P.S.
今日のオマケ
かつて東京ドームを本拠地としていた時代のようにファイターズ版「東京ドームMVP」を考えてみた。ファイターズの東京ドーム8試合で好成績を残している選手を列挙してみる。
【投手】
宮西尚生 6試合1勝0敗2H 防御率1.42
八木智哉 2試合0勝0敗 防御率0.69
菊地和正 3試合0勝0敗2H 防御率0.00
【野手】
田中賢介 33打数11安打0本塁打4打点 打率.333
糸井嘉男 25打数8安打0本塁打5打点 打率.320
稲葉篤紀 31打数9安打3本塁打5打点 打率.290
スレッジ 27打数8安打2本塁打4打点 打率.296
小谷野栄一 32打数11安打3本塁打9打点 打率.344
今年の「東京ドームMVP」は小谷野栄一で決まり。
誰だ?タフィ・ローズとか言っているのは!
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コメント
ナターシャ様、コメントをありがとうございました。
> 関東のファイターズファンは増えているんでしょうか?
最近のミラクルな試合内容は魅力ありますよね。
増えているとは…?
ファイターズが東京を離れることになった時「俺達を裏切るのか!」といってチームに距離を置いていたはずの人が2006年の優勝の時に涼しい顔をして、さもずっと応援を続けていたように振る舞っていた時に増えた(戻った)かもしれませんが。
> 関東限定のチキチキバンバン一度体験したいです。
あれを聞くと関東のファンも頑張って応援してると嬉しくなるんです。
「チキチキバンバン」は確かに画期的なスタイルですね。
でも札幌ドームには「ジンギスカン」があるじゃないですか。
そうそう、昨年のクライマックスシリーズを京セラドーム大阪まで観に行った時、「ジンギスカン」と「チキチキバンバン」を両方やっていました。
> 私はガオラで中嶋の走塁見ました。
危なかったですよね~。
サヨナラ勝ちの後、中嶋、胴上げされるかと思いましたよ。
普段テレビで見ていると、中嶋コーチってベンチにいますよね。ブルペンで投手の球を受けたりする機会も少なくて練習不足だと思っていたのですが、まさかあそこまで走らされるとは!
大野がインフルエンザとは驚きました。
大野自体は回復傾向にあるようですが、宮西抹消、スレッジも欠場。福良ヘッドも…だとか。
これ以上広まらないことを祈ります。
投稿: 敗戦処理。 | 2009年8月19日 (水) 01時17分
敗戦処理さん、こんにちは
関東のファイターズファンは増えているんでしょうか?
最近のミラクルな試合内容は魅力ありますよね。
糸井あたりがブレイクしてくれるとファンが増えそうですよね。
関東限定のチキチキバンバン一度体験したいです。
あれを聞くと関東のファンも頑張って応援してると嬉しくなるんです。
東京ドームでの開催増えるといいですね。
ところでこちらではSTVがTV中継すると負けるというジンクスがあるようなのですが昨日のミラクルはSTVの中継後だったらしいです。
私はガオラで中嶋の走塁見ました。
危なかったですよね~。
投稿: ナターシャ | 2009年8月17日 (月) 10時31分