一軍が悲惨なら二軍はもっと悲惨!?
20日のスポーツニッポンにこんな記事を見つけた。
2軍にも余波 野手登録10人で試合
F…2軍も1軍のインフルエンザ集団感染の影響を受けた。中田、今浪の昇格に伴い、この日のイースタン・フューチャーズ戦(鎌ヶ谷)はベンチ入り野手は10人。ケガ人が出た時点で中止する条件付きでの開催に、水上2軍監督は「何とかやりくりしないと」と話した。今後は1軍からの緊急要請に備え、先発投手を1試合に2人登板させるなどして対応する構え。実働している捕手は尾崎のみだが「呼ばれたらもちろん(1軍に)行かせますが…」と頭を抱えていた。
(2009年8月20日付けスポーツニッポン)
一軍がああいう状況だから、ファームから選手がかり出されるのは当然。イースタン・リーグの年間本塁打記録にあと1本と迫っていて、この週末の鎌ヶ谷二連戦で記録更新の期待がかかった中田翔に加え、村田和哉が一軍に呼ばれた。
そうなると敗戦処理。としては「怖いもの見たさ」ではないが、逆に鎌ヶ谷に行きたくなるのである。チケット売場で冒頭の画像のようにサイン会中止の事実に唸っていると、敗戦処理。の横に…
ファイターズの前身、フライヤーズOBにして悪役商会のリーダー。敗戦処理。が知る限りでも近年二回、「青汁デー」というイベントで鎌ヶ谷に登場しているが、今回は「ぶらり途中下車の旅」(日本テレビ系関東ローカル/関東地方以外ではBS日テレで視聴可能)の収録らしい。てテレビと同じ声で「最近肩が上がんねぇんだよな」とつぶやきながら撮影クルーとともに事務所に入っていった。
で、今日のオーダーはこんなだった。
陽仲壽が森本稀哲の代わりにまず呼ばれ、村田と中田。それで実質的には一軍から誰も戦力になる選手が降りてこないのだから、仕方ないメンツだ。ただ、中田と一緒に緊急招集されたように報道されていた今浪隆博が帰ってきたのが朗報だ。朗報と言ったら本人は怒るかもしれないが、一軍内野陣の症状が軽いことを意味すると同時にこの試合の内野が固まるからだ。
朗報と言えば、森本が試合前の練習時にキャッチボールと軽い運動をしていた。指を骨折した左手で練習用具を片付けていたところを観ると、回復具合は良いように思える。
また、奥さんの出産に立ち会うために一時帰国していたジェイソン・ボッツも練習に加わっていた。まさか強制的に戻って来させられたなんてことは無かろうが…<苦笑>。
さて、八名信夫さんの始球式。
入口で呟いていた通り不安だったのか、投球前に三塁手の杉谷拳士を相手に肩慣らし。
杉谷、光栄だぞ!ありがたく思え。ちなみに今日の杉谷は八名大先輩に気合いを注入されたお陰か、三塁守備でファインプレー連発。
そして本番。74歳とは思えぬ見事なストライクだった。
この後も八名さんは撮影クルーを引き連れて三塁側の主に応援団らが集まる一角に陣取って後輩のプレーに目を光らせていたようだ。
糸数敬作と許銘傑の先発で始まった試合は淡々と進む。糸数は三回まで無安打と好投すると、四回から吉川光夫が登板。引用したスポーツニッポンの記事のように先発投手を二人注ぎ込むとはこういうことなのか。
先制したのはファイターズ。
チーム初安打の中島卓也を一塁に置き、一死から四番の鵜久森淳志が放ったショートライナーをライオンズの浅村栄斗が外野にはじく強襲安打で一、二塁。この後、外野フライで三塁に進んだ中島が金子洋平の打席で許の暴投の間に生還して1点先制。
追うライオンズは六回表、先頭の大崎雄太朗がレフトの頭上を超える二塁打で出て、浅村の二塁ゴロで三進。大島裕行の一、二塁間を破る安打で同点に追いついた。3イニング目の吉川だったが左打者に二安打されての失点は首脳陣の評価を下げたかもしれない。
1対1の同点で迎えた七回表。ファイターズは坂元弥太郎を投入。坂元はいきなり先頭の岳野竜也にセンター前に運ばれると、続く三浦貴のバントを自ら処理して握り治してから二塁に送球して野選。無死一、二塁のピンチに。バントで送ろうとする野田浩輔に対し、坂元はバントシフトを敷く内野陣とのフォーメーションで執拗に二塁走者を牽制。何度目かの牽制でついに二塁走者を刺した。そして野田も打ち取って二死一塁としてこのピンチを乗り切るかと思いきや、三浦に完全にモーションを盗まれて二盗されたり、暴投で三塁まで進まれる自作自演ぶりを発揮するが何とかピンチを切り抜けた。
その裏、ライオンズは許に代えて谷中真二をマウンドに送った。
ファイターズは先頭の鵜久森がライト線に二塁打。一死後、金子洋のライト線に高く上がったフライで鵜久森がタッチアップして三塁へ。二死三塁かと思ったらこの時の投球がボークだったらしく、鵜久森が三塁に進んで金子洋は打ち直し。納得がいかないライオンズの片平晋作監督が抗議するが判定は覆らず。再開後、金子洋の放った打球は再びライト方向へ。「これは犠牲フライにはならないな」と思ったらポテンヒットとなって鵜久森が生還してファイターズが2対1と勝ち越し。
相手暴投による先制点とボークの混乱に乗じた勝ち越し点。今のこのメンバーではこうでもしないと点が入らないのだろう。
ファイターズは八回表は宮本賢を投入。無難に抑える。九回も宮本続投で何とか1点を守ろうとするが、先頭の坂田遼が放った二塁後方のフライに今浪が追いつけず二塁打に。左対左だから引っ張りきれないと見てライトの鵜久森をセンター寄りに守らせていたのが裏目に出た。
宮本は続く岳野に一、二塁間を破られ無死一、三塁に。三浦の打席で前進守備を敷くが逆転の走者となる岳野に易々と二盗を許すと、今度は一塁が空いたからか三浦と勝負せず満塁に。
防戦一方になり、追い込まれるファイターズ。そして野田の打席でスタンドのファイターズファンの何割かが連想した通り、暴投で同点に。
また一塁が空いた。ここはさすがに勝負していたようにも見えたが、野田も四球。無死満塁になって高山久に左中間を破られ、ついに2対4と逆転される。
この後さらに1点を追加され、2対5と絶望的に。宮本を最後まで代えないファイターズベンチ。いないもんなぁ…。
逆転したライオンズが九回裏のマウンドに送ったのは、
小野寺力。
そう、日曜日(16日)に一軍のこのカードでやはり3点リードの九回裏に登板し、稲葉篤紀に同点3ランを浴び、続く十回裏にサヨナラのピンチを作って降板させられ、渡辺久信監督の逆鱗に触れて二軍落ちした小野寺だ。今日も同じ3点差だけに…と期待したら、先頭の今浪に四球、鵜久森に安打でたちまち無死一、二塁。三塁側のスタンドがやたらに活気づく!
一死から金子洋の二塁後方のハーフライナーにライオンズの二塁手梅田尚通がジャンプするも届かずセンター前に。二塁から今浪が生還したが、一塁走者の鵜久森が三塁を狙ってタッチアウト。一か八か次の塁を狙うのでなく、走者を貯める場面なのに…。
鵜久森は逆転された九回表の守備でも同点の無死二、三塁で野田が放ったライン際の飛球をファウルエリアなのに捕球しようとしていた。直前に気付いてこのフライを捕らなかったが、捕球したら確実に勝ち越しの走者がタッチアップで生還してしまう場面だ。ファウルラインをまたいだ時点で捕球態勢をやめるべき場面なのに状況判断に迷っていた。エース・ダルビッシュ有と同期の五年目。一通りの状況判断のセオリーは頭に入っているはずなのだが…。
鵜久森が三塁でアウトになった瞬間、これ以上のドラマがないことを悟った。
【22日・ファイターズスタジアム】
L 000 001 004 =5
F 000 100 101 =3
L)許、谷中、○三井、S小野寺-野田
F)糸数、吉川、坂元、●宮本-渡部
本塁打)両軍ともなし
今年は鎌ヶ谷での生観戦自体が少ないが、ゴールデンウイークの田中幸雄が登場した試合以来、鎌ヶ谷での勝ち試合を観ていない。次は行けるとしたら鎌ヶ谷デーあたりだが、一軍が元に戻ればファームも戦力が整うだろう。早くそうなって欲しいものだが…。
救いなのは、一部のファンの間に広まっていたC☆Bの腰痛が本人によると、もう回復したとのことくらいか。
P.S.
本日のオマケ
鎌ヶ谷デーの前にこんなカードが。
伊良部秀輝が投げるという噂があるが…。
信じるか信じないかはアナタ次第。
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コメント
宇宙狼様、コメントをアリガトウございました。
昨日は本当にお疲れ様でした。
> 雑なプレーが多い試合でしたね。敗戦処理。さんは夜の神宮で鬱憤を晴らせたでしょうけど。
いやいや、終盤は似たようなものでしたよ。
> 一軍もちょっとマズクなってきましたね。ここらで歯止めを掛けないと。
ついにダルまで。
オールスターでの打球直撃がまだ尾を引いていたのですね。ここはしっかり休んでもらうしかないでしょう。
> 今日は観客入りますかね>鎌ヶ谷
たしかに昨日は夏休みの土曜と考えると少なかったですね。あのくらいが落ち着いて観やすい気もしますが。
インフルエンザの影響もあるのでしょうが、中田がいなかったのが大きいのでは?
あ、それもインフルエンザの影響か<苦笑>。
投稿: 敗戦処理。 | 2009年8月23日 (日) 11時25分
昨日はお疲れ様でした。
雑なプレーが多い試合でしたね。敗戦処理。さんは夜の神宮で鬱憤を晴らせたでしょうけど。
一軍もちょっとマズクなってきましたね。ここらで歯止めを掛けないと。
今日は観客入りますかね>鎌ヶ谷
投稿: 宇宙狼 | 2009年8月23日 (日) 08時36分