ジャイアンツのファームは今日も快勝。首位のマリーンズに0.5差に急接近!!【9/21イースタン生観戦記】
イースタン・リーグの優勝争いが混沌としてきたのは昨日(20日)付けの当blog ジャイアンツ、今年はファームが「メーク・レジェンド」!? で紹介した通りだが、2位のジャイアンツは今日(21日)、ライオンズに8対2と快勝。今日は試合がない首位のマリーンズに0.5ゲーム差に迫った。
ジャイアンツは早ければ明日にも首位に立つ!
(写真:四回裏に先制打を放った後、相手投手の暴投の間に生還する矢野謙次。もう膝に不安は無い?)
今日は一軍がドラゴンズとの直接対決を東京ドームで同じデーゲームで行うというのに、ジャイアンツ球場には二千人を超すファンが集まった。もちろん残り試合が少ないということと、19日から新しい室内練習場を披露しているということも影響していようが、逆転優勝を目指して勢いのある試合運びをするジャイアンツの姿に期待してファームを愛する多くのジャイアンツファンが集まった感じだ。
と言いたいところだが、先発バッテリー発表で「木佐貫」と告げられると、いまだに「え、木佐貫が?」という驚きの声が少なからず聞こえてきた。開幕から一時期を除いてファームの先発ローテーションを守り通してきた木佐貫の先発はローテーション的にも中五日で不思議ではないのだが、ジャイアンツ球場には固定客が少ないということか?
このところジャイアンツ球場でのファームの試合に出没する背番号1105のジャビットが試合開始前にサイン会を始めた。ゴミ箱を台にしているというのが何とも……だが、写真のように長蛇の列が出来る。せっかくなので敗戦処理。も本人(兎)の写真にサインをもらった。「ファンを立たせて自分が座っていちゃダメだよ」と言おうかと思ったがやめて「C☆Bやレックに負けないでね」と話しかけたら力強くうなずいていた。ちなみに鎌ヶ谷のC☆Bのように一応アテンダントらしき男性がついてはいたが、ただ見守っているだけだった。ファンが大挙して収拾がつかなくなりそうになったら整理するという程度なのか?ただ、マスコットにサインをもらう他に記念撮影をお願いする子供が多かった。ほとんどは親御さんがカメラを構え、ジャビットとちびっ子のツーショット撮影というパターンなのだが、係員がいるのなら係員が代わりに撮影してあげるくらいのサービスが出来ないものかとは感じたが…。
今日はシルバーウイークのど真ん中なのに何故か特にイベントがなかった。ジャビットも試合前に姿を現した他は特にサービス活動を行っていないようだった。
先発はジャイアンツが木佐貫洋でライオンズが武隈祥太。
なお木佐貫とバッテリーを組んだのは昨日(20日)付けで金刃憲人と入れ替わりでファームに落ちてきた加藤健。武隈の女房役は一軍経験豊富な野田浩輔。そして球審は、
余談だが加藤が登録抹消になり、現在一軍の捕手は阿部慎之助と鶴岡一成の二人だけ。これだと原辰徳監督お気に入りの「捕手鶴岡、一塁阿部」という起用法が出来なくなる。9連戦で投手を増員しようという意図はわかるが、「万一の場合は捕手キムタク」という手はそうは使えまい。9連戦が終わったら實松一成か星孝典を登録して欲しい。ファームに捕手が集中すると、試合前のシートノックが何かバタバタしているように見えてしまうのだ<苦笑>。
序盤は両投手安定のもとに双方無得点で推移。試合が動いたのは四回裏だった。
寺内崇幸、大田泰示と簡単に倒れ二死になってから、四番の田中大二郎が左対左ながら引っ張ってライト前へ。
「球に逆らわないバッティング」というのも味があるが、四番を張る田中にはそんなのお構いなしに豪快な打撃を期待しているが、まさにそんな当たりだった。
続くイ・スンヨプも引っ張って一、二塁間を破り二死一、二塁と先制のチャンス。ここで打席には今日が29歳の誕生日にあたる矢野謙次。そのせいもあってか今日はいつも以上に矢野のレプリカユニフォームやTシャツ、グッズを身につけたファンが一塁ベンチ上に特に多かった。
矢野は逆に押っつける打球でライト前に先制タイムリー。相手の拙守も手伝って田中に続いてイ・スンヨプも生還。ジャイアンツが2点を先制。
二塁に進んでいた矢野は続く小田嶋正邦の打席で武隈の暴投で三塁へ。今日のライオンズの捕手は一軍でも経験豊富な野田だがホームベース手前に叩きつける感じの武隈の投球に手こずっていた。そして何と同じ小田嶋の打席で武隈が再びワンバウンドを叩きつけ、野田がはじく一瞬の隙をついて矢野が冒頭の写真のようにホームを踏んだ。この回3得点。
矢野は昨シーズンから故障続きだ。ほとんど昨年一年間を棒に振った感じだったが、再起の第一歩となるはずの秋季教育リーグでスライディングした時に膝を痛め、再び戦列を離れた。別に二岡智宏が山本モナと五反田のラブホテルに入った時に、その出逢いの場所となった新宿歌舞伎町で二岡とともに羽目を外していたから干されている訳ではない<笑>。当blog8月29日付 由伸の次には矢野謙次が帰ってくる!! の当たりからファームで実戦に出ているが、膝の不安がまだあるようで途中で交代するケースが多い。しかしこの走塁は希望が持てた。クライマックスシリーズにはぜひ一軍に上がって欲しい。
* 日本シリーズでも左の先発投手が多いチームとの対戦になるかもしれないし…。
武隈は三回までは無難な投球だったがこの回に急に乱れた。セットポジションに難があるのか…。
五回裏にもジャイアンツ打線は続投する武隈を攻める。
先頭の橋本到が四球で歩く。続くは二番の寺内。何か仕掛けてくるかなと思ったら初球から寺内が右打ちで一、二塁間を破り、無死一、二塁。そしてここでここまで敗戦処理。が生観戦した試合では37打数3安打、打率.081と相性の悪い大田。今日もここまで二打席連続三振<苦笑>。
しかし、武隈が浮き足立っているのか、大田は狙い澄ましたように三遊間を破る。
そして橋本が一気にホームを狙う。
タイミングは危ないかと思ったがバックホームがやや三塁寄りにそれてホームイン。4対0となった。大田の敗戦処理。生観戦打率はこの瞬間、ようやく一割を突破した。
さらに無死一、二塁から田中がライトのネットを直撃する二塁打で寺内が還り5対0。この後、武隈はイ・スンヨプを三塁フライに打ち取って一死を取るが矢野から右打者が続くので右の朱大衛に交代。
中国・上海出身の三年目の投手だがジャイアンツファンがほとんどの一塁側スタンドでは許銘傑と勘違いしている人が多かった<苦笑>。
朱は代わりっぱなの矢野の打席で暴投して6対0。矢野に四球のあと、小田嶋にタイムリーが出て7対0となった。
守護神金刃が一軍入りしてしまったジャイアンツとしてはリードは大きいほどありがたいが、7対0で迎えた七回表に木佐貫が三安打を浴びて一死満塁となり、野田のセンター前タイムリーで7対2とされ、なおも走者を二人残した。一軍でよく見られる木佐貫の一発病が顔を出したら一気に接戦となる場面だったが木佐貫は後続の梅田尚通と浅村栄斗を退けて2点止まりにした。木佐貫はこの回でお役ご免。
ジャイアンツの七回裏の攻撃が無得点に終わり7対2で八回表のライオンズの攻撃を迎える時、斎藤雅樹コーチがマウンドへ。岡崎郁二軍監督が球審に交代を告げ、八回のマウンドにM.中村が上がった。一軍では役立たずの新戦力の登板に一塁側のジャイアンツファンからもちょっとしたブーイングが起きる。
余談だが敗戦処理。の観戦している印象ではジャイアンツの選手で辛辣なヤジを浴びせられることが多いのはイ・スンヨプ、大田、M.中村の御三家と言ったところか。
しかしさすがにファームでは格が違うのか、三者凡退に。九回表には一軍から補強した野間口貴彦を送り込み、ジャイアンツは逃げ切った。ジャイアンツは八回裏に失策で出た円谷英俊を寺内の一塁線を破る三塁打で還して8点目を入れており、8対2で快勝した。
【21日・ジャイアンツ球場】
L 000 000 200 =2
G 000 340 01× =8
L)●武隈、朱、宮田、山本歩、田中-野田、吉見
G)○木佐貫、M.中村、野間口-加藤
本塁打)両軍ともなし
なお今日は3位のシーレックスもスワローズを9対3で破り、ジャイアンツと同じく首位マリーンズに0.5ゲーム差に迫った。
イースタン・リーグ上位成績(21日現在)
1位 M 104試合58勝44敗2分 勝率.569 - 残4
2位 G 105試合58勝45敗2分 勝率.563 0.5差 残3
3位 SS 107試合60勝47敗0分 勝率.561 0.5差 残1
明日はジャイアンツがジャイアンツ球場でゴールデンイーグルスと対戦し、首位のマリーンズは鎌ヶ谷でファイターズと対戦する。シーレックスは試合予定無し。0.5ゲーム差なのでジャイアンツが勝ってマリーンズが敗れればジャイアンツに首位浮上というケースが考えられるのだが、ファイターズのこのところの無気力な闘いぶりを考えると、ジャイアンツファンは26、27の直接対決で一気に逆転という期待をした方が賢明だろう。
昨年の一軍に続く「メーク・レジェンド」が徐々に現実味を帯びてきたが、明日は敗戦処理。はジャイアンツの一軍の方を生観戦する予定だ。古閑美保の始球式にもぜひ注目したい。
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コメント
長緯様、コメントをありがとうございました。
> 現時点(24日)で、残り試合の関係では次のような結果になると思いますが、合っているでしょうか?
ジャイアンツ優勝とシーレックス優勝のパターンは合っていると思いますが、マリーンズは最終成績でジャイアンツと同率首位になった場合に対戦成績の優位差で決まるものなのでしょうか?
そうならないためにも26日の鴨川で決着をつけたいところですが、近年、マリーンズが鴨川でキャンプを行っている関係で地元の後援会がやたらに気合いを入れているのが不気味です。
* かつてはファイターズの牙城だったのに…。
ロッテ浦和球場ではさすがに大挙するファンを受け入れられない恐れも出てきますから、この時期に有料試合(地方)に設定したのは正解だったということですね。
投稿: 敗戦処理。 | 2009年9月25日 (金) 01時19分
徹夜の仕事のあと、22日の試合を見てきたのですが(お陰で23日の胴上げを見て力尽きました)、2軍もジャイアンツは強いですね。
現時点(24日)で、残り試合の関係では次のような結果になると思いますが、合っているでしょうか?
ジャイアンツが優勝のパターン
ジャイアンツ○
ジャイアンツ●○
ジャイアンツ△○
ジャイアンツ△△
マリーンズが優勝のパターン
ジャイアンツ●●
ジャイアンツ△●(●△)でシーレックス●
ジャイアンツ△●(●△)でシーレックス△
(ジャイアンツとマリーンズが勝率で並ぶが、対戦成績の関係でマリーンズ?)
シーレックスが優勝のパターン
ジャイアンツ△●(●△)でシーレックス○
投稿: 長緯 | 2009年9月24日 (木) 21時55分