「生」観戦した野球場(52)-鴨川市営球場
いろいろな野球場で日本のプロ野球を観てきました。だからどうしたと言われればそれまでですが。
毎月2日、この「生」観戦した野球場と「敗戦処理。生観戦録- my only one game of each year」のいずれか一方を掲載していますが、今月は先月26日に新たに鴨川市営球場にて初の生観戦をしましたのでこちらのコーナーでいきます。「敗戦処理。生観戦録- my only one game of each year」は来月に回します。
1974年3月に初めて後楽園球場でプロ野球を生観戦して以来、いろいろな野球場でプロ野球を観てきました。チケット代よりもはるかにかかる交通費をかけて北へ南へ…。社会人になって多少経済的に余裕が出てからは「十二球団の本拠地をすべて回ろう」と考え、それを2000年に達成してからは地方球場、ファームの試合を行う球場を積極的に回りました。そうしてついに50を超えました。
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第52回 鴨川市営球場 観戦球場ファイル-52-
先月26日、シーズン終盤になってにわかに熾烈になってきたイースタン・リーグの優勝争い。鴨川市営球場がその舞台となった。もっともこの日の開催はシーズン前に発表された日程で明らかになっていたので敗戦処理。はもとより観戦予定に入れていた。
敗戦処理。にとって鴨川市営球場でプロ野球の試合を生観戦するのは初めてだが、この球場を訪ねるのは初めてではない。2002年の秋と2005年の秋にファイターズの秋季キャンプ見物で訪ねていたからだ。2002年はトレイ・ヒルマン監督就任決定早々で、一度プロ野球から退団して社会人野球に転じていた渡邊孝男の獲得が決まり、真新しい背番号33のユニフォームに身を包んで精力的に練習に励んでいたのが印象的だった。また2005年には高田繁GMが就任早々で練習を視察に来ていて報道陣に取り囲まれていたのが印象的だった。11月でも寒くなく、見物にも苦労しないなという印象も持った。
そんな鴨川市営球場だが、その後マリーンズのファームが春季キャンプに利用するようになり、マリーンズと蜜月関係になっていく。9月26日付観戦記にも書いたが、一軍が本拠地千葉マリンで主催試合をするその日に四人いるマスコットを勢揃いさせたくらいだ。
マリーンズはファームの本拠地を現在の武蔵浦和から成田市に移転する構想を持っているそうだが、ファイターズの鎌ヶ谷並みの地域密着を目指すとともに、単に野球の試合を見せるだけのスタジアムにはしないエンターテイメント施設にするプランがあるという。当然、武蔵浦和では出来ない、この時の試合の時に行われたような様々なイベントを開催するのだろう。この日はそのシミュレーションだったのかもしれない。
余談だがロッテ浦和球場でもマリーンズは手をこまねいていた訳ではない。昨年のある試合ではキッズ・スターターを企画していた。
アクセスはJR安房鴨川駅からタクシーで1,000円かからない程度。試合開催時にはシャトルバスが運行されるのでそれを利用したいが、どこから出ているのかが今一つわかりにくい。というのも安房鴨川駅は改札口が一つしかないのだが、改札を出て目の前のロータリーにはタクシーや、現地の旅館、ホテルなどの送迎バスは行き来するが鴨川シーワールドや鴨川市営球場までのバスは歩道橋を渡って反対側にある西口ロータリーから出ているからだ。
ちなみに安房鴨川駅までのアクセスはJR東京駅から特急わかしお号で約二時間弱。ただし特急わかしお号のホームは京葉線のホームを使用するから、中央線や山手線で東京駅に出る場合は駅の中での移動時間を長めに想定して置いた方が無難だろう。
球場は両翼が97.6mでセンターが122m。外野は天然芝で内野は土。照明はない。スタンドはネット裏があり、内野席はグラウンドと同じ高さのものが一、三塁側に連なり、外野席もある。内野席前列に座るとグラウンドとほぼ同じ目線になるがこれはロッテ浦和球場のイメージに近い。ただしファウルグラウンドに陣取るカメラマンの存在が邪魔になる場所もあるので席を選ぶ時には注意したい。
ファイターズが秋季キャンプをファイターズスタジアムで行うようになって空いたところにマリーンズのファームが使用するようになった感じだ。ファイターズスタジアムならば自前の球場なので安上がりというメリットがあるのだろうが、敗戦処理。が見物した時に感じた、11月でも寒くないというのは大事な要素だと思うのだが。選手が故障してしまっては秋季練習の意味がないからだ。これは金に変えられるものではない。そんなことも考えながら、イースタン・リーグの優勝が決まるかもしれない試合を観戦した次第だった。
P.S.
今日のオマケ
2002年11月に撮影した鴨川市営球場のグラウンド
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