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2009年11月 8日 (日)

Re:Re:Challenge

0007_2 タイトルで小文字が大文字になってしまうのが玉に瑕だが。

ジャイアンツとの日本シリーズに二勝四敗で敗れたファイターズ。今季のスローガンはRe:Challenge だったが、来季はさらにRe:Re:Challenge だ。

(写真:日本シリーズ表彰式を見つめるファイターズナインとB☆B。)

ファイターズは日本シリーズで敗れた。これは受け止めなければならない厳然たる事実だ。しかし決して下を向く必要は無い。日本シリーズで敗れたことよりも、日本シリーズに駒を進めたことの方が意義のあることなのだ。冒頭の写真のように勝者に敬意を払うとともに悔しさを目に焼き付けておけばよいと思う。

ファイターズもジャイアンツも応援している敗戦処理。だがこの両チームを比較すると、ファイターズよりジャイアンツの方が強そうに見えるのは明らかだった。実際、日本シリーズでもイ・スンヨプや谷佳知が代打で出てきたり、4点のビハインドの場面で豊田清がリリーフに出てきたりする。しかし短期決戦においては必ずしも強い方が勝つとは限らない。

「強い方が勝つのではない。勝った方が強いのだ」(by金平正紀)

でも現実は厳しかった。

ファイターズよりジャイアンツの方が強そうに見える-と書いたが、ではパ・リーグでどうだったか?パ六球団の中でファイターズが最も強そうかというと、そうとも限らないと思う。まさに「勝った方が強い」のだからファイターズが強いのだという論理になる。一見強そうには見えなくても着実に勝ちを拾っていく球団、それが今年のファイターズだったと思う。

堅実な守備を背景にした投手力で失点を最小限にとどめ、打線は少数の強打者に頼るのではなく、とにかくつなぎを重視した攻撃でどこからでも得点を狙っていく。相手の隙を見逃さない走塁も特筆されるがその背景にあるのは全力疾走という基本の徹底。三振した打者は捕手がちょっとでも球をそらすと可能性がある限り一塁に走る。プロの選手ともなると振り逃げは100%セーフの状況でしか走らないという感じの選手が多い中、ファイターズではベテランの稲葉篤紀も外国人のターメル・スレッジも取りあえず一塁に向かう。口で言うのは優しいが、実際には「そこまでやらなくても」と思われがちなことを球団をあげて徹底しているチーム。そのスタンスはファンサービスに関しても同様だ。そしてそうした様々な要素が一つの方向に結実してのリーグ優勝なのだ。ファイターズナインは日本シリーズに敗れたことで下を向く必要は無い。日本シリーズに駒を進めたことを誇りに思うべきなのだ。

 

そしてそれは我々ファイターズファンにも当てはまることだ。日本シリーズに敗れたことに対して意味のない批判は避けようではないか。

ただしかし、反省すべき点があれば、改善に結びつけなければならない。

今年と同じことをやって来年もリーグを制することが出来るほどこの世界は甘くない。現実に昨年、リーグ制覇どころか日本一にまで登り詰め、渡辺久信監督の斬新な監督像がクローズアップされたライオンズが今年はクライマックスシリーズにすら進めなかったのが好例だ。

日本シリーズに万全のコンディションで臨めなかった金子誠や、稲葉は年齢的に来季も今季同様の成績を望むのは酷だろう。次の選手は育っているのか?

勝ちパターンと、劣勢の状況での投入する投手が区別されているジャイアンツに対し、ファイターズは明確でなく、勝負の第五戦、第六戦に宮西尚生をつぎ込めなかったファイターズ。それは采配の問題なのか、そもそも選手層が薄いのか?

伝統と経営基盤において格段の差があるジャイアンツとの比較が必ずしも正鵠を得るとは限らないが、今年のファイターズファンの満足感が一年限りのもので終わらないようにするための前向きな改善点の追求をファンとして、していこうと思っている。

東京ドーム時代にはたまにAクラスや優勝争いに加わる年があってもBクラスに低迷することが多かったチームがここに来て四年間で三回も優勝するチームになった。その経緯をずっと観てきたファンとしては誇りに思うべきだと思うが、このチームは止まらないのである。外国人選手の去就や、コーチ人事の報道が早くもスポーツ紙に躍っている。早くも来季を睨んだ動きがスタートしているのだ。

P.S.

今日のオマケ

敗れたファイターズからただ一人優秀選手賞に選ばれた小谷野栄一

Photo_2 よくぞこの大舞台で臆せずに実力を発揮できる選手に育ったものだ。その勝負強さで何度もチームを救ってくれた。小谷野よ、おめでとう、そしてありがとう!!

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