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2009年12月20日 (日)

敗戦処理。が選ぶ00年代NPBベストナイン&MVP

2 たぶんベースボール・マガジン社あたりが企画するとは思うが、敗戦処理。が2000年から20009年の00年代十年間のNPBのベストナイン、MVPなどを勝手に選んでみた。

(写真:最後に「ON対決」で盛り上がった2000年から早くも十年。月日が経つのは早いものだ…。)

基本的に2000年から2009年までの十年間のNPBでの成績を対象とした。原則、十年間の累積数字を重視し、特定の年度に特筆される突出した成績を残した選手より、期間中のトータルの成績を優先した。NPB内部でのセとパの区別はしていないがNPBでの成績を対象としているのでイチローのMLBでの実績は対象外。

【投手】

先発、中継ぎ、抑えに分けてみた。

先発では2000年から2008年までNPBのジャイアンツに所属して925815S、防御率3.14の成績を残した上原浩治を同期間で9057敗1S、防御率3.15川上憲伸より上として選ぼうと思ったが、2006年までの在籍にもかかわらず、7年間で9255敗1S、防御率3.00松坂大輔を選んだ。

抑えでは単純にセーブの多さ。227Sの小林雅英157Sの豊田清152Sのマーク・クルーンを上回る、234Sの岩瀬仁紀。毎年50試合以上登板しているタフガイだが、本格的に抑えに転向したのは2004年から。細く長く、ではなく太く長くを地でいく投手だ。

中継ぎは登板数(リリーフ登板に限定)を基準にしよう。この十年間、すべてリリーフで571試合に登板した岩瀬が秀逸だが、抑え部門で選んでいるので除外。471試合に登板の五十嵐亮太460試合に登板した藤田宗一も捨てがたいが00年代ナンバーワンの中継ぎにはこの二人を上回る登板数の483試合の木塚敦志を選ぶ。木塚は2000年からベイスターズに所属しているが、この十年でベイスターズはAクラスに3回入っている反面、過半数の六年間最下位に沈んだ。投手陣の苦しさが木塚の登板機会を増やしたのだろうが、大きな故障も少なく、これだけの登板数をこなしたことは評価されてしかるべきであろう。

【捕手】

十年間、毎年100試合以上出場したのは1266試合出場の谷繁元信ただひとり(捕手以外での出場を含む)。十年間レギュラーをはったという点では矢野輝弘日高剛も捨てがたいが日高は今年出場数が100を切ったし、矢野も2002年と2009年に故障で出場数が激減しているのが残念。打撃成績で選ぶと2001年入団で通算204本塁打の阿部慎之助も特筆されるが、ここは谷繁に軍配。

内外野、指名打者はそのポジションで何試合出場したかではなく、主たるポジションで考えた。

【一塁手】

外野手、指名打者としての出場も多いが2004年の三冠王を含む本塁打王2回、打点王3回、首位打者2回、最高出塁率3回、MVP2回という実績は00年代最高の野手と言っても過言ではあるまい。ホークスの松中信彦を選ぶ。

【二塁手】

2001年から二塁のポジションを獲得し、2004年から6年連続ゴールデングラブ獲得中の荒木雅博で決まりだろう。

【三塁手】

一塁との併用だが、小笠原道大の名前は00年代において欠かせない。首位打者2回、本塁打王、打点王各1回、MVP2回、ベストナイン7回とタイトルの多さもさることながら打率三割以上9回というのも偉業。十年間で1,629安打、打率.323もおそらく00年代ナンバーワン。

【遊撃手】

太く長くという点で、石井琢朗宮本慎也の二人も捨てがたいが、遊撃手として2000年から2003年までゴールデングラブ獲得の宮本からその座を奪い、2004年から六年連続受賞中の井端弘和が良いだろう。二塁手部門の荒木と合わせ、00年代を代表する二遊間はアライバということで。

【外野手】

十年間フル出場、フルイニング出場の金本知憲はもちろん当確。今季8年連続の150安打以上という日本記録を樹立したアレックス・ラミレス、前述の小笠原と並ぶ期間中9回打率三割の和田一浩を選びたい。2005年にセ・リーグ初の年間200本安打を放ち彗星のごとくブレークし、首位打者2回、五年連続打率三割を達成した青木宣親2001年入団以降、381盗塁で先頃現役引退を発表した赤星憲広も本当なら選びたい。

【指名打者】

外野手が本職ながら、ここにタフィ・ローズを入れたい。2006年を除く九年間NPBでプレー。期間中353本塁打。年間本塁打40本以上6回の実績は申し分ない。山崎武司には泣いてもらうしか無かろう。

【監督】

期間中、最も長く監督を務めたのは2000年から2008年までホークスを率いた王貞治。実は90年代には野村克也がスワローズとタイガースで十年間ずっと監督を務めていたが00年代には十年間皆勤賞はいなかった。王監督の9年間に次ぐのは旧バファローズとファイターズで合計7年間の梨田昌孝で、若松勉、野村克也、原辰徳、ボビー・バレンタイン、落合博満6年間が続く。

監督としての長さ自体が評価されることだから、単純に期間中最多勝にあたる652勝の王を選ぼうとも考えたが、優勝回数、勝率も考慮に入れた。リーグ優勝の回数では原の4回がダントツ。他に2回優勝したのが王、落合、梨田。続いて勝率を比べよう。期間中四年間以上監督を務めた14人を対象に勝率トップ5は以下の通り。

原辰徳     47536320分 勝率.567

落合博満 47537019分 勝率.562

岡田彰布 39330718分 勝率.561

王貞治     65251724分 勝率.558

伊東勤  2872575分 勝率.528

blogではさんざん采配批判をしたが、優勝回数、勝率でトップになる原辰徳00年代のナンバーワン監督に選んでおく。

なお蛇足ながら、期間中四年間以上監督を務めた14人のなかで勝率のワースト1は六年間で37046014分で勝率.446野村克也だ。そしてこれに次ぐのが、その野村監督からゴールデンイーグルスを引き継ぐ25630616分で勝率.456マーティ・ブラウンだ。

【MVP】

最後に00年代MVPを一人選びたい。

ここは十年間、1417試合フルイニング出場の金本知憲に敬意を表し、選びたい。さすがに衰えを感じさせた今季後半だったが、十年間無休というのは凄すぎる。敗戦処理。が生まれる前には年間で三十勝、四十勝するような投手がいたり、通算で400勝する投手もいたり、現代ではありえないモンスターのような選手が何人もいたわけだが、金本のこの記録も後年、あり得ない記録として振り返られることだろう。そういう選手をリアルタイムで観ることが出来ているのは野球ファンとして感謝せざるを得まい。

敗戦処理。が選ぶ00年代ベストナイン&MVP

【投手】先発・松坂大輔、中継・木塚敦志、抑え・岩瀬仁紀

【捕手】谷繁元信

【一塁手】松中信彦

【二塁手】荒木雅博

【三塁手】小笠原道大

【遊撃手】井端弘和

【外野手】金本知憲、アレックス・ラミレス、和田一浩

【指名打者】タフィ・ローズ

【監督】原辰徳

【MVP】金本知憲

各成績は「2009ベースボール・レコード・ブック」(ベースボール・マガジン社刊)他を参照しましたが敗戦処理。の集計であり、集計ミス、誤植があった場合にはご容赦ください。また、自分ならこの人を選ぶというのがある方はコメントでどんどんお願いいたします。

P.S.

今日のオマケ

【チーム】

旧バファローズを含む十三球団を期間中の勝率で並べてみた。

1.556 ホークス             75660432

2.548 ジャイアンツ      76162729

3.541 ライオンズ          74262921

4.539 ドラゴンズ          74964129

5.525 タイガース          72765932

6.5044マリーンズ         68667432

7.5040ファイターズ     68967825

8.501 スワローズ          69769526

9.490 旧バファローズ   33234610

10.461カープ      63874535

11.441バファローズ     60076032

12.424ゴールデンイーグルス29439911

13.423ベイスターズ     58880228

優勝回数ではジャイアンツの4回より下回るもののAクラス9回は随一(次いでジャイアンツとライオンズがAクラス8)というホークスが勝率でトップ。日本一獲得回数はジャイアンツが3回ある他はライオンズが2回日本一に輝いているが他に複数回日本一に輝いたチームはない。ジャイアンツ以外では順にスワローズ、ホークス、マリーンズ、ファイターズ、ドラゴンズが日本一に輝いており、期間中に7球団が日本一を経験したことになる。

ゴールデンイーグルスは今年の好成績でベイスターズを抜き、最下位から脱出した。13位のベイスターズには猛省を促すと共に10年代の巻き返しを期待したいが、10位のカープの、期間中すべてBクラスというのも非常に残念な結果と言えよう。

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