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2010年2月 7日 (日)

宮崎キャンプ見物二日目

Dsc 昨日に引き続いて今日(7日)は朝一からジャイアンツの春季キャンプを生見物した。昨日はさすが南国と思わせる暖かさだったが、今日は一転、いかにも2月という冷たさだった。もちろん、それでも東京などと比べたら充分に暖かいのだろうが。

(写真:並んで打撃練習する坂本勇人<>と田中大二郎<手前>。この二人、実は同期、同学年。負けるな田中!)

JR宮崎駅から歩いて十分弱のビジネスホテルに泊まった敗戦処理。はJR宮崎駅前から出る総合運動公園行きのジャイアンツバスの始発、8:46発に間に合うようホテルをチェックアウトした。宮崎駅まで歩く間、地元のバスの営業所があった。ホークスのキャンプ地、宮崎市生目の杜運動公園行きのバスが待機していた。ホークスのレプリカユニフォームを着た運転士さんが敗戦処理。に向かって「おはようございます!」と挨拶してくれた。敗戦処理。がジャイアンツのグラウンドコートをはおり、いかにもジャイアンツのキャンプを観に行くぞという格好をしているにもかかわらず<>

Dsc_2 ジャイアンツバスの運転士さんもそうだが、ジャイアンツのユニフォームや法被を着て、ファンの気持ちを高揚させるのに一役買っている。地元がファンを金づる、じゃなかった歓迎しているのがよくわかる。ジャイアンツバスだと、宮崎駅から総合運動公園まで約一時間弱で540円。宮崎空港から総合運動公園までは約十分で320円である。ちなみに総合運動公園到着直前に車内に「闘魂こめて」が鳴り響く。これでさらに高揚する。他に路線バスも通っているようだ。春季キャンプ期間中の練習休日日以外は毎日運行し、練習時間中はほとんど一時間に一本以上走っているので便利だ。

総合運動公園に着いた。バス停からメインのサンマリンスタジアムまで歩いて5分くらいかかるのがややネックだが、サンマリンスタジアム前のインフォメーションセンターでどの選手がどの練習場にいるのか確認できるのがありがたい。

Dsc01 しかも朝にその日の予定を書いているというだけでなく、練習メニューに応じて選手が移動するのを随時フォローしているというから素晴らしい。ファンは練習場間の移動にレンタサイクル

Dsc_3 や各練習場間を移動する、ジャビットシャトルバス(無料)

Dsc_4 を利用できる。

練習予定表にウィルフィン・オビスポの名前がないのに気付いたのでボードのそばにいた女性スタッフに聞いてみると、「初日からAグループ(一軍)で練習していましたけど、昨日から別メニューみたいですね」と説明してくれた。単なる学生アルバイトではないようだ<>

とりあえずサンマリンスタジアムに入って撮影しやすそうな席に陣取った。

Dsc_ ジャイアンツナインは準備体操にはげんでおり、その後キャッチボールを始めた。そしてほどなく、いわゆる投内連携に切り替わった。投手がひとりずつ捕手に投球し、それに合わせてノッカーが内野にノックをして投手はベースカバーに入るという定番の練習だ。「さすがプロだな」と思わせるきびきびした動きが続く中、ベテランの豊田清が正面の投ゴロを捕り損なったりすると若手投手陣から容赦ないツッコミが飛ぶ。

Dsc__2 豊田はバント処理練習で三塁に送球するシーンでは三塁の小笠原道大の落球を含め、二度のやり直しをさせられることもあったが動きは軽快だった。

動きは軽快といえば、今年から登録名をM.中村からファイターズ時代のMICHEALに戻すMICHEALの軽快な動きが目立った。

Dsc_micheal01 昨年は完全に期待はずれでもしも優勝を逃していたら間違いなく戦犯扱いされるところだった。今年は小林雅英の加入で余計に立場が苦しくなっているが、何とか復調してもらいたいものだ。

しかし豪華なメンバーだ。内海哲也、セス・グライシンガー、ディッキー・ゴンザレス、山口鉄也、越智大祐、東野峻、豊田清、小林雅英、藤井秀悟、MICHEAL、藤田宗一…手術後でスロー調整のマーク・クルーンと前述のオビスポが不在だが、それでも圧巻のメンバーだ。

捕手陣に目を移すと正捕手・阿部慎之助、鶴岡一成に加え、加藤健と新人の市川友也のはつらつとした動きが目についた。

Dsc__3 別エントリーでも書いたが、ジャイアンツの捕手陣は阿部、鶴岡とも三十歳代で二十歳代の捕手が明らかに手薄だ。「背番号27」に期待の大きさをうかがわせる。しかしそれより何より市川は東海大相模高、東海大学の出身と抜擢には有利な条件が揃っており<!?>三人目の捕手争いのダークホースかもしれない。

その後、シートノック、フリーバッティングへと移る。冒頭の写真のように坂本勇人と田中大二郎、長野久義らが快音を響かせるのを見届けた後、他の練習場を観ようとサンマリンスタジアムを出た。

ジャビットシャトルで投手陣が練習している木の花ドームに向かった。

Dsc_01 ドームと名付けられているが巨大な体育館、室内練習場という感じだった。スタンドには観客を保護するネットが随所に張り巡らされており、肉眼で観察する分にはよいが写真撮影には不向きかもしれない。

Dsc_01_2 ここでも自分のフォームをチェックしているMICHEALに遭遇。

練習場を移そうと外に出ると、出待ちしているファンの前に山口鉄也が登場。大挙するファンにサインを書いていた。

Dsc__4 これこそがキャンプならではのファンと選手の直のふれあいなのだろう。丁寧にペンを走らせる山口の姿に好感を持った。

一方、プロ野球選手のオーラを全く放たずに歩いている選手もいた。

Dsc__5 實松一成だ。

せっかくなので「ファイターズ時代から応援している」と告げてサインを書いてもらった。ジャイアンツのキャンプで選手からサインをもらうには相当に用意周到な準備が必要だというこで、今回は期待していなかったが思わぬ収穫だ。

 

余談だが敗戦処理。が實松からサインをもらうのはファイターズ時代の2006年の交流会以来。その時はその一週間後にジャイアンツへのトレードが決まった。栄転だったのか左遷だったのか…。ファイターズ時代には一度は正捕手の座をものにしながら、高橋信二に取って代わられ、それでも第二捕手として一軍入りは安泰かと思ったが鶴岡慎也の台頭でその座も奪われた。ジャイアンツ移籍後も阿部慎之助に次ぐ第二捕手の座を狙ったがベイスターズから鶴岡一成が移籍してきて一軍ベンチ入りすらままならない事態に。實松の前で「鶴岡」という名前は禁句なのかもしれない。

實松を追うようにファームが練習するひむかスタジアムに入る。工藤隆人らがフリー打撃を行っていたが打撃投手を務めていた背番号118の右投手のイキのいいストレートに目を奪われた。

Dsc__6 噂の黄志龍だ。まさに未知の好素材という感じ。姜建銘のように焦って一軍に上げて挙げて成績が落ちてきたらすぐ解雇なんてことはないようにしっかりと育ててもらいたい。

そんなこんなでこの日のキャンプ見物も終了。バタバタした二日間だった。これら以外にも、かつて落合博満在籍時に秘密練習で話題になったエアテントもあり、至れり尽くせりだ。

Dsc__7 投球練習を全く観ることが出来なかったのと、フリー打撃も二日間で同じ選手を観てしまったり等、効率的に見物できたとは言い難かったが初めてなので仕方あるまい。来年は2月に三連休があるだろうから、他球団見物を含め、もっと事前に計画を立てた上で現地に飛びたい。

 

それでも今回は先に行われたプロ野球ナイト新年会で、かつて長嶋茂雄監督時代(二回目)の宮崎キャンプを数年にわたり訪ね、今ではゴールデンイーグルスのファンをしているという女性らから事前にアドバイスを受けていたのが役に立った。ほぼ初対面にもかかわらず、いろいろとアドバイスしてくれたおかげでいろいろと楽しめた。この場を借りて感謝したい。

そして明日は普通に東京で働かなければならないのでジャイアンツバスで宮崎空港へ。総合運動公園から宮崎空港までは一区間で約十分。早めに着いたので藤樹手続きをせずにロビーで待っていたらアナウンスがあり、サッカーJ1のFC東京が都城市でキャンプを張るために宮崎入りする便がまもなく到着し、歓迎セレモニーをするという。キャンプイン直前の時期にスポーツニュースで決まって報じられるあのシーンだ。テレビのニュースでは毎年のように観てきたが実際に生で観るのは初めて。最前列に陣取った。

Dsc__8 (写真:歓迎セレモニーで挨拶をするFC東京の城福浩監督と選手達)

 

ちなみに総合運動公園内ではJ1の鹿島アントラーズとJ2の徳島ヴォルティスもキャンプを行っていたが実際に練習しているところを観ることが出来なかった。プロ野球の練習に比べて切り上げる時間が早いらしい。しかし最後に記念になるいいものを観させてもらった。

今日のオマケ

今年からジャイアンツでは打撃投手の背番号が育成選手と同じ三桁から0で始まる二桁に変わるのか?

Dsc_05 背番号05のユニフォームで打撃投手を務める、「球界のブラッド・ピット」こと押尾学容疑者の元妻の元彼。他に昨年まで育成選手で打撃投手に転向した大抜亮祐も背番号08のユニフォームで投げていた。

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コメント

名無し様、初めまして。コメントをありがとうございました。

早いもので、キャンプ見物から三週間。オープン戦も始まりましたね。

ここからは早いですね、あっという間に開幕です。

> あのー…
大抜さんのファンとして
ひとつどうしても気になったのですが、
背番号は08ではなく09ですっ☆

これは失礼しました。ご指摘の通りです。

背番号08は大抜ではなく、ホークス、ジャイアンツで投げていた吉武ですね。

* 敗戦処理。が観た時に投げていたのは大抜です。

大抜は残念でしたね。

育成選手の場合、育成契約から三年を経過して支配下登録されないと自由契約になってしまいますからね。山口や松本のように出世した例ばかり強調されますが、支配下登録の高い壁を超えられないケースの方が多いのが実態でしょう。

打撃投手として投げているということは故障などではないということでしょう。まだ20歳、再チャレンジしたい思いもあるのでしょうね。

20歳という若さで志し半ばにして裏方に回る決意をするのには葛藤もあったでしょうが打線のために良い打撃投手になって欲しいですね。

また遊びにいらして下さいね。

投稿: 敗戦処理。 | 2010年2月27日 (土) 23時53分

とても具体的な内容で、素晴しいキャンプ日記ですね♪感動しました☆

あのー…
大抜さんのファンとして
ひとつどうしても気になったのですが、
背番号は08ではなく09ですっ☆

投稿: 名無し | 2010年2月27日 (土) 16時07分

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