快勝!!-昨年の勝ちパターン再現でファイターズが今季東京ドーム1勝目
と同時に、来週からの公式戦にとっておきたいくらいの快勝だと思ったファイターズファンも少なくないのではないか。
7日のイースタン教育リーグ観戦予定が雨で流れた敗戦処理。にとっては実質的に今季初の生観戦となった。一週間待たされた分、本当に待ち遠しい一日が来たという感じだ。
家を出る時、妙にワクワクした。そしてJR水道橋駅を降り、東京ドームに向かうと、早くも「野球シーズンが始まった」と実感するシーンに出くわした。
もちろん、今日のファイターズ対マリーンズ戦の当日券チケットを求めるファンの列ではない。来月上旬のジャイアンツの東京ドームでの公式戦の前売りチケットを求めるファンの列だ。
手荷物検査を受け、22番ゲートから入る。
のどかだ。
22番ゲートから入ってすぐの通路をB☆Bが歩いていたが、取り囲むファンはせいぜい5~6人という感じだ。
札幌ドームなら考えられないだろう。まだ試合開始の二時間近く前だと言うこともあるが、ドームの中は内野ゾーンに限ればジャイアンツ戦のチケットを求めるファンの列より少なかったかもしれない。特に三塁側のレフトよりはガラガラだった。今日は好天だから良かったが、もしも悪天候だったらジャイアンツ戦の前売りをドームの三塁側内野席でやっても試合には支障なく出来たかもしれない<苦笑>。
そしてスコアボードの電光板に目を移すと、ファイターズ関連の情報、告知が次々と流れる中、当blogでも取り上げた鎌スタラジオの宣伝までしている。
そんなこんなで試合開始が近づく。先発はダルビッシュ有と成瀬善久。
そして試合前の始球式には元モー娘。の矢口真里。番組で共演している劇団ひとりも応援に。
そしてダルビッシュも返礼。ダルビッシュにとっても奥さんが芸能界に携わっている以上、粗相の無いようにしたいところ。ましてや劇団ひとりの奥さんはファイターズの優勝監督、大沢啓二の孫だ。
矢口真里は女性タレントによる始球式であいがちなマウンドよりかなり前方から投げるという無粋な始球式にしなかったのは立派だ。誉めてあげよう。
立ち上がり、一、二回は三人ずつで仕留めたダルビッシュだったが三回表にピンチを招く。一死から里崎智也にセンター前に運ばれ、二死から西岡剛を歩かせると、二番・センターでスタメンのドラフト1位ルーキー荻野貴司に三遊間を破られる。先制点かと思ったがレフトの中田翔の好返球で里崎が本塁でタッチアウト。
次が三番の井口資仁であることを考えると、一か八かで走る場面では無いようにも思えるが、中田の守備力を試したのだろう。
先制したのはファイターズ。
三回裏、先頭の金子誠が遊撃内野安打で出ると、田中賢介がしっかり送り、二岡智宏のレフト前タイムリーで先制。
マリーンズは四回表、四番の新外国人、キム・テギュンの推定飛距離140mの特大弾で1対1の同点に。甘いストレートだったようだがツボに来た時の破壊力の恐ろしさをまざまざと見せつけられた感じだ。
このままダルビッシュと成瀬の投げ合いがしばらく続くかと思ったが均衡は意外に早く破られる。
五回裏、一死から田中のセンター前安打と二岡の四球でチャンスを作ると、東京ドーム今年初めての稲葉ジャンプが行われ、稲葉篤紀もそれに応え、火の出るようなセンター前の打球を放つ。二塁走者の田中は一度は三塁で止まりかけたがセンターの荻野貴がボールをはじく間に勝ち越しのホームを踏んだ。
さらに高橋信二が三遊間を破って一死満塁とすると糸井嘉男が放ったセンター前の小飛球が前進する荻野貴のダイビングも及ばず2点タイムリー二塁打となると、続く小谷野栄一も前進守備の一、二塁間を渋く破りもう1点。この後も中田の三塁前ボテボテの内野ゴロの間にまた1点、鶴岡慎也も三遊間を破り再び満塁とすると、金子誠がライトに高々と打ち上げてこの回6点目。昨年の勝ちパターン、つなぐ野球の真骨頂のような攻撃だった。稲葉ジャンプあり、チキチキバンバンありぃの、ファイターズファンにとっても開幕直前に良い予行演習となったのではないか。
そして五回裏攻撃終了と言えば、Y.M.C.A.
B☆Bは一塁ベース付近に移動し、いぶかしがるポーズを見せた後、自ら一塁の守備位置あたりの位置で派手な動きを見せた。
そう、今日は東京ドームファイターズ主催試合名物の↓この男↓の姿がなかったのだ。
だからというわけでは無かろうが、整備員は誰一人サビの部分でトンボ・パフォーマンスをしなかった。
ダルビッシュは結局七回まで投げて失点は前述のキム・テギュンの本塁打による1点のみで被安打4。走者を得点圏に背負ったのはこれも前述の三回表の一度だけ。一週間後の開幕戦が本当に楽しみになる好投だ。
二番手は新外国人のブライアン・ウルフ。
見るからに重そうなストレート系のボールをビシバシ投げ込むタイプと観た。ファイターズはこのウルフを最初からセットアッパー要員として獲得したというが、見かけでは期待できそうだ。ただ先日報道されていたが昨年だか右肘の手術をしたそうで今もその跡が右腕に残っている。素朴な疑問として連投が利くのかというのがあるが…?
最終回はこの流れなら武田久かと思ったが木田優夫だった。
木田をマウンドで迎えたのは島崎毅コーチ。本当ならここに小林繁コーチが立っているはずだったのだが…。
そしてこの回から捕手も鶴岡から中嶋聡に代わった。
今日現在で二人合計82歳。公式戦で実現すれば日本プロ野球史上最高齢バッテリーになるそうだが、オープン戦で貴重なものを観させてもらった感じだ。
ファイターズは八回裏にもマリーンズ三番手の薮田安彦から田中と二岡の長短打で無死一、三塁のチャンスをつかみ、稲葉の打席でフルカウントから二岡の代走の大野奨太を走らせたら捕手の斉藤俊夫が前進守備で無人の二塁ベース上に送球してしまい、その間に田中がホームインして追加点を挙げ、8対1で快勝した。
M 000 100 000 =1
F 001 060 01× =8
M)●成瀬、コーリー、藪田-里崎、斉藤
F)○ダルビッシュ、ウルフ、木田-鶴岡、中嶋
本塁打)キム・テギュン2号(ダルビッシュ・4回)
成瀬を攻略した打線は中田以外の先発野手が全員安打を放つ好調ぶり。さすがに杉内俊哉相手だとこうはいくまいが…。
その中田は前述の好返球以外に六回表の守備では荻野貴の放った三塁側レフト寄りのエキサイトシート際のファウルフライを、先にエキサイトシート間際まで行ってから落下点に入る機転を利かせたが捕球したもののバランスを崩してしまった。
並みのチームならともかく、ファイターズでは堅い守備が標準装備となっていることを考えると、中田はまだまだだろう。糸井でさえ三年かかったのだ。梨田昌孝監督が我慢して守らせるか、無難にDHに落ち着くか…。ただ今日もドーム球場で快音を響かせられなかったのが不安。
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