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2010年3月 8日 (月)

長野久義、ただいま絶好調!!

Dsc01_2 三年越しの念願叶ってジャイアンツ入りを果たした長野久義がオープン戦でただいま絶好調。7日現在で7試合に出場、打率.400、1本塁打、9打点。打点は現時点で十二球団トップだそうだ。

もちろんこの勢いで公式戦も駆け抜けるとはいかないだろうが、社会人ナンバーワン野手との前評判に違わぬ適応ぶりは目を見張るものがある。期待が高まる頼もしいルーキーだ。

ジャイアンツファンとしては何とも心強い限りだが…

(写真:フリー打撃をする長野久義。2010年2月撮影)

ジャイアンツファンとしては何とも心強い限りだが敗戦処理。はファイターズファンでもある。長野は2006年秋の大学生・社会人ドラフト会議でファイターズからの四巡目指名を受けてそれを拒否した。長野が適応性の高さを示せば示すほど「釣り逃した魚は大きい」と痛感せざるを得ないからだ。

当時の交渉中から長野はジャイアンツ志望を理由に入団を拒否していたが、所属していた日本大学の野球部監督が長野が実際には口にしていないのに「ファイターズは嫌いなチーム」と代弁し事態をややこしくしたのには閉口したが恨み辛みではなく、「惜しい…」と思う。

2006年秋のドラフトというのはファイターズにとっては日本一になった直後と言うこともあったがSHINJOが現役引退したため外野のポジションが一個空いていた。三拍子揃った即戦力の外野手は喉から手が出るほど欲しい状況であった。そしてその穴は今も埋まっていない。

糸井嘉男の台頭はあったが、いつの間にか外野手は左打者ばかりに偏ってしまった。一軍で戦力になっている右打ちの外野手は森本稀哲以後現れていない。昨年陽仲壽(今季から改め陽岱鋼)を外野にコンバートしたのも陽自身の問題だけでなく、右打ちの外野手が手薄な台所事情あってのことだろう。この世界「れば…」や「たら…」は禁物だが、もし長野がファイターズに入っていたら…長野の絶好調ぶりについ考えてしまう。少なくとも中田翔の外野挑戦は無いだろう。

もっとも、当時のファイターズの事情を考えると、長野の獲得を断念せざるを得なくなった後に、一度は戦力外通告をしていた坪井智哉と契約を結んだということがあり、この二つの出来事に相関関係がないとは限らない。何が幸いするかわからない。(あの時点で)タイガースとファイターズで十年近く実績を残した男と、プロでまだ一度も打席に立ったことがない男を比較すること自体がナンセンスにも思えるがファイターズ球団のしたたかなそろばん勘定というのはそういうものだと当時詮索したものだった。

まぁうがった見方をすれば初志貫徹でジャイアンツに入った方が、その前の年のドラフトで指名されたマリーンズに翻意して入団されるよりはファイターズファンとしては気を落ち着かせられる。大松尚逸、サブローとともに外野のレギュラーとなって暴れられていたら立つ瀬がない<苦笑>

ここまでの長野が同一リーグのドラゴンズ相手には打率.200と苦戦していることを不安視する向きもあるようだが、逆に言えばセ・リーグより一週間開幕が早く、仕上がりの度合いも早いはずのパ・リーグの投手陣から.467と打ちまくっている事実もあるわけだ。

  

オープン戦ではジャイアンツもDHを使用しているから公式戦が始まったら今のスタメンから誰かが落ちることになる。一時取りざたされたアレックス・ラミレスの一塁転向案も自然消滅したようだから外野のポジションはラミレスは固定として後の二つを長野は亀井義行、松本哲也、谷佳知、高橋由伸、鈴木尚広らと争うことになる。亀井と高橋は一塁を守るケースも想定され、そうなるとイ・スンヨプを始め、内野陣にも影響を及ぼす。個人的には松本が危ない気がするが…。

ところで最近、当blogではサイドバーでblogでの直近の一週間でのアクセスランキング上位トップ10を掲載している。皆様が一週間で当blogの中のどのエントリーを読んで下さっているかの上位十傑だ。1位になっている 長野久義がどんな選手か実際に観てきました。はジャイアンツが昨年早々と長野を秋のドラフト会議で1位指名することを明言したのを受けて、当時社会人のホンダに所属していた長野のプレーを観に行った時の生観戦記だ。昨秋のドラフト会議の直前あたりから急にアクセスが増え、常に1位か2位にランクし続けているのだ。当blogに直接コメントを下さったり、トラックバックを下さるのはジャイアンツファンよりファイターズファンが多いように見受けられるが長野久義という選手が気になるジャイアンツファンのアクセスが多いことも伺える。

話を戻そう。長野のポジション争いと、その長野を取り損なった穴を埋めきれないファイターズの右打ち外野手枠の争い。この二つがこの両チームの浮沈の鍵を握りそうだ。

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コメント

敗戦処理。さん、こんばんは。

お気遣い、ありがとうございます。
室内でキーを叩いている分には全く問題はなく、あとは暖かいドームから寒い屋外観戦へとぼちぼち慣らしていければと思っております。

さて。
私も詳しいわけではないので間違っているのかもしれないのですが、シーレックスファンのお知り合いの方の
「ファイターズの目利きの編成マン」
とは、もしかすると元ファイターズ投手の遠藤良平さんのことかもしれませんね(昨年ネット裏で六大学を観ている時「遠藤なら今もハムで働いているよ」というあるベテランスカウトさんの会話を小耳にはさみました)。

ファイターズファンにして以前ブログでも遠藤さんのことにも触れられている敗戦処理。さんに対し釈迦に説法で大変恐縮ですが、松家投手にとっては東大の先輩でもありますし、その辺りも獲得に影響したのかもしれませんね。
#選手評につきましては、トラックバックさせていただいた記事に色々書かせていただきましたので、お手すきのときにでも


> 谷をセンターやライトで使って平気なチームですし、また、にしたく さん宛のコメントでも触れましたが亀井をわざわざ一塁で使うチームですから、長野のセンターも充分あり得ると思いますよ<苦笑>。
---
失礼ながら大爆笑させていただきました(同時に、一人でも多くの野球ファンの方に、全く別の三ポジションを「外野手」と一括りにする危うさに気付いていただきたいものです=だからこそ、当時その三ポジションをこなせる貴重な外野手であった亀井選手がWBCに選ばれたのだということも)が、逆に言えばそれだけジャイアンツの戦力が厚いということでもありますから、

7ラミレス
8亀井
9長野

最悪上記三人が離脱しても、

7谷
8松本
9高橋由

という布陣が敷けるわけで、こんなことはスワローズファンからすれば考えられず、彼我の編成差に苦笑いするばかりです。

投稿: Eagles fly free | 2010年3月11日 (木) 19時15分

Eagles fly free様、コメントをありがとうございました。

ご回復の様子、なによりです。

> うーん、それはどうなのでしょう。
長野選手のことは一応大学のときから観知っているのですが、個人的には
「野球選手としての適応力/順応性が高い(というか、低くはない)と感じるようになったのは、昨年一年間だけ」
です(それ以前は、むしろ低い=身体能力だけが先走る不器用な選手だと感じていました)。

お書きになられている通りだと思います。

ただ、私の書き方が拙かったのでしょうが、元の文章で言いたかったことは、

SHINJO引退以降、その穴(右打ちのレギュラー外野手)が埋まっていない

ということです。

> 右打ちの外野手ならマリーンズに指名された荻野貴選手(は一本釣りでしたから事実上無理でしたが)か清田選手を獲ればよかったのに、と当時傍から見ていて思いました。

シーレックスファンの知人によると、「関口に目を付けるとはさすが日ハム」だそうです。すき家、じゃなかった松家も然りとのこと。

ファイターズとシーレックスの3対3のトレードではシーレックスの3人の中では加藤武治だけが一軍実績が豊富なので実質的には稲田と加藤を軸にした複数トレードと見られがちですが、その知人によると、ファイターズの目利きの編成マン(が本当に実在するのかは定かではありませんが)は松家と関口の実力を見抜いたのですが、無名の二選手だけでは上司を説得しづらいと考えて加藤もトレードに加えたのではと分析していました<笑>。

そんな関口を生で観ようと、日曜には鎌ヶ谷まで出向きましたが雨で中止でした。

> 長野選手にライト以外のポジションを守らせるのは自殺行為でしょう(苦笑)。

谷をセンターやライトで使って平気なチームですし、また、にしたく さん宛のコメントでも触れましたが亀井をわざわざ一塁で使うチームですから、長野のセンターも充分あり得ると思いますよ<苦笑>。

最後になりましたが、また貴ブログで楽しみにしていますが、あまり無理をなさらず、ご体調と相談されながらお願いします。

投稿: 敗戦処理。 | 2010年3月11日 (木) 01時20分

にしたく様、コメントをありがとうございました。

> 今のところは、
左・ラミレス、中・長野、右・ヨシノブ、ファースト・亀井
と、開幕スタメンを予想してます。

なるほど。

しばらく由伸の

(おっと失礼、しばらく「由伸」という名前を変換していなかったのでなかなか出てこなかった!)

ライトの守備を観ていないので、万全なら観たいですね。

それと、昨年から感じていたのですが十二球団屈指の外野守備力を誇る亀井をわざわざ一塁に回すのは如何なものなのかなと。

実際、先月の「すぽると」(フジテレビ系)での現役選手100人アンケートで「最も巧い外野手」の3位に亀井は選ばれていました。(1位と2位はともにファイターズの糸井と稲葉)

外野の守備力が落ち、一塁にも不慣れな人が入る。打撃力がアップしてもプラスマイナスであまり得策でないように思いました。

Eagles fly freeさんのコメントにもありますように、長野のセンターには……なのですが、ファイターズではなく、ジャイアンツなのでありかなとも思っています。

高いレベルでの競争を期待したいですね。

投稿: 敗戦処理。 | 2010年3月11日 (木) 00時22分

敗戦処理。さん、こんにちは。

> 長野は2006年秋の大学生・社会人ドラフト会議でファイターズからの四巡目指名を受けてそれを拒否した。長野が適応性の高さを示せば示すほど「釣り逃した魚は大きい」と痛感せざるを得ないからだ。
(中略)
> 2006年秋のドラフトというのはファイターズにとっては日本一になった直後と言うこともあったがSHINJOが現役引退したため外野のポジションが一個空いていた。三拍子揃った即戦力の外野手は喉から手が出るほど欲しい状況であった。そしてその穴は今も埋まっていない。
---
うーん、それはどうなのでしょう。
長野選手のことは一応大学のときから観知っているのですが、個人的には
「野球選手としての適応力/順応性が高い(というか、低くはない)と感じるようになったのは、昨年一年間だけ」
です(それ以前は、むしろ低い=身体能力だけが先走る不器用な選手だと感じていました)。

「昨年一年間」
これを言い換えますと、
「(清武代表の明言により)昨年の早い段階で、長野選手のジャイアンツ入団はかなりの確度があった年」
でしたので、(もちろん、それにしても100%絶対というわけではありませんでしたし、逆にそういう特異な状況下でモチベーションを高く保つということは、相当難しい=もしも彼にとって入団がゴールであったのなら、成長も止まってしまっていた=わけでもありますが、それでも)
「意中の球団というわけではないチーム(ファイターズやマリーンズなど、ジャイアンツ以外の球団)に入団していた場合、現在のような成長曲線を描くことができたか?と考えると、個人的には否」
そう、申し上げたいところです。

もっとも、
> この世界「れば…」や「たら…」は禁物
---
敗戦処理。さんがこう仰られているように、上記の仮定も、単なるたらればなのですが(笑)。

なお。
敗戦処理。さんには同意していただけると推察いたしますが、長野選手にライト以外のポジションを守らせるのは自殺行為でしょう(苦笑)。

追伸
> 話を戻そう。長野のポジション争いと、その長野を取り損なった穴を埋めきれないファイターズの右打ち外野手枠の争い。この二つがこの両チームの浮沈の鍵を握りそうだ。
---
右打ちの外野手ならマリーンズに指名された荻野貴選手(は一本釣りでしたから事実上無理でしたが)か清田選手を獲ればよかったのに、と当時傍から見ていて思いました。

投稿: Eagles fly free | 2010年3月10日 (水) 17時13分

少し追記。
イマドキ珍しい巨人愛を持っている選手なので、ファンは暖かく見守りますよ。
プロに入る(ドラフト)までにいろいろあったので、他球団ファンからの激しい反発はありえますが、そこに耐えてこそ。
ですね。

投稿: にしたく | 2010年3月 9日 (火) 11時05分

去年のキャンプで一人奮闘していた松本選手がシーズンで新人王を獲得しました。
そして今年の長野選手。憧れのヤフードーム(昨日の報知より)でも勢いは止まらず、ここまでの打率は4割です。
ヨシノブが一塁でエラーを重ね、松本の打率は2割台。
そんな中でも某球団のスコアラーは「長野は4球で抑えられる」と語っているとの情報もあるため、油断は禁物。
今のところは、
左・ラミレス、中・長野、右・ヨシノブ、ファースト・亀井
と、開幕スタメンを予想してます。
当分は相手投手の利き腕などから、タカヒロや谷さん、もちろん松本にもチャンスはあるはずですよ。
酒が回ってきたところで活躍した選手のことは、逆に覚えているもんですね。不思議です。イボムホのホームランはすごかった・・・。
 
 
逆に、去年のオープン戦でホームランを打ちまくったスンちゃんは、ポストシーズンまで調子が上がらなかったので、そういうパターンもあることは頭に入れておきます。

投稿: にしたく | 2010年3月 9日 (火) 10時47分

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