【無念】ジャイアンツ木村拓也コーチ、帰らぬ人に。
37歳。若すぎる。現役のコーチがグラウンドで倒れ、ついに意識が戻らず帰らぬ人に。そんなことがあっていいのか、まだ信じがたい思いがある。
一部の報道によると、木村コーチは多少の体調異変を感じていた旨を周囲にもらしていたというが、責任感の強さか、しのびよる病魔を甘く考えていたのか、最悪の事態を招いた。
木村コーチは現役だった2006年のシーズン中のトレードでカープからジャイアンツに移るという形だったため、家族を広島に残しての単身赴任だったそうだ。今回もコーチとしてシーズン初めての広島遠征。木村コーチは現役時代同様、ホテルには泊まらず家族の元からマツダスタジアムに向かう行動パターンだったそうだ。
木村コーチは昨シーズン限りで現役を引退したが、力尽きての引退という感じはさらさらなく、おそらくは多くの野球ファンが引退と聞いて「えっ?」と思ったのではないか。実際発表直前の日本シリーズにも普通に出ていたし。(冒頭の写真は2009年日本シリーズ第一戦での打席)
倒れてから二日後の4日の試合前にはカープファン、ジャイアンツファンがともに現役時代のヒッティングマーチを演奏し、「頑張れ頑張れ拓也」と大熱唱したという。
今となっては、だが、何とか予兆を察し、最悪の結果になる前に防ぐ事は出来なかったのか?身体が資本の世界だから現役選手だけでなく、コーチ、監督らも定期的な健康診断は受けているのだろうが、それでも…。
1月に急逝したファイターズの小林繁さんも一部の報道では本人が若干の気だるさのようなものを訴えていたといわれている。オフシーズンだったので球団の管理が行き届かなかった点もあるのだろうが、今後手遅れにならないような、再発防止というか、対策を球界挙げて考えなければならないだろう。
もちろん、同列には出来ないが自殺と推定されている小瀬浩之選手のようなケースに関してもだ。
とにかく、こういうニュースは出来ればもう聞きたくない。ヘルスケア、メンタルケアを球界挙げて真剣に考えてもらいたい。
それにしても早すぎる。
木村拓也コーチのご家族、どうかお気を落とさずに。
P.S.
鎌ヶ谷でプレーした木村拓也コーチ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
長緯様、お久しぶりです。コメントをありがとうございました。
> いろんなことを忘れて、ひと時でもグラウンドでユニフォームに身を包んでいる選手(監督・コーチも含めて)のプレーや動きに思いを馳せることが自分のささやかな楽しみであります。
敗戦処理。も同じです。
> それから、「勝っても負けても野球は楽しいです」と語っていた木村拓也コーチの言葉を、もう一度かみしめてこれからも野球を見続けていきたいと思います。
そうですね。同感です。
9日のお通夜に参列したカープ時代の監督、達川さんがあいにくの空模様を、「タクが喜ぶコンディションですよ。風、雨、条件が悪いほど、はつらつと喜んで試合に出てましたよ (以下割愛)」と表現していました。
野球そのものを愛していた人だということがよくわかりますね。かえすがえすも惜しい人を…。
今日(10日)は告別式が行われ、旧広島市民球場の近くを通ったシーンをテレビのニュースで見て、あらためて感動しました。
ジャイアンツ移籍後もご家族は広島にお住まいだったように木村拓也さんといえばやはりカープ。
でも敗戦処理。にとってはファイターズでプロ野球人生をスタートし、ジャイアンツで現役生活にピリオドを打った選手です。
8日のお通夜では木村拓哉からの花も供えられたようですが、ジャイアンツというチームにはオンリー・ワンよりナンバー・ワンにこだわって欲しいし、逆にファイターズにはオンリー・ワンの球団であって欲しいと個人的には思っています。
投稿: 敗戦処理。 | 2010年4月11日 (日) 02時08分
プロ野球というのは、我々庶民に夢を与える仕事と思います。そして、いろんなことを忘れて、ひと時でもグラウンドでユニフォームに身を包んでいる選手(監督・コーチも含めて)のプレーや動きに思いを馳せることが自分のささやかな楽しみであります。
ユニフォームに身を包んでいる選手が亡くなってしまう。小林繁さんや小瀬選手もそうですが、夢の中に現実を見てしまうことが、ファンにとって本当に辛いことに感じます。
それから、「勝っても負けても野球は楽しいです」と語っていた木村拓也コーチの言葉を、もう一度かみしめてこれからも野球を見続けていきたいと思います。
突然の悲報に接し、まとまらなくてすみません。
投稿: 長緯 | 2010年4月10日 (土) 23時08分
HARA88様、コメントをありがとうございました。
> 初めまして。毎回プロ野球ナイトに参加してるジャイアンツファンの者です。
初めまして、というか、このところ月1くらいでお会いしていましたよね<笑>。
> 敗戦処理。さんの言う通り、ファイターズの小林繁コーチ、バファローズの小瀬浩之選手、そしてジャイアンツの木村拓也コーチと今年はユニフォーム組の訃報が多いのが非常に残念です。
何か偶然というか、残念だったで済ませてはいけない気がします。
木村拓コーチ、小林コーチはともに体調の異変を周囲に漏らしていたと言いますし、健康管理を本人任せにしていて良いのかという思いがします。
なまじスポーツマンだけに本人は体力に過信してしまうのではとも思いました。
小瀬選手も自殺<?>する前に親しいチームメートにお別れの挨拶とも取れるメールを送っていたとか。どちらのケースも予兆があったわけです。
つい無理をしてしまう、ストレスで精神をやられてしまう、現代社会の縮図を見たような気がします。
> それとプロレスリング・ノアの三沢光晴選手と同じく倒れた地が広島というのが気になってしまいます。
昨日(9日)広島市内で行われたお通夜には木村拓哉からの世界に一つだけの花が供えられたそうです。
これからも当blogに遊びにいらして下さい。
また、プロ野球ナイトでもよろしくお願いします。あそこでは少数派ですからね<苦笑>。
投稿: 敗戦処理。 | 2010年4月10日 (土) 21時32分
初めまして。毎回プロ野球ナイトに参加してるジャイアンツファンの者です。
2日にキムタクコーチが倒れて以降、毎日GoogleやWikipediaをみてました。7日の昼間にキムタクコーチのWikipediaを見てたら、(1972年4月15日-)ではなく(1972年4月15日-2010年4月7日)となってたのが衝撃的でしばらく呆然としました。こういう形で死を知ったのは初めてです。
敗戦処理。さんの言う通り、ファイターズの小林繁コーチ、バファローズの小瀬浩之選手、そしてジャイアンツの木村拓也コーチと今年はユニフォーム組の訃報が多いのが非常に残念です。
それとプロレスリング・ノアの三沢光晴選手と同じく倒れた地が広島というのが気になってしまいます。
木村拓也コーチのご冥福をお祈りします。
投稿: HARA88 | 2010年4月10日 (土) 11時47分
にしたく様、コメントをありがとうございました。
> 一番記憶にあるシーンというと、一昨年のホークス戦。大道が同点本塁打を放ち、延長戦でキムタクがサヨナラタイムリーを放った試合です。
ありましたねぇ。
大道の同点本塁打は九回裏二死からでしたね。
それで延長戦に入って十二回に勝ち越されてその裏に古城、鈴木尚、木村拓也選手の三連打で逆転サヨナラ勝ち。
三人とも初球打ちで、何とたったの3球で逆転サヨナラ勝ちだったのですよね。
ちなみに十二回表に勝ち越し本塁打を打たれたのが東野で、その後でリリーフして勝利投手になったのが山口でした。
私は同じ年のファイターズ相手の交流戦で木村拓也選手が三番を打ってホームランなど活躍した試合が印象深いです。
お立ち台で舞い上がるアナウンサーに惑わされず「僕が三番を打つこと自体、チーム状況がよくないということですから…。」
そこいらの若手には言えない台詞ですよ。
それと今年の宮崎キャンプでの優勝パレード。
地元宮崎出身ということと、昨年で現役を引退したということで原監督と同じ車に乗ってパレードしていたのを見て、「球団から大事にされているな…」と思いました。
木村拓也元選手に関してはまた書きたいことがあるので新たにエントリーを立てようと思っています。
投稿: 敗戦処理。 | 2010年4月 9日 (金) 00時45分
きょうになって、ようやく受け入れられてきました。
6月の交流戦でまた見られると思っていたので、ショックです。
一番記憶にあるシーンというと、一昨年のホークス戦。大道が同点本塁打を放ち、延長戦でキムタクがサヨナラタイムリーを放った試合です。
ご冥福をお祈りします。
投稿: にしたく | 2010年4月 8日 (木) 23時09分
トーマス125様、コメントをありがとうございました。
> 朝知ってから1日仕事が手につきませんでした。まだまだこれからの球界を支えてほしいと思っていただけにとても悲しいです。心よりご冥福をお祈りします。
本当にそうですね。
37歳って野球界では、選手だったらそろそろ…という年齢ですが、ひとりの人間として考えれば働き盛り。
ご家族のご心情を考えると…。
やりきれないですね。
投稿: 敗戦処理。 | 2010年4月 8日 (木) 00時52分
朝知ってから1日仕事が手につきませんでした。まだまだこれからの球界を支えてほしいと思っていただけにとても悲しいです。心よりご冥福をお祈りします。
投稿: トーマス125 | 2010年4月 8日 (木) 00時04分