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2010年4月18日 (日)

金本知憲の連続フルイニング出場ついにストップ!!

連続フルイニング出場記録を続けているタイガースの金本知憲が今日18日の対ベイスターズ戦でスターティングメンバーから外れ、1999年から続いていた連続フルイニング出場記録が1492試合でストップした。

二割に満たない打率もさることながら、右肩を痛めていることにより、スローイングがままならなく、いつどのような形で連続フルイニング出場記録がストップしてもおかしくない状況だったが、スタメンから外れるという形でついに途切れた。

金本本人はもとより、真弓明信監督にとっても苦渋の決断だったろう。

もちろん、途切れたからといって、金本の記録が色褪せる訳では決してないことは言うまでもない。

金本選手、真弓監督、ご苦労様でした。

なお、金本は八回表に代打で出場。連続試合出場記録は1638試合に伸ばし、いぜん継続中だ。

テレビのニュースで見ただけだが17日の対ベイスターズ戦での金本の守備はひどいものだった。右肩痛により充分な送球が出来ないのはこの日に限ったことではないが、浅いレフト前の安打で二塁走者に易々と生還を許したり、中継の鳥谷敬への返球も力なく、結果として失策となった。打率もセ・リーグで規定打席に達している33人中最下位の.167。あとは本人がいつ名乗り出るか、あるいは真弓監督がいつ決断するかという感じだった。

そしてその時が来た。

ここから先は推測だが、この試合を逃すと次節は本拠地甲子園での六連戦。いぜんカリスマ性の高い、アニキの大記録を本拠地甲子園球場での試合で止めるというのは避けたかったのではないか。そしておそらくはこうなる前に金本の方から一度は真弓監督に対して、外して欲しい旨の打診があったのかもしれないとも思う。そしてこれほどの大記録を停止するとなると、本人、起用する側の監督という当事者二人だけでなく、球団フロント上層部も「Xデー」選定にはかかわっていただろう。

誤解を恐れずに言えば、ひょっとしたら連続フルイニング出場記録の止まり方としてはベストの止まり方だったかもしれない。

例えば金本は一昨年の対ジャイアンツ戦で木佐貫洋から頭部に死球を受けた。欠場を余儀なくされてもおかしくなかったシーンだったが、金本はそのまま一塁走者となり、後の打席で本塁打を放った。もしも二年前のようにアクシデントたる死球により途中欠場などということになったら、金本以上にその投手の野球人生を狂わせることになりかねない。かつて王貞治に通算756号を打たれた当時スワローズの鈴木康二郎のことをとやかく取りざたされたことがあるが、鈴木康は単に756本目の本塁打を打たれた投手に過ぎないが、金本の連続フルイニング出場記録を止めた投手はまさに張本人となるからだ。

また、17日の対ベイスターズ戦でも兆候が見られた右肩の異常が試合終盤の、大事な1点を相手に易々と与える結果につながったら…。そしてだからといって、回の途中(走者が得点圏に進んでから)で守備固めという名目で金本を引っ込めることが出来ようか?あるいは最終回の守備に入る時点で金本を引っ込めるという事態が発生したら(ましてやそれらが甲子園での出来事だったら)その空気の中で藤川球児なり、マウンド上の投手は冷静に投げられるか?

そしていかにタイガースファンが全国区で、横浜スタジアムでも過半数を占めていたとしても、甲子園で記録を止める訳にはいくまい。

これらは妄想だが、こう考えると「Xデー」の選択肢は限られていて、今日がベストのタイミングだったのだろう。最終的な決断をした真弓監督の苦境は察するにあまりある。どうかこのことで真弓監督を非難することだけは避けて欲しい。人間の身体が資本で続く記録である以上、永遠に記録が続く訳ではない。いつか、何らかの形で止まるだけだ。それがたまたま星野仙一元監督や岡田彰布前監督でなく、真弓明信監督だっただけだ。真弓監督は平成の鈴木康二郎だっただけだ。

そして日本プロ野球史上歴代二位の連続試合出場記録はまだ続いている。こちらは最長記録を持つ衣笠祥雄の2215試合にはまだ577試合もかかる。単純計算で丸四年かかるわけで、残念ながらさすがに現実味を帯びない。一打席立つか、一イニング守備につけば連続試合出場記録は続く。前者の条件を満たし、肩を休めながら記録を少しでも伸ばす方法を取るのか?それとも連続フルイニング出場記録ストップを機に治療を優先させるのか、次の選択も注目だ。

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コメント

トーマス125様、コメントをありがとうございました。

> 以前(何年前かは忘れましたが5年位前だったと思います)金本選手が「ランナーがたまってきたら今年は敬遠されることが多くなるから後のバッターにタイムリーを打ってほしい」と語っていたことを思いました。私の予想ですがこれからは「俺の代わりに出てくる若手選手がどんどん出てきてほしい」と思っているかもしれません。

確かに連続フルイング出場記録だけでなく、金本が「不動の四番」であるという状態はタイガースにとって一長一短があったかもしれませんね。

今回の記録ストップは右肩の故障がすべてなのでしょうが、負担を軽くして連続出場への支障を少なくするという発想で新井なり城島なりを四番にして金本への負荷を軽くするのも手だったかもしれませんね。

ただその場合、よほどうまく説得しないと、モチベーションの低下とファンの猛反発があるでしょうが…。

金本の今後も要注目ですが、タイガースの脱・金本化にも注目ですね。

投稿: 敗戦処理。 | 2010年4月19日 (月) 23時52分

HARA88様、コメントをありがとうございました。

> 金本選手のフルイニングの記録の拘りが無くなり、若手を積極的に起用出来るという点においては真弓監督もやりやすくなるんじゃないでしょうか?

それはあるかもしれませんね。

ただ外野手なので、金本が固定でもあと二つポジションがある訳で、ましてや今季は赤星が抜けているので金本の記録がなくてもチャンスだと傍から見ていると思えますが。

カリスマとして三顧の礼で迎えられて監督になった星野元監督や、現役時代から将来の監督の座が約束されていたと思われる岡田前監督と違い、真弓監督ならではの苦悩もあったことでしょう。

> 試合に出ながら治すとなると左の代打で出て痛めてる右肩に死球を受けて余計悪化する可能性が起こりうるからそれが心配ですね。

ちゃんと治すには手術が必要だという報道もありました。だましだましプレーするということなのでしょうか?

投稿: 敗戦処理。 | 2010年4月19日 (月) 23時36分

にしたく様、コメントをありがとうございました。

> 僕は、「個人の記録でチームに迷惑がかかるのはいかがなものか」と思っていましたが、「スター選手なんだから、ファンが観に行けばいつでも観られる選手であり続ける」という精神は、プロ意識に溢れすぎたハートです。敵ながらあっぱれです。

そうですね。昔のONもオープン戦ですらほとんど休まなかったようですからね。

最近のジャイアンツでは膝の手術後で万全でないながらも、結局全試合出場を果たした2008年の小笠原にも金本に近いものを感じました。

衣笠の最晩年をリアルタイムで観ていた身としては、いずれ止まる金本の連続フルイニング出場記録がどのような形で終止符を打つのか気がかりでもありましたが、エントリーでも書いたように最悪の形ではなくてよかったとも思っています。

投稿: 敗戦処理。 | 2010年4月19日 (月) 23時21分

金本選手の連続フルイニング出場が切れてしまったニュースを聞いたときはかなり驚きましたが、チームの事情を金本選手が悩みに悩んで自ら切り出したと思います。

でも1500試合まで続くよりチームのために自ら決断したのは、若手の起用が盛んになると思いますし、金本選手もそう望んでいるのではないのでしょうか。

以前(何年前かは忘れましたが5年位前だったと思います)金本選手が「ランナーがたまってきたら今年は敬遠されることが多くなるから後のバッターにタイムリーを打ってほしい」と語っていたことを思いました。私の予想ですがこれからは「俺の代わりに出てくる若手選手がどんどん出てきてほしい」と思っているかもしれません。金本選手にはまずは怪我を治してまたスタメンで出てきてほしいと思っています。

投稿: トーマス125 | 2010年4月19日 (月) 20時08分

僕は金本選手の連続フルイニング出場記録のストップは本人にとってもタイガースにとっても良い方向に行くと思います。
何故なら、今までの金本選手のフルイニングの記録の拘りが無くなり、若手を積極的に起用出来るという点が挙げられますから。
ただ、試合に出ながら治すとなると左の代打で出て痛めてる右肩に死球を受けて余計悪化する可能性が起こりうるからそれが心配ですね。

投稿: HARA88 | 2010年4月19日 (月) 19時05分

僕は金本選手の連続フルイニング出場記録のストップは本人にとってもタイガースにとっても良い方向に行くと思います。
金本選手のフルイニングの記録の拘りが無くなり、若手を積極的に起用出来るという点においては真弓監督もやりやすくなるんじゃないでしょうか?
ただ、試合に出ながら治すとなると左の代打で出て痛めてる右肩に死球を受けて余計悪化する可能性が起こりうるからそれが心配ですね。

投稿: HARA88 | 2010年4月19日 (月) 18時56分

報道によると、試合前に自ら「外してほしい」と申し出たようで、真弓監督も再考を促したそうですが、決意は揺るがなかったそうです。
ランナー一塁からのレフト前ヒットで当たり前にランナーが三塁まで進むことが続いていましたから、チームのために決意したようです。
僕は、「個人の記録でチームに迷惑がかかるのはいかがなものか」と思っていましたが、「スター選手なんだから、ファンが観に行けばいつでも観られる選手であり続ける」という精神は、プロ意識に溢れすぎたハートです。敵ながらあっぱれです。
長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督は、「年一回、中にはこれが一生に一回の野球観戦だというお客さんもいる。プロとして恥ずかしい試合はできない」と語りました。
カタチは違えど、タイガースの試合を観に行けば、必ずアニキが観られるというのは、最高のファンサービスです。
なにも、サインしたりしゃべったりってのだけがファンサービスじゃない!
若い選手たちは見習わなきゃいけませんね。

投稿: にしたく | 2010年4月19日 (月) 00時35分

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