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2010年11月28日 (日)

ジャイアンツがセス・グライシンガーを残留させる理由!?

Dsc_0052 28日付の日刊スポーツによると、ジャイアンツは今季クライマックスシリーズを含めても0勝のセス・グライシンガーを残留させる方針だという。

敗戦処理。が知る限りではジャイアンツとグライシンガーの間に今季と来季にまたがる複数年契約が交わされているという報道はない。多くの球団において、こと外国人選手に限れば成績が悪ければ(年俸分に見合わなければ)そのシーズン限りで解雇されるのがほとんどだ。同紙によると故障で成績が悪かったのだから、それさえクリアされれば昨年までの三年連続二桁勝利、2007年、2008年の二年連続セ・リーグ最多勝獲得時に近い状態を期待出来るとのこと。

既に先発要員としてカルロス・トーリス、抑え候補としてジョナサン・アルバラデホと二人の新外国人投手の獲得を発表しているジャイアンツ。さすがにお金に余裕のある球団だけに外国人助っ人にも長い目で見るのかと感心したいところだが…。

(写真:今春の宮崎キャンプでのセス・グライシンガー 2010年2月撮影)

このオフのジャイアンツの外国人選手の状況を見ると、ウィルフィン・オビスポがファイターズにトレードされ、マーク・クルーン、イ・スンヨプ、エドガー・ゴンザレスが解雇され、上記のトーリスアルバラデホの獲得が発表された。グライシンガーと、同じく昨年から勝ち星が激減したディッキー・ゴンザレスの去就が報じられていないのが気がかりではあったが、まずグライシンガーが残留濃厚であることがはっきりした。

これでゴンザレスも残留だとすると、グライシンガー、ゴンザレス、トーリス、アルバラデホの四人の間で、最大で三人になる一軍外国人投手枠を争うことになる。さらにイースタン・リーグで最多セーブのレビ・ロメロ、今季支配下登録されて一軍マウンドも経験した林羿豪(りん・いーはう)、黄志龍(ふぁん・つーろん)が一軍を狙うという陣容になる。日刊スポーツによると今季のクルーンとグライシンガーには故障の場合を除き、本人の承諾無しに二軍に落とせない契約になっていたそうだが、来季契約を結ぶ外国人選手には一切そういう契約をしないという。2005年に抑え候補のダン・ミセリで痛い目にあっていながらまだそんな条項を認めていたのかという気もするが、とにかく外国人選手にも競争を強いる方針であることは確かだ。

ここまで聞くと来季のジャイアンツは高いレベルでの競争が期待出来そうだが、敗戦処理。はグライシンガーにせよ、ゴンザレスにせよ、思い切って解雇に踏み切れない事情があるのではと邪推する。

ジャイアンツの外国人選手の特権撤廃を報じる27日の日刊スポーツには2001年から今季までのジャイアンツの外国人選手の一覧が掲載されている。2007年と2008年に在籍したルイス・ゴンザレスと2009年から在籍のディッキー・ゴンザレスが同一人物とされているのは噴飯もの<失笑>だが総勢46人。育成選手契約スタートの外国人選手と韓国、台湾出身の選手を除いた34人の外国人選手の内、日本の他球団でプレー実績があるのが14人。つまり3人に1人は日本の他球団で実績のある外国人選手を獲得していることになる。2006年以降に絞ると特に顕著で13人中6人だ。

これが何を意味しているかというと、リスクを避ける外国人獲得に走っているということ。ジャイアンツに限らず、アメリカでの実績を評価して獲得した外国人選手がいざプレーしてみたら全くの期待はずれという事例は枚挙にいとまがないが、日本での実績がある選手ならそのリスクは少ない。そこで前所属球団との契約切れや、再契約で金銭面などでの条件面でこじれて自由契約扱いになった選手を破格の条件で獲得する。昨年までのリーグ三連覇に著しく貢献したクルーン、グライシンガー、アレックス・ラミレス、ゴンザレスはいずれも日本、それも同じセントラルでのプレー経験がある(ゴンザレスは故障持ちを理由にスワローズが再契約を拒んだという見方が有力)。

しかしよくよく考えれば、上記のグライシンガーやラミレスにしろ、クルーンにしろ、旧所属球団は来てプレーしてみなければ成功するかどうかわからないリスクを負いながら彼らをスカウトしてきているのである。スワローズやベイスターズの外国人助っ人スカウト網には彼らを捜し出せるのにジャイアンツの外国人助っ人スカウト網では探し出せないから、他球団では出せない金銭的条件で、他球団と契約がこじれた選手を獲得する方が確実と考えているのだろう。

安直と言えば安直だ。かつてスワローズで通訳としての契約から、外国人助っ人発掘でラミレスやロベルト・ペタジーニ、デュウェイン・ホージー、テリー・ブロスを獲得してスワローズの外国人獲得部門のトップまで上り詰めた中島国章を引き抜いて、自前での外国人助っ人発掘に成果を挙げるかと期待したが…。

スワローズとイム・チャンヨンの再契約がはっきりしないうちにクルーンに代わる新守護神候補を自前で獲得してきたのは進歩だなと思ったが、トーリス、アルバラデホを獲得しても保険のようにグライシンガーとゴンザレスとも契約するのであれば、結局は資金力ですべてを解決しようとしているに過ぎないのか…?

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