明日は我が身!? マスコット受難のシーズン
春先に一部で報じられた、バファローズという名称を今季限りで変えるというのは誤報だったようだが、この報道が事実なら、この合併球団は合併元の球団の本拠地であった神戸のカラーを本気で薄くしようとしているようだ。既に今シーズン22試合が組まれたスカイマークスタジアムでの試合を来季は7試合減らして15試合にすることが公表されている。減った分は当然京セラドーム大阪開催に回るのだろうし、その一連の流れの中にマスコットのリニューアルが含まれていても不自然なことではない。
マスコットのリニューアルと言えば、まだ身売り騒動が勃発する前のベイスターズにおいて、ファームの「湘南シーレックス」を統合し名称を統一するという事が発表された時にシーレックスのマスコットであるレックがどうなってしまうのかとファンの気を揉んだ。
結局、シーレックスの名称は消滅してもレックは存続するということで一件落着したが先頃破談となった住生活グループへの身売りが実現していたら、尾花高夫監督ら首脳陣ですら安泰でないというくらいだから、マスコットもどうなっていたかわからない。
そして少々話が飛ぶが、今日本シリーズに出場しているドラゴンズのドアラもシーズン終盤から試合中に見せるバック転がうまくいかないケースが急増し、限界説まで出ているそうで、まさしく今年はマスコット受難のシーズンと言えよう。
そんななか、めでたく3歳から4歳にステップアップ<!?>したファイターズのファームのマスコットC☆Bは例外と思うかもしれないが、いろいろ考えると明日は我が身かもしれない。
シーレックス騒動の時にも書いたが、シーレックスという事業が頓挫するということはファイターズのファームにとっても他人事ではなく、それこそ明日は我が身なのである。報道で知る限りではシーレックス統合の最大の理由は経費節減。それは球団を売りに出そうとするくらいの会社だから、二軍に金がかかりすぎるとなれば、そこに集中的にメスが入るのは自明の理だ。シーレックスがそうなって、ファイターズがそうならないと断定出来るだろうか…。
その点は全国区のスターが入ってくることが濃厚なので鎌ヶ谷は安泰だという説が早くもあちこちで出ているようだが<苦笑>、そこは最短で卒業してもらわないと本末転倒だ。カビーハンカチとか売り出すだろうが…。
それともう一つ。スカイマークスタジアムでの試合数の減少も、在京ファイターズファンとしては東京ドーム主催試合の減少に毎年ビクビクするこの時期、全く関連性のない他球団の話ではあるが、やはり胸騒ぎしてしまう。バファローズが合併してからのホームゲームの構成は当初の五分五分から漸次京セラドーム大阪にシフトしている。神戸と大阪という、さほど離れていない距離ではあっても一方のファンにとってはイメージ的に深刻な現象なのであるから、東京と札幌というはるかに離れた距離感を埋める存在として辛うじて精神安定剤となってくれている東京ドーム主催試合も、移転直後に比べると減らされている。ましてや今シーズンは屈辱的とも思える相手チームへのイベント供与もあった。平日開催になってからも、仕事を何とかやりくりして少しでも長く試合を観ようとするあの八日間をさらに減らされてはたまらないが、いつかそういう時が来る、あるいは最悪ゼロになるという覚悟は一応しているつもりだ。
日本プロ野球の最高峰、日本シリーズの最中にマスコットの悲しいニュースが載る不思議な日刊スポーツを読み直して、決して他人事ではないと感じた次第である。
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