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2010年12月 5日 (日)

日刊スポーツの誤報

Adsc_0052 日刊スポーツが4日の第8版でスワローズ球団の身売り報道をかなり断定的に報じ、結果誤報となった。

球団、身売り先と報じられたサイバーエージェントともども完全否定した。それだけでも大問題なのに、翌5日の紙面ではスワローズとサイバーエージェントが身売りを否定したことには触れたものの自らの報道が誤報だったとは認めなかった。

敗戦処理。は日刊スポーツを宅配で購入しているが、東京の西の端の方に住んでいるからか、肝心の第8版の前の第7版が届いた。1面は身売り報道ではなく、市川海老蔵の問題。

 

で、ネットで当該記事を探した。

■ヤクルト身売りサイバーエージェント有力

ところどころに曖昧さを残した「て・に・を・は」を含めてはいるもののこれだけ確定的に書いていれば、スワローズファンならずとも「マジかよ?」と動揺するだろう。最近まで横浜ベイスターズの住生活グループへの身売り騒動があったことも不安を増幅させたことだろう。

しかし、この記事にもあるように、球団の身売りは1130日がタイムリミット。冷静に考えれば今からの身売りは現実的ではない。「緊急のオーナー会議を招集する」とは書いてあるが。

前述のように、ベイスターズ球団の身売り騒動の際も、本拠地をどうするかとか、身売り成立への細部を詰めないまま、この1130日という期限に間に合いそうもないという理由で、破談になった経緯があった。この時の事例が頭に入っていれば、記事のインパクトに紛らわされず、自分の頭で考えて「この報道は疑わしい」というところに行き着く可能性はある。

もちろん、人騒がせな誤報を打つ側に全面的に非があるのは当然。この報道に踊らされるようでは…という思いもあるが、スワローズファンは気の毒だと思う。しかし個人的にはこの種の報道に振り回されないような嗅覚を身につけなければならないと痛感した次第である。

そうでないと、来シーズンも不定期に現れるであろう「ダルビッシュ、今オフにもポスティング…」という報道に対峙出来ないから<苦笑>

と、思ったらこのネット上に今も残っている身売り記事は肝心の第8版をネット用に流用したものでなく、その後の第9版からのものだそうだ。実は日刊スポーツ、前日の報道も第8版以降、微妙にトーンダウンしているのだ。Yakyuwebさんのブログによると、第8版と第9版でトーンを変えている。

■[野球]ニッカンがヤクルト身売り報道も大きくトーンダウン

これは酷い。

ここまで断定的に書いておいて、世に出た後に次の版ではトーンダウン。ネット上の記事はトーンダウン版を残す。ネット時代とはいえ、基本的には紙ベースの記事を読ませる新聞社が、都合の悪い記事を無かったことにしようとしていることになる。

 

これは誤報を無かったことにしようとしているなと思って今朝、家に届いた日刊スポーツ(この日も当然第7)を読むと、前日の自紙の記事をサイバーエージェントとスワローズ球団が全面否定したとは書いてあるものの、自紙の記事が誤報だったとは認めていない。誤報なら誤報と潔く認めればいいものを、日刊スポーツは誤報とは認めていないのだ。

敗戦処理。の複数の知人が日刊スポーツの定期購読をやめようとしている。一般読者、ファンに出来る措置はこのような意思表示に限られる。存続に関する問題で大誤報を書かれた球団にここは厳重なる措置、即ち球団として、あるいは親会社として、日刊スポーツ新聞社に謝罪を求めるなりの抗議をして欲しいところだ。

それにしても、スワローズに関する報道では残留が決まったジョシュ・ホワイトセルに関してサンケイスポーツがネットで「ジャイアンツと二年契約」と誤報を打ったり、三年契約が成立したイム・チャンヨンに関してスポーツニッポンが何度か「交渉決裂」と報じるなどガセ情報が飛びまくっている。日刊スポーツを庇うつもりは毛頭無いが、スワローズ側にも何か原因があるのではと邪推してしまう。

そしてあらためて、嗅覚を鍛えなければと実感した。

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「あの人」じゃないのがポイント。 [続きを読む]

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