2011年こんなオーダーが観たい、パ・リーグ篇
ホークス
(遊)川崎宗則
(二)本多雄一
(左)内川聖一
(一)カブレラ
(右)多村仁志
(指)小久保裕紀
(三)松田宣浩
(中)長谷川勇也
(捕)細川亨
この球団の会長は王貞治でなくて長嶋茂雄じゃないのかと思えるくらい、ありえないほどの補強攻勢を仕掛けてきた。よほどクライマックスシリーズで日本シリーズ出場に王手をかけてから引っ繰り返されたのが悔しいのか…。新加入のアレックス・カブレラは本人が固執する一塁手として出るのか、そうするとチームリーダーにして昨年のパ・リーグ一塁手部門でゴールデングラブを獲得した小久保裕紀をDHに回すことになるがそれでもよいのか?松中信彦やホセ・オーティズは代打要員に回ってモチベーションを保てるのか?もっとも昨年のクライマックスシリーズで小久保がやらかした、本塁打と決めつけて全力疾走を怠ったシーンや、アウトカウントを間違えたのかフライで飛び出して帰塁出来なかった松中のボーンヘッドを見るにつけ、このチームが壁を突き破るには小久保、松中に頼らないチーム造りが必要と言う気もする。
ライオンズ
(一)片岡易之
(中)栗山巧
(遊)中島裕之
(三)中村剛也
(一)フェルナンデス
(指)ブラウン
(右)G.G.佐藤
(左)高山久
(捕)銀仁朗
中島裕之にポスティング移籍を認めなかったのは戦力的には当然正解なのだが、オーダーを組んでみてつくづくそう感じた。ライオンズ打線の厚味を左右するのはG.G.佐藤の復調と、昨年開花した高山久がよりパワーアップするかだろう。あと捕手は個人的にどうも捕手としての上本達之を好きになれないので銀仁朗の一本立ちに期待。
マリーンズ
(中)荻野貴司
(三)今江敏晃
(二)井口資仁
(一)キム・テギュン
(左)大松尚逸
(右)サブロー
(指)福浦和也
(捕)里崎智也
(遊)根元俊一
西村徳文監督が二年目の荻野貴司をショートにコンバートして西岡剛の抜けた穴を最小限にとどめようとしているのは知っている。しかし膝を痛めて昨シーズンの大半を棒に振った選手に、いくら学生時代に経験があるといって肉体的に負荷が最もかかるポジションに挑戦させることが正解なのだろうかという疑問がある。荻野貴の野球センスの抜群さは昨年前半で実証されたが、プロの世界で一年間フルに働いたことがない選手である。今年一年は荻野貴を慣れた外野で勝負させ、ショートへのコンバートは来年でも遅くないと思う。根元俊一、渡辺正人、早坂圭介らの併用で今年はまかなって欲しい。
ファイターズ
(二)田中賢介
(三)小谷野栄一
(中)糸井嘉男
(右)ホフパワー
(一)稲葉篤紀
(指)高橋信二
(左)中田翔
(捕)鶴岡慎也
(遊)金子誠
森本稀哲の抜けた穴をどうするか?これが最重要課題。「つなぎの野球」を標榜する割には二番打者タイプが少ないことに今さらながら呆然とする。ベテランの金子誠ですら、二番打者の適任とは思えない。そこで考えたのが、右打ちやら小技も起用にこなしそうな小谷野栄一を敢えて四番から外して二番に据える新オーダー。そして昨年の打点王が務めた四番の代役は新外国人のマイカ・ホフパワーが埋めてくれると根拠無く期待する。もちろん2009年優勝時の四番、高橋信二が復活してくれればさらにありがたい。稲葉篤紀と糸井嘉男の打順を入れ替えたのは昨年から目立ってきた稲葉の脚力の衰えを考慮した。通算2000本安打まで残り158本。原則三番を打ってきたこの四年間で、安打数がこの数字を超えたのは2007年の一度だけ(2008年は北京五輪出場期間の欠場が響いた)。それを考えると、稲葉をこれまで通り三番で使いたい気もするが…。なおポジションを一塁に回したのも同様の理由。ただ考え方として仮に合理的だとしても、本人のモチベーションを考えるとこの役割設定がベストだとは敗戦処理。でも断言出来ない。いずれにしてもホフパワーが使えるという前提での発想なので眉唾に近い。ただ稲葉と金子誠の後釜は真剣に考えさせられるシーズンになると思う。そのためにも中田翔には昨年のように二週間だけ大器の片鱗を発揮するのではなく、コンスタントに爆発して欲しいと思うのだが…。
バファローズ
(中)坂口智隆
(右)森山周
(二)後藤光尊
(左)T-岡田
(指)ヘスマン
(三)バルディリス
(一)イ・スンヨプ
(捕)日高剛
(遊)大引啓次
当たり前だがアレックス・カブレラの流出は大きい。T-岡田は昨年既にブレークし、今年も多少の上積みが期待出来たとしてもカブレラの抜けた穴を埋める程ではないだろう。そうするとこちらも未知数ながら、新外国人のマイク・ヘスマンに期待せざるを得ない。六年ぶりのパ・リーグ復帰となるイ・スンヨプも着るユニフォームが替わっただけで爆発すると安直に期待するのはどうかと思う。昨年カブレラがDHでの起用に難色を示して岡田彰布監督を激怒させたが、イ・スンヨプがマリーンズと決別したのもそもそもは起用法での球団への不満から。さすがに今回は自分の置かれている立場をわきまえていると思うが…。捕手は日高剛がマスクをかぶる、というより打線にいた方がファイターズファンとしてはイヤなので、岡田監督好みの鈴木郁洋を外して日高の名を入れた。
ゴールデンイーグルス
(二)松井稼頭央
(中)聖澤諒
(三)岩村明憲
(指)山崎武司
(一)ルイーズ
(右)鉄平
(左)牧田明久
(捕)嶋基宏
(遊)内村賢介
星野仙一監督を迎え、新規参入以後、初といっても過言でない大型補強を敢行したゴールデンイーグルス。だがそのための原資となるであろう岩隈久志の売却益が見込めなくなったため、渡辺直人が金銭トレードで放出となったのは周知の通りだが、今季終了後、さらなるコストカットが断行されることも容易に想像出来る。それを避けるには今年からすぐに結果を残さねばなるまい。渡辺放出に反対な敗戦処理。はそもそも松井稼頭央のショートとしての起用に懐疑的である。現在35歳の身に一年間ショートを守れというのは酷だろう。むこうでもセカンドに回っていた期間が長い。草野大輔や高須洋介の出場機会が激減するというリスクもあるが、松井稼をセカンドに固定した方がチームとしては得策なのではないか。高須はともかく、草野には牧田明久と外野の一角を争ってもらいたい。そして不動の四番、山崎武司も既に42歳。草野、高須クラスがベンチに控えていていざというときに代役を務められるくらいでちょうどいいと思える。
パ・リーグはライオンズを除き、人の出入りが激しいチームばかり。そのライオンズにしても司令塔の細川亨が抜けている。補強の度合いから考えれば、今年もホークスがナンバーワンということになりそうだが、実際は必ずしもそうとは限らないのはセ・リーグで補強大好きだったあの監督の頃のジャイアンツが連覇出来なかったことを考えれば疑問だ。混戦となって最後にファイターズが抜け出してくれれば言うことのないシーズンになるのだがどうだろうか…。
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