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2011年4月16日 (土)

ポスト金子誠は遠い…

Cdsc_0131 今日(16)は鎌ヶ谷に行ってきた。先月の27日以来、約三週間ぶりだ。

 

 

ファイターズのファームは開幕ダッシュに失敗したが、佑ちゃんが戸田で投げた10日の対スワローズ戦と、昨日の対ライオンズ戦に連勝してようやく上昇の兆しだ。そんなファイターズの打線を引っ張っているのは昨年イースタンの年間安打記録を更新した杉谷拳士。今季も打撃は好調でこのところ三番を打って結果を残しているが、今年から本格的に取り組んでいるショートの守備はまだまだ今一つのようだ。

(写真:この試合3個目の失策をし、ばつの悪そうな杉谷拳士)

鎌ヶ谷もようやく節電&自粛モードから解放された感じで、いつもの賑やかさが戻ってきていた。今日は試合前のサイン会やベースランニング。ファンによる始球式。カビー体操などのイベントをいつも通り行っていた。

Dsc_0143 因みに始球式はいつものようにスタンドの希望者によるジャンケン大会に勝ち抜いた人が選ばれるのだが、最後まで残った四人の中に敗戦処理。がお世話になっている人が二人もいた。結局、いつもtwitterでファームの試合のいわゆる実況をして下さっているIさんが選ばれた。

先発はファイターズが八木智哉で、ライオンズは岡本洋介

ファイターズの一軍は今週は五試合だが、来週は六連戦。六人目の先発要員として、八木が今日投げて中四日で21日の対戦に先発するといったところではないか。

Dsc_0043 立ち上がり好調に見えた八木だったが、一回表二死から後藤武敏に右中間のフェンスオーバーのソロ本塁打を浴びてしまい先制点を許す。

ファイターズ打線は三回裏、ライオンズ先発の岡本洋を攻略。

先頭の谷口雄也の鈍い一塁ゴロが、岡本洋のベースカバーが間に合わず内野安打になると、一番に帰って西川遥希がセンター前にはじき返し無死一、二塁。

Dsc_0065 岩舘学の送りバントに対し岡本洋は果敢に三塁フォースアウトを狙って送球するが野選になって無死満塁。

Dsc_0068 このところ三番に入っている杉谷がうまくライト前に運んで同点。

Dsc_0073 四番打者高橋信二がレフト線に痛烈な二塁打で、二者を還し3対1と勝ち越し。

Dsc_0075 一死後、市川卓が詰まりながらレフト前に運ぶと杉谷に続き、二塁から高橋も好判断で生還。5対1。続く関口雄大のレフト線の二塁打で、市川が一塁から一気に生還。

Dsc_0083 6対1として岡本洋をKO。

大量点をもらった八木はこの後、五回に先頭の大崎雄太朗に安打を打たれ、自らの牽制悪送球で三塁まで進まれ、内野ゴロの間に1点を失う。この回はさらに杉谷の失策などで一死二、三塁のピンチを招くが、黒瀬春樹大島裕行を連続三振で最少失点にとどめる。

八木はこの回で降板。球団公式携帯サイトによると86球。余力はありそうだったがここでの降板は来週一軍で21日の対バファローズ戦に先発する伏線か。それとも昨日15日に6イニング101球投げて自責点1の糸数敬作か?

ファイターズは六回から二番手に加藤武治投入。

Dsc_0101 一死から荒川雄太にレフト前に運ばれると、代打石井義人に四球、大崎に一、二塁間を破られて一死満塁。能代聖人の遊ゴロの間に1点。これで終われば特に問題ないが、続く後藤の三遊間のゴロを杉谷が一塁にワンバウンド送球で高橋が捕球出来ず2イニング連続の失策で1点を追加され、..佐藤にセンター前にはじき返されついに6対5の一点差に迫られると、ファイターズベンチは木田優夫にスイッチ。

Dsc_0114

木田はこのピンチで黒瀬を一球で三塁ゴロに仕留め、同点、逆転のピンチを切り抜けた。

Dsc_0120

こちらの木田投入に合わせたわけではないだろうが、ライオンズはこの裏、三番手に西口文也を投入。

Dsc_0127 谷口雄也に安打を打たれたものの無難に1イニングを無失点に抑えたのはさすがだった。

ファイターズは好リリーフの木田を七回表の頭からすぱっと乾真大にスイッチ。

Dsc_0135 乾は先頭の大島をショートゴロに打ち取ったかに思えたが、杉谷がお手玉。冒頭の写真で示した通り杉谷はこの試合3個目の失策。乾はこの後、バントで送られ、二死から石井義に四球を出して二死一、二塁のピンチを招くが大崎を一塁ゴロに打ち取り、ピンチを切り抜ける。

ようやく試合が落ち着いてきたと思った七回裏。ライオンズが西口に替えて宮田和希をマウンドに送ると、これが大乱調。

先頭の右打席の杉谷が右中間を破る二塁打で出ると、高橋は貫禄勝ちという感じの四球。続く途中出場の大平成一は送りバントの構えを見せるが宮田の制球が定まらず無死満塁。市川卓の代打、尾崎匡哉があっさり一、二塁間を破って1点を追加。ライオンズはここで宮田を諦め、小野寺力を投入。西口に次ぐ一軍クラスの投入にスタンドが盛り上がるが、敗戦処理。はここで最近では珍しいものを目撃した。

Dsc_0165 この写真ではわかりにくいが、降板する宮田が、マウンド上で小野寺に直接ボールを渡していた。最近ではどこの球団でもイニングの途中での交代でも降板する投手は、リリーフする投手が登場するより先にマウンドから降りる。ジャイアンツはそれでも比較的長く、降板する投手からリリーフする投手に直接手渡しをしていたと記憶している。不本意ながら降板する投手は自分の後を託す投手に「よろしくお願いします」との意味で直接手渡すというものだ。そのジャイアンツでもとっくの昔にこの習慣は途絶えたと思うが、2006年だったか、神宮球場のスワローズ戦でKOされた西村健太朗がリリーフの前田幸長にマウンドでボールを託したのを目撃して以来だ。

その小野寺に対し、ファイターズは攻撃の手をゆるめない。

無死満塁から関口はあっさりとライトに犠牲フライ。しかもこの間に二塁走者、一塁走者ともにタッチアップに成功してさらに一死二、三塁(バックホームの間に走塁したのではなく、捕球と同時に三人の走者が全員タッチアップ)。

渡部龍一がすかさず二遊間を抜き、もう1点。二死から西川、岩舘もタイムリーを放ち、この回だけで6点を追加。小野寺は西口とは違い、無死満塁での登板という状況があったにせよ貫禄の投球を見せられなかった。

Dsc_0181

一気に緊張感がなくなった八回表のマウンドには榎下陽大が上がった。敗戦処理。は乾は今日で三回目だが榎下は初めて生で観る。正確に言えば昨年11月の明治神宮野球大会以来だが。

榎下は二番から始まるライオンズ打線、熊代、後藤、G..佐藤の代打、星秀和から三者連続奪三振。ファイターズファンの大喝采を浴びた。

Dsc_0187 このダイナミックなフォーム。まだ生で観たことがない方は近いうちに是非見て欲しい。

余談だが、この日の試合後、ファイターズの畑中久司広報担当がtwitterで榎下は今日の三連続奪三振を含めて8者連続奪三振中とツイートし、敗戦処理。もイースタン記録は野間口貴彦10人連続だなどと反応してしまったが、8連続には非公式戦扱いのフューチャーズ戦での三者連続奪三振を含んでいるので公式記録ではないことが判明した。しかもそれを含んでも8でなく7のようだ<苦笑>

ファイターズはその裏にもライオンズの六番手、中崎雄太から四本の安打で2点を追加。14対5とリードを拡げた。

最終回は戦意を喪失したライオンズを多田野数人4球で終わらせ、ファイターズは14対5と圧勝。戸田で佑ちゃんが勝った試合から三連勝となった。

16日・ファイターズスタジアム】

L 100 013 000 =5

F 006 000 62× =14

L)●岡本洋、岩崎、西口、宮田、小野寺、中崎-荒川

F)○八木、加藤武、木田、乾、榎下、多田野-渡部

本塁打)後藤4号(八木・1回)

18安打で14得点という圧勝の試合だったが、被安打10、失策4はともにいただけない数字だ。特に4失策の内、一人で3失策した杉谷はいただけない。杉谷は今季、過去二年間で12試合しか守ったことがないショートを守ることが多い。おそらくは右ふくらはぎの状態が「今度やったら、その場で帽子とってお辞儀して、そのまま引退」と語る程の状態でプレーし続けている金子誠の後継者候補ということなのではないか。同期で過去二年間、ファームで136試合ショートを守っていた中島卓也は開幕一軍入りを果たしたが出場機会に恵まれないでいる。昨年、イースタン・リーグで年間安打数の記録を更新した杉谷の方がファームで積み重ねてきた実績は中島より上と言えるかもしれないが、中島が一軍に行っている間に杉谷はショートとしての道を一歩一歩進むチャンスだ。

今日は五回に一死一塁からG..佐藤のゴロを捕り、二塁に送球しようとして間に合わないと見るや一塁に送球したが悪送球して打者走者、一塁走者とも二個の進塁を許してしまった。続く六回にも後藤のゴロを一塁にワンバウンドの送球でエラー。七回には大島の三遊間のゴロをお手玉。これ以外にも三回に一死一塁から二遊間を破りそうなゴロを捕球したがバランスを崩してどこにも投げられず。記録は内野安打となったが二塁に送球して確実に一つのアウトを取りたい打球だった。

金子誠は現在35歳。前述のように爆弾を抱えてのプレーなのだが、それがなくても年齢を考えれば二、三年だろう。選手寿命を考えれば田中賢介との二遊間入れ替えというウルトラCも考えられなくはないが、球団として「ポスト金子誠」を考えなければならない時期に来ているのは確か。加藤政義の獲得もその一環だったのだろうが、杉谷も球団から期待されているのは確かだろう。今名前を挙げた田中賢介の他に、森本稀哲もかつては鎌ヶ谷で泥にまみれ、内野から回った外野でゴールデングラブ賞を獲得する程の名手になる下地をつくった。

 

 

杉谷も遠回りするかもしれないが、先輩に倣ってここ鎌ヶ谷で泥にまみれていつか金子誠の穴を感じさせない名手になって欲しい。

P.S.

今日のオマケ

Dsc_0002 昨日(15)から新鎌ヶ谷駅自由通路で公開された、今年の新入団選手の手形。116日にファイターズスタジアムで行われた新入団選手歓迎式典にて採った手形だ。

Dsc_0154 東武野田線、新京成電鉄、北総線が交わる新鎌ヶ谷駅だが、東武野田線の改札を出て正面にある。ぜひ一度ご覧あれ。

 

 

 

 

P.S.
4月17日追記
この試合を報じた17日付け日刊スポーツによると、杉谷の失策は2。上記のうち、どれか1つは失策に記録されていないことになる。試合中、スコアボードのファイターズの失策数が5から4に訂正されたから、後で訂正されたのかもしれない。推測だが冒頭の写真にある、七回に大島の打球をお手玉したものが、それがなくても一塁に間に合わず内野安打と判定された模様。* 大島が4打数1安打となっており、他の打席で安打を打っていないから。ただ三回の能代の打球に対する処理といい、公式記録員がどう判定したかでなく、打ち取った打球に対する精度を高めることは必須。

 

杉谷に限らず「ポスト金子誠」は金子誠と比較されるのだから…。

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