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2011年5月 3日 (火)

ファームで絶好調の糸数がまさかの炎上、打撃好調の杉谷も…【鎌スタ☆ファミリーシリーズ初戦観戦記】

Bdsc_0143 ファイターズのファームは今日から鎌ヶ谷でマリーンズと三連戦。ゴールデンウイークの真っ最中ということでこの三日間、鎌スタ☆ファミリーシリーズ2011と銘打って多数の出店やイベントも行われた。が、肝心の試合の方は一軍6人目の先発投手を狙う糸数敬作がまさかの乱調。序盤から激しい点の取り合いに…

(写真:四回表途中、マリーンズ打線に集中打を浴びて降板する糸数)

糸数は今日登板した時点で今週の一軍六連戦に登板する可能性はゼロといって良さそうだが、八木智哉吉川光夫とともに一軍先発ローテーション六人目の枠を狙う立場である以上、与えられたイースタン先発で結果を出し続けるしかなかったはず…。

ちなみに今日は3月度と4月度の、ファイターズ鎌ヶ谷の会が選ぶ月間MVPの表彰式が試合前に行われ、投手部門では3月度が糸数、4月度が吉川ということだった。野手では3月度の杉谷拳士は順当としても、4月は高橋信二が選ばれている。調整遅れでファームの試合に出るようになってから、地道に結果を出し続けていることが数字に表れ表彰される程の成績に繋がったのだろうが、別格という感じも…。

Adsc_0092 (写真:鎌ヶ谷の会から表彰される3月と4月のMVP、杉谷拳士、高橋信二、吉川光夫、と象印賞のC☆Bの四人=嘘です。糸数が先発準備のため代役を務めたC☆B)

糸数は初回には先頭の定岡卓摩に安打を打たれ、続く角晃多の送りバントを三塁の杉谷が一塁に投げた瞬間にわかる悪送球で無死二、三塁とされ、一死から四番の細谷圭に犠飛を打たれて早くも先制点を喫した。

マリーンズは今日、定岡、角という一、二番を組んで来た。

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定岡はあの有名な定岡三兄弟の一番上、定岡智秋の息子だ。父が球団フロントにいるホークスに入団したが二年で戦力外通告を受け、マリーンズが獲得した。短期間での戦力外通告ということで野球の腕以外の理由がいろいろと取り沙汰されたが、同じオフに父もホークスを退団した。もちろん定岡智秋の息子ということはジャイアンツでプレーしていた定岡正二の甥っ子に当たる。二番の角はマリーンズと育成選手契約を結んで三年目。今年がカド番となるが、ジャイアンツでクローザーを務めた角三男(盈男)の息子。つまり定岡正二、角三男といった長嶋茂雄が最初に監督を務めた時代の若手、いわゆる「地獄の伊東キャンプ」を経て一本立ちした長嶋野球のDNAを受け継いだ二人の血筋ということになる。Dsc_0224 そして担当こそ異なるがマリーンズの二軍投手コーチは同じく長嶋監督に鍛えられた西本聖。

Dsc_0150 敗戦処理。は試合とは別次元のノスタルジックにかられた。ちなみにDHスタメンの宮本裕司宮本和知とは無関係。

しかもネット裏に角のお父さんの姿があったからまた驚いた!

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試合に戻ろう。

Dsc_0121 味方打線が二回裏に市川卓の3ランで逆転した直後、三回表に糸数は再び細谷の犠飛で1点を返される。初回の失点は失策絡みで責められない面があるが、逆転直後の失点は締まりがない。

ファイターズ打線はそれでもその裏の三回裏、簡単に二死になってから、高橋、今浪隆博の連打で一、二塁と追加点のチャンスをつかむと佐藤賢治が古巣相手に強烈な3ランで6対2と突き放す。

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これで落ち着くかと思った糸数だが、直後の四回表、先頭の角中勝也にセンターオーバーの本塁打を打たれると、続く小池翔太にもレフトオーバー。先日一軍も経験した小池だが、プロ入り第1号本塁打。これで6対4。動揺したのか続く吉田真史には一、二塁間を破られ、二盗を決められる。一番に還って定岡は送りバント。本塁打、本塁打、クリーンヒットと続いた後だから、バントで一つアウトをもらって助かったかな…と思ったが、続く角に死球。この後、高濱卓也、細谷に連続タイムリーであっという間に6対6の同点。さらに青野毅にもレフト前に運ばれるが、勝ち越しのホームを狙った高濱を谷口雄也の好返球でホーム寸前でタッチアウト。ついにここで降板(冒頭の写真)捕手も同罪と判断されたか、バッテリーが揃って交代。投手は糸数から運天ジョン・クレイトンに、捕手は尾崎匡哉から荒張裕司にそれぞれ交代。運天、荒張ともブルペンから登場。

 

余談だがスタメンマスクの尾崎は今日は始球式の投球を後逸した(ワンバウンドしたので記録は捕逸ではなく暴投<冗>)。不吉な前兆だったのだろう。

捕手といえば、今日は試合前に鶴岡慎也の姿を発見。3月にロッテ浦和で行われたイースタン・リーグ公式戦の打席で自打球を顔面に当てるというまさかのアクシデントから手術、治療、リハビリを進めているが、ついにファームの練習に合流した。

自打球によるアクシデントだから誰も責めることの出来ない文字通りのアクシデントなのだが、起きた試合の相手だったからかマリーンズベンチにも顔を出していた。

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この写真ではわかりいにくいかもしれないが、まだちょっと腫れている感じもした。

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再び試合に戻ろう。

Dsc_0146 既にリリーフで二勝を挙げている運天だが、さすがに同点に追いつかれてなお勝ち越されるピンチの場面でのリリーフはきつかったか、二死一、二塁から宮本にあわやセンター前に抜かれる二塁への内野安打で二死満塁。ただこのセンター返しのゴロの打球。反応の良い投手ならば自分でピンチの目を摘んでいた様にも思えた。ここで角中には詰まらせながらもレフトの前に運ばれ、ついに6対8と逆転された。この後小池にも安打を打たれ、吉田を打ち取るまでこの回何と死球と犠打を挟んで9打数連続安打の乱れ打ちだった。主砲・竹原直隆を欠いても打線の破壊力は充分過ぎる程だ。

ちなみに手元の「プロ野球イースタン・リーグ観戦ガイド2011(イースタン・リーグ発行)によると、連続安打の記録は97416日にファイターズがライオンズ相手に記録した10打数連続とのこと。

四回表終了で6対8。どんな大乱戦になるかと思ったが、この後は両軍投手陣が踏ん張った。

マリーンズは逆転すると直ちに二番手の坪井俊樹を投入。その後も吉見祐治松本幸大と、スイッチヒッターの杉谷を含めるとスタメンに7人の左打者を並べたファイターズにこれでもかと左投手をぶつけ、反撃をさせない。

ファイターズも運天が2イニング目の五回表を抑えると、その後は土屋健二菊地和正とつぎ込んで追加点を与えず、6対8のまま終盤に入っていく。そして雨がポツポツ降り始め、スタンドには急に傘の花が…

八回裏、この回から登板のマリーンズ松本から二死二塁のチャンスをつかみ、右の代打、岩舘学を送り込むとマリーンズは右の山本徹矢にスイッチ。しかし岩舘がはじき返し7対8と一点差に迫ると、ファイターズファンのボルテージも上がる。

九回表は五番手の石井裕也がサクっと三者凡退で片付けると、九回裏、マリーンズの抑えとして登板した橋本健太郎から一死後に今浪がこの試合三本目のセンター前安打。すかさず二盗に成功して一打同点のチャンスをつかむと、佐藤が際どいボールを選んで(ホントは手が出なかったのかもしれないが球審がボールと判定してくれて)一死一、二塁と長打が出ればサヨナラというチャンスを迎えるが、代打の大平成一と続く市川が倒れ、7対8で惜しくも終了となった。

【3日・ファイターズスタジアム】

M 101 600 000 =8

F 033 000 010 =7

M)小林、○坪井、吉見、松本、山本徹、S橋本-小池

F)●糸数、運天、土屋、菊地、石井-尾崎、荒張

本塁打)市川1号3ラン(小林・2回)、佐藤1号3ラン(小林・3回)、角中3号(糸数・4回)、小池1号(糸数・4回)=二者連続

敗戦処理。は今日の試合が始まるまでは今季、ファイターズのファームの公式戦を四回生観戦して4勝0敗だったが、五戦目で無念の初白星となった。

糸数は3月だけでなく、4月に入ってからも6日のベイスターズで6回・自責点0、15日のライオンズ戦で6回・自責点1、26日のベイスターズ戦で7回・自責点1と抜群の安定感を誇っており、同じく5日のベイスターズ戦で6回・自責点0、17日のライオンズ戦で3回・自責点0、27日のベイスターズ戦で7回・自責点0と月間防御率0.00の吉川の存在がなければ二ヶ月連続でMVPに選ばれてもおかしくなかった程だが、今日の内容は評価を下げたことだろう。今週の一軍は5日までがバファローズとの三連戦で、6日から8日までがホークスとの三連戦で先発投手が全員中六日で投げるとすると、5日の木曜日が谷間になる。前回の六連戦で六人目の投手として登録された八木は23日のゴールデンイーグルス戦に6回・自責点3という結果を残すと翌日登録抹消され、イースタンで29日のライオンズ戦に先発して4回・自責点0という内容だった。中五日で5日に一軍で先発することが可能だ。明日、鎌ヶ谷で吉川が先発しなかった場合は吉川の抜擢も考えられるが…。

なお糸数の8失点のうち、初回の失点は杉谷の失策が絡んでいるので非自責点である。

無死一塁からの相手打者の送りバントを一塁に送球したのだが、投げた瞬間に悪送球とわかる程の高投だった。

Dsc_0103 一死二塁となるところが無死二、三塁なのだから立ち上がりということを併せると投手にとってはたまったもんじゃないエラーだ。杉谷は二回表にも小池のほぼ正面の強いゴロを大きく弾くエラーを記録している。杉谷がスタメンで三塁を守るのは1日のライオンズ戦に続き、今季二回目。ルーキーイヤーの2009年に三塁で35試合に出場しているから、決して不慣れなポジションではないはずだが、2010年は10試合と激減(その分、二塁での出場が21試合から55試合に増加)した。

首脳陣は杉谷をどう育てようとしているのか?

blog416日付 ポスト金子誠は遠い… で取り上げた頃は遊撃手としての起用が目立ったが、起用法が一定しない。319日の開幕戦に「1番・遊撃」でスタメンしたかと思うと、翌20日には「1番・二塁」、次の試合の23日には「1番・右翼」だ。翌24日に「1番・遊撃」に戻ったかと思うと、26日、27日の二連戦では「1番・二塁」、「2番二塁」と、やっと二日続けて同じポジションかと思ったら今度は打順が代わった。開幕からずっとスタメンで出場している杉谷だが、二試合続けてポジションも打順が同じということがなかなかなかった。45日と6日に連続して「1番・遊撃」で出場。チーム13試合目にして初めてポジションも打順も前の試合と同じとなった。この後も10日には「3番・二塁」とついにクリーンアップの一角を担うようになるなど落ち着かない。打順はともかく、守備はある程度固定した方が良いのではないか。杉谷が守っている内野の三つのポジションのうち、今のレギュラー選手で誰に最も不安があるかといえば、田中賢介が今季から三年契約を結んでFAなどの流出のリスクがないことを考えると、現在35歳の金子誠であり、その後継者選びが急務なはずである。現状は金子誠が試合を休む時には飯山裕志が代役を務め、さらにバックアップで杉谷と同期の中島卓也が一軍登録されている。昨年イースタン・リーグの年間安打数記録を更新するなど著しい活躍を見せた杉谷が二軍で昨年は故障に泣かされた中島が一軍というのも腑に落ちない面がないでもないが、中島が一軍でほとんどベンチウオーマーである現状を垣間見るに、杉谷はイースタンの実戦に出続けることでいろいろなことを身につけるチャンスだと割り切ってプレーするべきだと思う。

ただ、かつてのライオンズで松井稼頭央がFA資格を取得する年に、中島裕之がファームで全試合出場を果たす程徹底的に鍛えられて流出に備えた例に倣い、一つのポジションに徹底して取り組ませた方が良いような気がする。

前出の ポスト金子誠は遠い… の先月16日は遊撃手で2失策。今日は三塁で2失策。今季の杉谷の失策数はこれで二塁2+遊撃6+三塁2で計10個となり、なんとジャイアンツの大田泰示9個(すべて三塁手として)より多い!杉谷も杉谷だが、首脳陣も考えた方が良いのではないか?

そして2失策が影響したのかどうか知らないが、今日の杉谷はバットも湿り、5打数0安打だった。

Dsc_0111 ノーヒットに終わったのはチーム28試合目でまだ4度目だが、打撃面に影響しなければいいが…。

3月の開幕直後にはスコアボードの使用も最小限にし、BGMなどの演出を一切排除し、グラウンドでのイベントにヒーローインタビューまで自粛。なんと鎌ヶ谷駅からのシャトルバスの運行まで見送る節電モードの鎌ヶ谷も、その後通常開催に戻り、このゴールデンウイークを迎えて今年初めての大々的なイベントを行った。

Dsc_0043 思えばあの大地震の翌日がイベントの予定だったが当然のごとく中止。あの佑ちゃんフィーバーで空前の人数が集まった時以来、久々に賑やかな感じだ。

Dsc_0012 ふれあい動物園は和やかな雰囲気で、子供たちが楽しく駆け回っていたし、十二球団初<!?>のペット連れ込みOKエリア(犬のみ可)を一塁側ライト寄りファウルエリアに開設していた。

Dsc_0114  

C☆B以外の動物がどれだけ野球に関心を示したかは謎だが…。

明日4日は働く車大集合!だそうで、パトカーや消防車が展示され、本物のおまわりさんが来るそうだ。敗戦処理。は明日は鎌ヶ谷には近づかない。

なおゴールデンウイークといえば定番の東洋大学・柏原竜二選手の登場は今年は無いようだ。

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