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2011年7月18日 (月)

グライシンガー5敗目の日に、トーレスがイースタンで2安打1失点完投勝利

Cdsc_0037 今日(18)のジャイアンツはセス・グライシンガーが4回で5失点と試合を作れず1対7でドラゴンズに完敗した。球審の判定が厳しかった面もあるようだが、得点力に乏しい今季、先発投手が4回5失点ではいただけない。グライシンガーはこれで1勝5敗。

一方、今日の16時からジャイアンツ球場で行われたファイターズ戦に先発したカルロス・トーレスは二回表に長短打で1点を失ったが、その後は九回まで一人の走者も許さぬ力投で1失点2安打完投。九回裏に味方の逆転サヨナラ勝ちもあって勝利投手となった。

グライシンガーだけでなく、一時の守護神的活躍が嘘のようで、今日も最終回にダメ押しの2点を奪われたジョナサン・アルバラデホも含め、トーレスとの入れ替えを検討する時期に来ているのではないか…?

(写真:2安打1失点。1失点後22人連続で凡退させて完投勝利のトーレス)

ジャイアンツ球場ではジャイアンツが6連戦の真っ只中。15日からはゴールデンイーグルスと三連戦を行い、今日からはファイターズと三連戦。ファイターズは15日に試合がなかったのでファイターズスタジアムとジャイアンツ球場での5連戦となる。両球団のファームのファンの中にはこの三連休ファーム観戦三昧という方も少なくないだろう。ただ、昨日と一昨日の猛暑を考えると、明日から普通の生活に戻る人、あるいはなでしこジャパンの決勝戦を完徹して観た人は今日の生観戦は取りやめたかもしれない。今日はこの三日間では最も野球観戦に適した気候だったと思われるが、ジャイアンツ球場はガラガラで、聞き間違いでなければ今日の入場者数は614人に過ぎなかった(814人かな?)

いずれにせよ、毎年「海の日」に抜群の観客動員を記録する球団を相手に主催試合を組んだ割には期待外れだったに違いない。

さて、先発はジャイアンツが前述の通りカルロス・トーレスで、ファイターズが中村勝。中村は昨日のファイターズ先発吉川光夫同様に、ファイターズの一軍先発枠六人目を争う一人。

トーレスは5月9日に登録を抹消されて以来、ファームでの調整が続いているが、当blog6月25日付エントリー トーレスがまたイースタンで好投。どうなるジャイアンツの先発ローテーション争い… でも触れたようにファームでは格違いの好投を続けており、今日の登板前まで10試合で62敗、防御率1.86

両投手とも無難な立ち上がりだったが、ファイターズが先にチャンスを摑む。

二回表、一死から市川卓が左中間のど真ん中を破る二塁打で出て、今成亮太の二塁ゴロで三塁に進んで二死三塁。ここで谷口雄也の当たり損ないのボテボテの投手ゴロが内野安打となってその間に市川が生還。

Dsc_0060 ファイターズが1点を先制した。

が、冒頭にも書いたようにトーレスはこの後、完璧にファイターズ打線を抑え、九回を投げ終えるまでその後一人の走者も出さなかった。つまり被安打2と言いながら、実質的には市川の二塁打のみが安打らしい安打だった。また、22人連続凡退の中に野手のファインプレーで安打を防いだという当たりもなかったどころか、半分が三振。外野に飛んだのも加藤政義の左邪飛と西川遥輝の中飛のみだった。

Dsc_0052 ファイターズの中村も負けず劣らずの好投。たまに走者を出して得点圏に進められても、そこから力強くジャイアンツ打線に立ちはだかる。

四回裏にはこの日登録抹消されて早速二軍戦出場の松本哲也がレフト前にはじき返し無死一塁。すかさず二盗に成功して無死二塁となったが、クリーンアップの矢野謙次中井大介田中大二郎が凡退。松本は二塁に釘付けとなった。

続く五回裏も先頭の隠善智也がセンター前にはじき返して出塁し、古城茂幸のバントで一死二塁としたが、實松一成が三振。山本和作の打席で隠善が二塁ベースから飛び出し、捕手の今成からの二塁送球で刺されるミスもあってこの回も無失点を続けた。

なお、意味不明な走塁でチャンスを潰した隠善は直ちに加治前竜一に交代させられた。

また、明日からの一軍入りが既に報じられている尾崎匡哉は3打席連続三振で七回の守備から岩舘学に交代。

中村は結局6回まで投げ、被安打2の無失点。七回裏は乾真大が三者凡退に抑えた。Dsc_0109 特に中井、田中大から連続奪三振と力感あふれる投球を見せた。

八回裏には三番手で菊地和正が登板。

Dsc_0114 一死から古城に四球を与え、實松のバントで二死二塁とされるが山本を左直に打ち取って事なきを得た。

そしてファイターズ1対0で迎えた九回裏、ファイターズが四番手に林昌範を送ると、ジャイアンツファンからも大きな歓声と拍手が送られた。

Dsc_0133

林は一死から松本と矢野に連打を浴び、一死一、三塁と大ピンチ。

Dsc_0137 中井を遊飛に打ち取ってあと一人までこぎつけるが、田中大の代打で高橋信二が登場。今度はファイターズファンからも大きな拍手が送られるが、高橋信は林から貫禄のセンター前安打で松本を還し、ジャイアンツは土壇場で1対1の同点に追いついた。

Dsc_0159

なおも二死一、三塁。ファイターズはここで林を諦めて榎下陽大をつぎこむが、加治前がレフト前に安打を放ち、矢野の代走、紺田敏正がホームイン。

Dsc_0166 ジャイアンツのサヨナラ勝ちだ。

Dsc_016918日・ジャイアンツ球場】

F 010 000 000 =1

G 000 000 002×=2

F)中村、乾、菊地、●林、榎下-今成

G)○トーレス-實松

本塁打)両軍ともなし

ファイターズはファームのマスコットC☆Bの誕生日に初めてビジターで試合をした<苦笑>が、逆転サヨナラ負けとなった。

6月25日のベイスターズ戦と今日のファイターズ戦。この二試合を観る限りにおいてはトーレスの投球はファームのレベルとは離れているように思える。もちろん一軍と二軍の試合の違いもあるだろうから、これで直ちに一軍でも好投とは断じられないが、試合を作れないままマウンドを降板することが多いグライシンガーを見るにつけ、入れ替えを検討しても良いのではないかと思う。

Bdsc_0129 (写真:KOされマウンドを降りるグライシンガー。6月5日の対ファイターズ戦より)ただこの625日と今日の間に投げた75日の戸田のスワローズ戦で2回・自責点4で降板しているのでまだ信用が低いのかもしれないが…。

ジャイアンツのファームは15日のゴールデンイーグルス戦でラスティン・ライアルが代打逆転サヨナラ2ランを放つなど、負けるときは淡泊な一軍とは一味違う野球をしている。これが本当の「さようなら本塁打」等とも揶揄されたが、一軍のジョシュ・フィールズがとても一軍の野球にフィットしていると言えない状況であることを考えると、ライアルに再びチャンスが来ることがないとも限らない。

ライアルは今日出番が無かったが、試合前のシートノックでは三塁の守備位置には付かず、終始二塁の守備位置でノックを受けていた。因みに他に二塁手としてノックを受けていたのはスタメンで出た古城と福元淳史

そしてフィールズが期待に応えていない現状、中井への期待も高まるところだDsc_0151

だが、今日の一点差の最終回に犠牲フライを打ちに行って林の投球に差し込まれて遊飛に終わっているようではまだまだという感じがする。残念でならない。

ファイターズとジャイアンツを応援する敗戦処理。としてはこのカードは特に注目しているのだが、今日は質の高い投手戦を見せてもらって満足という感じだ。同じジャイアンツが逆転サヨナラ勝ちするのであれば、あそこで信二に豪快に一発を放って欲しかったのだが、そんな場面で信二が出てきても拍手をするファイターズファンと、クローザーとして登板する林に声援を送るジャイアンツファンに挟まれ、野球観戦ってやっぱりいいなと再認識した次第である。

 

P.S.

今日のオマケ

ファイターズの打撃練習で打撃投手を務める吉崎勝

Dsc_0014 現役時代を彷彿とさせる投球フォーム。打者は打ちやすいのだろうか?

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