ファイターズ、今年は目下東京ドームで5戦5勝
在京ファイターズファンにとって、今年最後の主催試合がやってきた。今日(13日)からの対マリーンズ三連戦が今年のファイターズにとって最後の東京ドームでの主催試合。東日本大震災による日程変更で3月末に組まれていた対バファローズ三連戦がそっくり中止になっていつもの8試合から5試合に減ってしまったが、その分は勝ち試合でファンを満足させて欲しい。
そして今年のファイターズは東京ドームではビジターになる交流戦の対ジャイアンツ戦を含め、これまで4戦4勝だった。今日も相性良く、これまで7勝9敗と分が悪いマリーンズを相手に4対0と快勝した。
公式戦の優勝争いの上からも負けられない試合が続くファイターズ。謙虚な気持ちを持ちながらも、明日、明後日と連勝してもらいたいものだ!
(写真:ヒーローインタビューを受ける稲葉篤紀とブライアン・ウルフ)
久しぶりの快勝だ。今月に入って前日まで2勝8敗と苦況にはまっていたチームとは思えない闘いっぷり。先日の6連敗を止めたゴールデンイーグルス戦も先に3点を取られたので「またかよ…」という展開だったから、すかっとした快勝は本当に久しぶりではないか…。 先発がブライアン・ウルフと成瀬善久。今日もロースコアの展開になるかとイメージしていたが、三回裏、七番の稲葉篤紀がライトに豪快なソロホームランで先制。稲葉は今季10号で、12年連続で二桁本塁打となったのだが、今季10本のうち、4本をこの東京ドームではなっている(全部、生で目撃している!)。かつてファイターズが東京ドームを本拠地にしていた頃のように東京ドームMVPがあれば、間違いなく稲葉だろう。敗戦処理。も生観戦した10日の対ゴールデンイーグルス戦で自打球を目の近くに当て、打席近くで崩れ落ちて途中退場したときにはどうなるかと案じたが、以後二試合、相手左投手先発にもかかわらず元気にプレイしているのがなによりだ。 続く四回裏には先頭の陽岱鋼が右中間に二塁打を放つと、三番の糸井嘉男が送りバント。 これで一死三塁とすると、四番の小谷野栄一がセンターに深く打ち上げて犠飛となって2点目。 糸井は次の打席でも無死一塁から送りバントを命じられている。このところ打率が低下気味で、首脳陣もなりふり構わない采配になっている。試合終盤でもないのにクリーンアップにバントをさせるのは個人的にはあまり好きではないが、もう9月だもんな…。 そして五回裏には稲葉が二打席連続本塁打。第一打席のVTRを見るような一発だ。 これで11本中5本を東京ドームで放ったことになる。打った相手投手は順にセス・グライシンガー、ケルビン・ヒメネス、田中将大、成瀬から二発。こうなると2009年の東京ドームでのこのカード以来の1試合3本塁打を期待したが、第三打席は同じ成瀬から投ゴロに終わった。 稲葉と陽は完璧に成瀬にタイミングが合っていたが、もう一人、「5番・DH」でスタメン出場の二岡智宏を忘れてはならない。四回裏の小谷野犠飛の後の第二打席にもレフト前安打を放っていたが、六回裏、陽の安打と糸井の犠打による二死二塁から、またもレフト前にはじき返し、決定的とも思える4点目を挙げた。 二岡はこの後、中田翔の安打で二塁に進んだところで杉谷拳士を代走に送られて交代。3打数2安打1打点と、スタメン起用に見事に応えた。ただ代走に杉谷が出て二死一、二塁での次打者稲葉の打席でマリーンズの外野手は長打を警戒して深く守っていた。二岡でもワンヒットで帰ってくることが出来そうな感じだったのでお役ご免はまだ早い気がした。しかもDH二岡の代走でそのままラインアップに残った杉谷は八回裏に回ってきた打席で代打に鵜久森淳志を送られ、打席にたてなかった…。 ウルフは毎回のように走者を出しながらも要所を締める好投で、6回無失点で降板。 実はウルフは試合開始20分くらい前の東京ドームの外野のグラウンドでの投球練習の後、そのボールを一塁側エキサイトシートのちびっ子ファンにあげていた。よくある「ボールください!」軍団がいたわけでなく、まだまばらだった一塁側エキサイトシートから、ウルフの方からちびっ子を指名してフェンスの前に呼び寄せ、ボールをあげていた。普通は先発投手が緊張感をみなぎらせるタイミングで、ウルフの行為(好意)に感心したものだったが、試合でも見事な投球ぶりだった。 その後はファイターズお得意の継投策。七回は宮西尚生でも榊原諒でもなく、石井裕也だった。 開幕からフル回転のサウスポー、宮西はこのところ明らかに疲れている。無理もない。最近でこそ石井が接戦でも使われるようになったが、それまではリードしている場面だけでなく若干のビハインドでもマウンドに上がっていたのだから。残り試合、このような展開で宮西でなく石井というのはこれからもあると思う。 そして八回表は増井浩俊。一昨日の9月11日、先発ダルビッシュ有が七回まで無失点に抑えた後の1対0の状況でマウンドに上がり、山崎武司に逆転2ランを浴びて敗戦投手になった。増井は3敗目だったが、リードしている試合を引っ繰り返されての黒星は初めて。こういう直後は吹っ切る意味でも早めに次のマウンドに上がった方がよいと言われるが、点差などを考えるとうってつけの場面。 先頭の今江敏晃にこそ安打を浴びたが、その後三人を無難に打ち取り、いつもの増井を見せてくれた。 増井は入団二年目。セットアッパーとして活躍するのは今年が初めて。まだ丸一年プロで仕事をしていない投手だ。いつか一昨日のような痛い目に合うのは敗戦処理。は覚悟していた。だから山崎に打たれたことをどうこう言うつもりはない。その後、尾を引かずに投げられるかを心配していた。今日は緩い場面ではあったが、心配を杞憂にしてくれた。 九回表はもちろん武田久。 4点差でセーブがつかないが、お構いなしに三者凡退。らしく締めくくってくれた。 そして冒頭の写真の様なヒーローインタビュー。ファイターズファンにとってはケチの付けようのない快勝といえる試合だったのではないか…。 首位のホークスにはかなり離されてしまったが、とにかく勝ち続けるしかない。さし当たって、明日、明後日と勝って北海道移転後初めての東京ドーム勝率十割を達成して欲しい! P.S. 今日のオマケ 試合後、恒例の東京ドーム22番ゲート前でのB☆B、C☆Bによるグリーティング。
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