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2011年9月24日 (土)

ついにジャイアンツがイースタンの首位に浮上!

Dsc_0063 首位ファイターズにゲーム差無しと接近したジャイアンツが今日(24)、ファイターズに勝ってついに首位に立った。イースタン・リーグ防御率トップの吉川光夫を序盤から攻め、相手守備の乱れも誘発して二回でKO。先発のルーキー宮國椋丞の好投もあって100と圧勝。

ジャイアンツは明日のこのカードに勝てば優勝マジック2が点灯するが、その前にファイターズに連勝すれば26日に鎌ヶ谷で二年ぶりのリーグ優勝を決めることになる。

ファイターズは明日こそ連敗を止め、26日の鎌ヶ谷での直接対決最終戦にも勝って逆に優勝マジック2を点灯したいところ。

ファイターズよ、イースタン・リーグの火を消すな!

(写真:一回裏、あわやフェンスオーバーという大きな中越タイムリー二塁打を放つ高橋信二。)

Dsc_0032 ジャイアンツのドラフト2位ルーキー宮國椋丞の好投もあったが、ファイターズ打線は連日の沈黙。もちろん後述するように序盤からビッグイニングの連続では挽回のしようがないが、それでも早い回に1点でも2点でも返していれば、違った展開になっただろう。

そもそも、試合前から不思議だった。

ホームチームのジャイアンツの打撃練習が終了した14時頃、いつもなら入れ替わるようにファイターズの打撃練習が始まるのだが、ファイターズナインがなかなか姿を見せない。外野のフィールドと、その奥のセンターバックスクリーン後方のサブグラウンドに選手達の姿があるのだが、なかなか打撃練習に取りかからない。

Dsc_000115分のブランクがあり、ようやく打撃練習が始まった。

スタートが15分遅れたからと言って終了時間が15分ずれるものでもなかろう。すべては試合開始から逆算されているのだろうから。「故障者が多くて人数が少ないからいいんじゃないか…」等とシャレにならないジョークが飛んでいたが、昨日(23)セス・グライシンガーに牛耳られた悔しさは無いのだろうか…?

極めつけは、打撃練習終了間近になってケージ近くに現れた投手のウィルフィン・オビスポ。打撃練習開始当初から投手陣でただ一人ショートのポジションでノックを受けていたが、それでは飽きたらず、バックネット前でトスバッティングを開始。

Cdsc_0009 元ジャイアンツだけにジャイアンツファンから「オビちゃ~ん」と声がかかる中、ついには打撃ケージに入り、フリー打撃に挑戦。

Dsc_0014 左右二つのケージに順に入る本気モード。快打を飛ばし、ジャイアンツファン、ファイターズファン双方の拍手喝采を浴びていた。

主砲・尾崎匡哉を欠き、勝負強い岩舘学も打席に立てない様だ。前日は西川遥輝のソロ本塁打1点だけ。見るに見かねてオビスポの打撃テストをしたのだろうか…

一回表、いきなり宮國椋丞vs西川遥輝のドラフト2位ルーキーイケメン対決が実現するが二塁ゴロ。続く中島卓也が三遊間を破るが、三番の今成亮太の打席で中島は牽制に刺されて憤死。

Cdsc_0040 今成は三振を喫すも、捕手の河野元貴が後逸して振り逃げで一塁に生きるが、四番に復帰した大平成一が倒れ、ファイターズは無得点。

Dsc_0054 吉川は15試合に登板してリーグ最多タイの9(1)。完投と完封勝利が2試合あって防御率もトップの1.50。前回はこのカードで今月12日にグライシンガーと投げ合い、50で完封勝利と投げ勝ち、一軍に上がって中五日で18日のホークス戦に先発するが四回でKOされ敗戦投手。翌日に一軍の登録を抹消され、再び中五日で首位攻防戦に挑んだ。

先頭の脇谷亮太の詰まった二塁ゴロを市川卓がお手玉。昨日は不慣れな二塁守備ではつらつと打球を処理していたが、今日はいきなり一回裏の先頭打者を不本意な形で一塁に生かしてしまった。

二番の松本哲也がすかさずバントで送った一死二塁から、三番に上がった中井大介が左中間を深々と破る三塁打を放ち、脇谷が還りジャイアンツが早くも1点を先制。

Dsc_0058 そして四番の高橋信二が冒頭の写真の様にセンターオーバーの二塁打で中井を還し2点目。大田泰示は中途半端なスイングで一塁ゴロに倒れるが、続く大村三郎が左中間にタイムリー二塁打。

Dsc_0070 昨年の日本シリーズの四番打者と、一昨年の日本シリーズの四番打者がそろい踏みする重量打線が初回から本領発揮。吉川はいきなりバックに足を引っ張られる不運もあったがそれをカバー出来なかった。

立ち直りを期した二回裏、吉川は河野と脇谷に安打を浴びて一死一、三塁で松本を迎えた。

Dsc_0085 松本の打球は一塁正面へのゴロ。浅沼寿紀が素早くバックホーム、三塁ランナーを挟殺プレイに…と思ったがこれが悪送球になり、河野が生還。

Dsc_0086 さらに一死二、三塁となった。二死後、高橋信が四球を選び二死満塁。ここから大田が二遊間への内野安打、大村は押し出し四球でさらに2点を追加。ジャイアンツのリードは6点となった。

浅沼のタイムリーエラーは吉川には防げないが、その後のタイムリー内野安打と押し出しの四球は自責点にはならないものの吉川に抑えて欲しかった。敗戦処理。は昨日グライシンガーのことを「エース」と表現したが、ファイターズのファームでは吉川が相当しよう。優勝争いが佳境に入ってプレッシャーもあっただろうが、悪いなりに何とか抑える投球をして欲しかった。吉川はこの回限りで降板。

 

三回から登板の二番手、宮本賢は三回裏をゼロに抑え、四回裏も簡単に二死までは取ったが、大田に四球を与えると、リズムを狂わせる。

Dsc_0113 大村を詰まらせるがポテンヒットとなり一、三塁。ここで山本和作に左中間を破られて二者生還。これで早くもとどめを刺された感じになった。さらに死球と安打で二死満塁とされると、脇谷にライト前に運ばれてさらに2点を追加された。

Dsc_100146 四回裏にして0対10。ファイターズファンにとっては絶望的な点差になった。

点差が絶望的なのに加えて、敵地ジャイアンツ球場のネット裏に陣取ったやたら声の大きい広島弁風のヤジオヤジが気分を害させた。ジャイアンツの選手の個人別ヒッティングテーマを歌ったりしていたから、一応それなりのジャイアンツファンなのだろうが(余談だが敗戦処理。は今のジャイアンツの選手のヒッティングマーチをほとんど歌えない)、ファイターズの選手をヤジるだけでは飽きたらず、ジャイアンツの選手をもヤジり飛ばす。

普通なら10点も入れば気分が良くなるものだが、それでも味方が凡退すると打者にはえげつないヤジを飛ばすし、審判をもターゲットにする。時々他のファンから「うるせえぞネット裏!」と注意されるとその時だけおとなしくなるが、すぐに元の木阿弥。試合終了後に球場の係員が複数でやってきて警告を発していたが、どうせなら試合中につまみ出して欲しかった。

Dsc_0245 鎌ヶ谷も相当だが、今日のあの客達はそれ以上に酷かった。

ジャイアンツ打線も打ち疲れたか、五回以降はファイターズが繰り出す植村祐介根本朋久松家卓弘林昌範の前に無得点だった。

10点差を付けられて反撃のそぶりも見せないファイターズ打線は宮國に対し三塁を踏んだのが一人だけというお粗末な内容で6イニングを抑え込まれた。宮國椋丞vs西川遥輝のドラフト2位ルーキーイケメン対決は第二打席も二塁ゴロだったが第三打席に西川が安打で3打数1安打。

 

七回表には朝井秀樹に三人で抑えられ、八回表も須永英輝に三者凡退に抑えられる。

0対10で迎えた九回表。ジャイアンツはレビ・ロメロを投入。10点差で守護神投入?と思ったら西川一人を打ち取って交代。九回表一死走者無しで林羿豪(リン・イーハウ)が登板。19時近くになり、ちょっと寒さを感じさせる中、何の意味だかわからない継投に、最後まで席を立たないファイターズファンと、試合後の女性ファン限定のサイン会を控えて一塁側サブグラウンドで待機する女性ファンの顰蹙を買った<>

Dsc_0232

ジャイアンツ球場で今季最後のイースタン公式戦となるこのカード三連戦。昨日と今日は女性ファンが優遇された。

昨日は女性ファン先着200名が試合後にグラウンドで選手とキャッチボール。

Cdsc_0255 今日は女性ファン先着300名が試合後に選手からサインがもらえるのだ。試合終盤になると一塁側のサブグラウンドに集合させられるのだ。

Dsc_0251

何故女性ファンばかり優遇されるのかというと、ジャイアンツの選手が全員男性だからだ<>。しかし明日は男女を問わず、ラッキーカードの抽選で300人が大サイン会に参加できる。

結局九回表も無得点のファイターズ。0対10で完敗。ついにファイターズが2位に転落し、ジャイアンツが首位に立った。

24日・ジャイアンツ球場】

F 000 000 000 =0

G 330 400 00× =10

F)●吉川、宮本、植村、根本、松家、林-渡部、荒張

G)○宮國、朝井、須永、ロメロ、林羿豪-河野、鬼屋敷

本塁打)両軍とも無し

今日の試合終了時点でのイースタン上位二強成績。

1位 ジャイアンツ 120試合6550敗5分け 勝率.565 残り試合4

2位 ファイターズ 104試合5744敗3分け 勝率.564 ゲーム差1 残り試合4

直接対決成績。ファイターズの9勝7敗。

ジャイアンツ残り対戦相手 F2(25日、26)、モ2(30日、10/1)

ファイターズ残り対戦相手 G2(25日、26)、L(28)1、M1(30)

投手のオビスポに打撃練習をさせるほど選手不足のファイターズ。今年だけの問題ではない。ここ数年、シーズンのどこかで必ずこの問題とぶち当たる。育成選手を多数抱え、二軍どころか「第二の二軍」まで所有するジャイアンツでは考えられない現象だ。今日はその「第二の二軍」から土井健大丸茂謙一が抜擢されて途中出場していた。捕手の今成がスタメンで三塁を守り、途中から二塁に回る。スタメンの二塁手は主に一塁や三塁を守る市川で、市川が退いて今成が二塁に回った後に三塁の守備についたのは外野手の佐藤賢治。これでは苦しい。育成選手を獲得しない方針であるならば、せめて投手と野手の構成比を見直したらどうか…。昨日までファイターズはよく首位にいたと思うが、最後は物量の差で負けました…。では毎年同じ事を繰り返すだけだ。

ファームの目的は必ずしもファームのリーグ優勝が最終目的ではないという意見があるが、今のファイターズにそれを言っても言い訳か、気休めにしかならない…。日々鍛錬したことの結集がこの二日間の成績では情けない。

明日こそ意地を見せてくれ、ファイターズナイン。

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コメント

えふひとすじ様、コメントをありがとうございました。

> これが産みの苦しみならがまんできますが。

子は親を見て育つ-と言いますが、今のファイターズのファームはまさにそのまんまです。

しかし、この後エントリーしますが、今日(25日)は多少意地を見せてくれました。

ファイターズ、ジャイアンツとも残りは3試合。ジャイアンツが有利なのは否めませんが、どうなることやら…

投稿: 敗戦処理。 | 2011年9月25日 (日) 22時27分

これが産みの苦しみならがまんできますが。

投稿: えふひとすじ | 2011年9月25日 (日) 11時14分

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