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2011年10月16日 (日)

ジャイアンツの底力?ドラゴンズを3タテし目の前での胴上げを阻止。

Dsc_0101 今日(16)首位のドラゴンズが勝つか引き分ければセ・リーグ優勝を決める試合。同じくその可能性のあった昨日は東京ドームに実数発表になった2005年以降では最多の46,794人が集まったが今日もドラゴンズの胴上げを見たいドラゴンズファンと、勝ってクライマックスシリーズ進出を決めたいジャイアンツファンが殺到した。

しかし試合はジャイアンツ打線の爆発で思わぬ展開に。12対4でジャイアンツが圧勝。三連戦を3タテし、対ドラゴンズ戦の勝ち越しも決めるとともに、レギュラーシーズンの3位以上を確定してクライマックスシリーズ進出を確定した。

やれば出来るじゃないか、ジャイアンツ!

 

 

(写真:四回表、4点を追うドラゴンズは二死から満塁にしてジャイアンツの先発・西村健太朗をKOするが、二番手のレビ・ロメロの前に堂上剛直が見逃し三振。明暗を分けたロメロ<手前>と堂上剛<背番号63の後ろ姿>。)

今日の試合のチケットを購入したのは9月19日に同じカードを東京ドームで観戦した試合の帰りだった。3対8で惨敗。G-po会員向けに試合後に東京ドームのグラウンドに降りられるイベントがあって多少救われた気分になったが、その時点でその日の試合が敗戦処理。にとって最後のジャイアンツ戦生観戦予定だったので、このままではやりきれないと思い、閉店間際の東京ドームチケット前売り所で今日のチケットを購入した。実はその時点では今日の試合が今季の東京ドーム最終戦の予定だった(その後、台風による試合中止があり、22日が最終戦となった)。本拠地最終戦はなるべく生観戦するようにしているので、迷い無くこの日を選んだのだが、希望席種の一塁側チケットは売り切れと表示されていた。係員に聞くと、「1枚だけ残っています」というので一塁側を選んだが、表示を信じて三塁側チケットを購入していたら、今日は生きた心地はしなかっただろう<苦笑>

先発はまあローテーション順の通り、西村健太朗山井大介がともに中五日で先発。ここまでは予想通りだが、スタメン発表でライトスタンドを中心にドームが揺れた。ジャイアンツのスタメン発表で5番打者のアレックス・ラミレスがコールされた後、高橋由伸かとも思われた6番打者の名は

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Dsc_0020 久しぶりの小笠原道大の名がコールされ、大拍手。続く7番打者の名が呼ばれるまでの一瞬の間に拍手のぶり返しが起きた。

昨日の試合で久々に代打として登場した際も、いや、より正確に言えばネクストバッターズサークルに姿を現した時点でも大歓声だったが、ファンはそれだけ小笠原の復帰を待ち焦がれていたのだろう。昨日の試合で言えば、代打で凡退してチェンジになった時に場内アナウンスでジャイアンツの選手交代が告げられ、「ただいまの回に代打いたしました小笠原、そのまま入りファースト」と言った途端にまた大拍手が起きた。

既にジャイアンツのリーグ優勝の可能性はなくなったが、V逸という点では小笠原は重要な戦犯の一人であることは間違いない。ファイターズ時代から見続けている敗戦処理。でも初めて見る目を覆いたくなるような大大不振ぶり。それでも暖かく迎えてくれるジャイアンツファンに敗戦処理。の胸も熱くなった。今年小笠原が2000本安打を達成したとき、同じくジャイアンツで2000本目の安打を放った清原和博が小笠原に贈った「最後まで巨人のユニホームを着るという、オレにも落合さんにも張本さんにもできなかったことを成し遂げ、FA選手の光になってほしい」という光への道がぐっと近づいた気がした。

さて、試合に入ろう。西村と山井の先発ということでロースコアを覚悟していたが、試合は意外に早く動きを見せた。一回裏、簡単に二死まで取ったように思えた山井が長野久義阿部慎之助に連続四球でピンチを招くと、投手コーチでなく落合博満監督自らがマウンドに向かった。

Cdsc_0034 二塁塁審から再開を促される程長く入念なアドバイスを送った落合監督。その甲斐あったか、ここはラミレスを見逃し三振に仕留め、初回のピンチを凌いだ。

Dsc_0047 ただこの写真でもわかるように、敗戦処理。のカメラだとバッターボックスは遠く、これが精一杯というのが今日のお席<苦笑>。おまけに一列前に頭の大きい二人組が座ったので撮影には一苦労だった。

しかしジャイアンツ打線は二巡目となった三回裏、山井に襲いかかった。

一死から寺内崇幸の安打と盗塁、長野の四球でつかんだ一死一、二塁から阿部が一、二塁間を破る安打。

Dsc_0064 寺内が還り、ジャイアンツが1点を先制。

Dsc_0066 続くラミレスもセンター前に運んで長野が還り2点目。さらに小笠原の復帰初安打で再び満塁と思わず「♪連打~連打~」と歌いたくなるような、鮮やかな連打。一死満塁から高橋由が前進守備の一、二塁間を破ろうかというゴロを放つと、よく追いついた二塁手の井端弘和が捨て身のバックホームを試みるも間に合わずフィルダースチョイスになって3点目。なお満塁で藤村大介のライトへの高いフライで、三塁からラミレスが懸命のホーム突入でギリギリセーフ。

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Dsc_0082 ジャイアンツらしからぬ繋がりのあるビッグイニングで4対0とした。

取りあえず試合の主導権を握れたなと思った直後の四回表、二死から左中間に上がったフライをラミレスと長野が譲り合った感じで安打にすると、そこから谷繁元信にセンター前に運ばれ、和田一浩には四球であっという間に満塁に。するとあろうことか、ジャイアンツベンチは西村を諦めた。

「ここで誰を出すんだ?」ジャイアンツファンも騒然となる中、告げられたのはレビ・ロメロ。

Dsc_0091 結果が出た今でもいうが、この状況で西村続投よりロメロ投入の方がこの場面を抑える確率が高い、あるいはこの試合に勝てる確率が高いと考えた原監督の根拠を知りたい。推測だが、こういう状況での原監督は初めに投手交代ありきなのだろう。西村に自分の蒔いた種を自分で刈り取らせると言う発想は無いのだろう。

ロメロは育成選手契約から這い上がった選手だが、その頃から、二軍で投げていた頃を含めて、ロメロがこの試合のように試合中盤のピンチにマウンドに上がるというシーンを観た記憶がないのだ。調子が良ければクローザー。そうでなければ敗戦処理的な使われ方か、挽回可能なビハインドでの試合終盤の登板。これが今までのジャイアンツのロメロの起用法だったはずだ。

結果は冒頭の写真の様に打席の堂上剛裕を見逃しの三振に仕留めてピンチを切り抜けた。途中カウントが2ボール1ストライクとなった時にはこのまま黙って立っていられたら押し出し…と覚悟したが、ここからストライクが入り出し、ファウルで粘られたが最後は見逃しの三振に仕留めた。落合監督がそうしたように、原監督も自らマウンドの西村に気合いを入れて、奮い立たせて西村自身にこのピンチを凌ぎきって欲しいと敗戦処理。は思うが、ロメロは無茶ぶりとも思えるこの起用に応えた。しかも7番打者の堂上で終わらせたので前の攻撃で4失点の山井をドラゴンズベンチは代えそびれた。そしてそれが裏目に出てその裏にラミレスの四試合連続となる3ランが出て、7対0と一気に点差が広がった。

四回表には火事場の馬鹿力を発揮したロメロだったが、イニングまたぎとなった五回表、先頭の大島洋平に内野安打を打たれると、続く代打の小池正晃にレフトスタンドに放り込まれ、2点を返す。

その裏、二番手の三瀬幸司が一死二、三塁で打席に坂本勇人というピンチを迎えるとドラゴンズは鈴木義広を送ってこのピンチを凌ぐ。ジャイアンツが六回表のマウンドにジョナサン・アルバラデホを送ると、2本の安打などで1点を返して4点差に戻し、まだまだ諦めない姿勢を見せて鈴木に代えて平井正史を投入。鈴木といい平井といい、点差とイニングを考えない継投、落合監督はこの時点でもジャイアンツの台所事情を考えて逆転可能と、持てる駒をフル回転させている様に思えた。

ジャイアンツ打線は一死から阿部、ラミレス、小笠原が三連打で満塁とすると、高橋由の代打で出てそのまま守備についている大村三郎がセンター前に運んでまず1点。二死から代打亀井義行が押し出しの四球を選びもう1点。坂本の三ゴロを森野将彦がはじいてエラー。寺内が三遊間を破って二者を還し、この回5得点。123とほぼ確実な点差に拡げた。

落合監督はそれでも次の七回裏、9点ビハインドで小林正人1イニングを託した。ここまでドラゴンズは先発の山井から三瀬、鈴木、平井、小林正。ジャイアンツの西村、ロメロ、アルバラデホ、越智大祐という継投と比べるとドラゴンズリードの試合と錯覚しそうだ。そこまでの継投をするくらいなら、また初回から自らマウンドに足を運ぶくらいなら、三回裏の4失点で山井を諦め、四回からリリーフを投入していればその後の失点の大半は防げたのではないかと思う。それを考えると、ジャイアンツが四回表のピンチにリリーフを送り、山井の打席に回って代打を出される前に攻撃を終わらせたのが今日の勝負の重要なアヤということになるのだが、それはあくまで結果論だろう。しつこいようだが西村の降板は納得できない。

試合はその後、八回表にジャイアンツがマウンドに送った五番手の福田聡志トニ・ブランコに特大の一発を浴びるが大勢には全く影響が無く、124でジャイアンツが圧勝した。

ジャイアンツは八、九回は山口鉄也久保裕也とつぎこんで、日本シリーズに出るには再び対戦する相手に隙を見せないリレーに持ち込むかと思ったが、このところドラゴンズ戦の登板で失点が続いている久保を回避したのだろう。福田を出して失点した。

ドラゴンズはスワローズが試合が無くて目の前の試合に集中できる今日こそ優勝を決めたかっただろうが、13連戦の最後に疲れが一気に噴出するような試合になってしまった…。

 

Dsc_0146 勝ったジャイアンツは3位以上が確定し、今年もクライマックスシリーズの進出が決まった。2007年にクライマックスシリーズが導入されて以来、5年連続の出場だ。これは原監督率いるジャイアンツと、落合監督率いるドラゴンズのみの快挙だ。ちなみにパ・リーグは2004年からクライマックスシリーズの前身と言える上位三球団によるプレーオフ制度を導入しているが、同じ2007年からで比較しても、皆勤賞の球団はない。ホークスとファイターズがともに一年ずつ進出を逃している年がある。

 

 

そして個人的には今季最初のジャイアンツ公式戦生観戦だった、實松一成が藤川球児からサヨナラ安打を放った試合以後4連敗していた生観戦連敗記録を止めることが出来た。

また、ジャイアンツのクライマックスシリーズ進出が決まった時点で今季の進出の可能性が無くなったタイガースは既に報じられているように真弓明信監督が辞任した。本来、来季まで契約が残っている監督を続投させる方針との報道もあったがここ数日で急変。タイガース球団らしいといってしまえばそれまで<苦笑>だが、一連の報道を観る限りでは球団が真弓監督を見捨てたのは明らかなのに「クライマックスシリーズ進出を逃したら辞任」と真弓監督サイドから辞めた形にするのが現時点ではよくわからない。球団が解任したのではないのだろうか?

真弓監督に関しては、今季の順位に関してはここまでどう転ぶかわからなかったということは今日引導を渡した形のジャイアンツと紙一重だったといって差し支えなかろう。ただそれ以前にタイガースファンの間で真弓監督の采配、特に投手起用、継投に少なくないファンからの疑問視があり、これに同調した一部マスコミがそれをさらに増幅させ、実態はどうか知らないがイメージはどんどん悪くなっていった。そうした要素が一度は契約通りに来季続投を考えていた(はずの)タイガース球団首脳陣を動かしてしまったのであろう。素人目には原監督も真弓監督も大差ないように思えるが…。

今日の西村からロメロへのスイッチの際、一塁側のジャイアンツファンからも驚嘆の声が挙がり、少なからず動揺した。しかし結果は勝った。大半のファンが?マークを付けることをしても、選手が火事場の馬鹿力を発揮してしまうチームと「やっぱりな…」とため息をつかせてしまうチームの差がこの土壇場に来てのクライマックスシリーズ進出権獲得の成否に繋がっただけだと敗戦処理。は思う。

タイガースは監督の首をすげかければ済む問題なのかどうか知らないのでこれ以上の言及を避けるが、ジャイアンツも勝って良かったで済ませていてはクライマックスシリーズに二匹目のドジョウがいるとは限らないことを肝に銘じて欲しい。

 

 

 

P.S.

今日のオマケ

5年前に生で観た落合監督の胴上げシーン。

Dsc_0066

Cdsc_01 今日はこれで勘弁してください…。

 

でも、落合監督が東京ドームで宙を舞うシーンは数年後に再び観られるような気がする…。

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コメント

長緯様、コメントをありがとうございました。

> 自分は金曜日の試合に行ったのですが、ここで新人大野に抑えられて優勝が決まる、となったらどうしようかとびくびくしながら観戦しましたが、昨日はそれ以上の緊張があったと思います。

金曜日の試合をリアルタイムで観ることが出来なかったので比較は出来ませんが、確かに緊迫感漂う空気でしたね。

> 4回途中で代えられた西村は情けないですが、今後(CS)の事を考えるとこの交代が適切だったのかどうか難しいですね。

点差の割に緊迫感が途切れなかったのは西村を辛抱しきれずに代えてしまい、ジャイアンツファンに「この先どういう継投になるのだろう…」と思わせたからというのもあるでしょう。

CSもさることながら、まずこの試合を勝つための手段としてあそこで西村を代えるというのが最善の策だったかも疑問だと思います。

この試合に関しては結果オーライでしたが、ご指摘のようにCSを考えると不安です。ゴンザレスをファイナルステージの初戦に回すとなると、ファーストステージに内海と澤村以外にもう一人先発要員を用意しておかなければならないですからね…

まぁしかし、あんなに点が入るとは思いませんでしたので、久々に昨年までのジャイアンツの様な試合運びを観ることが出来て、満喫できました。

22日の最終戦もチケットを取ってあります。勝って、いいイメージで次のステップに進んで欲しいです。

投稿: 敗戦処理。 | 2011年10月18日 (火) 00時44分

ジャイアンツが勝ったからというわけではないのですが、なかなか見所ある3連戦でした。自分は金曜日の試合に行ったのですが、ここで新人大野に抑えられて優勝が決まる、となったらどうしようかとびくびくしながら観戦しましたが、昨日はそれ以上の緊張があったと思います。
中継を見てた限りですが、ジャイアンツは各打者が集中力を持って打席に入っていた感じがします。対してドラゴンズはやはり連戦の疲れが随所に感じられたような印象です。
そんな中でも4回途中で代えられた西村は情けないですが、今後(CS)の事を考えるとこの交代が適切だったのかどうか難しいですね。

>でも、落合監督が東京ドームで宙を舞うシーンは数年後に再び観られるような気がする…。

意味深ですね。もしかしてその時のユニフォームは、なんて今は考えないことにします。

投稿: 長緯 | 2011年10月17日 (月) 23時55分

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