菅野智之、ファイターズ入団を拒否して一年浪人へ。
日本シリーズから一日空けた21日、ファイターズからドラフト1位指名を受けた東海大学の菅野智之が予て熱望しているジャイアンツ入りを目指し、ファイターズへの入団を拒否することを表明した。
ファイターズの山田正雄ゼネラルマネージャーは正式なものではないとして、交渉期限の来年3月まで粘り強く交渉するとコメントしたようだが、伯父である原辰徳が率いるジャイアンツを「特別な球団」と位置づける菅野だけに翻意させることは難しいだろう。
なお菅野は社会人野球などに進むと二年後のドラフト会議まで指名対象にならないので、浪人という形で来年のドラフト会議での指名を待つという。
(写真:ファイターズの入団を拒否した東海大学の菅野智之。2011年4月撮影)
予想はしていたが、やはり菅野は当初のジャイアンツ志望を貫くようだ。 ドラフト制度は球団間の戦力の均衡化を図る目的で制定されているが、指名された球団に入らないとプロ野球選手になれないというわけではないから、次の機会を待って志望球団に指名される自信のある者は入団を拒否して次の機会を待つというのも一つの選択肢だ。ファイターズファンとしては即戦力を見込んで指名したドラフト1位の選手に入団拒否をされるのは痛いが、これもまたドラフト会議の醍醐味だ。 またこれで両チームのファンががやがや騒ぐと思うが、ジャイアンツへの入団を強く志望していて相思相愛と言われる菅野をファイターズ(他球団)が指名するのもドラフト制度のルールに則った権利であり、菅野がそれを拒否するのも、ドラフト制度のルールに則った権利行使である。ジャイアンツを含む複数の球団においてドラフトで獲得したいアマチュア選手に不正な裏金を渡していたことが発覚し、逆指名、自由獲得枠、希望枠と名称を変えながら成立していた、有力選手と相思相愛の球団による、抽選などを経ずに獲得できる制度がなくなったのだから、特定の球団にこだわる、あるいは行きたくない球団に指名されてしまった場合にはこういうことは起こる。 ファイターズファンの中には、このような入団拒否、次のドラフトで指名待ちということを認めていると、次から次へとこういうことが起きると憤慨している意見も見られるが、さすがに指名されたらその球団に入らなければならないとか、拒否したら他の球団には入団できないと拘束するのは無理があるだろう。高校生が入団を拒否して社会人に進んだら三年間は指名の対象にならないとか、大学生が入団を拒否して社会人に進んだら二年間は指名の対象にならないといった一定の制約はあるわけで、拒否する側にも一定のリスクはあるわけだ。 それゆえに菅野は社会人野球には進まずに浪人するというが、これはファイターズ入団を拒否した菅野にとってベストな選択なのだろうか? 大学四年時のドラフト指名を拒否して浪人した投手というと江川卓を思い出す。 江川は一年間、出身校である作新学院高校の職員という形でアメリカに留学してアメリカでトレーニングを積んだが、本格的なトレーニングと実戦を積み重ねることが出来ず、一年目は怪物江川にしては物足りない成績だった(それでも6月からの一軍生活で9勝10敗、防御率2.80=リーグ3位はさすがだったが)。 技術的なことには疎いが、たとえ一年間遠回りをすることになっても、投手菅野を大きくするには社会人野球のチームに入った方が良いと思う。名門チームに入れば、きちんとした練習プログラムを組んでもらえるし、国際大会の機会もあろう。うまく自分を磨けば、結果的にプロに入ってからの選手寿命が長くなるということもあるかもしれない。 一部報道では日本生命とか、JX-ENEOSなどが、菅野がファイターズ入りを拒否した場合の受け入れの意思表示をしているそうだ。両チームとも社会人では強豪だ。そこで鍛える方が良いと思う。ただJX-ENEOSだけに、油を売っているようでは意味が無いが…<笑>。 また、見逃されがちであるが、この指名拒否→次回指名待ちという行為をドラフト破りと見る向きもあるが、今回の例にすれば、ジャイアンツは来年、菅野が浪人という特殊な形態で調子を崩そうが、菅野を1位指名せざるを得ないのである。おそらく長野久義に対し、交渉権を持つマリーンズ球団との交渉権が切れた翌日に1位指名を確約したのと同様に、菅野に対しても、野球協約上のファイターズとの交渉期限が切れた途端に1位指名を宣言するだろう。長野も澤村拓一も、そして今年のドラフト会議の前の菅野にしても、直前まで所属団体、長野ならホンダ、澤村なら中央大学、菅野なら東海大学で腕を磨けたが、来年の菅野は東海大グループなどからの支援を受けるのであろうが、ベストな調整を出来ないのである。それでもジャイアンツは菅野を指名せざるを得ないのだ。そして来季の成績にかかわらず原辰徳監督を解任できないのだ<笑>。来年はアマチュア野球に疎い敗戦処理。でも知っている亜細亜大学の東浜巨がいるが、ジャイアンツはどうするのか? 今回は監督と選手が伯父と甥という希有な事例なのでいろいろと邪推しがちではあるが、一年なり二年待つ方も、一年後なり二年後に指名する方も、お互いにそれなりのリスクを負うのである。 こう考えると、現行のドラフト制度でいわゆる囲い込みを阻止することは出来ないが、ある程度の抑止効果はあると思う。そして、戦力の均衡化を求める以上、相思相愛は残念ながら優先順位としては認められず、それを破っての指名は許されるべきであるし、その指名を拒否する権利もまた等しく認められるべきである。 このように書くと、敗戦処理。に対して「オマエは巨人と日ハムのファンだから、どちらに転んでもいいからそういう書き方ができるんだろ!」という意見が出るかもしれない。その批判を受けるのは立場上仕方がない。だが説得力がないかもしれないが、強行指名がファイターズ以外の球団だったとしても、同じ事をエントリーで書いていたと思う。 敗戦処理。は現行のドラフト制度を肯定している。拙blog10月27日付けエントリー ドラフト会議の醍醐味 で書いたように、単独指名に果敢に挑む球団があってこそのドラフト会議だ。この件に関して最も意義深かったのはファイターズが菅野を1位指名したことである。一昨年の長野はともかく、澤村に続き菅野までが無抽選でジャイアンツに交渉権が渡るようではドラフト会議の、ドラフト制度の意味が無い。 かくしてファイターズは貴重なドラフト1位指名選手を棒に振ってしまったのだが、そこは卓越した野球理論の持ち主が何とかしてくれるだろう。
今はただ、前述のドラフト会議の醍醐味に対してジャイアンツファンからヒステリックなコメントが寄せられたのと同様に、本エントリーに対してファイターズファンからヒステリックなコメントが寄せられないことを祈るだけだ。ジャイアンツファンの中でもごく少数だったと信じているが、同じ穴の狢を見たくない。 【参考エントリー】 1月1日付エントリー二年連続でジャイアンツにドラフトの目玉を囲い込みされて黙っているの? 4月24日付エントリージャイアンツのドラ1予定、菅野智之を観てきた 10月27日付エントリードラフト会議の醍醐味
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コメント
ごくらくトンボ様、コメントをありがとうございました。
> わたしも原監督が甘いと思いました。これだけ本人の希望がはっきりしているのだから、単独指名で取れるだろうと高をくくっていたのでしょう。
グラウンドを預かる監督に、新人獲得に関してどこまでの裁量、あるいは責任があるのか定かではありませんが、単独指名できるとタカをくくり、ファイターズに指名されてもそれでもまだ50%の確率で交渉権を獲得できるのに外してしまった時のあの動揺した表情、インタビューでのうつろな応対を見て、自分の責任分野でないにせよ、一軍の将がああいう姿をテレビに晒していいのかと、ジャイアンツファンとして不安になりました。
正直、あの日にクライマックスシリーズの敗退を覚悟しました。
> ファイターズは、ジャイアンツの思い通りにはさせないぞという強い意思を持って指名したのでしょう。極論すれば、拒否されてもいいと思っているのではないでしょうか?
玉砕覚悟でというのはあったでしょうね。Number webの小関順二のコラムによると、ドラフト会議の会場で小関氏がファイターズのフロントに「誰を指名するんですか」と尋ねたら「プロ野球としてあるべき指名をします」と二度も答えたそうです。「春先から菅野一本に絞っていた…」は眉唾な感じはしますが、入団拒否をされる可能性が高い選手を指名するのですから、球団幹部の相当上の方まで根回しをしていたと思います。
* ファイターズが菅野を指名したことに触れたドラフト会議当日のエントリーに対するジャイアンツファンのコメントで、菅野が入団しなかったら、菅野の人生を狂わせた罪を償って、新垣を指名したオリックスのスカウトと同じ道を辿れとか、菅野が入団拒否をしたらGMが担当スカウトに責任をかぶせて自殺に追い込むなどと、荒唐無稽でなおかつ人の命を軽んじる不愉快きわまりないコメントがありましたが、確かに菅野にとっては悲運な結果になっていますけど、ドラフト制度上、起こりえることが起きただけだと思います。
> いずれにせよ、今の日本のドラフト制度は不完全です。MLBのように、FAの選手を取ったら翌年のドラフト1巡目指名はその選手の所属先に譲るというルールを導入しないと、本当の意味での戦力均衡にはならないと思います。
この辺は私にもわかりません。何が最適なのか…。少なくとも現状のドラフト制度でも、(ごく)一部のジャイアンツファンが騒ぐほど悪いシステムだと思いませんけど…。
投稿: 敗戦処理。 | 2011年11月29日 (火) 01時14分
こちらにもコメントさせていただきます。
わたしも原監督が甘いと思いました。これだけ本人の希望がはっきりしているのだから、単独指名で取れるだろうと高をくくっていたのでしょう。
いずれにせよ、浪人という選択は絶対に菅野にとってマイナスです。すんなりファイターズに入った方が、バックの守備に助けられていい成績を挙げられる可能性が高いのに。
ファイターズは、ジャイアンツの思い通りにはさせないぞという強い意思を持って指名したのでしょう。極論すれば、拒否されてもいいと思っているのではないでしょうか?もちろん、入団してくれるにこしたことはないですが。
いずれにせよ、今の日本のドラフト制度は不完全です。MLBのように、FAの選手を取ったら翌年のドラフト1巡目指名はその選手の所属先に譲るというルールを導入しないと、本当の意味での戦力均衡にはならないと思います。
投稿: ごくらくトンボ | 2011年11月29日 (火) 00時09分
長緯様、コメントをありがとうございました。
> ドラフト上位指名で入団しても、下位指名で入団しても、後で記録に残るのはプロ入りしてからの成績ですよね。
一方、球団には指名する権利がありますし、選手には指名された球団に入団するかどうか決める権利があります。
そういった視点からすると、このドラフト会議後の段階で大騒ぎしすぎという感じがします。しかしそれだけプロ野球というのはやはり世間から注目されているのでしょう。
全くその通りだと思います。
でも、そうは割り切れないのがファンなのですよ。
> このまま菅野がファイターズに入団しないとなれば、ファイターズのファンは反感を抱くと思いますが、巨人に指名されても現カープの福井など入団を拒否した選手もいますし、今回は縁がなかったと割りきって頂けないか、と思います。
ドラフト1位の選手に入団を拒否されるなんて、ファイターズに限らずパ・リーグのチームにとっては歴史みたいなものですよ。
でも内海がブルーウェーブを拒否してから十年間ドラ1の入団拒否がなかったのですね。時代は変わりました。
> 菅野に限って言えば、「原監督との血縁は別にして、ジャイアンツに入団したい」という気持ちがあるのだったら、本人の価値観なのでどうこう言えないと思います。逆に「子供のころから見てもらっている原監督が巨人にいるから」などという甘えた考えなら、プロ入りしてからの活躍はどの球団に行っても望めない気がします。
菅野が甘いというよりも、原監督が甘いような気がしてきました…。
投稿: 敗戦処理。 | 2011年11月23日 (水) 23時51分
きつね様、再びのコメントをありがとうございました。
> 新参者に、過分のお言葉ありがとうございます。
いえいえ、今後ともよろしくお願いいたします。
> まず、サッカーは、昇格降格というシステムを取り入れることによってドラフトを行わなくてもいいような形になっているようです。(検索の受け売りなので、突っ込まれると窮します^^;;)
ほう。あとは地域密着の定着で、希望先のクラブが偏らないとかもあるのですかね?ジュニアクラブの存在とか?
> ドラフトが始まったのは、1965年ですが、パリーグはドラフトによる勢力均衡の効果が出ていますが、セリーグは全く出ていないといえるのではないでしょうか。
大雑把な概念ですが、ドラフト制度が出来る前の選手が主体だった時代の究極がジャイアンツのV9までで、ドラフト制度によって配分された選手が主流になってからは混沌した時代になったと思います。
セ・リーグにおいては効果がない様にも思えますが、上記のようにドラフト制度がスタートして十年くらいの時期にカープやスワローズが初優勝をし、その後ベイスターズも優勝しました。
さらにその後から現在に至る過程において、四強二弱のイメージが形成される事態になったのはドラフト制度の恩恵を受ける側の問題もあるのかと思います。
極論すれば、ウエーバー制度になっても、球団スカウトに眼力がなければ、良い選手をセレクトできないし、指導力、育成力がなければ良い選手を獲得しても戦力に出来まないからです。
また、ドラフト制度とは真逆の発想にあるFA制度を有効に活用していない、逆に言えば利用されているのがセの二弱球団だと思います。
> 今出先で(IPが違います^^;;)データの精査なく、思いつきで書き込んでいますが、このようなデータをみると、現状のプロ野球のドラフトが、功を奏していないのではないかと思います。
先ほどの私の返信コメントも、実は出先からでした<笑>。
もうここまで来たので固有名詞を出しますが、例えばベイスターズは捕手の補充で野口をFAで獲得してもうまくいかなかったら翌年には橋本を獲る。それでもダメだったら細川を獲ろうとする。そしてこのオフは、かつてトレードで出した鶴岡を獲得に動くという報道もあります。
そもそも鶴岡の放出はそのシーズンの後に正捕手の相川がFAで移籍するという可能性を考えた上で、シーズン中に真田とのトレードでジャイアンツに出してしまったわけで、まさしく計画性がない事を露呈していると思えます。
* さらに加えれば、その真田がポスティングシステムでメジャーに挑戦しようとしているわけで…
ドラフト制度以前の問題でしょう。
投稿: 敗戦処理。 | 2011年11月23日 (水) 23時29分
ドラフト上位指名で入団しても、下位指名で入団しても、後で記録に残るのはプロ入りしてからの成績ですよね。
一方、球団には指名する権利がありますし、選手には指名された球団に入団するかどうか決める権利があります。
そういった視点からすると、このドラフト会議後の段階で大騒ぎしすぎという感じがします。しかしそれだけプロ野球というのはやはり世間から注目されているのでしょう。
このまま菅野がファイターズに入団しないとなれば、ファイターズのファンは反感を抱くと思いますが、巨人に指名されても現カープの福井など入団を拒否した選手もいますし、今回は縁がなかったと割りきって頂けないか、と思います。
菅野に限って言えば、「原監督との血縁は別にして、ジャイアンツに入団したい」という気持ちがあるのだったら、本人の価値観なのでどうこう言えないと思います。逆に「子供のころから見てもらっている原監督が巨人にいるから」などという甘えた考えなら、プロ入りしてからの活躍はどの球団に行っても望めない気がします。
#ジャイアンツファンとして個人的に申せば、菅野には日ハムに入ってもらい、将来日本シリーズで巨人のドラ1松本竜也と投げあい、松本が投げ勝つ、といった試合を見たい気がしますが。
投稿: 長緯 | 2011年11月23日 (水) 18時31分
お返事ありがとうございます。
新参者に、過分のお言葉ありがとうございます。
まず、サッカーは、昇格降格というシステムを取り入れることによってドラフトを行わなくてもいいような形になっているようです。(検索の受け売りなので、突っ込まれると窮します^^;;)
ドラフトが、勢力均衡になっているのかどうか、を少し調べてみました。
MBLのドラフトの効果を勝率の標準偏差によって、ドラフトの効果があったと言われています
http://www.transinsight.jp/profile/column0005.html
が、日本ではどうでしょうか
同じように勝率の標準偏差を調べているサイトを見ると
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/student/article/176
ドラフトが始まったのは、1965年ですが、パリーグはドラフトによる勢力均衡の効果が出ていますが、セリーグは全く出ていないといえるのではないでしょうか。
今出先で(IPが違います^^;;)データの精査なく、思いつきで書き込んでいますが、このようなデータをみると、現状のプロ野球のドラフトが、功を奏していないのではないかと思います。
投稿: きつね | 2011年11月23日 (水) 12時11分
名無し様、コメントをありがとうございます。
IPで確認しますと、先日「岡崎郁よりも江川卓よりも…」のエントリーにコメントをいただいた方と同じということになりますが、同一人物でしょうか?
であれば、次回から何かしらハンドルネームをご記入下さい。他の方が見分けが付かないので…
それをしていただけないようであれば、次回はいただいたコメントを削除させていただくかもしれません。
> ドラフト制度は選手獲得の金額を抑えるという口実で、本当の目的は巨人を弱くすること(ドラフトの仕掛け人が白状している)であり、常勝できなくなった現在、すでにその目標は達成しており、日公のような目に余る行為を許す事態に陥っている。
一刻も早くドラフト制度はなくすべきである。
当初、巨人を弱くする為の趣旨で導入されたという認識は私も持っていますが、やめてしまうと、また巨人に限らず戦力の均衡化のバランスが崩れ、興行としての成り立ちに危機が及ぶ可能性があると思うのでドラフト制度そのものは私は必要だと思います。
その中で、運用の改善点などを考えていけばと思います。
> 日公は北海道へ行ってからMLBへの抜け道球団に成り果てている。
大沢親分が天で泣いている。
ファイターズファンとして言わせてもらえば、このようなコメントに軽々しく大沢親分の名前を使わないでいただきたいですね。
大沢親分が現場の長だった頃にも木田勇を始め、強行指名はしていましたよ、獲得できない例もありましたが。
天国の大沢親分から喝を入れられるのは、今のファイターズ球団ではなく、あなたのような投稿者の方でしょう。
繰り返しになりますが、次回はハンドルネームをご記入下さい。
投稿: 敗戦処理。 | 2011年11月23日 (水) 09時27分
きつね様、初めまして。コメントをありがとうございました。
> 現行のドラフトシステム上は、このような結果は、致し方ないと思いますが、毎度毎度このようなことが起こるドラフト制度が、本当にいいのか。
戦力の均衡、契約金の高騰を抑える球団の理論に、選手が自由を奪われているのに、170Rさんのように選手にこれ以上負担を課すのはいかがなものかと思います。
個人的には、そのへんは理想と現実のギャップととらえています。
> サッカーは、ドラフトがありませんが、なぜなのか、本当にドラフトが戦力の均衡をはかっているのか。
正直サッカー界の仕組みには疎いので、逆にそれでうまくいっている秘訣をご教示いただければと私は思っているくらいです。
> ドラフト上位指名権の譲渡ができる他スポーツもあるし、何回も同じようなトラブルを繰り返す現状ドラフト制度を小手先でない見直しをしないと、ニュースを見聞きしてても、おもしろくないです。
ドラフトの醍醐味という言葉で、運がほとんどのシステム(競合抽選方式)を追認したくないです。
たいさ さんという方が提唱された交渉権の証券化など、多くの当事者およびファンが納得する改革案があればいいのですが…。
> アマチュアで、がんばった成果を残した報酬が、上限を決められたお金で、自分の思いが入る余地をそいでしまうのでは、選手もやりがいが減るのではないでしょうか。
FAがあるからという声もあるでしょうが、それは、プロ野球でがんばったから与えられるものであって、アマチュアでがんばったことを評価したものではないと思います。
結局、興行としての成り立ちを優先しているのでしょう。
そのために入口(ドラフト会議)で原則としての戦力均衡化を図り、中に入ってからの活躍度合いで移籍の権利(FA)を与えるということなのでしょうね。
これからプロ野球の世界に進もうという時点の選手に、その論理を了承の上入団してもらうという論理なのでしょうね。私はそう考えます。
投稿: 敗戦処理。 | 2011年11月23日 (水) 09時15分
170R様、コメントをありがとうございました。
> 現行のドラフト制度では選手が希望の球団を選べないとはいえ、意中の球団に行けなかったという理由で入団を拒否した選手にはFA権を与えない、もしくは取得までの年数を伸ばすなど、何らかの措置を取るべきだと思います。
> 拒否する選手にもリスクはあるとはいえ、二度目のドラフトで過去に「○○に行きたいから」という理由で入団拒否した選手を指名する球団はあまりないでしょうから、通常8年かかる国内FA権を事実上2年で取得するようなものです(長野のケースでも3年)。
どうなのですかね?
気持ちはわからないでもないですが、その次のドラフトの機会に、その選手が同等のレベルを保てるかは定かでなく、今回の菅野のように親戚関係にあれば別ですが、そうでなければ球団の方が指名を見送ることも出来るのですよ。
是々非々あるでしょう、難しいですが、私はそこまでは必要ない気がしますね。
> そんな中、上位指名が確実な選手だけが球団を選んでもいいのでしょうか?
> 上位選手だけの特権と言われても納得できません。
私はむしろ、上位こそ現状のように選手が希望できないように(戦力の均衡化)し、下位の選手はある程度本人の希望が通るようでいいと思っているのですよ。じゃあどんなドラフトにするんだ?といわれるとまだ具体案は無いですが。
> それにしても菅野本人はともかく、ファイターズに「人権蹂躙」と言うような周りの大人はどうにかならないもんですかね?
全くです。どうにかなりませんかね<苦笑>。
> タイガースに指名された歳内投手の父親は「ジャイアンツファンだったがこれからはタイガースを応援する」と言ってましたが、原貢氏も「これからはジャイアンツとファイターズを応援する」と言うぐらいの器を見せて欲しいものです。
それは初めて知りました。あの人には無理でしょうね。
投稿: 敗戦処理。 | 2011年11月23日 (水) 07時12分
中国地方のGファン様、初めまして。コメントをありがとうございました。
> ドラフト制度上、相思相愛関係を破って他球団が強行指名するのも権利、選手が指名を拒否するのも権利…全く同感です。
ありがとうございます。
> いちGファンとしては、やはり菅野投手はジャイアンツに来てほしかったですが、原監督といい、菅野投手といい、その周辺の人間といい、親族関係を持ち出しすぎだと感じます。
この状態では、仮に菅野投手がジャイアンツに入団し活躍できたとしても、「叔父ーおい」関係ばかりがクローズアップされてしまいます。菅野本人や監督、それにジャイアンツの他選手にも決してプラスにはならないと思います。
そうですよね。
例えば今季は、新人の澤村が素晴らしい活躍をしましたが、今季の最終戦のようなことを原監督が菅野にしてやれるかどうか…?
最終戦は内海の最多勝と、澤村の200イニング到達、防御率1点台をともにかなえようと、澤村先発、内海リリーフ待機という手段をとりました。
先発の澤村は先に2失点し、あわや、内海の最多勝は幻になるところでした。あれが同じ状況で監督の身内の投手だったら、どういう評価になっていたでしょうか?
> 菅野投手、原監督には親族関係ではなく「野球人」としての態度を貫いて欲しかったですし、特に原監督はファンとして素晴らしい監督だと思ってきたので、残念という気持ちが強いです。
あのドラフトの時の動揺ぶりには愕然としました。
確かにファイターズの菅野指名はスポーツ新聞でも事前に予想し得なかったほどの意表を突いた指名でしたが、
一応あり得ることで、我々ファンが予想出来なかったというのと、編成部門の責任者ではないとはいえ、監督である人物があそこまで動揺するのは如何なものかと思いました。
正直、あれでクライマックスシリーズの早期敗退を覚悟しました。
この流れからすれば、一年後には晴れてジャイアンツの一員になるかもしれませんが、監督も菅野本人も大丈夫なのかな…という感じはしますね。
投稿: 敗戦処理。 | 2011年11月23日 (水) 07時11分
えふひとすじ様、コメントをありがとうございました。
> 菅野の拒否は、ああヤッパリね、というのと、来季V逸でも解任ナシの路線が決まったな、という密約が成立したんだな、
という感想しかないですねえ。
たしかに、誰が一番得をするか、で考えていくと原監督ですね<苦笑>。
菅野が社会人に行くと言っていれば、三年契約になっていたのですが…。
> これで目くじらたてる日ハムファンいるとはおもえないんですが。
それが、いるのですよ。気持ちはわからないではないですが…。
> 読売新聞、読売ジャイアンツではなく、○○新聞、○○ジャイアンツになったとますます確信したしだいで、そんな球団に固執する選手には、たとえ野球技術や才能は
卓越してても魅力は感じないですからねえ。
清武さんの次の一手を期待しましょう。
まあ、かくいう私も、これでジャイアンツに対する三十年余の熱が冷めるかというと、そんなことはないし、ファン心理というのは複雑なのですよ。
もちろん応援する立場と、中で仕事(野球)をする立場では違うでしょうが…。
> 信二戻ってこないかなあ。助サン保父サンよりは働くと思うんですが。
今季の闘いで、坪井が抜けたこともあって、相手にプレッシャーを与える代打が二岡くらいになってしまいました。検討して欲しいですね。
ただ報道ではバファローズが信二に関心を示しているといいますから、最悪の事態は免れそうですね。
投稿: 敗戦処理。 | 2011年11月23日 (水) 07時09分
ドラフト制度は選手獲得の金額を抑えるという口実で、本当の目的は巨人を弱くすること(ドラフトの仕掛け人が白状している)であり、常勝できなくなった現在、すでにその目標は達成しており、日公のような目に余る行為を許す事態に陥っている。
一刻も早くドラフト制度はなくすべきである。
日公は北海道へ行ってからMLBへの抜け道球団に成り果てている。
大沢親分が天で泣いている。
投稿: | 2011年11月22日 (火) 23時06分
現行のドラフトシステム上は、このような結果は、致し方ないと思いますが、毎度毎度このようなことが起こるドラフト制度が、本当にいいのか。
戦力の均衡、契約金の高騰を抑える球団の理論に、選手が自由を奪われているのに、170Rさんのように選手にこれ以上負担を課すのはいかがなものかと思います。
サッカーは、ドラフトがありませんが、なぜなのか、本当にドラフトが戦力の均衡をはかっているのか。
ドラフト上位指名権の譲渡ができる他スポーツもあるし、何回も同じようなトラブルを繰り返す現状ドラフト制度を小手先でない見直しをしないと、ニュースを見聞きしてても、おもしろくないです。
ドラフトの醍醐味という言葉で、運がほとんどのシステム(競合抽選方式)を追認したくないです。
アマチュアで、がんばった成果を残した報酬が、上限を決められたお金で、自分の思いが入る余地をそいでしまうのでは、選手もやりがいが減るのではないでしょうか。
FAがあるからという声もあるでしょうが、それは、プロ野球でがんばったから与えられるものであって、アマチュアでがんばったことを評価したものではないと思います。
選手はもちろん、球団も球界も損をするような現システムの至急の抜本的な改革を私は望みます。もう二度と浪人や意に沿わない球団からの指名回避の為の進路変更は、マスコミはネタ投下で喜ぶでしょうが、私は見たくないです。
投稿: きつね | 2011年11月22日 (火) 17時48分
敗戦処理。さんこんにちは。
現行のドラフト制度では選手が希望の球団を選べないとはいえ、意中の球団に行けなかったという理由で入団を拒否した選手にはFA権を与えない、もしくは取得までの年数を伸ばすなど、何らかの措置を取るべきだと思います。
拒否する選手にもリスクはあるとはいえ、二度目のドラフトで過去に「○○に行きたいから」という理由で入団拒否した選手を指名する球団はあまりないでしょうから、通常8年かかる国内FA権を事実上2年で取得するようなものです(長野のケースでも3年)。
さらに今回の場合ではファイターズは1位指名選手を逃したわけですから来季以降の戦力構想に少なからず影響が出たはずです。
そうまでして意中の球団に行ったわけですから自らの意志で国内他球団に移籍する可能性は極めて低いでしょうし、メジャー願望があるのであれば(いずれ出て行くのであれば)どこの球団でもいいじゃないかというのが自分の考えです。
そもそもプロ入りを希望する選手なら誰しも口では「12球団OK」と言ってても、本当は「○○に行きたい」という願望くらいあるのではないかと思います。
しかし現行の制度では選手は希望する球団は選べませんし、選手もその事は承知でしょうから「行きたいところに行けたらラッキー」という風に考えてるのではないでしょうか。
特に下位の方の選手は「指名されただけでも御の字。球団を選んだら罰が当たる」と考えてるかもしれません。
そんな中、上位指名が確実な選手だけが球団を選んでもいいのでしょうか?
上位選手だけの特権と言われても納得できません。
いずれにしても選手の「わがまま」だけを通すのは考えるべきだと思います。
それにしても菅野本人はともかく、ファイターズに「人権蹂躙」と言うような周りの大人はどうにかならないもんですかね?
タイガースに指名された歳内投手の父親は「ジャイアンツファンだったがこれからはタイガースを応援する」と言ってましたが、原貢氏も「これからはジャイアンツとファイターズを応援する」と言うぐらいの器を見せて欲しいものです。
投稿: 170R | 2011年11月22日 (火) 14時45分
初めてコメントさせていただきます。
ドラフト制度上、相思相愛関係を破って他球団が強行指名するのも権利、選手が指名を拒否するのも権利…全く同感です。
いちGファンとしては、やはり菅野投手はジャイアンツに来てほしかったですが、原監督といい、菅野投手といい、その周辺の人間といい、親族関係を持ち出しすぎだと感じます。
この状態では、仮に菅野投手がジャイアンツに入団し活躍できたとしても、「叔父ーおい」関係ばかりがクローズアップされてしまいます。菅野本人や監督、それにジャイアンツの他選手にも決してプラスにはならないと思います。
菅野投手、原監督には親族関係ではなく「野球人」としての態度を貫いて欲しかったですし、特に原監督はファンとして素晴らしい監督だと思ってきたので、残念という気持ちが強いです。
敗戦処理。さんがおっしゃるように、“来年ドラフトで菅野を指名するために、原監督がいかなる成績でも留任するしかない”のだとすれば、うんざりします。
投稿: 中国地方のGファン | 2011年11月22日 (火) 10時34分
こんばんは。
菅野の拒否は、ああヤッパリね、というのと、来季V逸でも解任ナシの路線が決まったな、という密約が成立したんだな、
という感想しかないですねえ。
それにこんどの清武の乱も同じ延長線上にあるように思えますし。
どちらもあのお方○○氏がいなければ成り立たないおはなしで・・・。
どちらも江川の名前がでてくるというのも偶然ではない、と言ったら邪推かなあ。
これで目くじらたてる日ハムファンいるとはおもえないんですが。
読売新聞、読売ジャイアンツではなく、○○新聞、○○ジャイアンツになったとますます確信したしだいで、そんな球団に固執する選手には、たとえ野球技術や才能は
卓越してても魅力は感じないですからねえ。
ところでいい機会ですし(笑)
信二戻ってこないかなあ。助サン保父サンよりは働くと思うんですが。
投稿: えふひとすじ | 2011年11月22日 (火) 01時07分