山下書店東京ドーム店が来年1月閉店…
今朝(21日)たまたま立ち読みしていた週刊ベースボール1月2日号(ベースボール・マガジン社刊)に同店の閉店フェアの広告が出ていたので知った。山下書店の公式ホームページにも載っているので間違いない様だ。今季、JR水道橋駅から東京ドームに向かった経験のある方は気付かれたかもしれないが、同店の周りは様変わりしていた。橋を渡って場外馬券売り場があってデニーズ…ここまでは従来からの並びだが、そこからローソンが出来、郵便局が入り、ヱビスバーがあって、山下書店。そしてその先にプロント。 あの賑やかなゲームセンターや落ち着いた感じのお蕎麦屋さんが姿を消した。あまりに急激な変わり様のなか、山下書店だけが変わらずに営業しており、安心した野球ファンも少なくなかったと思う。 東京ドームに来場する客をターゲットにしているのは明らかで店頭には野球関係の雑誌や大型本が並ぶ。基本的に年中無休で9:30~22:00の営業だが、プロ野球ナイトゲーム開催日には営業時間を延長するケースもあったと思う。後楽園ホールもあるので競馬関係の書物も充実している。また、東京ドームで大物アーティストの公演が行われる時には店頭を全取り替えし、公演するアーティストの写真集等を店頭にずらっと並べる臨機応変さも見せるので、野球ファン以外にも注目度が高かったかもしれない。 昨今、特に東京のJR総武線沿線にお住まい、あるいは仕事で通われている人がよく言及しているが、どの駅で降りても、同じようなチェーン店の並ぶ駅周りになってしまい、地元の老舗の商店群が撤退を余儀なくされたり、没個性きわまりない駅周りになって一部で問題視されているが、東京ドームシティ、黄色いビルの周りでも似た様なことになってしまうのだろうか。 ところで話は変わるが、先述のローソン、ヱビスバー、プロントなどが今季のプロ野球観戦客を見込んでのオープンだったら、東日本大震災およびそれに伴う電力供給の問題で東京ドームの営業が4月に丸一ヶ月何も出来なかったことは集客面でこれらの店舗にも大きな打撃になった事だろう。当blogでは4月5日付けで がんばろう東京ドーム というエントリーを立てたが、併設する遊園地もアトラクション施設での死亡事故の影響で営業を休止していたこともあって、本当に寂しい東京ドームシティだった。もちろん山下書店東京ドーム店も苦戦したことは察するに難くない。だからこそ、これからも東京ドームとともに…と個人的には応援したいのだが…。 後に何が入るのかわからないが、野球関係の書籍をかなり幅広く在庫し、球団のオフィシャルガイド類も十二球団満遍なく揃えている山下書店東京ドーム店は、東京ドームの20番ゲート横に野球体育博物館が存在するのと同じく、プロ野球のメッカといわれる東京ドームにはもはや必要不可欠な存在といっても過言では無いと思う。 敗戦処理。が閉店を知った週刊ベースボールの広告によると、来年1月4日(水)から1月29日(日)まで閉店フェアが行われる(営業時間9:30~22:00)。篠塚利夫、アントニオ猪木ら直筆サイン入りグッズ展示販売もあるようなので、ホームページなどで確認の上、期間中にお立ち寄りになっては如何だろうか。来季、東京ドームに野球観戦で足を運び、「あれ?」と思っても遅いのだ。
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コメント
長緯様、コメントをありがとうございました。
> 普段あまり本を読む時間が無いからかも知れませんが、「山下書店東京ドーム店」というより「山下書店」の本店がここだとばかり思ってました。
そういう人、意外に少なくないと思いますよ。私も渋谷駅を出たところにある本屋さんが「山下書店」であるということに気付くまで、長らく東京ドームのそばにある「山下書店」がチェーン店だとは知りませんでした。
> ネット販売で全国どこに居ながら容易に書籍を買えるようになった今日ですが、野球やスポーツ関係の本が目移りするほど並べられていたこの書店に入ることにより、野球はやっぱり庶民に愛されているのだなと感慨を深めていただけに、大変残念です。
野球やプロレス関係の本ならここ、という感じですが、東京ドームで人気アーチストのライブが開かれる時はその関係の書物が店先にずらっと並ぶなど、商魂たくましい一面ものぞかせます<笑>。しかしホームページを見ると東京ドーム店以外にも近年閉店した店舗が複数ある様で、昨今の書店関係の苦況そのまんまという感じですね。本当に寂しいです。
投稿: 敗戦処理。 | 2011年12月29日 (木) 15時42分
普段あまり本を読む時間が無いからかも知れませんが、「山下書店東京ドーム店」というより「山下書店」の本店がここだとばかり思ってました。
ネット販売で全国どこに居ながら容易に書籍を買えるようになった今日ですが、野球やスポーツ関係の本が目移りするほど並べられていたこの書店に入ることにより、野球はやっぱり庶民に愛されているのだなと感慨を深めていただけに、大変残念です。
投稿: 長緯 | 2011年12月29日 (木) 10時52分