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2011年12月31日 (土)

2011年のNPBを振り返って…

Cdsc_0633 いよいよ2011年も大晦日となった。東日本大震災で日程の変更を余儀なくされたNPB。あの当時のことを振り返れば、よく無事で全日程を消化出来たと思う。地震で直接甚大な被害を受けたゴールデンイーグルスを含め、各球団の皆さんには本当に頭が下がる。

ただ、その東日本大震災に伴う日程変更が余儀なくされた状況で、「開幕を何日にしろっていうのは、お上が決めることか」という当時の滝鼻卓夫ジャイアンツオーナーの一言は野球ファンのみならず世間一般から批判された。そしてそのジャイアンツは、日本シリーズが始まる前日に清武英利球団代表(当時)が記者会見を開き、渡邉恒雄会長のワンマンぶりを告発した。その結果、日本シリーズの期間中、日刊スポーツ(東京)の1面は日本シリーズ以外の話題ばかりが飾ることに…

最初も最後もジャイアンツに揺るがせられた2011年のNPB。

(写真:清武告発の翌日、1112日から八日間の日刊スポーツ東京版の1面)

個人的には、応援するジャイアンツとファイターズがともにクライマックスシリーズで敗退してしまい、満足できる一年とはいえなかった。ただ、2009年にその両球団が揃って優勝し、ジャイアンツに関してはセ・リーグ優勝イースタン・リーグ優勝日本シリーズ制覇の瞬間をすべて現地で生で見ることが出来る幸運に恵まれた。ファイターズに関してはクライマックスシリーズを突破して日本シリーズ進出を決めた試合を鎌ヶ谷のパブリックビューイングで多くのファイターズファンとともに味わえた。こういう幸運はそう何年も続くものでないことは自覚していた。

 

 

昨年はどちらのチームも連覇を逃したが、個人的には四つの球場でグラウンドに降りることが出来る機会を得た。東京ドームジャイアンツ球場ファイターズスタジアム阪神甲子園球場。グラウンドは選手の聖地だと思っている身としては非常にありがたかった。

今年は、そもそも無事に野球が行われるのかというところから始まった。それを考えると、入場券完売、当日券が売り切れになる試合を三試合生で見ることが出来た。720日のダルビッシュ有と田中将大が投げ合った東京ドームのファイターズ対ゴールデンイーグルス戦910日の田中将大と斎藤佑樹が投げ合ったクリネックススタジアム宮城のゴールデンイーグルス対ファイターズ戦1016日の、ドラゴンズが勝てばセ・リーグの優勝となるジャイアンツ対ドラゴンズ戦。多くの野球ファンが注目し、中には生で観たくても観ることが出来なかったファンも少なくなかったであろう試合を観ることが出来たのは素直に嬉しい。そういう意味では今年も本当に日本のプロ野球から元気をもらった一年であったと言える。

ただ、そう喜んで締めくくれない面があるのも確かだ。

ジャイアンツ戦を初め、地上波でのプロ野球生中継が激減する中で、昨年は一部の試合が地上波で中継されなかった日本シリーズが今年は全試合地上波で完全中継されることになった。ところがその日本シリーズ第一戦の前日に勃発したいわゆる清武の乱の影響で、冒頭の写真の様に、日本シリーズの結果を報じるであろうはずの日刊スポーツの1面は連日、日本シリーズ以外の記事が躍った。

清武氏のタイミングも確かに問題ありだと思うが、あの告発会見当日以外、日本シリーズを脇に追いやってまで1面に持ってくるほどのネタであったとは思えない。日刊スポーツのセンスの問題とも思えるが、最近のスポーツメディアにありがちな問題点と思われる。ちなみに田中将大が1面を飾った沢村栄治賞は日本シリーズ第二戦と第三戦の合間の移動日に発表されることを原則としているので、1面を勝ち取るに妥当な話題と言えよう。

清武の乱に関しては年が改まってからまた当blogで触れる予定なので今回は細かく触れないが、要は、東日本大震災が起きた年に、NPBとして、大震災を受けた日本で野球をやるというなかで、始まりと締めくくりにジャイアンツが余計なことをしたのが一ファンとして残念だった。公式戦開幕の時期に関しては全うに世論や当時の風潮を踏まえた報道に思えたマスコミが、清武の乱に関しては日本シリーズを差しおいて1面に持ってきたり、本当にファンと一体になった紙面作りでなかったのも残念だったが…。

フロントが暴走しかねないのはジャイアンツだけではないということは、他のいくつかの球団でもお家騒動に近い事が起きたので、ファンはジャイアンツだけに睨みをきかせておけばよいというものでもないのだが…。

東日本大震災からの復興は新しい年も最優先課題として皆で取り組まれなければならない。そのなかで、NPBが求められる役割もあるだろう。十二球団を挙げて取り組まなければならないことも出てくるだろう。球団間の利害のしがらみなどを超越した判断が必要になる時がまた来るかもしれない。2011年は、滝鼻前オーナー風に言えば、お上に決めてもらわなければ暴走していたかもしれなかったのだ。「野球界は何を考えているんだ?」と野球ファン以外の人から言われない様に、NPBには自立して欲しい。

 

 

逆にお上の手を煩わせて問題を大きくしようとした清武の乱は「単なる内輪もめじゃないか」と顰蹙を買い、「日本シリーズの時期に何やってんだ!」という声が他球団の監督らから挙がったにもかかわらず、NPBは何らお咎めなし。NPBのトップは、NPBの最大の行事である日本シリーズの営業妨害ともなりかねない行為に対し、傍観者に徹した。日本シリーズに対する冒瀆という点では、2000年の日本シリーズでホークス球団が本拠地球場を確保できなかったのに次ぐくらいの冒瀆だとも思える。あの時ホークスは罰金3000万円を科せられたが、ジャイアンツにもそれに準ずるペナルティが科せられてもおかしくないと思う。それこそお上に鶴の一声をもらわなければ適当な処分も科せないのだろうか?来年以降もこんな事が続いたら、いずれファンからも見放される…。一年の最後に、どうしてもこれだけは言っておきたかった…。

この一年、拙blogにお付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました。

来年もジャイアンツやファイターズの話題を中心に、野球に関して感じたことをそのまんま書いていきたいと思います。来年もトラックバック、コメントなどどんどんお待ちしています。

来年も、野球で熱く、かつ楽しく盛り上がれる一年でありますように。そして皆様と皆様のご家族様のご健勝を祈りつつ、一年の締めのご挨拶とさせていただきます。どうぞ皆様、よいお年を。

平成231231

敗戦処理。

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