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2012年1月28日 (土)

2012年こんなオーダーを観たい!セ・リーグ篇

Dsc_0046 もうすぐキャンプインと言うことで、今年もやります。球団別“こんなオーダーを観たい!”最初に断っておきますが、これは予想ではなく願望です。

ジャイアンツとファイターズ以外も考えました。当然各チームのファンの方からは「そんな訳ねぇだろ!」というツッコミがあるでしょうが、「こういう選手がいるよ」的にコメントをいただければ幸いです。

まずはセ・リーグから

ドラゴンズ

()荒木雅博

()井端弘和

()福留孝介

()和田一浩

()森野将彦

()ブランコ

()ディアス

()谷繁元信

※打順の青文字は左打者。以下同じ。

本エントリーを書いている時点では福留孝介ヴィクトル・ディアスの入団は未確定。復帰が決まった元エースの川上憲伸同様に、福留もアメリカでは宙に浮いた存在。ドラゴンズ復帰が決まればかつての指定席、三番に座るか。

ディアスはこれから入団テストを受けるそうだが、獲得はほぼ確実とのこと。アベレージヒッターではなくパワーヒッターということで、トニ・ブランコと二人打順が続くのはいかがかなとも思うが、谷繁元信に昨年の様な確変を期待するのは今年は酷だと思うので、下位打線に厚味を持たせる意味で。

平田良介、大島洋平、野本圭がベンチスタートとなり層は厚くなる。敢えて福留を獲得する必要があるのか?という意見もあろう。むしろ問題は内野陣。荒木雅博、井端弘和の二遊間を元に戻すそうだが、そもそも井端の動きに、ショートを守らせるには不安が出たから入れ替えたものをまた戻すのは不安。攻撃面の低下に目をつぶって岩崎達郎をショートに使うのもありかも…

スワローズ

()上田剛史

()田中浩康

()川端慎吾

()畠山和洋

()ミレッジ

()宮本慎也

()バレンティン

()相川亮二

最大の懸案は青木宣親の抜けた穴。外野手の新外国人、ラスティングス・ミレッジを獲得したとはいえ、どちらかというとジョシュ・ホワイトセル、アーロン・ガイエルの穴を埋める中軸打者タイプ。リードオフマンは自前で育てるしかないだろう。昨年のイースタン・リーグ首位打者の雄平にも期待しているが、昨年の終盤戦、クライマックスシリーズで抜擢された上田剛史が一気に駆け上がる気がする。

そしてもう一つ差し迫ったのが宮本慎也の後継者問題。あと25本に迫った2000本安打達成後の燃え尽き症候群が心配。今季36歳になる正捕手相川亮二ともども「もしや…」に備えを考えておかないと長期戦のペナントレースを乗り越えられないかも…。

ジャイアンツ

()坂本勇人

()藤村大介

()小笠原道大

()長野久義

()村田修一

()阿部慎之助

()ボウカー

()亀井義行

ハマの主砲、村田修一をFAで獲得しても原辰徳監督は「四番は慎之助」と明言したそうだが、個人的には捕手を四番で使いたくない。基本的には捕手は適宜休養が必要なポジションと考えており、その時にガラッと打順が変わるのもあまりいただけない…。とはいえ村田も直近三年間の成績を見てみると、四番打者の成績としては不満。さらに前の三年間の成績に比べるとダウンしており、既に下降期に入っているのではとも勘ぐらざるを得ず、無条件に四番を打たせる気にはならない。

アレックス・ラミレスを戦力外にしたのだから、外国人の野手もその穴を埋めるくらいの選手をと期待したいが、新外国人のジョン・ボウカー大田泰示松本哲也とポジションを争う程度のレベルらしい。スポーツ報知ですら大風呂敷を広げないということは推して知るべし?

そうなるとプロ入り後二年間、順調に伸びてきた長野久義に期待したい。「長野は四番打者タイプではない」とジャイアンツファン100人に聞いたら99人からそんな反論が来そうだが、四番打者らしくても成績を残せない選手より、四番打者らしくなくてもそれなりの成績を残しそうな選手に託したい。ファンもマスコミもいちいち「巨人軍第○○代四番打者」等と言わない様に!

ちなみに藤村大介の二番は、そろそろ二番打者らしい二番を作らないと…という発想から。亀井義行のライトでのスタメンはこれまた原監督の方針とは反するが、あの守備力を考えたら三塁の控えにおくのはもったいないから。亀井の打撃不振を不安視する向きには、打力で1点を取ることと、守備力で1点を防ぐことは同義だと言いたい。

タイガース

()平野恵一

()柴田講平

()鳥谷敬

()新井貴浩

()マートン

()ブラゼル

()城島健司

()伊藤隼太

このチームは今年も金本知憲の扱いに苦慮するのではないか。正直、開幕早々に44歳になる選手に現状維持でなく復活を期待出来るのかという疑問がある。これまでの功績とプライドに配慮して開幕当初は金本を使い、誰が見ても納得する形で伊藤隼太にシフトチェンジするのが最もスムーズかもしれない。

個人的な好みもあって柴田講平を二番に入れているが、ネックなのは左打者が三人続くこと。相手左投手先発の場合は俊介と併用か?しかし柴田の二番が定着すればかなりの重量打線になると思う。不調に終わった場合、マット・マートンを一番、平野恵一を二番にしてクレイグ・ブラゼル城島健司の間に金本を入れる打線も考えられよう。

 

その城島、昨シーズンの大半を故障で棒に振っていた不安から今季は捕手と一塁の併用案も出ている様だがブラゼルが一塁以外を守れそうもないので、マスクをかぶれない時にはベンチに退いてもらった方が良いと思う。

カープ

()東出輝裕

()木村昇吾

()廣瀬純

()栗原健太

()スタノビア

()丸佳浩

()バーデン

()石原慶幸

野手では新外国人、ニック・スタノビアの獲得以外これといった補強もなく、14年続いているBクラスから本気で脱出する気があるのか、ファンでなくフラットな気持ちで見る敗戦処理。は懐疑的だ。投手陣も冷静に考えればかなり望みが薄いと思える黒田博樹の復帰を計算に入れている様ではダメでしょう。

その意味ではブライアン・バリントンデニス・サファテの流失がなかったのが最大の補強と言えるかもしれない。あとは大竹寛の復帰に賭けるか…。

打線も相変わらず線が細い。今季は梵英心の復帰が見込めるが、ただちにレギュラー奪回とは言えないのではないか。地味ながら木村昇吾の守備での堅実ぶりは侮れないと思う。昨年のこの企画および昨年15日付エントリーで、その時点ではフリーだったアレックス・カブレラの獲得を勧めたが、そのくらいの荒療治をしないと浮上のきっかけをつかめないというこの球団への個人的思いは今も変わらない。主砲栗原健太と並び立つくらいの強打者がもう一人いないと、相手投手、相手ファンから舐められるのではないか?昨シーズン途中入団のブライアン・バーデンと新外国人スタノビアが揃って大爆発するくらいでないと浮上は厳しいのではないか…。

ベイスターズ

()荒波翔

()森本稀哲

()石川雄洋

()ラミレス

()新外国人

()筒香嘉智

()渡辺直人

()鶴岡一成

マジで、セ・リーグの台風の目になって欲しい。球団身売りの正式決定が長引いての編成面での出遅れが心配される。アレックス・ラミレスの獲得は、年齢的な衰えを割り引いても、中畑清新監督とともに新球団誕生年にふさわしいキャラだと思う。ただ、以前から不安材料だったラミレスの外野守備が昨年さらに衰えが深刻化した様に個人的には思っているので、ラミレスにとっては本意ではないだろうが真剣に一塁コンバートを実行して欲しい。

そのラミレスを始めとする国内他球団からの選手獲得には精力的だった。武山真吾を放出してライオンズから後藤武敏を獲得したのを皮切りに、ジャイアンツでFA宣言した鶴岡一成、ドラゴンズからFA宣言した小池正晃を獲得。「チームの都合で出していった選手に頭を下げて…」と揶揄する向きも一部ではある様だが、鶴岡も小池も旧所属時代には味わえなかった、優勝と日本シリーズを体験して戻ってきた。これは昨年ホークスでプレーしていた内川聖一が漏らしていたこの球団のあり得ないチームカラーを一掃するには心強い存在になるはずだ。優勝経験豊富な移籍選手(昨年の森本稀哲)の存在もチームを変えるには不可欠だが、いかんせん移籍一年目では周囲を変えるのは難しいだろう。その点では旧チームメートだった小池と鶴岡の復帰は大きいと思う。ちなみにベイスターズがこのオフ、国内他球団から獲得した選手は、後藤、ラミレス、小池、鶴岡だけでなく藤井秀吾林昌範菊地和正、ジオ・アルバラード以外は全員日本シリーズを経験している。これが偶然ではないとしたら、高田繁GMさすがだなと言いたい。

カープの項目で「バリントンとサファテの流失がなかったのが最大の補強」と書いたが、ベイスターズに当てはめると内川と村田がチームから去ったのが最大の補強となって欲しいものだ。内川の古巣批判はそれが当を得たものであるならば、その状態を打破するのは内川ら中堅、ベテラン生え抜き選手の仕事ではないのだろうか?毎年優勝争いをするチームの一員となってようやく自分が描く理想の職場に巡り逢ったのかもしれないが、古巣の体たらくには自分も一因があるという自覚に欠けていた様だ。

だが現実に内川と村田が抜けた打線は心細い。願望オーダーではまだ居ぬ新外国人や、一軍で規定打席に達した事のない選手が捕手の鶴岡を含めて半数を占める。しかしそれは仕方がないことだ。ここから這い上がっていくしかないのだから…。比較対象としてはおかしいかもしれないが、近年パ・リーグで好成績を続けているファイターズが25年ぶりにリーグ優勝を達成した2006年のシーズン前の今頃の時期に、投手陣の顔ぶれを見たら愕然としたのを覚えている。所属投手の中に、二桁勝利を挙げた経験者が一人しかいなかったのだ。でもそんな中から、ダルビッシュ有が出てきて新人の八木智哉が出てきて…諸々で大変身したのだ。

ただ、その期待をするにはまだ新外国人獲得の報を聞けないのが残念。昨年いた一軍の外国人助っ人ではクレイトン・ハミルトン以外を軒並み解雇したが、ラミレスが日本人扱いであることを考えると、外国人の補強も今のところ前カープのジオのみ。野手の外国人が一人もいないことになるので、ラミレスの後ろの五番を打てる選手を獲得して欲しい。球団身売りのゴタゴタで海外市場まで手が回らなかったのかもしれないが、旧球団でも牛込惟浩去りし後でもタイロン・ウッズ、ブレット・ハーパーら大砲を獲得できたのだから、何とかして欲しい。

敗戦処理。の願望の外れっぷりは昨年版、2011124日付 2011年こんなオーダーが観たいセ・リーグ篇 を参照していただけば一目瞭然<>。お時間のある方はぜひご高覧いただき大笑いして欲しい。

パ・リーグ篇は別途…

 

 

P.S.1月29日追記

スワローズの相川亮二捕手を「相川亮太」と表記していたので訂正しました。ご指摘下さった @yakyuweb さんに感謝するとともに、お詫びします。申し訳ありませんでした。

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