日本プロ野球界のマスコット第1号!?
スワローズのマスコットと言えば1994年から活躍しているつば九郎や燕太郎、つばみだが、つば九郎デビュー前の1979年頃から活躍していたのが冒頭のヤー坊とスーちゃん。昨年発売されたベースボール・マガジン社の「BBM2011プロ野球チームマスコットカードセット OUR FRIENDS」にヤー坊とスーちゃんのカードがある。裏面の説明によると、
「ヤー坊&スーちゃんは、1994年につば九郎が登場するまで、スワローズのマスコットとして活躍していました。登場したのは79年ごろらしいのですが、スワローズが初めて優勝した78年にはヤー坊とスーちゃんに似たマスコットがすでにいたそうで、これが日本で最初のマスコットなのでは、と言われています。」
またPHP研究所から発行の「スポーツ・マスコット図鑑」によると、
「記録に残っているのは1979年頃から使い始めたヤー坊とスーちゃんという燕のマスコットだが、実はそれより以前の1978年、スワローズが初優勝を飾ったときに、このふたつの燕のマスコットに似た着ぐるみが使われていた写真が見つかったという。名前などはなかったらしいが、おそらくはこれがのちのヤー坊とスーちゃんの原型だったといわれている。」
だそうだ。で、敗戦処理。も気になっていたのだが、ひょんなところでその元祖マスコットと思われるマスコットを見かけたのだ。
キャンプが始まったものの、まだ実戦が始まっていないので所有しているNumberVIDEO「熱闘!日本シリーズ」を古い順に観ているのだが、1978年のヤクルトスワローズ対阪急ブレーブス戦篇を見始めたら、スワローズのレギュラーシーズンの闘いぶりを振り返る映像の中に、逆転サヨナラ本塁打を放った杉浦亨がホームインしてスワローズナインにもみくちゃにされ、その輪から抜け出てくる姿と、また別の試合で、やはり本塁打を放ってベースを一周する杉浦を祝福するマスコットの映像があったのだ。
ちょっとわかりづらい点もあるが、冒頭のヤー坊とスーちゃんとは別人と思われる。これが噂の、日本プロ野球界のマスコット第1号ではないか?
元ドラフト1位の島野修が扮し、もはや伝説となった旧ブレーブスのブレービーや、ファイターズファンのちびっ子達を魅了したギョロタンが登場するのはこのマスコットや、ヤー坊とスーちゃん以降の話である。
マスコット界では、そのブレービーの後継者だったネッピーやリプシーに代わるバファローブルとバファローベルが昨年デビューして新たな癒し系マスコットとしてたちまちファンの支持を得るなど、年々進化を遂げている。
横浜ベイスターズも親会社が代わったことで、ホッシー、ホッシーナ、ホッシーゾの交代が囁かれているが、バファローブルやバファローベルが支持されたのはその愛しさにファンが魅力を感じたからで、どんなマスコットでもファンは無批判に受け入れるというものでは無かろうから、本当に新しいマスコットの登場を考えているならファンのニーズを誤らない様願いたいものだ。
また、ジャイアンツは、一軍が東京ドームなどホームゲームで、5人いるジャビットファミリーが出張できない日のジャイアンツ球場に登場する6人目のマスコット、イトコ(背番号1105=イトコ)を一日も早く球団HPなどで公認すべきである。
たかがマスコットなどと考えていると、またファンサービスで他球団に後れを取ることになる…。
それにしても、杉浦に戯れるこのマスコット、当時のスワローズとて、他球団がまだマスコットの必要性に気付いていない時期に着想したということは、それなりにキャラ設定などをしたのだろう。当時の資料などを発掘し、情報を公開して欲しいところだ。
このマスコットが映っているDVDは…
NumberVIDEO熱闘!日本シリーズ1978ヤクルト-阪急(文藝春秋/フジテレビ)
P.S.
敗戦処理。としても、一応「ヤクルト マスコット」でいろいろと検索をかけたのだがこれといった情報を得ることが出来なかった。ただ「ヤクルト マスコット」で画像検索をかけたところ、敗戦処理。がblogに掲載した写真が見つかって驚いた。2009年にファイターズのファームが「ヤクルト飲み干そうデー」を企画した時に鎌ヶ谷のファイターズスタジアムに登場したヤクルトくんだ!
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