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2012年2月24日 (金)

大嶋匠の可能性

Cdsc_0119 これまで韓国プロ野球のチームを含め練習試合を組んできたファイターズが明日25日からオープン戦に突入する。見どころの一つに、ソフトボール出身の異色ルーキー大嶋匠が挙げられよう。想像以上<!?>の“野球”への順応性を見せ、キャンプ中に一軍入りを果たし、当面オープン戦でも一軍メンバーとして同行する様だ。

対外試合という点では既に練習試合で体験済だが、より公式戦開幕に近いという意味で、(大嶋に限ったことではないが)これから選手達はふるいにかけられる…。

大嶋の可能性は…?

(写真:1月に鎌ヶ谷で行われた新入団選手歓迎式典での大嶋匠。実はまだ練習しているところを生で観ていない…。)

紅白戦の最初の打席でいきなり本塁打を放つなど、予想外<!?>に“野球”への順応性を見せている大嶋匠。正直、敗戦処理。が素人目に考えて、ソフトボールと野球のギャップに最初のうちは相当苦しむのではないかと思っていたが、現状打撃に関しては結構いい線をいっているようだ。オープン戦でも結果を出し続ける様であれば、一軍生活も長くなる期待はある。だが、そんなにうまく事が運ぶのかという気もする。

大嶋の打撃は本当にプロで通用するのか?それはこの先、オープン戦で打席を重ねることで結果が出るだろう。本当に楽しみな選手だ。ただ、どうしても引っかかるのが大嶋が捕手であるということだ。言わずもがな、捕手というポジションは経験がものを言うポジションで、経験を積むことプラス、センスが勝負だ。何年かに一人出るハイセンスな選手を除き、多くの球団で正捕手は正捕手の地位を確固とするまでに歳月を要している。その点で大嶋はこれまでの経験がソフトボール一本で、野球の投手のリードをした経験に乏しい。ファイターズでは今週、横浜高校出身のドラフト4位入団、近藤健介が一軍の練習に合流したが、経歴は早稲田大学出身で四歳年上の大嶋が捕手としてのスキルでは近藤に劣るということも当然に考えられるのだ。それでなくても一本立ちまでに時間がかかるといわれるポジションの捕手で大嶋はハンディを背負っているようなものだ。鶴岡慎也大野奨太の次に来るとは到底思えない。

そうであれば時間のかかる捕手は諦めて、一塁手なりに転向させて長所である打撃を磨くことに時間を割けるようにするのも一案だろう。坪井智哉の退団後、左の代打要員に適材を欠くチーム事情を考えれば、大嶋は待望の人材と言えるかもしれない。ただし今季のファイターズではターメル・スレッジマイカ・ホフパワーのポジションがかぶり、どちらか一方がスタメンを外れて代打要員に回ることが濃厚だ。現在チームから離れているホフパワーも3月中旬には再来日する予定だそうなので、大嶋が枠に残れるかという問題が出る。

敗戦処理。なりにファイターズの一軍入り28人を想像してみた。

【投手】石井裕也、榊原諒、ブライアン・ウルフ、斎藤佑樹、増井浩俊、武田久、宮西尚生、八木智哉、ボビー・ケッペル、吉川光夫、武田勝、谷元圭介

【捕手】鶴岡慎也、大野奨太

【内野手】田中賢介、飯山裕志、小谷野栄一、金子誠、マイカ・ホフパワー、二岡智宏、稲葉篤紀、今浪隆博

【外野手】中田翔、糸井嘉男、ターメル・スレッジ、陽岱鋼、鵜久森淳志、村田和哉

「○○が抜けている」とか異論はあるだろう。ただ投手が12人登録され、捕手をぎりぎりの2人に絞ったとしても大嶋はなかなか一軍に入り込む余地はない。今成亮太、加藤政義、杉谷拳士、紺田敏正といったところもあぶれている。正直、この顔ぶれに割って入るのは容易なことではないと思う。もちろん実際には我々ファンの期待とは裏腹に思わぬ故障をしてしまう選手も出てくるから、入る隙がないとまでは断言しないが、一部で期待されている「開幕一軍入り」にはハードルが高いことは確かだと思う。

そうであるならば、オープン戦は一試合に一打席でもチャンスを与え、経験させるにしても、よほど打撃が好結果でないならばやがてファームに舞い戻り、徹底的に鍛えさせるという方針がとられる様にも思える。これまでの練習試合ではDHの選手の代打として出場し、そのままラインアップに残って再び打席が回ってきたら打つという感じの様だが、オープン戦でもそういう使い方になるのではないか?

それでもオープン戦という性質を考えれば、開幕直前はともかく当初は多くの打席に立つチャンスを与えられるのではないかとも思えるが、ファイターズのチーム事情でそうはならない可能性もある。

敗戦処理。の予想ではファイターズのDHのレギュラーはスレッジ。

Cdsc_0085 昨年と一昨年はセ・リーグのベイスターズでプレーしていたが、日本球界五年目。普通に考えたら調整を任せて開幕に合わせてくれればいいという格の選手だろうが、昨年シーズン途中に戦列を離れ、鼠径ヘルニア手術をしている。それ以降実戦経験がないのでオープン戦といえども出来るだけ打席をこなしたいのではないか。そうなると大嶋はDHにしても途中からの出場というのが多くなるだろう。もっともオープン戦は主力選手でも二打席くらいで後退というパターンがありがちだが…。

そして二軍落ちした場合、前出の一軍予想の様に一軍に捕手が鶴岡と大野の二人だけとなった場合には今成亮太がファームでメインでマスクをかぶる事が予想される。大嶋に捕手としての勉強をさせながら実戦でマスクをかぶらせたいと考える一方でファームから一軍を狙う投手達の競争を考えると、経験の乏しい捕手とバッテリーを組ませたくないという事が考えられるだろう。独立リーグでは正捕手だった荒張裕司がなかなかマスクをかぶる機会に恵まれないのもそうした事情と推察する。そうなると大嶋はファームでも捕手よりDHでの出場機会が多くなると言うことも予想出来る。

()杉谷拳士

()西川遥輝

()加藤政義

()尾崎匡哉

()今成亮太

()大嶋匠

()関口雄大

()谷口雄也

()松本剛

Dsc_10156 昨年は肩の故障で守備につくことが出来ずにDHが定位置だった西川遥輝が今年も引き続きDHでの出場に限定されるとここでも大嶋の出場機会は限られてしまうという懸念があるが、このスタメンでも市川卓、中島卓也が外れているのだ。もっともファイターズのファームは故障者多発などの理由で毎年人材難に泣かされるから、大嶋も内野の練習をさせられるかもしれない<>

個人的には、もしも大嶋の捕手としてのセンスが今一つで、それでも打撃のセンスが非凡なものであるとすれば、中途半端にファームで捕手や一塁手の練習をするのでなく、正DHとして専門職を目指させるのも一案かもしれないとも思っている

日本のプロ野球(というかパ・リーグ)ではDHというと故障持ちもしくは守備が下手な選手、そうでなければせいぜいベテランで負荷を軽くしたい選手のポジションというのが相場という感じだった。外国人選手をDHに入れるチームも多く、ダメならまた別の外国人選手を獲ってくればいいという感覚。これまでDHのスペシャリストといえば門田博光が真っ先に思い浮かぶが両足に重大な故障を抱えていて常時守備につくのが困難で、レギュラーとして試合に出るにはDHしか生きる道がなかったのが門田の実態だった。

だが、まだ現実味は薄いと思うが、予告先発制の導入を検討していると言われるセ・リーグが次に行き着く先はDH制とも憶測レベルだが囁かれている。さきがけのパ・リーグとしてはDHのスペシャリストがまたぞろ欲しい時期でもあるのではないか。これまで門田以降に日本人でDHのスペシャリストが誕生しなかったのは守備につけない選手だと日本シリーズのビジター試合で出場出来ないし、交流戦導入後はセ・リーグ主催の交流戦でも同様の問題が出るため、スペシャリストが育成出来なかったのだろう。

しかし、どのみち野球の経験が乏しい大嶋であれば、一点突破で打撃で生きるしかないということで本格的にDHのスペシャリストを目指すのも悪くないと思う。一軍でいきなりDHの座を射止められないにしても、打撃向上のみに限定した練習を積めればそれこそ貴重な左の代打として一軍28人に割って入る道が出てくるかもしれない。

実はこれは敗戦処理。の個人的な予想なのだが、ファイターズは早晩先発型の外国人投手を獲得するのではないかと見ている。理由は言うまでもなく「大エース」ダルビッシュ有の抜けた穴を少しでも埋めるためだ。

ダルビッシュの代わりが務まる投手を探すのは困難でも、例えばMLBの開幕のロースターから漏れた選手の中からボビー・ケッペルブライアン・ウルフ級の先発投手を探す事は出来るかもしれない。

Dsc_0006 極論すれば十勝しても十敗する投手でも良い。先発ローテーションの一角を守ってくれればOKだ。ただその場合、一軍外国人枠四人の内、三人を投手が占めることになり、野手の外国人はスレッジとホフパワーの内の片方だけとなるが、そこに大嶋の入る隙が出来るのだ。

妄想が果てしなく膨らみそうだが、敗戦処理。は大嶋匠の可能性を信じたい。来月、敗戦処理。はファイターズのオープン戦と、イースタン・リーグの開幕戦を生観戦予定。大嶋の姿を生で観ることが出来るとしたら、どの試合だろうか…

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