ジャイアンツ、最後のオープン戦は1安打完封負け-そしてベイスターズの新マスコット、DB.スターマンも弱点を露呈…
本当に寒かった。
開幕カードの一週間前にあたるオープン戦では開幕カードに投げる主力級の投手が投げることが多いので、密度の濃い試合になることが多いので例年なるべく生で観る様にしている。今季は既にファイターズのオープン戦を二試合生で観ているので、今日はジャイアンツの試合を選んだ。ジャイアンツは明日はアスレチックス、明後日はマリナーズと、日本で開幕戦を行うMLBのチームの調整相手を務めるので、NPBのチームとのオープン戦はこの横浜スタジアムが締めくくりとなるのだ。
全席自由ということなので、内野自由席のチケットで三塁側のジャイアンツベンチの真上あたりに陣取った。
今季から「背番号27」となった實松一成の姿を早速見つけた。
ジャイアンツの「背番号27」といえばV9時代の名捕手森昌彦(後に祇晶)。古田敦也や伊東勤に限らず各球団で捕手が「背番号27」を付けることが多いが、ジャイアンツでは森が引退して四十年弱の間、捕手が「背番号27」を付けるのは意外にも實松でやっと二人目だ。今日は實松は途中出場して杉内俊哉とバッテリーを組んだがジャイアンツで「背番号18」のエースナンバーと「背番号27」がバッテリーを組むのはこれもV9時代の堀内恒夫&森以来だ。
また、三塁ベンチ前ではジャイアンツ出身で後にベイスターズの前身、ホエールズでもプレーした関本四十四の姿が。
関本氏は夜の部では青海の東京カルチャーカルチャーで行われた「開幕直前!2012年プロ野球ペナントレース大予想大会」で駒田徳広らとともに毒を吐きまくっていた。
さらにネット裏に目を移すと、「ミュージックステーション」でおなじみのテレビ朝日の竹内由恵アナの姿が。
竹内アナは日曜日の深夜の「GET SPORTS」も担当しているのでその取材か?ただこの日は、ベイスターズの昨年までの親会社であったTBSとのタイアップで「TBSデー」。
「朝ズバ!」でみのもんたとコンビを組んでいる高畑百合子アナが始球式を行った。
「TBSデー」なのに、この試合を放送したのはTBSグループではCSのTBSニュースバードのみ…地上波でやれよ…。
そして話題の新マスコット、DB.スターマンが登場。
ベイスターズのスタメン発表のタイミングでグラウンドに姿を現したが、ライトスタンドの前まで行くのに時間がかかることかかること…。
試合はジャイアンツの先発、内海哲也が初回、プレーボールの初球をベイスターズ一番の梶谷隆幸にはじき返され、レフト後方の飛球。レフトを守るジョン・ボウカーが追いついたかに見えたがグラブに当てて落球する二塁打で無死二塁とされると、この後、四球と犠打の一死二、三塁から四番の小池正晃にレフト前に2点タイムリーを浴びた。
結果的にはこの得点シーンがこの試合唯一の得点シーンとなった。
ベイスターズの先発も内海と同様に開幕投手が内定している高崎健太郎。
こちらも昨日からのスライドの様で内海と同様に2イニング限定登板。この時期の雨天中止は監督、投手コーチの頭を悩ませる。
ジャイアンツ打線で四番に座った村田修一はベイスターズ投手陣の前に4打数0安打だった。
4打席を通してのブーイングのきつさはジャイアンツへの移籍で罵られた過去の誰よりも大きかったのではないかと言うほど大きかったが、特にゴロで凡退し、ホームの一塁側スタンドの前を通って戻ってくる際のブーイング、ヤジが厳しかった。
昨年の内川聖一といい、村田といい、「強いチームで野球をやりたい」ではなく「俺が引っ張ってこのチームを強くする」にはならなかったのか。自分は自分のやることをやって数字を残しているから他の選手達とは違う。こんなチームから飛び出したい、では「何でも欲しがる」チームへの移籍でなくても顰蹙を買うだろう。FA権は自ら得た権利であるが、ファンはそこに割り切れ無さを感じるのだろう。
ベイスターズは高崎が2イニング投げた後、国吉佑樹がマウンドへ。
昨年の今頃はまだ3桁の背番号を付けていた投手が高崎と開幕投手を争うまでに成長する。
ベイスターズだからと笑うことなかれ。この投手は大きくなるだろう。
ジャイアンツも澤村拓一、さらには杉内俊哉とつぎ込んでくる。
それぞれ力強く、いつでも開幕OKという感じ。
八回裏には調整が遅れていてオープン戦初登板となる久保裕也が登板。
素人目にはボールを置きに行くというか、おっかなびっくり投げている様に見えたが…。
豪華投手陣の一方、ジャイアンツ打線はお寒い限り。八回表に代打で出た矢野謙次が放ったセンター前安打がこの日唯一の安打。オープン戦とはいえ継投によるノーヒットノーランをくらうところだった。もっとも、1安打で完封されるくらいならノーヒットノーランを食らった方が不甲斐なさに気付いて奮起するきっかけになる様な気もしたのだが…。
【24日・横浜スタジアム】
G 000 000 000 =0
B 200 000 00× =2
G)●内海、澤村、杉内、久保-阿部、實松
B)高崎、○国吉、山本、Sハミルトン-黒羽根
本塁打)両軍とも無し
昨年も統一球に苦しんだジャイアンツ打線。今年も苦しむのか?そんな不安が増す一方の試合だった。打線はレギュラークラスを並べたのに音無し。隠善智也、大田泰示、寺内崇幸も元気がなかった。
これでこのまま横浜スタジアムを後にしたのでは何の収穫もない野球観戦ということになるが、試合後、噂のDB.スターマンと遭遇した。
あっという間にファンに囲まれ、早くも人気者になったことをうかがわせるが、意外な弱点も見つかった。
敗戦処理。も親近感を覚える通称2.5等身の体型は何とも愛くるしいが、「スターマン、拍手して…」というファンのリクエストに手首を動かすのが精一杯のDB.スターマン。
そう、腕が短すぎて拍手が出来ないのだ。また、これも腕が短い影響か、サインを一人で書けない様だ。
ファンからサインを求められると、スタッフが台紙の様なものを出してDB.スターマンの腹の前に突きだして下敷き代わりにし、その上でDB.スターマンがペンを走らせるのだ。これは先々苦労するのでは…
DB.スターマンがお仕事を終えてファンの前から姿を消すのを見届けて、今度こそ敗戦処理。は横浜スタジアムを阿斗里、もとい後に。京浜東北線、東京臨海高速鉄道、ゆりかもめを乗り継いで青海にある東京カルチャーカルチャーへ。
関本四十四氏、駒田徳広氏らが文化放送ライオンズナイターでおなじみの斉藤一美アナの進行で今年の十二球団を斬る「開幕直前!2012年プロ野球ペナントレース大予想大会」を楽しんだ。
関本氏の毒舌が冴え渡りすぎ、とても会場外では口外出来ない内容だった。
こういうイベントに参加すると、「プロ野球ナイト」の再開が望まれる。
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コメント
HARA88様、コメントをありがとうございました。
24日はお疲れ様でした。
> 初めて駒田さんや関本さんを生で見ましたが、私の方がかなり緊張してました。しかし、テレビ等では聞けない内容のトークを聞けて「やっぱり、このイベントに来てよかった。」と思いました。
ジャイアンツがあのザマでしたから、DB.スターマンと夜のイベントがなければほとんど何の収穫もない一日になるところでした。
まあ凄い内容でしたね。
関本さんの現役時代を観ている身としては、最初から毒舌を期待していましたが、想像以上でしたね。
それ以上のことはとても書けません…。
> 途中、トークしている関本さんの視線が私の方向を向いていた様な気が…
エントリーに掲載した写真もまさに…
投稿: 敗戦処理。 | 2012年3月26日 (月) 23時42分
昨日はお疲れ様でした。私は夜のイベントのみの参戦でした。
初めて駒田さんや関本さんを生で見ましたが、私の方がかなり緊張してました。しかし、テレビ等では聞けない内容のトークを聞けて「やっぱり、このイベントに来てよかった。」と思いました。
途中、トークしている関本さんの視線が私の方向を向いていた様な気が…
投稿: HARA88 | 2012年3月25日 (日) 21時42分