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2012年4月15日 (日)

今季初のイースタン生観戦は4時間超え…

Dsc_0340今季はこれまで生観戦予定がことごとく悪天候とかち合って観戦出来なかったイースタン・リーグ公式戦。今日(15)はようやくファイターズスタジアムでのファイターズ対ジャイアンツ戦を生観戦でした。だからというわけではないだろうが、延長十一回、4時間超えでお腹いっぱいなロングゲームを提供してくれた。最後の方は寒さすら感じられた。

 

(写真:十回表一死一、三塁で代打仲澤広基の打席でスクイズのサインが出ていたか、飛び出して捕手からの送球で牽制死した三塁走者の中井大介。手前は小関竜也三塁コーチ)



3月17日のイースタン・リーグ開幕戦は雨天中止、3月31日のジャイアンツ球場でのジャイアンツ対ファイターズ戦は強風のため中止と、3月3日に教育リーグのジャイアンツ対マリーンズ戦を生観戦したのを最後に機会を逸していたイースタン・リーグ生観戦。特に鎌ヶ谷は今季初の生観戦となった。

 

そして、観戦の機会を逃したままイースタン・リーグは開幕から一ヶ月を経過、ファイターズは怒濤の7連勝中である。

 

西船橋駅のバスターミナル、そのバスに乗ってたどり着くスタジアムの正面広場。目に入るものすべてが懐かしく感じられた。やっぱり鎌ヶ谷に足を踏み入れない限り、シーズン開幕を迎えた気にはならない。

 

そして、スタンドに入って三塁側のだいたいいつもの観戦位置に陣取ってネット裏を見ると…
Dsc_0010いた!昨年は夏場に観戦中に熱中症でダウンしたとも伝えられているあの方が今季は開幕から元気に定位置で観戦しているとは聞いていたが、実際に生で観ると安心する。

また、敗戦処理。のイースタン初観戦に合わせるかのように、大田泰示が帰ってきた。
Dsc_0011入団四年目にして初の開幕一軍入りを果たしたものの、代打での数少ないチャンスを活かせなかった。個人的には一試合でいいからジョン・ボウカーに代えてスタメンで勝負させて欲しかったが…

舞台は整っている感じだ。今季から復活した応援のリーダーの姿が見えなかったことを除けば、いつもの鎌ヶ谷だ。
Dsc_0016ただ、コンコースに出てみると昨年までとは違ったグッズコーナーが出来ていた。


先発は…もうだいぶ前のことのように感じられるが、たぶんジャイアンツが金刃憲人でファイターズが中村勝だったような気がする
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大田は一回表に早速チャンスで打席に向かう。

一回表、先頭の橋本到がライト前に運ぶと、松本哲也の一塁ゴロで二塁へ。一死二塁で一軍から落ちてきた大田泰示が打席に入った。ネット裏のファイターズファンから「お帰り!」と暖かい声援が飛ぶ中<苦笑>、第一打席は空振りの三振。
Dsc_0054この後、昨日(14)付けで一軍登録を抹消された四番の中井大介もセンターフライに倒れ、ジャイアンツは先制機を逃した。

 

金刃は敗戦処理。の印象だとリリーフ登板の時には制球に苦しむことが多いが、先発だとそこそこまとまった投球をする。そこを狙い撃たれたり、立ち上がりを襲われたりすることもあるのだが今日はよい意味でまとまっていた。
Dsc_0065_2一回裏に先頭の松本剛にいきなりレフト前に運ばれたが、続く西川遥輝の三塁ライナーで併殺にしてピンチを切り抜けると、この後も先頭打者を出す回もあったが後続を断っていた。

金刃とは対照的に中村は球は走っていたように思えたが、毎回のようにピンチを迎える。
Dsc_0072
二回表には石井義人福元淳史の連続ライト前安打と送りバントで一死二、三塁のピンチ。下位打線の加藤健を投ゴロ、和田凌太を三振に仕留めてピンチを切り抜けた。続く三回表には二死から大田にセンター前にゴロで運ばれ、中井に四球で二死一、二塁のピンチ。
Adsc_0102中村は石井をセカンドフライに仕留めた。

しかし四回表、福元、田中大二郎の連打で無死一、三塁から加藤がセーフティ・スクイズ。そんなに見事なスクイズではなかったが捕手の近藤健介がホームベースを空けてしまい、中村はバックホーム出来ず…(タイミングはセーフだったかもしれないが、捕手は安易にホームベースを空けちゃいかんでしょ)。ジャイアンツが1点を先制。

 

五回が終了した。ジャイアンツの1点のみという淡々とした進行。今日はここでラジオ体操第一
Dsc_0164これまた鎌ヶ谷に来たぞと言う感覚を思い起こさせる。試合によっては四回終了後に行う時もあるが、それだとインタバルが短くて途中で終了してしまい消化不良気味だが、五回終了時だとたっぷり時間をかけられる。今季はなるべく五回終了時に行って欲しい。

 

金刃を攻めきれないファイターズ打線は六回裏、二死から西川の一、二塁間のゴロを追いついたかに見えた二塁手の中井が捕球できずライト前に。安打かと思ったが記録は失策。ちょっと落胆したのか金刃は続く杉谷拳士に四球。この試合初めての四死球で初めて複数の走者を背負うと、マイカ・ホフパワーに代わって五回表の守備から一塁に入っている市川卓がしぶとくレフト前に運んで西川を還し、1対1の同点に追いついた。
Dsc_0195金刃はここで降板。バックホームの間の進塁に送球ミスが重なってなおも二死二、三塁だったが二番手の福田聡志尾崎匡哉が二塁ゴロに打ち取られた。

 

五回のラジオ体操に続いては七回裏、ファイターズのラッキー7の攻撃前に「ファイターズ魂」C☆Bとファン有志がグラウンドで踊り、「ファイターズ魂」がスタンドに流れた。
Dsc_0215速水けんたろうが芸能活動を自粛しているので、インストロメンタル・バージョンで場内に流れた。あれ以来、「ファイターズ賛歌」もファンが大合唱して作られたCDを流している。いわゆる大人の事情というヤツだ。

しかし「ファイターズ魂」は速水けんたろうが歌唱だけでなく作詞、作曲に携わっている。趣旨からすると、いささか疑問だ。ひょっとして楽曲を使用することで著作権料という形で、芸能活動を自粛している速水けんたろうを支援しているのだろうか…。

試合が終盤に入ると、両軍ともに継投策に。ファイターズは中村が6イニング1失点で降板した後、七回表には齊藤勝、八回表には榊原諒が無失点で切り抜ける。榊原は不運な安打が続いて無死一、二塁とされるが石井に送りバントをさせず三振に仕留めるなど、何とか無失点で凌いだ。

 

ジャイアンツは六回裏のピンチを切り抜けた福田が七回、八回とマウンドに上がり走者を出さず。八回二死で左の西川を迎えたところで大立恭平にスイッチ。

Dsc_0293九回にはルーキーながら一軍入りを果たした一岡竜司が市川と加藤政義に連続四球を出すなど危なっかしい場面もあったが、市川の代走、紺田敏正の二盗失敗に助けられた面もあり、無失点で1対1で延長戦へ。

 

十回表、ジャイアンツは一死から中井が四球で出塁。榎下陽大が九回に続けてマウンドに上がっていたが、石井、福元、田中大と左打者が三人続くとあってここで根本朋久にスイッチ。
Dsc_0331根本は左対左の石井を一塁ゴロに仕留めるが、併殺を焦ったか一塁の浅沼寿紀が二塁に悪送球で一死一、三塁とピンチを拡げてしまう。ここで福元の代打に仲澤広基が起用され、1ボールナッシングからの二球目にセーフティ・スクイズのサインが出ていたのか、仲澤がボール球を見送ると、三塁走者の中井が飛び出していて捕手の今成亮太からの三塁送球でタッチアウト(冒頭の写真)。

根本は結局仲澤にストレートの四球を与え、再び二死一、二塁のピンチ。ジャイアンツは田中大に代打、高口隆行を起用。
Dsc_03452010年オフに交換トレードとなった当人同士の対決となり、根本は高口にもツーボールナッシングと苦しむが、ファイターズファンからの「大丈夫だ。たまにしか打たないぞ~」というヤジで冷静さを取り戻した。
Dsc_0346高口をレフトフライに仕留め、ピンチを切り抜けた。

 

ジャイアンツは十一回表も攻める。イースタン・リーグは今季もセ・パ両リーグが採用している3時間30分ルールを使用せず、従来通りの延長十一回まで。つまりこの回が最終回だ。

イニングまたぎとなった根本から河野元貴がセンター前のポテンヒットで出る。和田の送りバントはピッチャーフライとなったが橋本に四球。一死一、二塁と最後の最後に大ピンチを迎え、打者は松本哲。いつもならこんなピンチには三塁側の応援団からマウンド上の投手を鼓舞するコールが飛ぶか、長時間試合に疲れたか、武田久が同点に追いつかれた一軍の試合のチェックに忙しいのか特に激励のコールが出ない。リーダー不在だと…。

根本は粘る松本哲を三振に仕留めて二死一、二塁としたところで大田を迎え、ファイターズベンチは六番手に木田優夫を投入。
Dsc_0386大田が木田から三塁線に内野安打を放って二死満塁とチャンスを拡げたが、四番の中井がライトフライ。
Dsc_0393木田に抑えられ、これでジャイアンツの勝ちはなくなった。


Dsc_0397十一回裏はファイターズが一番からの好打順であったが、この回から登板の六番手、野間口貴彦の前に三者凡退。三人とも二塁ゴロに倒れた。

 

15日・ファイターズスタジアム】
G 000 100 000 00 =1
F 000 001 000 00 =1
G)金刃、福田、大立、一岡、星野、野間口-加藤、河野
F)中村、齊藤、榊原、榎下、根本、木田-近藤、今成
本塁打)両軍とも無し


攻めに攻めたジャイアンツは12安打を放ったが1得点のみ。随所で見られたバントの失敗に、口うるさいファイターズファンから「川相にちゃんと教われ!」「川相は教えるのは下手なのか?」などのヤジが飛んでいた。

一方のファイターズは逆に4安打と貧打に泣いた。六回裏の市川の同点打がチーム全体で最後の安打。七回以降5イニング、九回に四球の走者が二人出ただけで淡泊な攻撃が続いた。ファイターズのファームは4月に入ってから無傷の7連勝と好調だが今日に限ってはその面影はなく、よく負けなかったなという感想。負けなかったと言うことは強いのかもしれないが…。

先述したように敗戦処理。は今日が今季の鎌ヶ谷初観戦。ファイターズに関しては教育リーグも観ていないので、ルーキー達は初見物。松本剛、近藤健介、大嶋匠がスタメンに名を連ね、石川慎吾が代打で登場した。
Dsc_0157キャンプ、オープン戦序盤に話題を呼んだソフトボール出身の大嶋は中田翔をコピーしたかのような構えから入るが、左対左となる金刃に対しては大人と子供という感じだった。唯一の右投手との対戦となった七回の第三打席に期待したが福田に詰まらされてのショートゴロといいところなしだった。

近藤は先述のセーフティ・スクイズへの対応に問題があったが、左対左となっても右打者の関口雄大の前の打順を任されるだけのことはあるバット裁きを見せてくれた。安打は出なかったが…。そしてその唯一の失点のきっかけはショートを守る松本の緩慢なスローイングだったようだ。敗戦処理。はビールの買い出しに行っていて見逃したが、この回の先頭の福元のショートゴロの処理が緩慢だったようだ。

 

だが、そういったいびつなルーキー達を何とか一軍の戦力に育てるのがファイターズの生きる道。これからも見守っていきたい。

一方のジャイアンツでは何度も取り上げている大田だけでなく、中井、田中大の期待の若手三羽烏がそろってファームにいるのが当たり前のようになっているのが残念だ。

 

岡崎郁前二軍監督の時期にはこの三人は優先的に起用され、例えばイ・スンヨプがファームで出る時でも彼ら中心のラインアップとなり、イ・スンヨプが下位打線に回るのが常だった。それが田中大は今日は七番。
Dsc_0074二回表の第一打席から送りバントを命じられたのは下位打者だから仕方ないという見方もあるだろうが、後ろが八番、九番であってもバントの指示が出るのは何ともはや…。

 

今日は最後の方は寒くなってしまったが、両チームとも今年もツッコミどころ満載であり、また試合を観たいなと意欲が沸き立つ感じになった。ただ、出来れば西船橋駅行きの最終バスが出る17:19までには試合を終わらせて欲しいものだ。

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