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2012年4月12日 (木)

『全額返金!?アツいぜ!チケット』はありなのか?

Cdsc_021111日、ベイスターズは5月1日~5月6日の本拠地6連戦の目玉企画として、300枚限定の『全額返金!?アツいぜ!チケット』を発売すると発表した。購入した観客の満足度によってキャッシュバック。14,000円のチケットが勝ち試合なら上限で半額、負け試合の場合は全額キャッシュバックされるという。

 

ネタとしては面白いが、コレ、ありなのか?



(写真:一塁側のベイスターズファンを盛り上げるベイスターズの専属チアガールdianaと新マスコットのDB.スターマン。2012年3月撮影)

 

そもそもNPBの野球興行は、ホームチームが、相手チームのファンであろうとチケット販売収入を独占するシステム。ホーム、ビジターどちらのチームのファンであろうとホームチームにチケット代を払っている訳で、見方を変えればホームチームはチケット収入の対価として勝利を義務づけられているものでは無い。

 

特にセ・リーグにおいては近年こそ多少希薄になっていると思うが、過去には多くの球団が対戦相手のジャイアンツファンの存在を前提としたビジネスモデルを構築していた。ジャイアンツファンも多く詰めかける対ジャイアンツ戦はドル箱であったし、ジャイアンツ戦に限ってゴールデンタイムに全国中継が見込め、その放映権料収入がセのジャイアンツ以外の球団とパの球団との決定的な差となっており、それが両リーグの観客動員の差にもなっていたほどだ。

 

おそらくは当該チケットは一塁側のベイスターズサイド限定なのだろうから、ベイスターズの勝敗が購入者の満足度に直結するのだろう。勝った場合より負けた場合の返金限度を高く設定しているのは「負けてごめんなさい」という意味で、選手に鼓舞を促すのと、ファンへの誠意を示すという意味なのだろうか?

 

しかし、それならば大型連休の六日間限定ではなく、(何らかの方法でベイスターズファンに限定できる方法にした上で)年間通して行うべきであろう。特定の期間だけ、それもごく限られた枚数で実施するというのはあくまでネタというかお遊び企画の域を出ていない、自虐的なお遊びで悪趣味な企画という印象をぬぐい得ない。選手達に失礼な企画ではないかと感じてしまう。

 

ファンサービスとは何だろう?

 

球場に来たお客さんに満足してもらうには、一番はチームが好ゲームをし、勝利を提供し、お客さんに「来て良かった。よし、また来よう!」と思わせることだろう。ただそれだけでは別にベイスターズだからと言うわけではなく、相手がある以上勝敗というのは不特定要素だ。11日のホークス対ファイターズ戦のようにホームチームが0対14で敗れるなんてこともあり得るのだ。それでもお客さんに「よし、また来よう!」と思わせなければならないと考えた時に、勝敗に左右されないサービスというものを考えなければならないのである。

 

Cdsc_db0906近年ではマスコットによるファンとの触れ合いや選手によるサインボール投げ込み。横浜スタジアムで言えば、敗戦処理。も32年前に参加したことがあるスピードガン測定など、様々な仕掛けがある。お弁当が美味しいとか、ビールを売っているお姉さんがきれいだというのもファンの満足度や「また来よう!」というモチベーションに繋がるのだ。それらを通じてではなく、「ごめんなさい。負けちゃいました。言い値でキャッシュバックしますから…」というのがファンサービスなのだろうか?

 

 

そしてそもそも、ファンはわざわざ球場に足を運んで、負け試合を観る羽目になった場合に返金してもらえば納得するものなのだろうか?もちろん「勝って欲しい」と思って足を運ぶのだろうが、その期待に背かれたとして、返金してもらえば気が済むというものなのか?

 

 

負けちゃったから返金します…ちょっと違うのではないか?他に負けてもファンを納得させるサービスの提供方法はないのだろうか?考えつくした上でのアイディアなのか?


TBSが親会社だった時代にいいようにやられていた本拠地・横浜スタジアムとの使用条件で
DeNAベイスターズはかなりの譲歩を勝ち取ったと報じられていたが、それにもかかわらずこの程度の発想では寂しい限りだと思う。

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コメント

肉うどん様、コメントをありがとうございました。

> あくまでも小生の主観ですが、バーゲンハンターにしてやられただけの寂しい結果のように思います。

なるほど。バーゲンハンターですか。まさにそうですね。

今日、まさにそんな指摘のブログを読みました。最近よく読ませていただいているのですが、私が上手く言葉に出来なかったことを指摘されています。
( http://baseballstats2011.jp/archives/6825171.html )

いろいろな見方があるとは思いますが…

ただ、「トイレが混んでいたから」という理由での返金があったそうですが、これは球団では改善できないでしょうが、利用者の声としてよく真意を聞いてスタジアムに声を届けて欲しいですね。

> おそらく球団サイドは、この企画によるメディアでの露出効果>>>払戻額、などと小賢しく結論付けるのだと思いますが、球界全体の発展のためにも、もう少し骨太な発想をしていただきたいですね。

それこそが旧態依然とした宣伝感覚だと思います。新しい業界なのですから、そういう尺度で物事を見ないで欲しいですね。

投稿: 敗戦処理。 | 2012年5月 9日 (水) 22時45分

敗戦処理。さん、熱いぜチケットの結果がでてましたね。あくまでも小生の主観ですが、バーゲンハンターにしてやられただけの寂しい結果のように思います。

おそらく球団サイドは、この企画によるメディアでの露出効果>>>払戻額、などと小賢しく結論付けるのだと思いますが、球界全体の発展のためにも、もう少し骨太な発想をしていただきたいですね。

投稿: 肉うどん | 2012年5月 9日 (水) 01時05分

肉うどん様、コメントをありがとうございました。

> 横レス申し訳ありません。

いえいえ、いろいろなご意見をお聞きしたいので大歓迎ですよ。

> 今年の日ハム名護では国内球団との練習試合が有料@500円(外野無料)になりました。斎藤人気故のことなのでしょうが、プロ球団としてコンテンツに自信があれば、これで構わないと思います。そして、練習試合では特にそうなのですが、勝ち試合=良いコンテンツということでは必ずしもないでしょうし。

なるほど。原則キャンプはしょせん“練習”なので無料公開ですが、試合形式なら有料もありでしょうね。

> 入場料返金、話題作りとしてはありかもしれませんが、本質からは外れているように思います。

私もそこが引っかかったのですよ。

> そういえば、昔の後楽園ではファン参加企画、明●製菓提供のマトあて競争?がありました。一度、出てみたかったですね。

明治製菓っていつの間にスポンサー降りたのですかね?今は伊藤ハムが試合前のイベントのスポンサーをしていますが、あの当時は明治製菓でしたね。

因みに私は横浜スタジアムの試合前のスピードガン競争に出たことがあります。三十年以上前ですが…

投稿: 敗戦処理。 | 2012年4月25日 (水) 08時18分

横レス申し訳ありません。

「落合辞めさせろ」のエピソードは初耳でしたが、真実のような気がしますし、プロ野球の本質をついたお話だとも思います。試合に勝っても人気がなくては仕方がありません。古い話ですが、パリーグの常勝球団、阪急も人気がなく、譲渡されてしまいました。

今年の日ハム名護では国内球団との練習試合が有料@500円(外野無料)になりました。斎藤人気故のことなのでしょうが、プロ球団としてコンテンツに自信があれば、これで構わないと思います。そして、練習試合では特にそうなのですが、勝ち試合=良いコンテンツということでは必ずしもないでしょうし。

入場料返金、話題作りとしてはありかもしれませんが、本質からは外れているように思います。いっそのこと、勝ったら全額、負けたら半額返金の方が、応援に熱も入り、盛り上がることでしょう。

そういえば、昔の後楽園ではファン参加企画、明●製菓提供のマトあて競争?がありました。一度、出てみたかったですね。

投稿: 肉うどん | 2012年4月24日 (火) 23時16分

西 清治様、コメントをありがとうございます。

> どなたもコメントされてないので、わたしがコメントしてみます(^^ゞ

いつもありがとうございます。

> わたしは敗戦処理。さんほどこの試みを否定的には見てません。ファンサービスという面もあるでしょうが、むしろ選手たちに「自分たちは観客からどう見られているのか?」というのを意識させるいいきっかけになると思います。といいますのは、このチケットを買った客は、キャッシュバック受ける額を観客自身が決められるというシステムになってるからです。いわば、新商品を試すモニターのようなものととらえてはいかがでしょう?

なるほど。市場調査と、それに対する謝礼代わりと考えれば、別の見方が出来ますね。

かなり高い授業料、市場調査費になるかもしれませんが…

ただそれなら、一回限りでなく、平日のナイトゲーム三連戦とか別の機会にまたやってサンプリングを増やして欲しいですね。

> このチケットのデメリットとして、満足したかどうかの基準が各観客によって異なる、また満足したからといって料金を素直に払う(キャッシュバックを求めない)とは限らないという可能性はあります。つまり、各観客の払った額が各観客の満足度をストレートに反映しているかどうか疑問というのはあるでしょう。要は性善説をとるか性悪説をとるか、こればかりはやってみないとわからないでしょうね

そういう不安はありますね。余談ですがドラゴンズ選手会の主導でナゴヤドームに目安箱を置いたところ、ファンの声で一番多かったのが「もう落合いいから辞めさせろ」だったという話を聞いたことがあります。

投稿: 敗戦処理。 | 2012年4月24日 (火) 12時19分

すみません、さっきのコメントに書き忘れたことを追加しておきます。

このチケットのデメリットとして、満足したかどうかの基準が各観客によって異なる、また満足したからといって料金を素直に払う(キャッシュバックを求めない)とは限らないという可能性はあります。つまり、各観客の払った額が各観客の満足度をストレートに反映しているかどうか疑問というのはあるでしょう。要は性善説をとるか性悪説をとるか、こればかりはやってみないとわからないでしょうね。

投稿: 西 清治 | 2012年4月24日 (火) 00時53分

敗戦処理。さん、こんばんは。

どなたもコメントされてないので、わたしがコメントしてみます(^^ゞ

わたしは敗戦処理。さんほどこの試みを否定的には見てません。ファンサービスという面もあるでしょうが、むしろ選手たちに「自分たちは観客からどう見られているのか?」というのを意識させるいいきっかけになると思います。といいますのは、このチケットを買った客は、キャッシュバック受ける額を観客自身が決められるというシステムになってるからです。いわば、新商品を試すモニターのようなものととらえてはいかがでしょう?
少なからぬ金を払って足を運んだのにあまりにふがいない試合を見せられると「金返せ!」と言いたくなる時ってありますよね?グラウンドに物を投げたり(^^ゞツイッターやブログに投稿するという手もありますが、より選手にダイレクトに意思表示する手段として、このチケットは非常に有効だとわたしは思います。

投稿: 西 清治 | 2012年4月24日 (火) 00時46分

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