« 開幕から22試合連続無失点-山口鉄也の使い方 | トップページ | ジャイアンツの契約金標準額超過の問題は流出経路判明で幕引きなのか? »

2012年5月29日 (火)

LAWSONがNPBパートナーに

Dsc_120525日、NPBはコンビニエンスストアチェーンの王手、株式会社ローソンが新たにNPBパートナーに加わったと発表した。現在のNPBパートナー株式会社コナミデジタルエンタテイメント、マツダ株式会社、日本生命相互保険会社、ジョージアと合わせ、5社となった。Jリーグと比べると圧倒的に少ない。 


Jリーグの公式サイトを訪ねると、カルビー、キヤノン
15社のロゴが並んでいる。数のうえでは完全に負けている。NPBは長年オールスターゲームの冠スポンサーを務めていた三洋電機が業績不振で撤退するなどで一時はパートナーが3社という時期もあった。三洋電機の撤退は当時話題になったが、新日本石油ENEOSなど、いつしか離れていったという感じのスポンサーもある。

それでも1990年代後半には三洋電機の他にも日本アイビーエム、日本マクドナルド、日清製粉、大塚化学、ファミリーマートら賑々しくスポンサーシップが名を連ねていた。ところが例えばファミリーマートは当時の福岡ダイエーホークスの親会社ダイエーの系列のローソンとバッティングし、日本マクドナルドは千葉ロッテマリーンズの親会社のロッテの系列のロッテリアとバッティングし、大塚化学オロナミンCは東京ヤクルトスワローズの親会社、ヤクルトの商品群とカテゴリーがダブる等の理由で契約期間満了でお引き取りいただいた経緯があり、その結果激減した。現在のNPBパートナーのジョージアは正確には社名でなく商品名だ。日本コカ・コーラ全体でパートナーになろうとするとヤクルトとバッティングするということなのだろうか?

それでも実際には日本マクドナルドのキャラクターであるドナルドはいくつかの球団の試合に現れてファンとの交流をしている。ファイターズのファームもイベントでドナルドをゲストに招くことが多いが、過去には宿敵ロッテを相手に始球式を務めたこともある。
Cdsc_0028
01ドナルド、野球経験がありそうだ。また、セブンイレブンはジャイアンツ主催試合のプレミアムラウンジのチケットを扱うなど特定の企画に強い。



ただ、NPBの場合はJリーグと違ってチーム名に企業名が入る。賛否両論あるが、企業の宣伝媒体として各球団が親会社の保護を受け、日本のプロ野球界が長年それで続いてきたのは事実であり、それらを統率するNPBのスポンサーに競合企業を付けるわけにはいかないというのも理解出来るし、逆にそういう企業がスポンサーに名乗り出ないというのもあろう。

ただ、幅広いタイアップ企業を得ることはスポーツ興行にとってのステータスであることは間違いない。Jリーグ15社に対して、NPBの5社というのは寂しいと言わざるを得ない。古い話になるが、ジャイアンツの主力選手がオロナミンCのCMから降ろされたというのはそれはジャイアンツの格が落ちたと言うことを意味するのだ。

もちろんだからといって、闇雲にスポンサー企業を募るという訳にもいかないだろう。かつて大阪近鉄バファローズが消費者金融のアコムをスポンサー契約しようとした時、ジャイアンツの渡邉恒雄オーナーを始めとする反対勢力によって却下された。そしてそれからしばらくして十二球団の本拠地の半数近くの球場のバックネット下広告に名を連ねていた消費者金融の広告が順次他業界に代わっていった。

当時東京ドームはジャイアンツとファイターズが本拠地として使用していたが、地上波でのテレビ中継を前提としていたジャイアンツ戦の際にはバックネット下の広告が高く売れたが、それ以外の時にはプロミスが広告を出していた。プロミスとの契約を打ち切らざるを得なくなった東京ドームはなかなか代替えが見つからず、自社のラクーアなどの告知でお茶を濁したほどだった。


二十一世紀に入り、球団の親会社自体、楽天、ソフトバンク、DeNAというそれまでには考えられない業種が入ってきた。楽天DeNAの健全性に異議を唱えるなどのいざこざもあったが、十二球団の四分の一が新しい業種だ。かつて日本プロ野球の父と言われた正力松太郎はプロ野球が親会社の宣伝に過度に利用されることを懸念して、親会社を公共性の高い業種に限定した。それは新聞社、鉄道、映画会社だった。それがテレビジョンの普及で映画産業が衰退するなどで持ちこたえられなくなると、その時代に即した新しい業種の参入を認めてきた。

現時点でNPBとローソンがどのようなタイアップを組むかまでは明らかにされていない。かつてファミリーマートは日本シリーズのチケットをプレゼントする企画をしていた様に記憶していた(それも日本シリーズ出場チームが決まる前から…)が…。すぐに出来ること<!?>として、少なくとも店頭の端末でチケットを購入する際の手数料はゼロにして欲しいが…。

 

|

« 開幕から22試合連続無失点-山口鉄也の使い方 | トップページ | ジャイアンツの契約金標準額超過の問題は流出経路判明で幕引きなのか? »

コメント

肉うどん様、コメントをありがとうございます。

> 自治体云々は、自前球場をもたない場合でも地域再開発などにおいて集客のコアコンテンツのひとつになり、自治体に球場建設させて、球団に有利な球場使用条件を引き出すというのもひとつの方法との考えからです。(ただ、地域再開発というのもバブル的な発想であり、現代にはもうマッチしないのかもしれません。)

マリーンズも球界再編騒動の時の「もう一つの合併」という噂のお陰で有利な条件を引き出しましたし、あれほど頑なだった横浜スタジアムもDeNAに変わって柔軟な姿勢を見せたそうですから、交渉次第という気はしますね。

> いずれの形態にせよ、我が国のプロ野球興行が庶民でも生観戦できる娯楽の代表として健全に生き残ることを強く望みます。

もちろん私も同じです。

> サッカーではありますが、イングランドプレミアリーグの試合などは、人気下降気味とはいえ、庶民では生観戦など難しい状況と聞いています。それに比べれば、ローソンで僅かな?手数料でチケットを買える我が国のプロ野球は恵まれていると言えるのかも?しれませんね。

サッカーのことは疎いのですが、プレミアリーグってそういう存在なのですか?ジャイアンツ戦のチケットがプラチナチケットと言われていた頃が懐かしいですね。先月のジャイアンツ対ファイターズ戦のチケットを購入する時に東京ドームの売り場に並びましたが、並んで買ったのがいつ以来か思い出せないくらいです。

投稿: 敗戦処理。 | 2012年6月 7日 (木) 22時45分

肉うどんです。ちょっとニュアンスを伝えきれていなかったので補足します。

自治体云々は、自前球場をもたない場合でも地域再開発などにおいて集客のコアコンテンツのひとつになり、自治体に球場建設させて、球団に有利な球場使用条件を引き出すというのもひとつの方法との考えからです。(ただ、地域再開発というのもバブル的な発想であり、現代にはもうマッチしないのかもしれません。)

主催試合はおおむね満席とも言えるレベルを維持、TV放映権を地元地上波に売却、それでも利益が出ない球団も存在します。となると球場の使用条件の良し悪しが、経営を左右すると見ることも可能です。

親会社によるプロ野球への赤字補てんについては税務上、無制限に親会社で費用計上できる(らしい)ので、社会性に欠けるとの指摘もある事業で大きな利益を出している会社にはメリット大のようですが...。今季から参入の会社さんについて言えば、今回のガチャ以前からプロフなどの反社会性を指摘する向きもあったかと記憶している人も多いと思います...

いずれの形態にせよ、我が国のプロ野球興行が庶民でも生観戦できる娯楽の代表として健全に生き残ることを強く望みます。

サッカーではありますが、イングランドプレミアリーグの試合などは、人気下降気味とはいえ、庶民では生観戦など難しい状況と聞いています。それに比べれば、ローソンで僅かな?手数料でチケットを買える我が国のプロ野球は恵まれていると言えるのかも?しれませんね。

投稿: 肉うどん | 2012年6月 7日 (木) 14時40分

肉うどん様、コメントをありがとうございます。

> プロ野球が地盤沈下を続けるなかで、一部の球団を除けば、単独では経営が成り立たたず、企業名冠称とせざるを得ない現実。いずれ、阪神のような自前の球場をもつ球団以外生き残れなくなるのではないでしょうか。

どうなのでしょう?

バックの資本が大きいところが生き残るという見方もありますし。

> ジャイアンツにも自前球場建設の動きがあるやに聞いています(候補地はどこなのでしょうか?読売ランドでしょうか。玄関を東京都域におけば、東京の球団になりますね。)

築地でしたか?話くらいは聞いたことがありますが、どこまで本気なのか?東京ドームとの使用料の交渉材料でしょうか?

よみうりランドは川崎市と稲城市をまたいでいますからね。ジャイアンツ球場が川崎市なのに、最寄り駅から球場までの通路が稲城市なので新道開通の式典には稲城市長の祝辞が寄せられていましたから…<笑>。

私は自治体をあまり信用してません。市民が野球ファンばかりとは限らないからです。

> 余談ですが、先日もロ●ソンに手数料を払ったばっかりですので、末尾の一文には強く同意します。昔の赤●屋プレイガイドの時代に比べれば、確かに便利にはなりましたが...

赤木屋か…。最近生まれ変わりましたが、渋谷の東急文化会館は穴場でよくチケットが残っていたのですよね、よく買いましたよ。

投稿: 敗戦処理。 | 2012年5月31日 (木) 00時41分

今回も興味の尽きないテーマ、どうもありがとうございます。

ご指摘の論点に加え、NPB自体に力がなく、存在感が薄い(イメージ?)、という点も挙げられると思いますが、おそらく企業名冠称の問題が一番大きいのでしょう。

プロ野球が地盤沈下を続けるなかで、一部の球団を除けば、単独では経営が成り立たたず、企業名冠称とせざるを得ない現実。いずれ、阪神のような自前の球場をもつ球団以外生き残れなくなるのではないでしょうか。ソフトバンクは自前球場の方向に動きましたが、ジャイアンツにも自前球場建設の動きがあるやに聞いています(候補地はどこなのでしょうか?読売ランドでしょうか。玄関を東京都域におけば、東京の球団になりますね。)

プロ野球興行がコンテンツとしての魅力があるちに地方自治体等も絡んだ球界関係者全体の抜本的なリシャッフルが必要となるのではないかと見ています。

余談ですが、先日もロ●ソンに手数料を払ったばっかりですので、末尾の一文には強く同意します。昔の赤●屋プレイガイドの時代に比べれば、確かに便利にはなりましたが...

投稿: 肉うどん | 2012年5月30日 (水) 20時58分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/38724/45460730

この記事へのトラックバック一覧です: LAWSONがNPBパートナーに:

« 開幕から22試合連続無失点-山口鉄也の使い方 | トップページ | ジャイアンツの契約金標準額超過の問題は流出経路判明で幕引きなのか? »