田中賢介が十三年目で1000本安打達成
また負けた。チームとしては二連敗だが、23日に福岡ドームで生観戦している敗戦処理。にとっては実質三連敗だ。ただ、鎌ヶ谷で苦しんでいる時期を見ていた田中賢介の通算1000本安打達成や、西川遥輝のプロ入り初本塁打を見ることが出来た上、個人的には鎌ヶ谷以外でははじめて生で観る中田翔の本塁打まで見ることが出来、一定の満足感がある。
ただチームとしては、金子誠が登録抹消となり、小谷野栄一は登録抹消こそ免れたものの、今日はベンチ入りのみ。敗戦処理。が到着したのが五回裏攻撃開始時だったので試合開始前にシートノックなどを受けていたかは不明だが、イニング間のキャッチボールなどでの登場はなかった。あと何試合か休むのだろう。今日は金子誠の抹消だけで登録の補充がなかったが、いずれにせよ苦しい闘いが続く。
田中賢ははじめて規定打席に達したのが七年目にあたる2006年だったから、いわば遅咲きだ。前述の通り、ドラフト2位で五球団が競合した注目株だった。入団二年目にはキャンプ、オープン戦と一軍に帯同し、東京ドームのオープン戦で豪快な本塁打を放った。この写真を知人に見せると、大概は当時の中心選手、片岡篤史と間違えられるが、入団二年目、つまり今日プロ入り初本塁打を放った西川遥輝と同じ条件での田中賢の打撃だ。
田中賢は2001年に開幕一軍入りを果たし、開幕戦で片岡の怪我で出番が来ると、当時の旧バファローズのクローザー、大塚晶文からライトスタンドに豪快に叩き込んだ。好スタートを切ったかと思いきや、そこから四年間、迷い道くねくね…。
捕るのもダメ、捕ってからもダメ…。レギュラー定着後の田中賢しか知らない方には想像できないかもしれないが、ファームでの田中賢の守備はとにかく酷かった。二塁を守っても遊撃を守っても…。2005年にはついに外野の守備にも挑戦させられ、一軍公式戦でも3試合だが外野を守った。
今は守備で飯を食っている印象の飯山裕志も当時は取り立てて守備が上手かったとは思えなかったし、まだ外野手に転向前で三塁を守っていた森本稀哲ともどもトンデモな守備を鎌ヶ谷で見せていた。今も鎌ヶ谷のネット裏には「稀哲はワシが育てた」、「賢介はオレが…」という老…いや年季の入ったファンが何人もいる。たぶん森本や田中賢という前例があるから、中田翔と陽仲壽の三遊間コンビ、糸井嘉男や陽の外野コンバートにファンは温かく見守ったのだろう。そんな田中賢が通算1000本安打を達成した試合で西川がプロ入り初本塁打を放ったのは偶然ではないと勝手に思うことにした。だが残念なことにこの記念すべき一発を、敗戦処理。は撮影しなかったのである!
ここで試合に触れる。1対3から七回表に2点を追加され、ファイターズファンが意気消沈となりかけたその裏、先頭の七番DHの二岡智宏が安打で出ると、八番の鶴岡慎也に代えて代打に西川が送られた。因みにこの時、その次の九番飯山の代わりに加藤政義が待機していた。
「鶴岡に代打を出しちゃうと、捕手は大野しかいない。4点差あるから同点ないし逆転するのに打順がもう一回りしますよね。鶴岡は打たせて飯山のところで…」等と隣の人と話していたら、西川は初球を一振り。シャープなスイングから綺麗なラインドライブがあっという間にライトスタンドに飛び込んだ。3対5となり、待機していた加藤はベンチに呼び戻され、飯山がそのまま打席に立った。西川は三塁を守ってオーダーに残り、二番の杉谷拳士が退いて大野奨太が入った。この回の攻撃は三番で終わったので遠い所に大野を入れた。
そして八回裏に中田がダレル・ラズナーからライトスタンドにソロ本塁打。実は何を隠そう、敗戦処理。にとって鎌ヶ谷以外で初めて見る中田の生本塁打。これで4対5と1点差に迫ったが、この回は1点止まり。
そして4対5のまま迎えた九回裏、前の打席で初本塁打を放った西川からの攻撃。四人目に大野がいる。ここで代打を出したくても出せない。西川が鶴岡の代打として登場したときに、敗戦処理。が隣の人に話したのはこういうことだ。
稲葉篤紀、ターメル・スレッジ、金子誠、小谷野栄一が試合に出られないのだ。打線の得点力が落ちるのが避けられないのは自明の理。敗戦処理。的にはこういう状況下ではスタメンは打力優先で組み、リードをしたら守備を固めていくというのがよりベターだと思う。飯山がスタメンだと、劣勢から追いかけるときに飯山に代打を送って、仮に逆転しても誰が遊撃を守るのか?という事を言いたいのだ。明日はサウスポーの塩見貴洋が先発する。守備力は落ちるが、岩舘学をスタメンで遊撃手とするのも策の一つではないか。一か八か的発想だが、尾崎匡哉を登録して即遊撃スタメンという手も考えられるが、金子誠の抹消分の補充をしなかったのは明日の予告先発、八木智哉を明日登録するためかもしれない。ただ八木を上げると一軍の投手が13人になる。今日移籍初登板を果たした若竹竜士を落として内野手の補充を切望する。
明日も仕事が終わり次第東京ドームに向かう予定だが、明日こそは勝ってスタンドでB☆Bやファイターズガールと勝利の喜びを分かち合いたい。
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