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2012年6月26日 (火)

杉谷拳士がノーヒットノーランを阻止した。

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ファイターズの今季二カード目の東京ドーム主催試合。敗戦処理。は仕事帰りに東京ドームにはせ参じた。四回裏の攻撃開始前に到着した。小谷野栄一が塁間で送球を受けたのは球団公式携帯サイトで知ったが、金子誠も既に交代済でただならぬ雰囲気。
2点のビハインドで打線はノーヒット。何じゃこの試合はという感じだったが、小谷野に代わって三塁に入った杉谷拳士が豪快に振り抜いた打球がレフトスタンドに届き、辛くもノーヒットノーランを免れた。

だがファイターズはこの後も反撃の兆しすら見せず、ゴールデンイーグルスの継投策の前にこの1安打のみで1対2で敗れた。


(写真:チームのノー人ノーランを阻止し、自身プロ入り初となる本塁打を放った杉谷拳士)



23日の福岡ドーム観戦に続き、残念な結果となった。しかも負傷のシーンこそ見ていないが、稲葉篤紀に続き、小谷野栄一とまた主力選手が退場した。こうなると自分が疫病神なのかなと弱気になってしまう<苦笑>


Dsc_0027しかし、ゴールデンイーグルス先発の川井貴志の前に凡ゴロの山。今日(26)出場選手登録され、いきなり「九番・二塁」でスタメン出場したベイスターズから移籍の藤田一也が右に左に堅実な動きで打球処理をしていた。
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ノーヒットノーランを阻止するプロ入り初本塁打を放った杉谷拳士はあっぱれだったが、ターメル・スレッジに続き、稲葉を欠き、打線の小粒感は否めない。星野仙一監督は川井貴志が杉谷に本塁打を浴びた後、左対左になる田中賢介を抑えて右打者の中田翔を迎えたところで川井をすぱっと小山伸一郎に代えた。


まだ六回だ。小山が出てくれば西川遥輝、加藤政義といった左の代打を使えるぞと期待を膨らませたが、三番手のダレル・ラズナー相手の八回裏、飯山裕志に代打西川、大野奨太に代打加藤を起用するも反撃の糸口すら作れなかった。最終回も青山浩二の前に二番の杉谷から始まる好打順が三人であっさり抑えられた。星野監督は試合後のコメントで自軍のリリーフ陣を絶賛したそうだが、確かに小山伸、ラズナー、青山と皆よかったのだろうがファイターズ打線が淡泊に思えた。ほんの三日前に見せつけられたホークス打線の諦めない姿勢とは大違いだ。

それと細かい事だが、ベンチワークも気になった。八回の代打攻勢の後、西川に代えて八番に捕手鶴岡慎也、九番にショートで中島卓也となったが、鶴岡はともかく加藤を退けて中島というのが合点がいかない。


加藤より中島の方がショートとしての守備力が上だとは思う。しかしファイターズは今負けているのだ。逆転サヨナラ勝ち出来ればこの上ないが、同点で延長という可能性もある。守備力に大差なければ打撃に優る加藤にショートを守らせてラインアップに残した方が良いのではないか…。

ただそのお陰で、2009年入団組の杉谷と中島による“準ビッグバン三遊間”が東京ドームで実現したのだ!(真の“ビッグバン三遊間”は三塁・中田翔、遊撃・陽仲壽<>)今季の杉谷はイースタン・リーグで16試合三塁を守っているが、これは外野手としての37試合の半分以下。そして二塁を6試合守っている。便利屋で使われている感がありありだ。良くも悪くも典型的な器用貧乏だ。一軍でどのポジションで故障者が出ても補充要員になり得るポジションだが、じゃあ例えば三塁の守備を任せられるかというと、う~ん、という感じだ。


東京ドームのオーロラビジョンに杉谷の本塁打のシーンが流れたが、インローの厳しいボールを上手くさばいたという感じだ。杉谷はこれを自信に変えて欲しい。ただ九回裏、先頭打者として打席に立った杉谷に対してライトスタンドから「ホームラン、ホームラン、拳士!」というコールがあったが、気持ちはわかるが杉谷は一発狙いの打者ではない。杉谷が今日の一発で自分を見失うことは無いと思うが、出塁は出来なかったもののフルカウントまで持ち込んだあの粘りを次の機会につなげて欲しい。


最後の打者、中田が二塁フライに倒れ、ゲームセット。
Cdsc_0150九回裏のゴールデンイーグルスの守備は三つのアウトをすべて藤田が処理した。ウイニングボールは藤田から遊撃手の松井稼頭央を経て最後を締めた青山の手に渡った。
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だが、敗戦処理。の見間違いでなければ、青山はウイニングボールを藤田に渡していた。ゴールデンイーグルスの一員としての初日の記念としてウイニングボールをプレゼントされたのなら、藤田にとってもいいスタートを切れたと言えるだろう。明日以降要注意だ。


 一般的にはウイニングボールは勝利投手に渡される…。

 

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コメント

長緯様、いつもコメントをありがとうございます。

> 藤田一也はベイスターズでは好きな選手でした。横浜に住んでいた時、ベイスターズの試合を見に行くたびに、野球に対するセンスを強く感じていました。

そうですね。石川雄洋がショートの守備に若干不安があるようなので、藤田がショートを守って内野陣を引っ張り、石川は二塁に回って攻撃面にも比重を置くというパターンになるのかと思っていました。

攻撃優先なら二遊間を石川、梶谷とし、守備優先なら藤田、渡辺というツー・プラトンにもなると思います。

> まだ移籍後ヒットは無いようですが、楽天移籍は大きなチャンスかもしれません。彼の成績に注目しています。

二試合スタメンで出て、今日(三戦目=28日)は左投手の八木対策なのかスタメンを外れ、不出場でした。

推測ですがゴールデンイーグルスとしては松井稼頭央の次ということも考えて獲得したのではと睨んでいます。

一方のベイスターズも批判を浴びているようですが、高田繁GMにも何か考えがあっての内村獲得だと思います。両選手の今後に注目ですね。

投稿: 敗戦処理。 | 2012年6月28日 (木) 23時57分

観戦おつかれさまです。
イーグルスのことで申し訳ありませんが、藤田一也はベイスターズでは好きな選手でした。横浜に住んでいた時、ベイスターズの試合を見に行くたびに、野球に対するセンスを強く感じていました。5打数5安打打ったこともあるように、打撃の技術はレギュラーで使えば首位打者を争えるのではと思うほどです。自分の贔屓チームに欲しいと思ったほどで、また反面贔屓チームとの対戦時に終盤に代打で出てくるとすごく怖かったです。
まだ移籍後ヒットは無いようですが、楽天移籍は大きなチャンスかもしれません。彼の成績に注目しています。

投稿: 長緯 | 2012年6月27日 (水) 22時19分

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