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2012年8月14日 (火)

鎌ヶ谷ファイターズ11失点、打つ方はあわやノーヒットノーランの貧打で6連敗。

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Cdsc_0075今年のファイターズのファームは昨年イースタン・リーグ優勝を果たした球団とは思えないちぐはぐな戦いぶりが目立つが、今日
(14)も序盤にライオンズに先制されると、中盤には集中打で突き放され、あげく打線は七回までノーヒットとあわやノーヒットノーランを喫するかという一方的な展開で敗れた。

これで
8日のジャイアンツ戦から6連敗斎藤佑樹が中盤に乱れた、非公式戦であるフューチャーズ戦を含めれば1引き分けをはさんで7連敗と振るわない。

ああ、どうしたファイターズ…


(写真:五回表、二番手の宮本賢が一死も奪えずKO。三番手の植村祐介がマウンドに。)


実は今まで内緒にしていたが、今年の敗戦処理。の鎌ヶ谷生観戦勝率は極めて悪い。対フューチャーズ戦を含めて今日(14)0勝6敗1分けだ。ファイターズのファームが勝ったのを観たのは八王子市民球場でのビジターのジャイアンツ戦だけだ。そういう意味では敗因の一つは自分かもしれない<苦笑>

ファイターズの先発はルーキーの上沢直之だ。個人的にはこれでようやく今年のルーキーを全員公式戦で生で観ることになる。
Dsc_0017途中移籍の若竹竜士も一軍時代に生で観たし、これで生で観たことがないのはダスティン・モルケンくらいだ。


上沢は初回こそ無難に三者凡退に退ける好スタートを切ったが、ボールとストライクがはっきりしている感じで二回には二つの四球と安打で二死満塁のピンチを招いた。ここで一軍経験豊富な原拓也を二塁ゴロに打ち取って事なきを得たが、一転して不安が募ってきた。

そして三回表、先頭の石川貢の打球を一塁手浅沼寿紀が取り損ねる失策して先頭打者の出塁を許すと、その石川にすぐ二盗を決められる。捕手の大嶋匠が送球を焦ったか握り損ねて弾き、送球すら出来なかった。続く斉藤彰吾にセンターの頭上を超える三塁打で先制点を献上し、続く大島裕行にはライトオーバーの本塁打。
Dsc_0044この後も四番の坂田遼にも二塁打を打たれ無死二塁とピンチは続くが、なんとか後続を断った。


ファイターズは上沢を続く四回まで投げさせ、0対3の五回表には二番手のサウスポー宮本賢を投入したが、宮本は四球と安打の無死一、三塁から米野智人に左翼線に二塁打を打たれて二者生還となると、宮本に代えて植村祐介を送った(冒頭の写真)。宮本は一死も奪えなかった。

だが、植村もライオンズ打線の勢いを止められず、火に油を注ぐ形になった。

無死二塁で相対した林崎遼にはあわやセンター前という二遊間のゴロを打たれた。ショートの松本剛が飛びついてこの打球を捕球し、そのまま一塁に送球したが一塁手の浅沼が抜かれたと早合点したか外野からの返球の中継に入ろうとして一塁ベースを空けようとし、すぐに戻ろうとしたものの松本の送球を捕球できず後ろに逸らしてしまった。無死一、三塁で止まるところが二塁走者の生還を許してなお無死二塁という状況になった。植村は一死を取った後四球で一、二塁とすると大暴投で二、三塁とし、原にあわや本塁打というライトへのタイムリー二塁打でさらに2点を加えられる。さらに四球を与えて再び一死一、二塁として斉藤に一、二塁間を破られるタイムリー。二死から坂田にもタイムリーを浴びてこの回宮本と二人で計8失点。致命的な0対11となった。

一方ファイターズ打線はまだ先制される前の一回裏と二回裏に先頭打者が四球で出塁しながら無策に終わると、ライオンズの先発、岡本洋介から1本の安打を奪えなかった。ノーヒットノーラン継続のまま五回限りで降板した後も、松永浩典、松下建太というリリーフ陣から安打を打てず継投によるノーヒットノーランを達成される危険すら出た。
Dsc_0112松下は初めて生で観るはずなのに、どこかで見たような…と思ったら何のことはない。昨日(13)のテレ玉LIONS CHANNNELでインタビューを受けていた。


三塁側に陣取るファイターズのファンからは「何とかしてくれ○○~」だの「とにかく一本出ろ」などのかけ声が飛ぶが、相手投手が良すぎたのか工夫がないのか、快音が聞かれない。個人的には不謹慎ながら、この点差だったら
1安打か2安打で完封負けするくらいならいっそのことノーヒットノーランを喫して、恥をかいて反省と奮起の材料にしてもらいたいと感じていたが、もちろん多くのファイターズファンはとにかくノーヒットノーランを免れたく応援に力が入る。

0対11のまま迎えた八回裏、ライオンズのマウンドには四番手の岩尾利弘。先頭の石川慎吾が倒れてノーヒットノーランまであと五人となったところで大嶋匠が四球。続く、守備で足を引っ張った浅沼がレフト線にライナーを弾き返すとダイビングキャッチを狙って飛び込んだライオンズのレフト斉藤がぎりぎり及ばず、ようやく初安打が出て一死二、三塁となった。
Dsc_0140ファイターズはこの回、加藤政義谷口雄也のタイムリーで3点を返した。


Dsc_0144
Dsc_0149_2点差を考えると焼け石に水だったかもしれないが、ファイターズファンを一時的にも満足させた。


最終回はファイターズが木田優夫、ライオンズが星野智樹をマウンドに送り結局ファイターズは3対11で敗れた。


14日・ファイターズスタジアム】
L 003 080 000 =11
F 000 000 030 =3
L)○岡本洋、松永、松下、岩尾、星野-星孝典、中田
F)●上沢、宮本、植村、若竹、榎下、木田-荒張
本塁打)大島4号2ラン(上沢・3回)



冒頭でも触れたが、ファイターズはこれで8日の対ジャイアンツ戦から6連敗。非公式戦である斎藤佑樹が登板した4日の対フューチャーズ戦を含めると、7日の対ジャイアンツ戦の引き分けをはさんで7連敗となる。敗戦処理。も個人的に今季の鎌ヶ谷での生観戦が0勝6敗1引き分けとなってしまった(前出の対フューチャーズ戦を含む)

上沢は高校から入ったルーキーだ。良かったり悪かったりなのは仕方のないところ。今日の投球を反省して今後に活かしてくれればそれでいいと思う。三回に3点を奪われた後の無死二塁(その後一死三塁)のピンチと次の四回表を無失点で切り抜けたあたり修正の目途も立ったのかもしれないし、次回以降に期待したい。千葉県松戸市の出身ということで期待も大きいが、長い目で見てあげたい。

むしろ残念だったのは二番手の宮本と三番手の植村。宮本は左打者が二人続く五回表の登板。おそらく予定は1イニングだったのだろうが、内容が悪すぎて打者三人で見限られたのだろう。植村は前倒しでの登板だったのかもしれないが被安打はいずれも痛烈な当たり。何のためのリリーフか解らない。それでも2イニング目の六回表をぴしゃりと抑えていれば少しは評価できるが、この回も先頭打者に被安打、暴投、四球で無死一、二塁にしてしまったが、併殺打で仕留めて何とか無失点に凌いだ。

ライオンズ打線も点差が開いて若干緊張感が薄れていたかもしれないが、七回表に登板した若竹が一番から始まる上位打線から三者連続三振を奪ったのは圧巻だった。
Dsc_0098シーズン途中での移籍で、一度一軍入りを果たすが首脳陣の信頼を勝ち取れずに二軍落ちしているが、登板過多気味のリリーバーが多いことを考えると若竹にも調子を上げてもらうことを期待したい。

敗戦処理。はこの7連敗のうち、斎藤佑樹登板の対フューチャーズ戦と今日の二試合しか生で観ていないが、前カードのヤクルト戸田球場での対スワローズ三連戦では二度の三連敗。前節は六連戦で5敗1引き分けと、常連さんで連日足を運んでいるファンにはたまらない試合運びだったろう。明日も同じカードが鎌ヶ谷である。敗戦処理。も生観戦予定だが、鎌ヶ谷に足繁く通うファンにとって連敗を止めて欲しいと思う気持ちは今日よりさらに強くなるだろう。ファームは選手を育成しなければならないから、必ずしも勝利がすべてではないという側面があるが、明日15日の対ライオンズ戦に限っては我々ファンにとってはサッカー風にいえば“絶対に負けられない戦いが、そこにはある。”なのである。


理由は明日のエントリーで明らかにしたいが、“絶対に負けられない戦いが、そこにはある。”

 

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