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2012年8月20日 (月)

宮西尚生はシーズン最後までもつのか

Cdsc_023517日の対マリーンズ戦で史上17人目、パ・リーグでは最速で100ホールドポイントに達したファイターズの左のセットアッパー宮西尚生。今季の登板数も既に50試合を超え、2008年の入団以来5年連続で50試合以上登板。ルーキーイヤーからの連続年次50試合以上登板は岩瀬仁紀13年連続(昨年まで継続中。今季は819日現在でチーム106試合中41試合登板)、往年のホエールズのエース秋山登の9年連続に継ぎ、藤田宗一と並ぶ四人しか成し遂げていない記録。

19日にライオンズに首位を明け渡したファイターズだが、まだまだ熱い闘いは続く。そのキーマンとして、なかなか復調しない斎藤佑樹も心配だが、宮西が故障しないかという心配の方が敗戦処理。的には大きい。


(写真:来る日も来る日もマウンドに上がるファイターズの宮西尚生。2012年7月撮影)


ルーキーイヤーからの5年連続
50試合以上登板は長い日本プロ野球の歴史で四人しかいない快挙。昔のいかにも新人時代からフル回転していそうな稲尾和久さんや杉浦忠さんでも4年間で止まっていて、「権藤権藤雨権藤」と言われたドラゴンズの権藤博コーチは意外にも3年。もちろん先発にリリーフにめちゃくちゃフル回転していたこれら伝説の投手と比較するのはナンセンスであるのは解っているが、秋山登という名前が出たので気になって調べてみた。

宮西が50試合登板に達したのはチームの102試合目。19日の対マリーンズ戦を終えて106試合で52試合の登板。単純計算で144試合に70登板することになる。宮西の昨年までの年度別登板数は、2008年から50試合、58試合、61試合、61試合。3年連続60試合以上登板記録も見えてきた。何ともタフな投手である。ただ、過去四年間、一登板数あたりの平均投球回数が1イニングに達した事はなく、今季も52試合の登板で491/3。リードしている試合の七回に登板して1イニングを抑えるのが役どころという感じだが、いわゆるイニングまたぎを極力避け、なおかつ1イニング未満の登板があるので平均で1イニングなげていないということになるのだろう。

だが、そうはいっても登板過多であることは間違いなかろう。

 

宮西の52登板はチームで増井浩俊と並ぶ最多タイ。その増井は6月の下旬から絶不調に陥り、だいぶ復調したとはいえ昨年の安定感にはほど遠い。そして最後を締める武田久も到底本来の調子とは言えないが、幸いにして増井と武田久の絶不調の時期が重ならず、何とかチームは首位戦線に残り続けている。宮西とて、登板過多から来る故障や、いつ調子を落としても不思議ではない。

 

年間を通して一軍にいるからこその5年連続50試合以上登板だが、宮西は入団以来、戦線離脱したのは2009年8月のインフルエンザ感染と2010年8月のウイルス性結膜炎くらいでともに登録抹消期間は最短の十日間!ちなみに入団以来四年半でイースタン・リーグ公式戦に1度しか登板していない。斎藤佑樹はもちろん、ブライアン・ウルフ、ボビー・ケッペル、武田久あたりでも調整登板でイースタンで投げていることを考えると、宮西のタフネスぶりは特筆すべきだ。

ファイターズの今後の戦いにも当然宮西の力は必要だ。

 

宮西がダウンせずに投げてもらうには、例えば19日の対マリーンズ戦のように、3連投(三日間連投)を避けるとか、先発投手に6イニングでなく7イニング投げてもらうことだろう。

 

前者は0対0の七回表に、六回まで投げた先発の中村勝に代わって宮西登板も考えられたが、三連投を避けたのか延長戦を見据えたのか森内壽春を投入。結果として裏目に出たが、これは致し方ないと思う。

後者はヒントになるのが7月のオールスター前の八連戦。この8試合、先発投手の平均投球回数は6.96回。ほぼ7イニングだった。これはこの八連戦の直前の8試合の5.79回より1イニング長くなっている。リリーフ投手の負荷を軽くするために先発投手を引っ張ったのだろう。422引き分けという結果が残ったこの八連戦、宮西は意外にも2試合の登板にとどまった。他のリリーフ陣でも増井が一度、武田久が二度、二日間の連投があるだけで三日間連投する投手は出なかった。ちなみにファイターズの直近の8試合の先発投手の平均投球回数は、吉川光夫の完封勝利がありながら、八木智哉の初回危険球降板があるために5.17回。宮西も三試合連続登板(中一日あり)を含む5試合に登板している。

 

先発投手陣の安定がリリーフ陣の負荷を軽くするのは間違いないだろうが、この1イニング伸ばすということが簡単ではないのだろう。オールスター前の八連戦の平均6.96回より、直近の8試合の方が短くなっていることからも解る。

 

昨今の例では先発投手の交代の目途をイニングではなく投球数においている球団がほとんどだ。イニング数を伸ばすには投球数を抑えなければならない。前出のオールスター前の八連戦の先発投手の平均投球数は104球。つまり先発投手一人当たり6.96イニングを104球で投げていることになる。これは計算上1イング当たり約14.9球となり、一般的に標準といわれる1イニング15球におさまっている。投球数を少なく抑え、イニングを伸ばす。これには投手の力量だけでなく、鶴岡慎也大野奨太の力量も要求されるだろう。完投能力が高かった大エースのダルビッシュ有が抜けたリスクがここにも確実に及んでいると思われる。


ライオンズとホークスが急速に調子を上げているパ・リーグ順位争い。混沌状態から、上3つと下3つにはっきり分かれる形になるかもしれない。むしろ三強から二強にされるかもしれない。ファイターズは取り残されない様に戦っていかなければならない。かといってライオンズやホークスが調子の良いときのように相手球団を圧倒する様な戦いはファイターズには期待できない。いつもぎりぎりの戦いで何とか白星を拾っていくのが良くも悪くもファイターズ流。

 


宮西に限らないが、故障者を出さないことがファイターズの勝ち残るための道だろう。不可抗力なアクシデントはともかく、人災を出してはならない。そのためには先発ローテーション確立なのだけど、斎藤には復調の兆しがないからなぁ…

 

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