ファイターズ今季最後の東京ドーム主催試合は大逆転負け
敗戦処理。が楽しみにしているファイターズの東京ドーム主催試合、今年は今日(5日)が最終戦。谷口雄也の同点打、マイカ・ホフパワーの本塁打などで一度は5対2と逆転して継投での逃げ切りを図ったがリリーフ陣が軒並み火だるまとなって5対10とまさかの大逆転負けを喫した。
今年のファイターズの東京ドーム主催試合の結果は4勝4敗。ビジターとなる交流戦でのジャイアンツ戦を含めると5勝5敗という結果に終わった。
ファイターズナインが次に東京ドームに姿を現すのは来季のオープン戦か、それとも今年の日本シリーズか…
(写真:試合後、ライトスタンドのファンに挨拶するファイターズナイン。事前に告知がなかったためか、負けたのでサインボール投げ入れがないと思ったか、試合が長かったからか、だいぶお客さんが減っている…)
ファイターズの今季最後の東京ドーム主催試合とあって、万難を排して観戦出来るようにした甲斐あって、無事試合開始前に東京ドームに着いた。すると鳩ヶ谷宿川口宿御成道まつりの旗を掲げた人がグラウンドを闊歩しているし、芝草宇宙投手コーチの現役時代の出囃子「ぶっちぎりの青春」が流れたかと思ったら人気女子オートレーサーの佐藤摩耶選手が目の前を走るわ、賑々しかった。
ファイターズの東京ドームシリーズではこれまでにもタイアップが試みられ、昨年はその後なくなられた坂井宏朱選手が出演していた。敗戦処理。は頭の中でオートレースとボートレースがごっちゃになっているレベル(アッキーナが出ているのどっち?)だが、一度知人の付き合いで川口オートレース場まで足を運んだことがある。その時にグッズショップで芝草コーチのテーマソングのCDを購入した。まだ現役時代だからもう十年は前の話。
今は懐かしいCDシングル<!>で、ショップのお兄さんによると「全国ここにしか置いてないよ!」とのことなので、嘘か本当か知らないが記念に購入した。他、元SMAPの森且行選手にまつわるグッズが多数売られていたのが印象に残っている。
始球式は当然佐藤摩耶選手と思ったら、岡村幸四郎川口市長が登板。てっきりオートレース協会の会長かと思った<笑>。オートレーサー達もキッズスターターのように選手と共に各守備位置に付いた。
守備位置にいたレーサー達はファイターズの選手が書いたサインボールをスタンドに投げ入れていたが、7番の選手だけ自分で持ったまま退いていた<笑>。
試合は多田野数人と釜田佳直の先発で始まった。ファイターズは昨日(4日)に続き初回に先制本塁打を浴びた。昨日は先頭打者本塁打だったのが今日は二番の島内宏明。ファイターズはその裏に釜田からいきなり陽岱鋼がセンターに三塁打を放つが、二番の谷口雄也以下が倒れ無得点。今日もじりじりする展開かと思いきや、多田野は徐々に落ち着きを取り戻し、鉄平を相手に得意の超スローボールを投じてスタンドの喝采を浴びた。結果は投ゴロで多田野の勝ち。
釜田を打ちあぐんでいた打線も三回裏に陽が二本目の安打で出ると、昨日からスタメン抜擢の谷口雄也が左中間を見事に破り、同点二塁打。四回表に岡島豪郎にライトスタンドに叩き込まれ1対2とされると、五回裏、先頭の中田翔がレフトへの二塁打で出ると、打席に向かう稲葉篤紀に栗山英樹監督が直接耳打ち。素人の敗戦処理。が見ても「進めてくれ」という合図とバレバレだが、稲葉は初球を三里前にバントして走者を進めた。ここで小谷野栄一が見事にセンター前にはじき返して同点。稲葉のバントが活きた。しかも続くマイカ・ホフパワーが右中間に大きなツーランを放ち、4対2と逆転に成功。
この回釜田をKOし、代わった片山博視から谷口の代打杉谷拳士もタイムリーを放ち、5対2とリードを拡げた。
ファイターズは六回から昨日ほとんどラッキーだけで初勝利を挙げたダスティン・モルケンをつぎ込んで継投による逃げ切りを試みる。代打で出た杉谷がライトの守備についたほか、西川を下げて中島卓也が二塁に入った。
しかしモルケンは二度もボークをするなど大乱調。あっという間に2点を失い1点差にされると1イニング持たずに降板。石井裕也が何とか後を締めて5対4とした。一点差に迫ったゴールデンイーグルスは昨日逆転された後を締めた高堀和也を送り込んで体制を整える。
ファイターズも宮西尚生、増井浩俊、武田久とつなぐ守りきる体制に入るが、まず宮西にキレがない。先頭の岡島に三遊間を破られると一死後に聖澤諒に四球。二死から松井稼頭央にレフト前に打たれるが中田のレーザービームで岡島をホームで刺し、辛うじてリードのまま増井に繋ぐ。
だが増井は宮西に拍車をかけて酷い。先頭のルイス・ガルシアこそ三振を奪ったが、途中出場の藤田一也とホセ・フェルナンデスに連打を浴び、銀次には四球。あっという間に一死満塁。岡島を中間守備のショートゴロに打ち取って併殺…と思いきや金子誠がお手玉してオールセーフ。
ベテランの金子誠だけにここはピンチを救って欲しかったが、投手の間合いが悪い、ボールが先行する…集中力の維持が難しいのだろうが。
ピンチ脱出の場面を逃した増井に余力は残っておらず、続く鉄平のライナーこそ中島の正面に飛んで助かったが、聖澤、牧田朋久に連続タイムリーを浴び、5対8と逆転される。このところ悪いなりに何とか凌いでいる印象のある増井だったが、ものの見事に炎上した。敗戦処理。が生観戦した試合では6月8日のベイスターズ戦から増井は5登板連続失点…。
森内壽春の調子が回復していないのか、3点ビハインドの九回表に投入した矢貫俊之まで銀次にライトスタンドに運ばれた。五回を終えて5対2だった試合は5対10と大逆転され、逆転されてからは打線も淡泊になりそのまま敗れた…。
試合後、プロ入り初勝利となった高堀のヒーローインタビューが行われる中、一度はもぬけの殻となった一塁側ベンチにB☆Bや選手の姿が見えた。まだ何かあるのかなと待っていたら東京ドーム最終戦ということでナインがライトスタンドのファンに整列して挨拶(冒頭の写真)。ただし特に事前のアナウンスがなかったので、試合時間が長引いたこともあって先に帰ったファンが少なくなかった。
近くを通った栗山監督は心労が顔に出てきて心配だ。いろいろな意見があるだろうけれど、戦力的に問題のあったチームを率いてここまでは良くやっていると思う。あと一ヶ月ちょっと。何とか息切れせず、逆に盛り返して欲しいものだ。
敗戦処理。は拙blogの8月20日付で 宮西尚生はシーズン最後までもつのか とのエントリーを書いたが、宮西だけでない。皆いっぱいいっぱいのところで戦っている。それを補って欲しいモルケンの二日間の投球にはちょっとがっかりだが、今いる戦力で戦うしかない。
今年のファイターズの東京ドーム主催試合は全日程を終了したが、もう一度今年東京ドームでファイターズが戦う姿を見たい!
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コメント
肉うどん様、コメントをありがとうございました。
> 逆転勝ちは気分最高ですが、逆転負けは単なる負け以上に気分が悪いものです。
それはありますね。特に昨日のように勝ちパターンを引っ繰り返されると、試合時間の長さもあいまって疲れが倍増です<苦笑>。
ただそんな状況下、エントリーでは触れませんでしたが、試合後の22番ゲート前に出来たB☆Bとの写真撮影、サインを待つ長蛇の列にあの遅い時間から真摯に対応したB☆Bとそのスタッフ、そしてC☆Bには頭が下がります。
> 今年は出張と重なり最終戦にいくことができませんでした。ですので、マリスタか所沢の最終節にいくことを目論んでいます。
それは是非、応援よろしくお願いします。
> パリーグはこれからが勝負です。ここでなんとか踏ん張って、突破して欲しいものです。
そうですね。不安材料もありますが、何やかんや頑張ってくれるような気もします。甘いかな?
投稿: 敗戦処理。 | 2012年9月 6日 (木) 23時57分
連日の生観戦、お疲れ様でした。
逆転勝ちは気分最高ですが、逆転負けは単なる負け以上に気分が悪いものです。
今年は出張と重なり最終戦にいくことができませんでした。ですので、マリスタか所沢の最終節にいくことを目論んでいます。
パリーグはこれからが勝負です。ここでなんとか踏ん張って、突破して欲しいものです。
投稿: 肉うどん | 2012年9月 6日 (木) 16時25分