継続は力なり!-ながさわたかひろ展「プロ野球ぬりえ2012~魔球の伝説~」に行ってきた。
昨年のインパクトが絶大だったので今年もと思っていたが、行かなくちゃ行かなくちゃ…と思っている内に最終日になってしまった。神楽坂にあるギャラリーeitoeikoでの展示。スワローズを愛し、一試合一試合を版画、あるいはぬりえにして記録し続けるながさわたかひろさん、今季は1カード1枚という形で、スワローズのみならず対戦相手のチームで目立った選手をも丁寧に描いている。冒頭の1枚は今季のスワローズの開幕カード、東京ドームでの対ジャイアンツ三連戦を描いたものだ。今となっては懐かしいが、今季5冠を制したジャイアンツも開幕戦ではあわやノーヒットノーランを食らうところだった。
当然、すべての試合を観なければならない。想像して欲しい。他の仕事をすべて18時までに終わらせ、テレビの前に座る。そして毎試合、試合のポイントを描く。スワローズが勝とうが負けようがその繰り返し。容易な事では無い。自分を“選手”と位置づけるのもよくわかる。特筆すべきは交流戦でしか当たらないパ・リーグの選手もよく特徴をとらえている点。元々一場靖弘のファンで、移籍前はゴールデンイーグルスの応援をしていたとはいえ、二年続けてシーズンの途中に入団したボビー・スケールズの、左打席での特徴あるフォロースルーをうまく描くとはさすがだ。
さらに選手達ばかりでなく、このお二人も…。思わず唸ってしまった。
そしてスワローズがセ・リーグのクライマックスシリーズのファーストステージで敗退した後も、セ・リーグのファイナルステージと日本シリーズも描いた。
計12試合のプラスアルファ。結果として原辰徳監督の胴上げが三回も…。
今季はシーズン中にお父さんがなくなられ、特に複雑な一年になったそうだ。また、シーズン終盤に一場が戦力外通告を受けたことでこの活動を今後も続けるか迷ったそうだ。一場や木下達生らに加え、自らをも戦力外通告を受けた選手として描いていたほどだった。
このあたりのながさわさんの葛藤はNumberWebの野次馬ライトスタンド「ヤクルト芸術家・ながさわたかひろ。一場退団で遂に40歳で現役引退か!?」 を参照されたい。
今日はギャラリーにながさわたかひろさん御本人がいらしたので、お話しさせていただいた。もちろん既に多くの方が「来年も楽しみにしています!」と声をかけていた。敗戦処理。も同じ気持ちだ。だが、これらの作品を描くために費やす労力、そしてそのために犠牲にしなければならない多くのものの存在を考えると、一年に一度、結果だけを観て感動している自分が軽々しく「来年も続けて下さい」と声をかけていいものか、それがプレッシャーになってしまうのではと思ったのも事実。だがどうやらながさわさんは来季、一場の抜けるスワローズを応援し続けることを決意していた模様。現役続行を決めていた模様だ。さらにスワローズだけでなく、新たな分野にも…。
今日で展示は終わった。だが、eitoeikoのオーナーさんの意向によっては年内、何日か再び展示をする可能性があるという。ながさわさんのブログ、サンデーたかひろ やツイッターの @t_nagasawa @eitoeiko に注目しよう。
結局、“魔球の伝説”って何だか聞きそびれた…。
これってステマ?
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