こんなオーダーが観たい2013年<パ・リーグ編>
21日付け拙blogエントリーこんなオーダーが観たい2013年<セ・リーグ編> に続き、今回はパ・リーグ編。23日に発表されたファイターズとバファローズの大型トレードも当然繁栄。例年通り、これは予想オーダーと言うより、願望オーダーである。昨年の順位の順番で。
ファイターズ
(右)杉谷拳士
(遊)大引啓次
(中)陽岱鋼
(左)中田翔
(一)稲葉篤紀
(三)小谷野栄一
(指)ホフパワー
(捕)鶴岡慎也
(二)金子誠
※青文字は左打者、緑文字はスイッチヒッター。以下同じ。
昨年の開幕戦のオーダーの一番、三番、五番打者がいない!力が衰えて故障がちなターメル・スレッジはともかく、糸井嘉男だけでなく田中賢介も抜けていることを考えると、チャンスメーカーの脆弱化が懸念される。糸井の移籍決定後、にわかに浮上した二刀流ルーキー大谷翔平の「三番・右翼」大抜擢説は実現して欲しい気持ちはあるが、いくら“願望”と謳っているとはいえ、現時点では現実味は薄いと考える。陽岱鋼を糸井が打っていた三番に回し、糸井が守っていたライトを杉谷拳士に打ってもらって一番、二番はバファローズから新加入の大引啓次。大引には原則としてショートを守ってもらって金子誠に二塁に回ってもらいたいのだが、キャンプで二塁守備の練習が出来なさそうなのが厳しいところではある。
四番からは昨年と同じ顔ぶれにしておいたが、稲葉篤紀が既に40歳の大台に到達したことを考えると、春季キャンプで新外国人助っ人のテストをするとのことだが、外野を守れるパワーヒッター系の新外国人選手を本気で捜して欲しいくらいだ。
ライオンズ
(遊)片岡易之
(中)秋山翔吾
(右)栗山巧
(一)オーティズ
(指)スピリー
(三)ヘルマン
(二)浅村栄斗
(捕)炭谷銀仁朗
(左)大崎雄太朗
中村剛也の長期離脱を踏まえてのオーダーを考えてみた。昨年はさらに中島裕之がいたわけだから、得点力の大幅ダウンは避けられそうにないが、それを少しでも埋めるように昨年と同様に一軍の外国人枠四人の内、三人までを野手の外国人助っ人に充てるしかないだろう。新外国人のスピリー(ライアン・スピルボーグス)外野手の守備力がどの程度のものか不明だが、ホセ・オーティズに加え、複数のポジションを守れるエステバン・ヘルマンも器用貧乏というか、どのポジションを守らせても不安が残る。もしもスピリーの守備力が…なら、三人の助っ人の内、一人はDHに入るにしても守備力に不安な選手が二人も守備につくことになる。ましてや中村が復帰当初はDHだとしたら…。そしてその場合、外国人投手を一人しか登録できなくなり、ランディ・ウイリアムスとカープから加入のデニス・サファテの一方を外さなければならなくなる(ブライアン・シコースキーはFA権取得済みなので日本人扱い)。
中島が守っていたショートには渡辺久信監督が最有力候補と話していた片岡易之のコンバートで対応することで直接的には抜けた穴は最小限になるだろう。本企画の2011年<パ・リーグ編>でマリーンズの故障明けの荻野貴司の外野からショートへのコンバートを危険視したらその通りになったので片岡にもその二の舞いの危険がなきにしもあらずだが、同じ内野守備をやっているので大丈夫だろうと考える。片岡がショートに定着出来れば、使い回しが利く便利屋扱いにされそうな浅村栄斗を腹を据えて二塁に固定することも出来るだろう。
片岡の打順を二番に下げて、ヘルマンを一番に入れて二人で走り回る打順も考えたが、主砲中村不在の打線ではヘルマンをポイントゲッターにせざるを得まい。中島の指定席「三番」には栗山巧を。これは中村が復帰しても不動としたい。
ホークス
(二)本多雄一
(右)福田秀平
(左)内川聖一
(指)ペーニャ
(一)ラヘア
(三)松田宣浩
(中)長谷川勇也
(捕)細川亨
(遊)今宮健太
超・層の厚かったホークス重量打線も、小久保裕紀とアレックス・カブレラの退団、多村仁志のトレードで顔ぶれが変わる。新外国人助っ人のブライアン・ラヘアはウイリー・モー・ペーニャ以上の推定年俸にその期待の大きさがうかがえるが、同時にペーニャへの刺激剤も兼ねていると観ているが、どうだろうか。
だが、個人的ポイントは福田秀平の復活度合い。重量打線ほど二番打者が重要になるが、ここに福田を持ってきたいのだ。相手にとっていやらしい一番打者と二番打者がいてこそ三番以下の重量打線が生きてくる。昨年は三位に終わったとはいえ、地力はパ・リーグでナンバーワンチームだと思う。実際優勝したファイターズも対戦成績では負け越した。ファイターズの願望オーダーは上に書いたが、打ち合いになったら勝ち目が無さそうだ。
ゴールデンイーグルス
(中)聖沢諒
(二)藤田一也
(遊)松井稼頭央
(指)ジョーンズ
(一)マギー
(三)枡田慎太郎
(右)牧田明久
(左)鉄平
(捕)嶋基宏
大物外国人野手を二人獲得し、本気度を見せているこのオフのゴールデンイーグルス。
ドラゴンズでもタイガースでも球団の財布の紐を緩めさせる独特の才能を発揮してきた星野仙一監督の面目躍如といったところか。侍ジャパン入りが有力視される松井稼頭央とともに組むクリーンアップに加え、昨年、代役的ではあるが四番経験がある枡田慎太郎、牧田明久をその後ろに据える。ジョーンズがゴールデングラブ賞を獲得した頃に近い守備力なら外野に入れて、枡田をDHに回して昨年ブレークした銀次をスタメン起用できよう。一年限定の補強祭りではなく、その先も見据えたオーダーが組めそうではないか…。
聖沢諒と嶋基宏をチームの顔に育てながら、2009年以来のクライマックスシリーズ進出を狙う。そんな期待が高まるオーダーだ。
マリーンズ
(遊)根元俊一
(右)荻野貴司
(左)角中勝也
(指)ホワイトセル
(一)サブロー
(二)井口資仁
(捕)里崎智也
(三)今江敏晃
(中)岡田幸文
一昨年の最下位から昨年は5位。前半戦はリーグトップの位置にいたものの、故障者続出もあってまさかの急降下。ところが首脳陣こそ一新されたものの肝心の選手に大きな補強が観られない。だが、敗戦処理。なりにマリーンズの打線をいじってみたら、顔ぶれを変えなくても新しいチームが出来上がるように思えてきた。一、二番が非力に思えるが、ここは育成枠と考えるしかあるまい。
もちろん昨年のパ・リーグ首位打者、角中勝也が今季予想されるライバル球団からのマークを突き破るという前提でこのオーダーが成り立つ。スムーズな新旧交代を推し進めるにはベテランにはベテランなりの働き場を与えてまだまだ力を発揮してもらわなければなるまい。この打線が機能したら、相手球団には結構怖いと思うが…。
バファローズ
(中)坂口智隆
(二)平野恵一
(右)糸井嘉男
(一)イ・デホ
(左)T-岡田
(三)後藤光尊
(指)バルディリス
(捕)伊藤光
(遊)三ツ俣大樹
2014年に親会社が創業50周年を迎えるのでその年に最高の成績を上げたいがための補強攻勢だと言われている。
坂口智隆が一昨年までの存在感を示せれば、かなりの戦力増となる。一部にはタイガースからFAで獲得した平野恵一を大引の抜けたショートで起用すると見ているファンもいるようだが、内外野を起用にこなす平野も、ショートに関しては公式戦で最後に守ったのは2004年。平野獲得で、糸井をもらえるなら大引を放出しても無問題というバファローズファンの意見には同意しがたい。上のマリーンズのオーダーとは対照的に上位に実績のある選手が並び、下位にはまだ正捕手盤石とは言いきれない伊藤光、そして大引の抜けたショートを守る選手だ。2012年に大引に次いで多くショートを守ったのは安達了一。以下縞田拓弥、三ツ俣大樹、そしてライオンズに移籍した山崎浩司。これもまた見もの。ただ、糸井の加入で新外国人のビニー・ロッティーノの守る場所が無くなる…。
もうすぐ春季キャンプが始まる。WBCがあって、オープン戦、そして公式戦開幕。本当に待ち遠しい。例年、ここからは案外早く感じられるが…。
セ・リーグもパ・リーグも考えてみたが、正直、ジャイアンツとファイターズ以外は情報収集不足。「こんな選手が出てくる!」という推しメンがいたら、コメントでご教示いただければ幸いである。
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