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2013年3月16日 (土)

大谷翔平「7番ライト」でフル出場も、安打も“守備機会”も0…

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日、ファイターズのファームの本拠地、ファイターズスタジアムで一軍オープン戦を実施。二刀流を目指すルーキー大谷翔平は「七番・右翼」でスタメンに出てフル出場。打つ方は3打数0安打と精彩を欠き、守備では安打になった打球を処理するケースのみでフライの処理はなかった。

 


(写真:二回裏の第一打席で東野峻の前に空振り三振に倒れた大谷翔平)

今日はファイターズのファームの本拠地、鎌ヶ谷のファイターズスタジアムで一軍オープン戦、ファイターズ対バファローズ戦が行われた。今日イースタン・リーグが開幕したが、鎌ヶ谷の主、ファイターズのファームは昨年イースタンで7球団中6位。ビジターで横須賀スタジアムで開幕を迎える。横須賀スタジアムでは既に栗山英樹監督が開幕投手と広言している武田勝が先発したそうだが、鎌ヶ谷では二刀流を目指す話題のルーキー大谷翔平が「七番・右翼」でスタメン出場した。大谷が対外試合で守備に付くのはこれが初めて。

ファイターズとバファローズと言えば、このオフにはまさかの糸井嘉男を中心とした2対3のトレードがあった他、昨年栗山監督を支えた福良淳一ヘッドコーチと、真喜志康永コーチが移籍した因縁の関係。糸井は準決勝進出を果たした侍ジャパンの一員として海を渡っているが、残念ながら東京ドームの第二ラウンドで敗退した台湾代表の一員として参加していた陽岱鋼はファイターズに復帰し、試合前にはバファローズに移籍した福良コーチの元を訪ねるシーンも見られた。
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しかし陽岱鋼が元気な姿を見せてくれたのはここまで。一回裏の第一打席にバファローズの先発、東野峻から右手首に死球を受けてすぐに交代した。幸い、骨には異常が無く大事には至らないで済みそうとのこと。


先発はバファローズがジャイアンツから移籍して先発投手陣の中心に期待されている東野でファイターズは右の柱のブライアン・ウルフ。横須賀と鎌ヶ谷で開幕戦と開幕第二戦の先発投手が投げていることになる!?

死球で退場した陽岱鋼の代走には一軍では初めて観る浅沼寿紀が登場。
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中田翔と同期、同学年の入団六年目。投手から野手に転向というファイターズでは出世コース
<!?>今日は鎌ヶ谷開催だからか、この後、二年目の松本剛も途中出場する。

ファイターズは一回裏、陽岱鋼死球のあと、西川遥輝が倒れた一死一塁から「三番・三塁」でスタメンの小谷野栄一が左中間にあわやスタンドインかという二塁打を放って二、三塁。
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今日の小谷野は守備でも再三軽快な動きを見せていた。開幕に間に合うか不安視されていたが、今日の動きを見ている限りでは問題なかろう。

続くマイカ・ホフパワーが三振に倒れた二死二、三塁からミケル・アブレイユがレフト線の二塁打で2点先制。

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アブレイユを生で観るのは初めてだが、もっと荒っぽい印象を持っていた。この後の打席でも低めのボールの見極めも良かったし、適応力はありそうだ。アブレイユは第二打席でもセンターに抜ける矢のような打球の安打を放った。今年
35歳になるテスト生助っ人は推定年俸が2000万円。掘り出し物になるか、年俸相応で終わるか…。

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立ち上がりに2点の援護をもらったウルフは直後の二回表にイ・デホにライトへ特大の本塁打を打たれるが、その後は安打はそこそこ打たれたものの要所を抑える投球で6イニングをこの1失点だけに抑える。


一方の東野も、二回以降は安定した投球。二回裏に大野奨太に、四回裏にアブレイユに安打を浴びるも、次打者を併殺に切り抜ける。

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因みに併殺打を放ったのは二回裏が大引啓次で四回裏が赤田将吾とともにバファローズからの移籍組。そのせいか、赤田は第三打席ではスタンドのファイターズファンから「二打席連続併殺打の汚名返上だ!」と言われていた。大引も赤田も一回表の守備に付いた際にライトスタンドのバファローズファンから「頑張れ頑張れ大引!」、「頑張れ頑張れ赤田!」と大声援を受けていた。ファンとはありがたいものだ…。


四回表終了後には、イースタンの試合ではおなじみのラジオ体操。

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今日は指定席で結構人がぎっしり詰まっていたのであまり身体を動かせないのと、例によって途中でフェードアウト。ファイターズのファームのファンにはいつものことだが、バファローズ側のスタンドからは途中で切られてブーイングが起きていた
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10日からお披露目したファイターズスタジアムの新しいスコアボード「鎌スタ☆ビジョン」(仮称)は確かにスッキリしている。
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選手紹介の動画も画一的ではあるがファームには不釣り合いなほど立派だ。これもすべてダルビッシュ有様のおかげだ!



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奪三振など、シーンごとの演出も用意されている。試合の映像のリプレイは見られなかったが、ファームの試合には不要か。

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今日は五回終了後にY.M.C.A.のパフォーマンスがあったが、ビジョンは特に映像が流れることもなかった。


ファイターズは七回表、ウルフに代えて武田久を投入。
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バファローズの下位打線相手とはいえ、低めに球を集めて三者凡退に収めた。スタンドのファンから「久、今年も任せたぞ!」と声がかかっていた。さすがの貫禄だ。
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その裏のファイターズは二死から赤田が右中間を破る二塁打で追加点のチャンス。

ここで打順は大谷。第一打席空振り三振、第二打席投直と東野に抑えられた大谷、バファローズ三番手のルーキー森本将太の前に空振り三振。
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守備では見せ場が無く、打席からは3打数
0安打と快音が聞けず、そう何もかもうまくいくものではないだろう。今は何事も経験だ。

ただ個人的な話で恐縮だが、今月に入ってファイターズの試合を一、二軍で三試合見ているが、指名打者大谷、投手大谷、外野手大谷をすべて見させてもらった。
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日の東京ドームでの一軍オープン戦、ゴールデンイーグルス戦ではいよいよ“二刀流”を実践するそうでこちらも見てみたいものだ。


21のまま迎えた八回裏、ファイターズはバファローズの四番手、比嘉幹貴を攻める。

近藤健介がライト前に運び、今浪隆博が送った一死二塁から浅沼が四球を選んで一死一、二塁。ここで西川がフルカウントから右中間のど真ん中を破る2点タイムリー三塁打。
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4対1と突き放した。続く途中出場の松本もレフト前にポテンヒットを放ち、西川が還り5対1。
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西川、松本と鎌ヶ谷のファンに馴染みの強い三年目、二年目コンビの連続タイムリーでスタンドが大盛り上がりの中、ここまで精彩を欠いていたホフパワーがライト場外にとどめのツーランホームランを放ち、7対1とした。

 

ウルフ、武田久、根本朋久と繋いだ継投の締めはドラフト7位ルーキーの河野秀数
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独特のサイドスローから小気味よい球を投げ込み無失点で7対1と快勝した。


16日・ファイターズスタジアム】
Bs 010 000 000 =1
F  200 000 05× =7
Bs)●東野、松本、森本、比嘉、鴨志田-伊藤
F)○ウルフ、武田久、根本、河野-大野、近藤
本塁打)イ・デホ1号ソロ(ウルフ・2回)、ホフパワー2号2ラン(比嘉・8回)

八回に膠着状況を破った西川の2点タイムリー三塁打が勝敗のポイントとなったのは確かだろう。田中賢介がFA移籍で抜けた二塁のポジションを獲得しようと頑張っている結果だろう。だが、打つだけではちょっとやそっとじゃ田中賢の穴を埋められないし、守備はまだ雲泥の差。今日の試合でも一回表の先頭打者の深江真登のボテボテの二塁ゴロを目の前の一塁に悪送球して立ち上がりのウルフの足を引っ張った。その後の守備でも(田中賢を見慣れているせいか)なんともぎこちなく見えた。ファイターズの野球は守りを固めて失点を最小限にとどめて、その失点を上回る得点をあげて逃げ切る野球。センターラインを固めたい。拙blogでは何度か指摘しているが大引の獲得で大引をショートに固定して、金子誠は二塁に回したい。西川は打撃がもったいないが、ファームでもっと二塁守備の実戦経験を積んだ方が良いと思っている。

陽岱鋼の代役で出場した浅沼は2打数0安打のあと、西川のタイムリー三塁打に繋がる四球を選んだ。最初の打席のレフトフライもけっこういい当たりだった。上述の通り主砲中田と同期入団で同学年。あの年、高校生ドラフトでは中田と浅沼の他に津田大樹、大平成一、松山傑、豊島明好を指名した。今や残るは中田と浅沼のみ。浅沼もそろそろ結果を出したいところだ。


今日はファイターズにとっては今年初の関東主催試合。既に札幌のファンにはおなじみになっているであろう新マスコットのポリーが初めて来鎌した。
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試合開始前の正面広場に姿を現すと、あっという間にファンに囲まれた。そしてB☆BC☆Bも加わると、ダチョウ倶楽部を意識したかのような小ネタの連発でファンを和ませていた。
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バファローズの人気マスコット、バファローブルバファローベルが来鎌しなかったのが残念だったが、いつものイースタンとは異なる趣の鎌ヶ谷で好天にも恵まれ楽しい野球観戦となった。明日も鎌ヶ谷では一軍オープン戦、ドラゴンズ戦が行われる。

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コメント

チェンジアップ様、コメントをありがとうございます。

> 二刀流という前例がないから、首脳陣も練習メニュー、スケジュールを考えるのに、試行錯誤、苦慮してるんでしょうね。

だと思います。

よく右打者がスイッチヒッターになるには左右合計で倍の練習が必要になると言われますが、全く異なる二種類に挑むのですから、単純に両方の分やればいいというものでもないでしょう。

> >選手紹介の動画も画一的ではあるがファームには不釣り合いなほど立派だ。これもすべてダルビッシュ有様のおかげだ!

> どういうことですか?

ダルビッシュのポスティング移籍で手に入った資金でスコアボードをリニューアルしたと言われているからです。

投稿: 敗戦処理。 | 2013年3月17日 (日) 22時55分

こんにちは。大谷については
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130315-00000005-ykf-spo&__from=mixi

 二刀流という前例がないから、首脳陣も練習メニュー、スケジュールを考えるのに、試行錯誤、苦慮してるんでしょうね。

>選手紹介の動画も画一的ではあるがファームには不釣り合いなほど立派だ。これもすべてダルビッシュ有様のおかげだ!

 どういうことですか?

投稿: チェンジアップ | 2013年3月17日 (日) 08時02分

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