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2013年4月20日 (土)

ボビー・ケッペル、武田久、武田勝の豪華調整登板リレーでもフューチャーズに勝てないファイターズのファーム

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今日
(20)は約一ヶ月ぶりに鎌ヶ谷に行ってきた。ファイターズのファームは現在11連敗中で、今月に入ってから一勝もしていない。今日は対フューチャーズ戦で非公式戦ではあるが、久々にファイターズの勝ち試合を見られると期待したファンも少なくなかったはず。しかも故障で戦列を離れているボビー・ケッペル、武田久、武田勝の調整登板が予定されていた。

だが、11連敗もさもありなんという試合運びで、ファイターズはフューチャーズにも敗れた。


(写真:20日のフューチャーズ戦に登板したボビー・ケッペル、武田久、武田勝の三投手。)



blogをお読みくださっている方にはいささか釈迦に説法だろうが、一応フューチャーズのことを説明しておく。2005年からイースタン・リーグの球団数が奇数の7球団になって常に一球団が試合を組めなくなったことへの対策として、イースタン各球団の育成選手や出場機会に恵まれない選手を集めて作る混成チームで、2006年からスタート。だが試合ごとに寄せ集めで作る即席の混成チーム故にイースタンの単独チームに歯が立たない試合展開になることが多く、昨年は2勝23敗2分けだった。

そんな実態を知る鎌ヶ谷のファイターズファンは一軍主力投手の調整登板も重なって、非公式試合とはいえ今日は久々にファイターズの勝ち試合が見られると期待したかもしれない。

ファイターズの先発はボビー・ケッペル。一回表のフューチャーズの上位打線を軽く三者凡退に抑えた。
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だが素人目には自分の投球フォームを確認しながら投げているというか、いかにも試運転という感じがした。もう少し見たかったが、1イニングで降板。


二番手は武田久。4月9日付けで腹直筋の炎症ということで出場選手登録抹消。それ以来の実践登板となった。
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こちらは低く潜り込むような独特のフォームから低めにズバズバ伸びる球を投げ込み、三者連続三振。格の違いを見せつけた。


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そして三番手が武田勝。今季は入団八年目で初の開幕投手の大役を任されたがその試合で左ふくらはぎ筋挫傷。開幕翌日に登録抹消された。


武田勝は前の二人と違ってスンナリとはいかなかった。

一死からベイスターズの渡辺雄貴にライト前にポテンヒット。ライトを守る石川慎吾が一度下がってから前進するも及ばずといった感じで武田勝としては打ち取った打球だった。二死から内野ゴロで入れ替わったジャイアンツの高橋洸に二盗を決められて二死二塁。こういうピンチを凌ぐのが武田勝の真骨頂のはずだがベイスターズの乙坂智にライトスタンドまで思いっきり運ばれた。
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敗戦処理。はベイスターズの乙坂智という選手のことをよく知らないが、狙い澄ましたかのような一発で、つい昨年の日本シリーズ第六戦でジャイアンツの長野久義に打たれた一発を思い出してしまった。


ここで終わればまだ良かったものの、続くスワローズの星野大地の三塁ゴロを三塁を守っている佐藤賢治が腰高でトンネルして一気に二塁まで進まれる。続くジャイアンツの和田凌太にセンター前に運ばれて二死一、三塁。四番の川上竜平を詰まらせて三塁ゴロに打ち取ったと思ったら佐藤が今度はお手玉するタイムリーエラーでこの回3失点。

武田勝は続く四回裏こそ三者凡退に抑えて貫禄を示したが、3イニング目となる五回裏には先頭の高橋洸に三塁前の内野安打。これも外野が本職の佐藤でなかったら…という当たり。続く乙坂のバントは捕手の近藤健介の好フィールディングで二封となったが星野、和田に連打でまた1点。
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(写真:武田勝からタイムリー安打を放ったジャイアンツの和田凌太)さ
らに一死一、三塁から川上の三ゴロで5-4-3の併殺崩れの間にもう1点。

結局武田勝は3イニングを投げて打者17人に対して乙坂の本塁打を含む被安打6で自責点4の5失点。四死球0と武田勝らしさを見せたものの、打たせて取るタイプの投手がバックに足を引っ張られてはなかなか自分のペースで投げられなかっただろう。

一方、この間ファイターズ打線は左投手主体のフューチャーズの継投の前に攻略しきれない。二回表は鵜久森淳志、近藤健介の短長打で無死二、三塁としたものの佐藤、石川、宇佐美塁大が三者連続三振。四回にも鵜久森の安打から敵失と四球で一死満塁と攻め立てたものの宇佐美が二塁ゴロ併殺打。

ファイターズはケッペル、武田久、武田勝と繋いだ後、六回裏から榊原諒を投入。今年はルーキーが続々一軍登録される中、2010年のパ・リーグ新人王、201年の勝利の方程式の一角を担った男が昨年来、壁にぶち当たっている。今季もイースタン公式戦に3試合の登板で2回1/3を投げて自責点7で防御率27.00と不振から脱却できていない。
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2イニング目の七回裏に、先頭の高橋洸を空振り三振に仕留めたかと思ったら捕手の荒張裕司が足許にあるボールを見失って振り逃げで一塁へ。この後二死一、二塁から川上にタイムリーで1失点。これで0対6。


ファイターズは八回表に二死満塁から押し出しでようやく1点を返し、九回表には二死満塁から鵜久森に2点タイムリーが出るが時既に遅し、
3対6で敗れ去った。Adsc_0273
途中から雨が降り出し、試合内容以上に寒さを感じさせられた。



20日・ファイターズスタジアム】
F  000 000 012 =3
FT 003 020 10× =6
F)ケッペル、武田久、●武田勝、榊原、齊藤-近藤、荒張
FT)金伏<Ys>、○今井<>、太田<Ys>、柴田<>、冨田<>、S森<>-星野<Ys>、芳川<>
本塁打)乙坂<>2ラン(武田勝・3回)



武田久、武田勝クラスになると、内容より投げられるかどうかが重要なのかもしれない。
3イニング投げた武田勝は明日の疲労度も踏まえた上で、問題なければ次回は一軍なのではないか。現在のファイターズの一軍先発ローテーションでは吉川光夫、木佐貫洋、ブライアン・ウルフに先発で白星が付いているが後の三人が不安定。今節既に登板した多田野数人中村勝が登板後に登録を抹消されていないところをみると次節も先発する予定なのだろう。明日21日の予告先発、谷元圭介が過去三回の先発でいずれも四回未満で降板と崖っぷちである。明日の結果次第ではここに武田勝が入るかもしれない。今日完封したウルフは128球を投じているから次回は中六日でなく中七日を空け、武田勝が中六日で27日に先発、中村勝が三戦目に回ると見る。

武田勝の足を引っ張った守備陣は、混成チームのフューチャーズが3併殺を決めたのに対してお粗末すぎた。打線もチャンスになればなるほどピンチなのではという感じは一軍があの状態では右に倣えなのかもしれない。幸か不幸か敗戦処理。はイースタン公式戦での惨状を見ていないが、これではイースタン公式戦11連敗もむべなるかなという感じだ。昨年の吉川に続く、栗山英樹監督の「今年ダメなら脱がす…」枠の佐藤の三塁守備は本人が完全に自信を失っている感じがする。守備でミスっているからか豪快な打撃までなりを潜めている感じだ。

敗戦処理。の次回ファイターズファーム生観戦は28日ベイスターズ戦。その日までに少しでも快方に向かって欲しいが…。

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コメント

チェンジアップ様、コメントをありがとうございます。

> ファームの勝敗云々で言うと、ファームでいくら優勝しても意味ないですし。二軍監督としての評価には繋がらないですね。

必ずしもそうとは言えないと思います。

ファームの目的が、一軍で戦力になる選手の育成だとしたら、“一軍で戦力になる選手”の定義付けが必要です。

一軍が優勝を目指して戦う以上、チームの勝利に貢献出来る選手を育てなければなりません。

「勝つために何をすればいいのか」それを鍛えていくためにはファームといえども、勝つという目的を定めてそのために何をすべきかという視点が必要になります。

そして選手達がそれが出来る様になれば、ファームも試合に勝つ確率が高くなりますし、結果としてファームが優勝に近づきます。

一軍に近い選手が多く、活きの良いファームは往々にして勝率も高くなりがちです。

ただ、同時期に複数の選手が一軍に上がったりすると、その反動でファームが弱くなるときがあります。

投稿: 敗戦処理。 | 2013年4月22日 (月) 23時16分

こんばんは。でもまあ、なかなか経験出来ることじゃないですよ、コレは。やろうと思って出来ることじゃないし。
いい薬を思えばいいんじゃないですか?

ファームの勝敗云々で言うと、ファームでいくら優勝しても意味ないですし。二軍監督としての評価には繋がらないですね。

投稿: チェンジアップ | 2013年4月21日 (日) 19時51分

チェンジアップ様、コメントをありがとうございます。

> こんにちは。こういう時は、落ちるとこまで落ちればいいんです。そしたら、後は這い上がるしかないんですから。

なるほど。

まあファームの最大の使命は一軍の戦力になる選手を送り込むことですから、勝敗そのものはある程度割り切らなければならないとは思いますが、そういった選手達の一つ一つのプレーの積み重ねが勝敗に現れるわけですからね。

昨日鎌ヶ谷で3安打放った谷口が今日は札幌ドームで二番スタメン。期待します。

投稿: 敗戦処理。 | 2013年4月21日 (日) 13時30分

こんにちは。こういう時は、落ちるとこまで落ちればいいんです。そしたら、後は這い上がるしかないんですから。

投稿: チェンジアップ | 2013年4月21日 (日) 12時51分

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