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2013年4月27日 (土)

ファームは必ずしも勝敗がすべてではない…が、

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イースタン・リーグが開幕して既に一ヶ月が経過しているが、恥ずかしながら今日
(27)ようやく今季のイースタン・リーグ公式戦を生観戦してきた。これまで春季教育リーグやウエスタン・リーグ公式戦、ファイターズのファームのイースタン・リーグチャレンジマッチ(対フューチャーズ戦)、独立リーグのチームとの交流試合(ファイターズ対群馬ダイヤモンドペガサス)を観てきたが、実はイースタン・リーグ公式戦を生観戦するのは今日が初めて。

ファイターズのイースタン・リーグでは48年ぶりに並んだタイ記録という14連敗が話題になっているが、そのファイターズの次に順位が低いジャイアンツの試合を見てきた。

ファイターズに次ぐ6位といっても26日現在で1112敗と借金1とさほど悲観する状況ではないのだが、今日は首位のマリーンズに対して先発の二年目、今村信貴が初回に7失点。その後今村は立ち直って好投するが初回の失点があまりにも重く2対11で敗れた。

一方のファイターズは今日、ベイスターズを5対3で下し、連敗を14で止めた。今月に入って初めての白星でもあった。イースタン・リーグの連敗記録を辛くもタイ記録で止めた。

“ファームは必ずしも勝敗がすべてではない…”という人がいる。それはわかるのだが…


(写真:ジャイアンツの先発、今村信貴の初回7失点を示すスコアボード。味方失策はなく、被安打7の7失点。)



今日のジャイアンツの先発、今村信貴
2011年のドラフトで2位指名を受けて太成学院大高校から入団した二年目の投手。
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昨年はイースタン・リーグでファイターズを相手にノーヒット・ノーランを達成している。今年はイースタンで先発ローテーションに入っている。だが、初回に先頭の加藤翔平にセンター前に運ばれると、二番の翔太には右中間の二塁打。ライトの隠善智也がダイビングキャッチを試みたが捕りきれなかった。無死二、三塁から荻野貴司がライト前に運んでまず1点。
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さらに大松尚逸、青野毅にも連続タイムリーを打たれ5連打で3点。二死までこぎつけるが、満塁から角晃多にレフトオーバーのタイムリー二塁打。
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打者一巡して加藤にこの回二本目の安打を打たれ、計7点となった(冒頭の写真)。


角のレフト後方への打球を追ったレフトの中井大介は本職は内野手。チーム事情に合わせ、内野四ポジションを守れるようになった選手だ。しかも現在一軍に登録されている。一軍が神宮球場でのナイトゲームなのでかけもち出場となった(一軍では代打で登場)が、外野の守備に付いたのは今季初めて、というか2008年以来五年ぶり!わざわざ一軍の試合に出る前にファームの試合に出るのには理由があるのだろう。より出場機会を増やすために外野守備に挑戦なのか?左打者が逆方向に打ち、正面真後ろに飛ぶという難易度の高い打球を見事に頭を越された。中井はこの後、二回にも青野の本塁打せいの大飛球を捕球できず二塁打にした。慣れたレフトなら二本とも捕球できたかもという打球だった。

一回表に7失点。これでマウンドから降ろすのは簡単だが、ジャイアンツベンチは続投を命じた。後に投げる投手の事情なのか、立ち直らせたかったのか、今村を二回以降も投げさせた。イースタン・リーグはセ・リーグに所属する球団のホームでもDH制が採用されている。打順で代打ということがないから投げさせようと思えば投げさせられる。今村を育てるために、この状態からどこまで立ち直れるかを試したのだろう。“ファームは必ずしも勝敗がすべてではない…”と言われる典型的なケースなのだろう。試合としては7点を追う展開はあまりにも苦しいが、幸いにもジャイアンツファンは徐々に立ち直っていく今村を見ることが出来た。

ジャイアンツ打線も一回裏には安打の隠善と藤村大介を塁において亀井善行の二遊間を破るタイムリーで1点を返した。
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そして続く二回裏には開幕当初の四番から八番に下がっている丸毛謙一のレフトオーバーのソロ本塁打で2対7とした。
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じわじわ追い上げるのかと思ったが、この後は今村とマリーンズ先発の阿部和成が好投し、2対7のまま試合は進んでいく。


結局今村は七回まで投げた。一回に続き二回にも二本の安打を打たれ不安定に思えたが、三回以降の5イニングでは被安打1だった。高校卒入団二年目の投手としては次に期待を抱かせるリカバリー投球だったと思う。もちろん初回の大量失点は勝敗の興味を失わせかねない。今日の失敗の原因をよく分析して改善して欲しい。

一回表だけで25分を要した試合はその後の今村、阿部の好投で締まった試合になったが、最終回に登板したジャイアンツの三番手、田中太一が崩れた。
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二死までは簡単に取ったものの四球と安打で一、二塁。ここで代打の工藤隆人に死球。

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工藤は飛び上がって避けようとしたが当たった。これで二死満塁。


ここで高濱卓也の打球はふらふらと三塁後方に上がる。三塁手の坂口真規が背走して捕球を試みるもはじいてしまった。
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写真で見るようにファウルグラウンドで落球したかに思えたが(坂口の両足の間にわずかに見えるのが打球)審判三人制の悲しさか、山口義治球審にフェアと判定されて2点タイムリー二塁打となった。

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そしてとどめを刺すように青松敬鎔がレフト前にクリーンヒットしてさらに二者生還。2対
11となった。

 

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マリーンズの阿部は完投するのかと思ったが九回表二死の時点でベンチ前で投球練習をしなかった。最終回はカルロス・ロサが登板した。余談だが今日の試合では攻撃中に登板中の投手が投球練習をする際の相手を里崎智也が務めていた。
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カルロス・ロサは9点のリードを背負いながら、150km級のボール球連発で二者連続四球と荒れていたが、その後併殺に仕留めて無失点で終えた。

2対11。ジャイアンツとしては完敗。

なお「7番・DH」でスタメン出場した小笠原道大は2打席立って痛烈な三塁ゴロとミスショットという感じのレフトフライ。第三打席で横川史学を代打に送られた。
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打席では誰よりも大きな声援を受けていたが、小笠原のイースタン・リーグ公式戦の打撃成績はこれで26打数5安打となって打率が二割を切った。本塁打はまだ0で長打は二塁打が一本あるだけである…。
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27日・ジャイアンツ球場】
M 700 000 004 =11
G 110 000 000 =2
M)○阿部、カルロス・ロサ-田村
G)●今村、阿南、田中-河野
本塁打)丸毛3号ソロ(阿部・2回)


ジャイアンツとファイターズのファームの試合を見る敗戦処理。だが、相手がマリーンズとなると阿部が先発するケースが多い様な気がする。
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阿部はマリーンズの黄金世代といわれる平成元年度生まれ。同学年の投手に唐川侑己、藤岡貴裕、益田直也、中後悠平がいて、野手では今売り出し中の鈴木大地に高濱がいる。この学年より下の投手がいささか寂しいのだが、阿部も藤岡や益田に続けるかどうか…。

結局7イニング投げた今村だが、
DH制のパ・リーグでも序盤に大量失点した先発投手を引っ張るケースがある。ファンの間では賛否両論だが、週に六試合行うケースでは大量失点後も先発投手を続投させてイニングを稼ぐというのはありがちだ。だがさすがに今日の今村のように七回まで投げさせるのは育成重視のイースタン・リーグならではだろう。

中井のレフトの守備はまだ今日の日本の打球の追い方を見る限りでは試合で使うには時期尚早に思えたし、坂口のフライの追い方、二塁を守っていた大累進の足裁きなども試合に使いながら鍛えるという感じなのかなと思えた。ただ目の前の試合の白星を追うのなら他にメンバーの人選があるかもしれない。だがこの選手を今鍛えようと決めたら、その選手を一定の時期使い続けるというのが真の育成だろう。そのためには目の前の試合の勝利が犠牲になることもままあるだろう。それは仕方ないと思う。


ファイターズにしても然り。1965年のサンケイアトムズ以来の14連敗を記録しても暖かく暖かく応援してくれるファンは少なくない。今日のジャイアンツ球場の入場者数は1,264人だったが、今日のファイターズスタジアムはその倍以上の2,897人だったそうだ。あるいは連敗中だからこそ、俺が行って声を張り上げて応援してやろうというファンもいただろう。ファームは普通に考えて一軍よりレベルは低い。それでもそのファームを、ファームの選手を応援しに入場料を払ってスタンドに座るのだ。しかし彼らはもちろんチームの勝利を願っているのだ。ファームの選手の成長は、それが即ち試合の勝利に結びつくはずだからだ。14連敗を喫した試合に西俊児監督が野村克也「負けに不思議の負けなし…」を引用していたが、負けるには負ける原因があるのだ。そしてそれをファームのファンはそれぞれに想像ついているのだろうが、それでも選手を熱心に暖かく応援する。

特にファイターズのファームは
1997年に鎌ヶ谷にファイターズタウンをオープンして以来、地元に密着し、地元ファンに愛されている。本当に熱心にファームや選手を愛しているファンが多い。そしてファン同士のつながりも濃い。

だが、選手やチームはそれに甘えてはならない。

48年ぶりの連敗記録ということは、その間、どんなに調子やコンディションの悪いチームであっても、14連敗まではしないで脱出していたということだ。14連敗は、勝敗がすべてではないにしても異常値だ。もちろん選手やコーチ、監督達は痛切に感じているだろうが…。

敗戦処理。はファームの意義、目的は一軍の目標達成に貢献出来る選手の育成だと思っている。一軍の目標は優勝であるから、勝利に貢献出来る選手が求められるはずだ。であれば、そんな選手を育成しなければならないファームもチームとして勝つことを明確に目標に定めなければならないはずだ。個々の選手が自分の技量を高めるのも結局はそれによってチームの勝利に貢献出来るからである。ファームも基本的には勝敗にこだわるべきなのである。ただ、そのための選手育成の過程において、今日のジャイアンツの今村のように7失点してもマウンドの上で自分で修正させようとしたり、ファイターズの内野陣のように試合でミスをしながら覚えさせているという形はあるのだろう。

敗戦処理。は冒頭にも書いたように今日が今季初のイースタン公式戦「生」観戦だが、常連達は土日の試合だけでなく、平日も都合を付けて観戦している。ファンは自分が楽しむために球場に足を運ぶのが普通だと思うが、中にはそれを超えてボランティアのようにファンと選手の架け橋のようになっている人までいる。常連さんほど、負けていても平静を装っているがきっと本心は腸が煮えくりかえっているのだろう。いくら勝敗がすべてではないにしても、一つ勝つのに一ヶ月を要する様ではチームとしてファンに合わせる顔がないと考えるのが普通だと思う。

ファイターズはこの14連敗から何かを学んだはずで、これからはそれをファンに還元するべきだ。それこそが負けても負けてもチームに付いてきてくれるファンへの恩返しだろう。

ジャイアンツのファームも同様。ここ数年打線の中軸を担っていた大田泰示や中井の一軍入りで線が細くなったのは否めないが、清武英利前代表がいなくなって“育成の巨人”の異名までなくなるのではもったいない。坂口は雰囲気があるし、個人的には辻東倫も早く実戦で見たい。一軍経験者の打席でばかり大歓声が起きるということはファームとしてまだファンに本当の意味で浸透していないという見方もあるが、鎌ヶ谷の半分とはいえ千人を超えるファンが集まるのである。もっともっとアピールする選手が出てきて欲しい。

P.S.
【今日のオマケ】

試合後のグラウンドで行われた大キャッチボール大会。
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当初は小学生の中から抽選でと言うことだったが、全員当選に。そして試合終盤の場内アナウンスでは中学生も希望者は全員と拡がっていった。ファンサービスが拡張されたといえば聞こえがいいが、目論んでいた入場者数に達しなかったということ!?

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コメント

チェンジアップ様、コメントをありがとうございます。

> 先述の広岡本で、彼の信念は「人は育つ」広島コーチ時代の話がありまして。
 多分、守備コーチしてたんでしょうけど。苑田という内野手が居て、打撃と肩は良いのだけど、守備がプロレベルに達してない。
 なので、まず低い捕球姿勢を身につけさせようということで、手でボールを転がして、捕球させるということから広岡さんは始めました。

ほう、それは初めて聞きました。

カープの苑田のことは覚えていますが、どちらかというと好守の内野手という印象です。そこに至る過程にいろいろあったということですね。

話が横道に逸れますが、苑田はカープのスカウトを三十年以上続けているそうで、そのベテランが「大谷は打者一本なら張本並みの記録を残す。」と言ったというのを聞いて打者大谷に強い興味を持ち出しました。

> 簡単な練習も意味あると思いますよ。

> 練習ってのは、見た目に惑わされてはいけないです。
 キャンプの練習だと、サンデーモーニングで、張本が珍練習?を見ると特に打撃練習だと酷評しますが、ちゃんと意味がある場合が多いですし。

> キャンプの練習でいうと、今年は大谷が注目されたんですが。
 ファンは二刀流ということで期待して見に行ったら、地味な練習ばかりなので、客入りが悪くなったという記事を読みましたけど。

> 地味でシンプルは反復練習が、効果的な場合が多いと思いますけどね。

> 私は意味ある派ということで。

別に意味ないなんて私は書いていませんよ。試合の中でやることじゃないとは書きましたが…。

投稿: 敗戦処理。 | 2013年5月 5日 (日) 23時56分

こんばんは。しつこくてすみませんが。ムキになる性格なもんで。恐らく平行線なので、この件については最後にするつもりですが。

 でも、この河野は、その「楽勝だろ」って場面ですら、失敗して、川相に「帰れ!」と言われてるんですよ。打撃が酷いから、せめてバントだけでも出来るようにならんと、プロでやっていけないって事なんでしょう。

 先述の広岡本で、彼の信念は「人は育つ」広島コーチ時代の話がありまして。
 多分、守備コーチしてたんでしょうけど。苑田という内野手が居て、打撃と肩は良いのだけど、守備がプロレベルに達してない。
 なので、まず低い捕球姿勢を身につけさせようということで、手でボールを転がして、捕球させるということから広岡さんは始めました。
 もっとも、これでもなかなか上手くならないので、広岡さんは、サジを投げかけたのですが、監督に「もう一年契約が残ってるから、もう一年頑張れ」で、続けて、ようやく、苑田という選手もそれなりに上手くなっていった。という話があります。

 ちなみに高橋慶彦@広島時代にコーチだった大下剛史に「ちょっと思いついた事が、あるんで、緩いゴロを打ってもらえませんか?」と頼んだら、やる気がないと判断した大下は、「帰れ!」と怒鳴ったんですよね。
 で、高橋もムスっとして、ホントに帰ったという。

 簡単な練習も意味あると思いますよ。

 練習ってのは、見た目に惑わされてはいけないです。
 キャンプの練習だと、サンデーモーニングで、張本が珍練習?を見ると特に打撃練習だと酷評しますが、ちゃんと意味がある場合が多いですし。
 以前、ゲストだった広澤が、正解を言おうとしたけど、張本が暴走したので、言うのを止めたというのを見た事あります。仁志は平気で正解を言ったりしてましたけど。

 キャンプの練習でいうと、今年は大谷が注目されたんですが。
 ファンは二刀流ということで期待して見に行ったら、地味な練習ばかりなので、客入りが悪くなったという記事を読みましたけど。

 地味でシンプルは反復練習が、効果的な場合が多いと思いますけどね。

 私は意味ある派ということで。

投稿: チェンジアップ | 2013年5月 5日 (日) 21時01分

チェンジアップ様、コメントをありがとうございます。

> http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/54701/
続・東スポの記事。まあ、こっちを先に貼るべきでしたね。コレの後に前回の川相の説明となってるわけで。
2chをチラっと見たけど、河野みたいです。

あ、さっき一緒に見ました。

正直、成否には疑問です。

> 私は効果あると思いますけどね。確かに一見しやすい状況だから、それが逆にプレッシャーになると思うんですよ。

プレッシャーがどうのとかではなく、相手がバントに対する守備を取っていないときに“送りバント”をして、それが例えば無死一塁で相手が前進してきたら成功になっていたかどうかを、どう判断するのか?

犠打の記録を持っている川相なら打球を見ればある程度の成功・失敗を見極められるのでしょうが、そもそもバントが苦手だからそういうバントをさせられる選手はそれすらわからないでしょう。

河野は点差、イニングに関係ないバントばかり見ている印象で、本当にバントを必要とするシーンでの送りバントの成功率がどうだったかわかりません。

川相がドラゴンズの二軍監督を辞任してジャイアンツに戻ってきたときにドラゴンズファンの知人から「川相は自分がバントをするのは上手かったけど、教えるのは苦手かもしれないよ」と言っていました。

どうなのでしょうね、よくわかりません。

逆にファームの試合では「ここは送りバントだろう」と言う場面で、あえてバント以外で走者を進めてみろというような指示を出すケースもあるようで(安打を打つ、四球を選ぶ、進塁打を打つ)、何とも言えません。

前の打席でバントを失敗した選手に懲戒的に公開バント練習のサインを出したのはおそらくレア・ケース。

そんなレア・ケースを例に出してファームとはそういうものとか論じてもあまり意味はないと思います。

投稿: 敗戦処理。 | 2013年5月 3日 (金) 21時51分

こんばんは。
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/54701/
続・東スポの記事。まあ、こっちを先に貼るべきでしたね。コレの後に前回の川相の説明となってるわけで。
 2chをチラっと見たけど、河野みたいです。

 私は効果あると思いますけどね。確かに一見しやすい状況だから、それが逆にプレッシャーになると思うんですよ。

 やりにくい状況での、ミスなら、「しゃああない」で済む場合とかある。

 例えば、敗戦処理さんは巨人ファンな訳ですが、去年までなら、対横浜三連戦だと「楽勝。勝ったも同然。悪くても2勝1敗」と巨人ファンでなくても、5球団のファンはそう思うでしょう。

 その勝って当たり前が、やってる側からは、プレッシャーになる。「負けたらどうしよう」というか。

 実際、川上哲治さんが、「勝って当然の状況で、戦う事の大変さ」としてV9時代を振り返ってましたけど。

 私はそういう視点で、意味があると判断してます。川相の真意は?ですが。

 

投稿: チェンジアップ | 2013年5月 3日 (金) 19時42分

チェンジアップ様、コメントをありがとうございます。

> http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/57305/
 
9回2死走者なしですね。確かさせられた選手は何度も送りバント失敗してるからだったと記憶してます。

拝読しました。

河野(かわの)ですかね?

育成選手から支配下登録されて、今年は開幕一軍入りを果たした河野という左打ちの捕手がいるのですが、

昨年までの川相二軍監督の時代には無死だろうと一死だろうと、走者のいる場面で打席に立つと、得点差とか無関係にほとんど送りバントの構えをし、実際にストライクが来たらバントをしていましたね。

岡崎が二軍監督になった今年のジャイアンツのイースタンの試合はまだ一試合しか生で見ていませんが、その試合では普通に打っていました。

捕手は守りに比重を置くポジションですから、捕手としての資質で育成から支配下に、そして開幕一軍入りを果たしたのだと思いますが、残念ながら打撃は素人目にも非力です。

相手がバントを警戒していない状況での例えば一死二塁という場面で河野がバントをするのですが、フライにならずにフェアゾーンに転がれば送りバントは成立します。

それが練習になっているのかと言われれば、“川相監督が言うのだから信じるしかない”としか言い様がないですね。

王監督の巨人での一年目(1984年)の開幕前のオープン戦で投手が打席に立つとアウトカウント、走者状況お構いなしに“送りバント”をしていましたね。

一部メディアからは私が書いたような否定的な見解と、「そんなの他の球団はキャンプでやっているぞ」と批判する意見もありました。

当時のジャイアンツの投手達の打席での送りバントの成功率はわかりませんが…。

投稿: 敗戦処理。 | 2013年5月 3日 (金) 14時35分

こんにちは。コレ
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/57305/
 
 9回2死走者なしですね。確かさせられた選手は何度も送りバント失敗してるからだったと記憶してます。

 まずは、ちゃんと当てて、転がすことからって事から始めようってことじゃないですか?

 ファームの試合ってのは、OP戦みたいなもんだと思いますけどね。

 一軍で使える力を養う場。だから、投手は新しい変化球を試すとか打者なら、流し打ちの練習とかを試合でやるなら、ファームの試合ということだと思います。

 

投稿: チェンジアップ | 2013年5月 3日 (金) 06時53分

チェンジアップ様、コメントをありがとうございます。

> 去年、川相当時二軍監督が、最終回にランナーの居ない場面で、送りバントさせてましたけどね。それを東スポが裏一面で取り上げてたのを読みました。後日、川相監督が、ちゃんと説明して、東スポを返り討ちにしてましたが。

ランナーのいない場面で送りバント?

それは興味深い話ですね。何の意味があるのか?

私の持論は、送りバントは、相手が警戒している中で成功させてこそファームでの“練習”だと思うので、イニングとか点差とか、相手がバントをさほど警戒していないところで成功させても練習にはならないと思います。

そういう場面でバントを成功させる方が、試合では勝利に近づくと思いますが、それこそ育成重視のファームで、あるべき勝利の姿でないと思います。

川相前二軍監督の見解が興味深いですね。

それを聞いてみないことには何とも言えません。

投稿: 敗戦処理。 | 2013年5月 3日 (金) 01時14分

こんばんは。去年、川相当時二軍監督が、最終回にランナーの居ない場面で、送りバントさせてましたけどね。それを東スポが裏一面で取り上げてたのを読みました。後日、川相監督が、ちゃんと説明して、東スポを返り討ちにしてましたが。

 ああいうのが、出来る、許されるのがファームだと思いますね。

投稿: チェンジアップ | 2013年5月 2日 (木) 22時38分

チェンジアップ様、コメントをありがとうございます。

>  広岡達朗著"監督論”を読み直したんですけど。04年出版で、04年に新監督になった人を取り上げてる項があって、落合、堀内、岡田、伊原、伊東、バレンタインについて書いてて、その中の阪神・岡田監督の項で
「ファームで優勝回数が多いというのは、関係ない。どれだけの選手を育てたか?」だ。
と述べて、ファームでも「勝つ味を覚えさせる必要、とか言う奴が居るが、バカな事を言うな!とも書かれてます。

なるほど広岡さんがそういうことを書いていましたか。

優勝はともかく、選手がきちんとしたプレーを重ねていけば、試合に勝つ確率は高まると思うのですよ。

投手は相手打者が打てない球を投げる。

野手は飛んできた打球を処理して送球してアウトにする。

逆に打者は投手が打たせまいと思っているボールを打ち返す。

育てるということは、最初の頃はなかなか出来ないことを出来る様にすること。

それが出来る選手が増えてくれば、試合に勝つ確率が高くなる。

結果として勝つ試合が多くなれば、優勝することもあるでしょう。

一軍で貢献出来る選手を育てる。その過程で、目標通りのプレーが出来れば、試合に勝てるようになりますよ。

14連敗はレアケースだとしても、確率からいってもそんなに連敗が続く事もなくなると思いますよ。

> 一軍のチーム成績が良ければ、ファームが連敗続きでも、そう悲観しなくてもいいと思います。さすがに負けすぎだから、こうしてブログにされたんでしょうけど。

同時期にファームから複数の選手が一軍に巣立つとファームが弱体化するという例はありますね。

> あとある本だと、昔、オリックスのボニチとう選手がファームで三冠王(二冠王かも?)を獲ってますが、一軍ではノーヒット。

イースタンだとライオンズにいたポールでしたかね。

「あんなに凄くても一軍では通用しないのか…」と他の選手に奮起させる材料になればいいのですが…

投稿: 敗戦処理。 | 2013年5月 2日 (木) 22時12分

こんにちは

>目的は一軍の目標達成に貢献出来る選手の育成だと思っている。一軍の目標は優勝であるから、勝利に貢献出来る選手が求められるはずだ。であれば、そんな選手を育成しなければならないファームもチームとして勝つことを明確に目標に定めなければならないはずだ。

 これの前半部分は賛成ですけどね。

ファームの成績・・チームも個人の成績も関係ないと思いますね。

 広岡達朗著"監督論”を読み直したんですけど。04年出版で、04年に新監督になった人を取り上げてる項があって、落合、堀内、岡田、伊原、伊東、バレンタインについて書いてて、その中の阪神・岡田監督の項で
「ファームで優勝回数が多いというのは、関係ない。どれだけの選手を育てたか?」だ。
と述べて、ファームでも「勝つ味を覚えさせる必要、とか言う奴が居るが、バカな事を言うな!とも書かれてます。

 私の記憶だと90年代の阪神。いわゆる”暗黒時代”ですけど、ファームは結構優勝してました。
 しかし一軍は、最下位ばかりでした。92年だけ2位で、あとはずっとBクラス。

 一軍のチーム成績が良ければ、ファームが連敗続きでも、そう悲観しなくてもいいと思います。さすがに負けすぎだから、こうしてブログにされたんでしょうけど。

 あとある本だと、昔、オリックスのボニチとう選手がファームで三冠王(二冠王かも?)を獲ってますが、一軍ではノーヒット。

 こういう例もありますね。

投稿: チェンジアップ | 2013年5月 2日 (木) 11時48分

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