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2013年6月 2日 (日)

「生」観戦した野球場(61)-南アルプスジットスタジアム

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いろいろな野球場で日本のプロ野球を観てきました。だからどうしたと言われればそれまでですが。


毎月2日、2月にスタートしたマイセレクトベストナインを偶数月に、敗戦処理。が生観戦したプロ野球- my only one game of each yearを奇数月に掲載していますが、今回は先月4日に初めて山梨県南アルプス市の南アルプスジットスタジアム(櫛形総合公園野球場)観戦しましたので、「生」観戦した野球場でいきます。マイセレクトリアルタイムベストナインVol.3-中日ドラゴンズは8月2日に掲載予定です。

1974年3月に初めて後楽園球場でプロ野球を生観戦して以来、いろいろな野球場でプロ野球を観てきました。チケット代よりもはるかにかかる交通費をかけて北へ南へ…。社会人になって多少経済的に余裕が出てからは「十二球団の本拠地をすべて回ろう」と考え、それを2000年に達成してからは地方球場、ファームの試合を行う球場を積極的に回りました。そうしてついに60箇所に達しました。

なおバックナンバーは左欄のカテゴリー別から敗戦処理。が「生」観戦した野球場を選び、ダブルクリックして下さい。


61回 南アルプスジットスタジアム 観戦球場ファイル-61



山梨県でのプロ野球開催というと、甲府市の小瀬スポーツ公園野球場が思い浮かぶが、十年前の
200341日に中巨摩郡櫛形町、若草町、白根町、甲西町、八田村、芦安村が合併して発足した南アルプス市で市制十周年記念事業の一環として、ベイスターズ主催のイースタン・リーグ公式戦、ベイスターズ対ジャイアンツ戦が54日に行われた。

ベイスターズのファームは例年、ゴールデンウイークの時期に横須賀スタジアム以外の神奈川県内の各地で試合を行う傾向にあるので、日程表に“南アルプス”とあるのを最初に見た時点では今回も県内のどこかで行われ、“南アルプス…”は飲料水のネーミングライツだろうと都合良く解釈していた。敗戦処理。もこれまでシーレックス時代を含め、横須賀スタジアム 以外でも、平塚球場 相模原球場 中井中央公園野球場 小田原球場横浜ベイスターズ総合練習場 で「生」観戦した事がある。だが、本当に南アルプス市だった。ベイスターズの公式HPによると県外でのホームゲーム開催は3年ぶりとのこと。

しかも、櫛形総合公園のホームページでアクセス方法を調べても、最寄り駅が出ていない。こういう時に頼りになる野球場図鑑 で検索すると、JR甲府駅からバスで行き、約40分で一番近いバス停、桃園新田に着き、そこから徒歩約15分である。アクセスの悪い地方球場の場合、臨時の直通バスが出るケースがあるが、この日はそういうものはない!試合開始の12:00までに球場に着くには甲府駅を10:00に出るバスに乗らなければならない。もっとも甲府駅まではJR新宿駅から特急に乗れば約1時間30分で着くので、当日は余裕を見て早めの特急に乗ったのだが、新宿駅で人身事故があったため発車前に足止め<苦笑>。約40分遅れで出発し、甲府駅に着いたのはバスが出発した約30分後。次のバスは11:45発。到底試合開始に間に合わない。実は帰りのバスにも制約があり、球場まで約15分の距離にある桃園新田からJR甲府駅に行くバスは、この日は16:01発が最終。長い試合になったら最後まで見られない可能性もある。尻切れは仕方ないにしても、試合開始から見られないのは辛い。ここは仕方なく、タクシーに乗った。

タクシーの運転手によると、球場の周りにはこれといった施設がなく、「何で南アルプスで二軍とはいえプロ野球の試合をやるのかわからない」とのこと。前述の小瀬スポーツ公園運動場の方がアクセスが断然良いとのこと。また、バスの本数が少ないのはマイカーの普及率がどんどん上がっているかららしい。それでもバス停の場所をきちんと確認してくれたり、親切な運転手さんだった。ただ片道5,000円弱は厳しい。名刺を渡され、「迎車料金はいただかない決まりになっていますのでお帰りのバスに間に合わなかったら…」と言われたが、試合がもつれてもバスの時間優先と誓った。

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正面に“南アルプスジットスタジアム”とある。地元の有力企業、プリンターのインクカートリッジのリサイクル事業のジット株式会社がネーミングライツを得て南アルプスジットスタジアムと改称されたようだ。
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ネーミングライツ獲得後、初の試合開催だったらしく、南アルプス市の中込博文市長から同社の石坂正人社長宛にネーミングライツの認定式が行われた(写真:背中が見えているのが中込市長、向かいが石坂社長。)


選手名を表示するスコアボードが無く、確かにタクシーの運転手さんが言っていたように二軍戦とはいえプロ野球の試合を開催するほどではないというのはわかるような気がする。
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だが球団によってはファームの本拠地に選手名を表示するスコアボードがないのは現実にそうなので、敗戦処理。はさほど気にならなかった。



周りに何もないというだけあって確かに球場の外の緑がかった景色はなかなかのものだった。
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両翼
91m、中堅120m、外野は天然芝で内野は土。ナイトゲームの設備はない。トイレは球場の外で、臨時の売店も外だった。

試合に関しては拙blog5月4日付エントリー南アルプスまで行ってファームらしい壮絶な馬鹿試合を観た… を参照されたい。いわゆる馬鹿試合で、結局最後まで観戦出来なかった<苦笑>。ただバス代は野球場図鑑にあるように620円と変わっていなかった。なお行きは5番乗り場であることは変わっていなかった。今後行かれる方は念のためご自分でも調べていただきたい。


また、通常このような地方開催では地元の野球少年達がチーム単位で招待されたりするものだが、少なくともチーム単位で来ている感じはなかった。スタンドに入ったファウルボールはプレゼント、一回の守備に付くときにはサインボール投げ入れというサービスを実施していたが、いわゆる“ボール下さい星人”がいなかったので落ち着いて観戦出来たのは幸いだった。ボール欲しさにその都度走り出す子供たちがいないのだ。子供たちがじっとしているから、じっとスタジアムというのかもしれない<>


地元近隣の方以外にはアクセスが悪い。選手表示のないスコアボード、ナイトゲームの設備もない。これでネーミングライツのジット株式会社は元が取れるのかという疑問はあるが<>、改装は市とスポンサーが一体になって行って欲しい。まだまだこれからの球場という感じがした。

P.S.
次回7月2日は敗戦処理。が生観戦したプロ野球- my only one game of each yearではなく、5月19日に生観戦した府中市民球場を取り上げて「生」観戦した野球場で行きます。

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コメント

HARA88様、コメントをありがとうございます。

苦渋の決断です。

投稿: 敗戦処理。 | 2013年6月 6日 (木) 22時35分

あらら、行きはやはりタクシーだったのですね…。

投稿: HARA88 | 2013年6月 5日 (水) 06時42分

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