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2013年6月29日 (土)

鎌スタ、ゴールデンウイーク以来の3千人超えもマリーンズに完敗…。

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ファイターズのファームの本拠地、ファイターズスタジアムでは今日
(29)と明日(30)わくわくデー第二弾と銘打って、各日先着2,000名にオリジナルTシャツをプレゼント。まら正面広場にちびっ子向けのアトラクションを新たに導入するなどした。

その甲斐あってか、ゴールデンウイーク以来の入場者数3千人超えを果たしたが、肝心の試合の方は先発のボビー・ケッペルが初回に3失点するなど4イニングで4失点のKO。打線もマリーンズの先発、ディッキー・ゴンザレスからの継投に抑えられ、1対8と完敗だった。


(写真:初回に先制、中盤に中押し、終盤にとどめを刺されるという最悪の展開。九回表に代打で出場し、とどめのとどめとなる左中間タイムリー二塁打を放ったG..佐藤)



7月
14日の鎌スタ☆祭でお披露目するプールの方はまだこんな感じだが、
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正面広場に新しいアトラクションをいくつも設営し、ちびっ子ファンを楽しませようという趣向のようだ。


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それぞれのアトラクションに使用料がかかるようだが、これらはこの二日間限定ではなく、
8月末まで常設されるそうだ。駐車スペースがかなり犠牲になる…。

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今日も明日も、それぞれ先着2,000名にオリジナルTシャツがプレゼントされる。明日は明日で別のものをプレゼントすればまた大勢の集客が見込めると思うが、そこまではやらないようだ。しかし人間、“ただ”には弱いものだ。試合前から久々の活況だった。

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敗戦処理。が鎌ヶ谷駅前
10:00発のシャトルバスで到着したときには当日券チケット売り場に長蛇の列。

チケットを購入して今度は入場列の最後尾を探すと、正面から一塁側を回って右中間まで来ていた。
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TシャツのスポンサーになっているJ-COMミズノが出店していた。

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ミズノはTシャツを主に販売していたが、ファンの最大の関心と思われる統一球を売ってはいなかった
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試合はボビー・ケッペルディッキー・ゴンザレスの先発。

ケッペルの先発は前回敗戦処理。が観戦した615日の対スワローズ戦以来。この時は初回に5失点し、3イニングで6失点降板と本来の投球が出来る前に降板せざるを得なかった。

今日も一回表、先頭の加藤翔平に初球を叩かれ、右中間を真っ二つに破る三塁打。二番の角晃多には四球で無死一、三塁。翔太にはライトに犠牲フライを打たれて先制点。
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実はこの時、三塁走者の加藤の帰塁が遅れ、タッチアップのスタートが少し遅れたのだが、ライトの石川慎吾からの返球をカットした二塁手の杉谷拳士がそれに気付かず諦めかけたため、ホームへの返球も遅れた。

続く神戸拓光の浅いレフトフライをレフトの北篤が打球を見失った。両腕を横に拡げて「わからない!」とポーズで示し、ショートの松本剛が懸命にバックしてこの飛球を捕球しようとしたが届かず。結果的に二塁打になった。不安定な立ち上がりに二死一塁と一死二、三塁の違いは大きい。続く高濱卓也にも右中間を破られ二者生還。一回表にして3点のビハインドとなった。

その後ケッペルは二回から徐々に立ち直るそぶりを見せ、三回表に二死まではすんなりいったが神戸に四球を与えると、高濱にセンター前に運ばれ、川本良平にレフト頭上を越す二塁打。
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1点のみだったが、二死走者無しからあっさり追加点を許した。



前回は3回6失点で降板したケッペルが今日は3回4失点。
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実戦登板が二週間ぶりという難しさもあっただろうが、これでは一軍復帰は覚束ない。ケッペルは四回表のマウンドにも上がったが、二つの四球と安打で二死満塁のピンチを招き、三振で切り抜けて辛うじて無失点に切り抜けた。しかしこの回で降板。


一方のゴンザレスは独特の重い球質を活かし、ファイターズ打線に力のある打球を打たせない。
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スタンドから観ていて、打った瞬間には「抜けた!」、「行った!」と思える打球が思ったほど飛ばず、外野手の守備範囲を超えられない。


四回裏に杉谷が右中間を破る二塁打で出て、内野ゴロで三塁に進んでから四番の佐藤賢治がセンター前に落としてようやく1点を返したが、ゴンザレスからこの1点のみ。
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ケッペルとは好対照で5回1失点だった。


中盤以降、ファイターズの三番手の新垣勇人が六回表に加藤と角の連続二塁打で失点を加え、九回表には五番手の若竹竜士が二死から神戸に中越二塁打、高濱に四球でピンチを招くと、川本に左中間を深々と破られるタイムリー三塁打。左打者の塀内久雄を迎えたところでサウスポーの根本朋久にスイッチすると、マリーンズも塀内に代打、..佐藤を起用。TBSテレビの「バースデイ」の密着取材班が同行していたかどうかは定かでないが、空振り二つのツーナッシングから左中間を豪快に破るタイムリー二塁打を放った(冒頭の写真)。




29日・ファイターズスタジアム】
M 301 001 003 =8
F 000 100 000 =1
M)○ゴンザレス、木村、レデズマ、香月-川本
F)●ケッペル、植村、新垣、森内、若竹、根本-近藤
本塁打)両軍ともなし


タイトルにも書いたように、新しいアトラクションの数々に“わくわく”したちびっ子ファンを中心に多数のファンが鎌スタに集まった。
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ゴールデンウイークの429日のベイスターズ戦の4,354人、428日の同カードの4,103人に次ぐ今季第3位の人数となった。その割には外野席を開放せず。内野席だけで3,000人を集めたのだろうか…。

なおファイターズでは二岡智宏が「五番・DH」でスタメン出場したが、第一打席にいい当たりながら右中間のセンターフライに倒れると、第一打席のみで交代。第二打席で大嶋匠が代打で起用された。


6位のライオンズとすら7ゲーム差離されているイースタン・リーグ最下位のファイターズ(6月28日現在)。これで成績は1841敗4分け、勝率.305で、明日負けると勝率が三割ちょうどになる。首位を行くマリーンズとは19ゲーム差。今月9日に飯能市民球場で生観戦した際の観戦記ファイターズのファーム、今季初の三連勝を逃す。 で、

贔屓目かもしれないが少しずつではあるがファイターズのファームの野球が真っ当な方向に向かいつつあるような気がする。

と書いたが、長続きできないのか、今月も今日の敗戦で672引き分けと黒星先行。

それでも控えめに見ても4試合に一度は勝つはずだが、今季の敗戦処理。の公式戦観戦は六戦六敗。イースタン・リーグ公式戦の生観戦に限定すると昨年から連戦連敗中だ。


2012
94日 F3-2L(西武第二)
96日 F2-7L(西武第二)
917日 G17-6F(鎌ヶ谷)
930日 M6-5F(鎌ヶ谷)

2013
5月1日 M6-0F(鎌ヶ谷)
525日 B2-0F(鎌ヶ谷)
69日 F2-3×L(飯能)
615日 Ys13-0F(鎌ヶ谷)
625日 F3-7G(ジャイアンツ)
6月29日 M8-1F(鎌ヶ谷)

昨年から9連敗中だ。最後に勝った昨年94日は斎藤佑樹が先発。降板後にファイターズが逆転勝ちした試合だった。鎌ヶ谷に限定すると、最後に勝ったのは昨年815日にライオンズを81で下した試合、そう、天沼ゆかりさんのお別れの日に勝って以来、勝ち試合を観ていない。今日は鎌ヶ谷での公式戦生観戦四試合目だがファイターズは初めて点を取った。

ちなみにファイターズの一軍は今日で借金を完済して勝率五割に戻したが、敗戦処理。の一軍公式戦生観戦成績は6勝3敗。一軍は敗戦処理。の気持ちに応えてくれているのだが…。


先発投手が序盤に先に失点するともはや反撃出来ず、その後、中押し、ダメ押しと追加点を奪われるという毎度ほぼ同じ負けパターン。こうなると、逆に勝つまで観に行きたくなるものだが、明日(30)は都合で観戦に行けない。次回は76日のタイガースとの交流戦。もちろん一軍同様、交流戦も公式戦の一部だ。たまには勝つ試合を観たいものだがはたして…


P.S.
ファイターズ側でよかった点を挙げようとしても見つけるのが難しい試合だった。試合後、気を取り直して三塁側通用口から出てくるファイターズナインから久々にサインをもらおうと待ち構えた。新垣には4月の公式戦初登板のプロ一球目の写真に、北には25日のジャイアンツ戦で本塁打を放った際の写真に書いていただいたが、今日の圧巻は小田智之打撃コーチに書いていただいた一枚。「また随分昔の写真ですね…」と言いながら…
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何と、特にこちらから頼んだのではないのに、現役時代の写真ということで“背番号9”を添えて下さった!感激!!

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コメント

シュボ様、コメントをありがとうございます。

> アジアンフェスタで札幌ドームもこの日はTシャツ配布でしたし、1軍2軍ともにTシャツ配布だったんですね。例え陽のお面であっても何かもらえるのは集客効果はありますね。ただ、そこで良い試合をして勝てる事が必要ですが。1軍は勝てましたがこの日のイースタンは厳しかったようですね。

大勢集まったお客さんの前で、酷い試合をしたものです。

> ケッペルは立ち直ったみたいですがまだまだですね。登板間隔、故障明けを考えると仕方ない部分もありますがシーズン半分過ぎた時期ですし、調子が上がらなければ来年の契約はないかもしれませんね。

同じ失敗を何度もしている感じですね。中村勝が先に上がってくれると思います。

> ウィキペディアですと収容能力が2400人になってるんですが、実際は満員御礼だと5000人位なんですかね?

定員数は球場内にも掲示されていたと思います。内野のスタンドの定員だと思います。

たまにしか開放しない外野の芝生エリアがそこそこ埋まり、内野スタンドの最上段に立ち見が出ると3千人超えというのが私のイメージなのですが…

> これは小田コーチの嬉しいファンサービスですね。羨ましい。
タイミングが合えばサイン等貰えるのはファームの良さでもありますね。1軍公式戦ではそうは行きませんから。札幌在住だとほんとに羨ましく思います(笑

もっと古い写真だと51番と入れてくれてたかもしれませんね。

この日は紺田コーチと一緒に出てきて、紺田コーチにサインを求めるファンが集中していたので小田コーチには声をかけやすかったです。

田中幸雄コーチはいつもサインを断って寮に入ってしまいますが…。

投稿: 敗戦処理。 | 2013年6月30日 (日) 15時01分

こんにちは 観戦お疲れ様です

>>各日先着2,000名にオリジナルTシャツをプレゼント。まら正面広場にちびっ子向けのアトラクションを新たに導入するなどした。

アジアンフェスタで札幌ドームもこの日はTシャツ配布でしたし、1軍2軍ともにTシャツ配布だったんですね。例え陽のお面であっても何かもらえるのは集客効果はありますね。ただ、そこで良い試合をして勝てる事が必要ですが。1軍は勝てましたがこの日のイースタンは厳しかったようですね。

>ケッペルは四回表のマウンドにも上がったが、二つの四球と安打で二死満塁のピンチを招き、三振で切り抜けて辛うじて無失点に切り抜けた。

ケッペルは立ち直ったみたいですがまだまだですね。登板間隔、故障明けを考えると仕方ない部分もありますがシーズン半分過ぎた時期ですし、調子が上がらなければ来年の契約はないかもしれませんね。

>>ゴールデンウイークの4月29日のベイスターズ戦の4,354人、4月28日の同カードの4,103人に次ぐ今季第3位の人数となった。その割には外野席を開放せず。内野席だけで3,000人を集めたのだろうか…。

ウィキペディアですと収容能力が2400人になってるんですが、実際は満員御礼だと5000人位なんですかね?

>>何と、特にこちらから頼んだのではないのに、現役時代の写真ということで“背番号9”を添えて下さった!感激!!

これは小田コーチの嬉しいファンサービスですね。羨ましい。
タイミングが合えばサイン等貰えるのはファームの良さでもありますね。1軍公式戦ではそうは行きませんから。札幌在住だとほんとに羨ましく思います(笑

投稿: シュボ | 2013年6月30日 (日) 13時50分

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