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2013年10月20日 (日)

松井裕樹はファイターズ、大瀬良大地はタイガースが交渉権を獲得!?-ドラフト会議でのくじ運が強い球団は…

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(木曜)にプロ野球のドラフト会議が行われる。桐光学園の松井裕樹を始め、今年も1位指名で複数球団が競合しそうな選手がいる。

 

blogでは過去のドラフト会議での抽選結果から独自の計算式でくじ運の強い球団、弱い球団を割り出し、今年のドラフト会議で1位指名が競合する選手の交渉権をどの球団が獲得するかを占ってみた<>

 

(写真:ドラフト会議の抽選で使用された抽選箱。ちょっと古いですが…)



ゴールデンイーグルスが初めて参加した
2004年秋のドラフト会議から昨年行われたドラフト会議までの、入札で競合して抽選になったケースをすべて抽出し、くじ運の強い球団、弱い球団を出す。ドラフトの指名で入札して競合したら抽選を行うのは1巡目だけ。以後はいわゆるウエーバー方式になるので抽選にはならない。また、いわゆる外れ1位も入札になるのでそこでまた抽選になるケースがあるが、そのようなケースでの抽選も含む。


くじ運の強さを求める計算式は、抽選で交渉権を得た場合の倍率の合計を、抽選になった回数で割る獲得率と、抽選に参加したケースの倍率ごとの、交渉権を得た確率を理論上の期待値で割ったものの合計、くじ運度数の二通り出す。

前者(獲得率)は、抽選になって交渉権を得られなかった場合は倍率にかかわらず0点とし、交渉権を得られた場合はその倍数(何球団での抽選だったか)を点数とし、2004年から2012年までの合計を出し、それを抽選になった回数で割る。競合覚悟で抽選に臨み、交渉権を獲得する確率を出すものだ。

後者(くじ運度数)は、理論上の期待値と、実際のくじ運を較べるものだ。単純に2球団競合の抽選に2回参加した球団が1回は交渉権を得て、1回は交渉権を得られなかったとする。この球団のくじ運は50%の確率となるが、もともと2倍の確率の期待値は50%となるからこの球団はくじ運が強くもなく弱くもない。期待値どおりの球団となるから、くじ運-期待値=0でくじ運度数は0となる。

【獲得率】
2倍の抽選に当たった回数×2+3倍の抽選に当たった回数×3+……+6倍の抽選に当たった回数×6)÷抽選に参加した回数。

【くじ運度数】
2倍の確率で当たった回数-(2倍の確率の抽選に参加した回数)÷2)+(3倍の確率で当たった回数-(3倍の確率の抽選に参加した回数)÷3)+……+(6倍の確率で当たった回数-(6倍の確率の抽選に参加した回数)÷6)

くじ運度数は0が標準値で、0より大きければ大きいほどくじ運が強く、0より小さければ小さいほどくじ運が弱いことを意味する。

なお、どちらの場合もくじ運の強さを調べるものであるから、交渉権を得た結果、入団したか否かを問わない。また入団後に活躍したか否かも別問題。


そして結果はこの通り。「drawing_draft2004-2012.xls」をダウンロード


【獲得率】
2.33ライオンズ
1.55ゴールデンイーグルス
1.50ファイターズ
1.44マリーンズ
1.38ホークス
1.14ドラゴンズ
1.13スワローズ
0.75ジャイアンツ
0.67タイガース
0.43カープ
0.22ベイスターズ
0.00
バファローズ

菊池雄星
(花巻東)大石達也(早稲田大)と二年連続で渡辺久信監督が6倍の競争率を制して交渉権を得たライオンズがトップ。4倍の田中将大(駒大苫小牧)5倍の長谷部康平(愛知工大)を引き当てたゴールデンイーグルスが続く。

3位のファイターズは中田翔、斎藤佑樹を4倍の競争率をものともせず獲得した。藤井純一前球団社長の豪腕が懐かしい。退任後にドラフト会議中継のゲストに招かれたのには驚いた<>

4位のマリーンズは2倍の競争率をことごとくものにし、順位を上げた。

ジャイアンツは十二球団中8位と低いが、くじ運が弱いからなのか、単独指名に漕ぎつけるのがうまい。

くじ運が悪い下位三球団はチーム成績も…という感じである。特にバファローズは一度も抽選で選手の交渉権を得るに至っていない。2010年に行われたドラフト会議で、大石達也を指名して抽選で外し、伊志嶺翔大(東海大)をいわゆる外れ1位で指名して再び抽選になって外し、山田哲人(履正社)を指名して三度抽選になって外し、後藤駿太(前橋商=後の駿太)を指名して交渉権をようやく確保したのが印象的だ。なおバファローズが最後に抽選で交渉権を得た選手は1998年のドラフト1位指名で抽選となった新垣渚(沖縄水産)だ…。ノーコメント…。

これがくじ運度数となると、多少順位が変わってくる。


【くじ運度数】
2.47マリーンズ
2.18
ゴールデンイーグルス
1.42
ファイターズ
1.13
ライオンズ
0.77
ドラゴンズ
0.30
スワローズ
0.00
ホークス
0.03
ジャイアンツ
0.83
タイガース
1.70
カープ
1.95
ベイスターズ
3.75バファローズ


繰り返しになるが、マリーンズは2倍をことごとく勝ち取り、この計算法では十二球団トップとなった。

さて、24日に行われるドラフト会議で各球団が1位指名する選手は誰なのか?

週刊ベースボール最新号(1028日号=ベースボール・マガジン社)は“直前大展望 2013ドラフト特集第6弾”と銘打っている割には各球団の1位指名予想を絞っていない。そこで不本意ではあるが<!?>フライデー最新号(111日号=講談社)の“完全予想!ドラフト12球団上位指名リスト”を参考にしよう。これなら各球団の1位候補、外れ1位候補、隠し球候補が一覧になっている。


1位指名
ファイターズ 松井裕樹(投・桐光学園)
スワローズ  松井裕樹
バファローズ 杉浦稔大(投・國學院大)
ベイスターズ 松井裕樹
ホークス   大瀬良大地(投・九州共立大)
ドラゴンズ  小林誠司(捕・日本生命)
マリーンズ  松井裕樹
カープ    杉浦稔大
ライオンズ  吉田一将(投・JR東日本)
タイガース  大瀬良大地
ゴールデンイーグルス 吉田一将
ジャイアンツ 石川歩(投・東京ガス)

この結果、桐光学園の松井に4球団、國學院大の杉浦稔大、九州共立大の大瀬良大地、JR東日本の吉田一将にそれぞれ2球団が重複。単独指名で直ちに交渉権を得るのは日本生命の小林誠司を指名したドラゴンズと東京ガスの石川歩を指名したジャイアンツ。
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(ジャイアンツの単独指名、東京ガスの石川)


では松井、杉浦、大瀬良の交渉権を引き当てる球団はどこだ?

ここで当該球団のそれぞれの倍率になった時のくじ運度数を比較しよう。


松井裕樹指名四球団
ファイターズ=1.25
スワローズ=-
0.5
ベイスターズ=-
0.25
マリーンズ=-0.5

 

松井を指名した四球団で、4倍の競争率に勝って交渉権を得た実績があるのはファイターズだけだ。このデータからすると、松井の交渉権を獲得するのはファイターズになりそうだ。
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スワローズが抽選に強かったのは今は昔…。



杉浦稔大指名二球団
バファローズ=-2.0
カープ=-
2.0
何とバファローズとカープは2004年以降、ともに2倍の競争率では04敗。甲乙付けがたい、いや丙丁付けがたい<苦笑>!?トータルでくじ運度数が高いカープが交渉権を得ることにしよう。


大瀬良大地指名二球団
ホークス=-1.0
タイガース=-0.5

これまたくじ運が弱い球団同士の争いだが、タイガースの方がまだマシで昨年の藤浪晋太郎に続き、ドラフト会議の目玉候補の交渉権をゲット!


吉田一将指名二球団
ライオンズ=0.0
ゴールデンイーグルス=1.5

ここはくじ運に定評のあるゴールデンイーグルスが吉田の交渉権をゲット。ライオンズは抽選の鬼、渡辺監督の退任で…というか高倍率専用なのか!?

さて、抽選で交渉権を得られなかった六球団の外れ1位をフライデーの予想を元に記載しよう。

スワローズ  秋吉亮(投・パナソニック)
バファローズ 渡邉諒(内・東海大甲府)
ベイスターズ 岩貞祐太(投・横浜商大)
ホークス   秋吉亮
マリーンズ  渡邉諒
ライオンズ  浦野博司(投・セガサミー)

何とここでもバファローズとマリーンズが東海大甲府の渡邉諒で、スワローズとホークスがパナソニックの秋吉亮で競合する。再び抽選だ。1回目の抽選結果も加味してのくじ運度数で比較しよう。


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秋吉亮指名二球団

スワローズ=0.5
ホークス=-1.0

スワローズが秋吉の交渉権を獲得。


渡邉諒指名二球団
バファローズ=-2.5
マリーンズ=2.5

ノーコメント…。マリーンズは高倍率の選手を最初から避けた方が良いかも…。

 

まだ1位指名が確定しないホークスとバファローズには同記事の隠し球候補を1位指名するとして、十二球団の交渉権確定選手をまとめよう。

 

十二球団1位指名交渉権確定選手

ファイターズ 松井裕樹(投・桐光学園)

スワローズ  秋吉亮(投・パナソニック)

バファローズ 奥浪鏡(内・創志学園)

ベイスターズ 岩貞祐太(投・横浜商大)

ホークス   大村孟(捕・福岡教育大)

ドラゴンズ  小林誠司(捕・日本生命)

マリーンズ  渡邉諒(内・東海大甲府)

カープ    杉浦稔大(投・國學院大)

ライオンズ  浦野博司(投・セガサミー)

タイガース  大瀬良大地(投・九州共立大)

ゴールデンイーグルス 吉田一将(投・JR東日本)

ジャイアンツ 石川歩(投・東京ガス)

いくつかは当たるかな<>


もちろん【獲得率】にしろ【くじ運度数】にしろ、あくまで過去のデータに過ぎない。大数の法則によれば、確率というのは回数を重ねれば重ねるほど本来の確率(期待値)に近づいていくというから、そろそろバファローズが抽選を当てる可能性も大だし、ファイターズがいつもいつも4倍の競争率に勝てるとは思えない。というか、ファイターズは松井が1位指名ではあまりに普通すぎて面白くない。もっとも年々ハードルが高くなっている<>ので、川端友紀あたりを指名しないと昨年や一昨年を上回れないが…。
Dsc_1000109



最後に、第
1回のドラフト会議からのデータを添付しておく。もちろん旧バファローズも含まれている。「drawing_draft1965-2012.xls」をダウンロード


※データの入力、確認には「プロ野球ドラフト全史2012」(ベースボール・マガジン社)他を参照し誤りのないように努めましたが、誤りがあった場合はご容赦下さい。

 

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コメント

チェンジアップ様、コメントをありがとうございます。

> こんにちは。今年、松井を指名しに行った、日本ハムのチャレンジ精神は素晴らしいと思います。
斎藤、菅野、大谷ときてますし。

菅野を取り逃し散る分、即戦力投手に走るかとも予想しましたが、山田GMが頻繁に口にしている通り「その年のナンバーワンを指名する」という方針を貫いた感じですね。

もっとも、松井を即戦力に見込んでいるのかもしれませんが…。

* 私の予想結果は全滅でしたが…。

投稿: 敗戦処理。 | 2013年10月27日 (日) 16時51分

こんにちは。今年、松井を指名しに行った、日本ハムのチャレンジ精神は素晴らしいと思います。
斎藤、菅野、大谷ときてますし。

投稿: チェンジアップ | 2013年10月27日 (日) 13時52分

シュボ様、コメントをありがとうございました。

> 添付されてたエクセルデータ見させて頂きました。こういうデータ見るのが好きなので楽しかったです。


お時間のある時にじっくりご覧いただけるとありがたいのですが(特に文末に添付した第1回ドラフトからの完全版)、外れ1位で意外な選手がものになっている(元の1位指名より成功している)とか、何でこの選手に複数の球団が1位指名しているんだ!?とか暇つぶしにはオススメです<笑>。

> 24日のドラフトは敗戦処理さんの予想が当たるかも楽しみにスカイAの中継を見ようと思います。


まあ元の予想が「フライデー」ですからね…。どこまで正確かというのもありますが…。

> ファイターズとしては松井は欲しいですよね・・・。ファイターズの場合は下位指名
も楽しみがありますが。
ジャイアンツは久しぶりに確実に指名するという候補がいないのでそれはそれで楽しみではあります。


大数の法則からすると、バファローズやベイスターズがそろそろ目玉を獲得するはずなのですが…

投稿: 敗戦処理。 | 2013年10月20日 (日) 22時56分

こんばんわ

添付されてたエクセルデータ見させて頂きました。こういうデータ見るのが好きなので楽しかったです。

24日のドラフトは敗戦処理さんの予想が当たるかも楽しみにスカイAの中継を見ようと思います。

ファイターズとしては松井は欲しいですよね・・・。ファイターズの場合は下位指名
も楽しみがありますが。
ジャイアンツは久しぶりに確実に指名するという候補がいないのでそれはそれで楽しみではあります。

投稿: シュボ | 2013年10月20日 (日) 21時14分

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